遊川和彦脚本によるドラマオリジナル作品で、『家政婦のミタ』の制作スタッフが再集結して制作される。柴咲コウは本作が連続ドラマ初主演となる。
概要
連続ドラマ初主演となる柴咲コウが、空前の大ヒットを記録した「家政婦のミタ」「女王の教室」(ともに同系)、「純と愛」(NHK)など、数々の話題作を手掛けてきた脚本家・遊川和彦が描く“究極のラブストーリー”に挑戦。女優としての新たな船出となる本作で、東山紀之扮するニュースキャスターの“謎の妻”を演じる。
ストーリー
久保田正純(東山紀之)は、歯に衣着せぬ物言いで人気のニュースキャスター。「俺の言葉で社会を変えてやる!」という熱い志を持った男で、その言動は時に世論を動かすほどの影響力を持っており、ニュース番組のメーンキャスターにも抜てきされた。
そんな彼の出世も、妻であるひかり(柴咲コウ)の内助の功があってこそ。夫のために家事を完璧にこなし、自分の人生を夫のためだけに捧げる、三歩下がった献身的な妻…。なぜ彼女はそこまで徹底的に夫に尽くすのか。そこには、多様化する男女関係を象徴するような“ある秘密”が隠されていた。
キャスト
久保田家とその親族
○○妻 / 井納 ひかり
演 - 柴咲コウ
正純の契約妻。元看護師。正純との間に婚姻届を提出しておらず、3年毎に更新される契約書を交わす。正純の自宅があるセントラルシティータワー2501号室で同居している。
久保田 正純〈42〉
演 - 東山紀之
NEWS LIFEキャスター。
久保田 作太郎〈75〉
演 - 平泉成
正純の父。脳梗塞で倒れ、意識不明の重体に陥る。
久保田 仁美〈77〉
演 - 岩本多代
正純の母。夫・作太郎の投資の失敗により莫大な借金を背負い、自宅も抵当に入ったため住めなくなり、子供たちの家をたらい回しにされた結果、ひかりの提案で正純の家で暮らすことになる。
河西 美登利〈47〉
演 - 渡辺真起子
正純の姉。久保田家長女。
久保田 実結〈44〉
演 - 奥貫薫
正純の姉。久保田家次女。マルチ商法やカルト系新興宗教に手を出し、これまで家族に迷惑を掛けてきたが、現在もマルチ商法に近い健康食品会社で働く。
河西 大輝〈13〉
演 - 浦上晟周
美登利の息子。中学生。
河西 成美〈5〉
演 - 平澤宏々路
美登利の娘。小学校受験を控える。
井納 千春〈54〉
演 - 黒木瞳
ひかりの母。
NEWS LIFE
板垣 雅己〈32〉
演 - 城田優
プロデューサー。報道記者をしていた久保田正純に惚れ込み、番組を始めても長続きしないだろうという懐疑的な上層部の意見もあったが、そのような声も押し切り、正純を主力とした『NEWS LIFE』を立ち上げる。
風谷 愛〈25〉
演 - 蓮佛美沙子
岸 伸一
演 - 中林大樹
竹下 橙子
演 - Sharo
三木 武
演 - 木戸邑弥
その他
鈴木福(子役・劇中に登場する架空のテレビCM・「善寿堂」の線香「潤清香」に出演
スタッフ
脚本 - 遊川和彦
音楽 - 池頼広
演出 - 猪股隆一、日暮謙、鈴木勇馬
脚本協力 - 小島剛人
タイトルバック - 熊本直樹、山崎南海子
報道監修 - 清水潔
法律監修 - 吉羽真一郎
医療監修 - 中澤暁雄、山本昌督
看護指導 - 石田喜代美
劇中料理 - 赤堀博美
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 大平太、福井宏、太田雅晴
協力プロデューサー - 田上リサ
制作協力 - 5年D組
製作著作 - 日本テレビ
主題歌 - 椎名林檎「至上の人生」(ユニバーサルミュージック / Virgin Records)
各話あらすじ(2015.1.14 - 2015.3.18)全10話 平均視聴率 14.25%
第1話 2015年1月14日「完璧な姿に隠された夫の知らない5つの顔…今夜1つ明かされる! 」※22:00 〜 23:10
ひかり(柴咲コウ)は、ニュースキャスターの夫・正純(東山紀之)を支えるべく、毎日、完璧に家事をこなしていた。そんな中、正純の父・作太郎(平泉成)が脳梗塞で倒れ、借金の存在が発覚。抵当に入っていた家を出た母・仁美(岩本多代)の引き取り先をめぐり、姉たちが争っているとひかりが引き取りを申し出ることに。
第2話 2015年1月21日「なぜ、彼女は契約結婚にこだわるのか!?夫に言えない秘密とジレンマ」
ある事情でひかり(柴咲コウ)が家を出て行ってしまい、正純(東山紀之)は朝からスーツ選びもままならない。仁美(岩本多代)らに不在の理由を聞かれた正純は、実家に行ったとごまかす一方、ある人物だけに状況を話し、ひかりの本心が知りたいと打ち明ける。相手は交換条件を持ち出し、戻ってくるよう説得すると請け負う。そのころ、ひかりはカプセルホテルにいた。その夜、正純は番組で毒舌を吐き、主婦層の怒りを買う。
第3話 2015年1月28日「契約夫婦が選んだ偽りの生活…夫を救った妻に下された非情の宣告!」
正純(東山紀之)が‘契約’に応じ、ひかり(柴咲コウ)は家に戻る。しかし、契約にこだわる理由が納得できない正純は、今まで同様、家事や身の回りの世話を完璧にこなすひかりに、かえっていら立ちを募らせる。過去の恋愛が謎を解く鍵だとにらんだ正純は、千春(黒木瞳)を呼び出して話を聞き、さらに、愛(蓮佛美沙子)にも愚痴をこぼす。一方、ひかりは自身の‘秘密’を、いまだ意識が戻らない作太郎(平泉成)に打ち明けていたが…。
第4話 2015年2月4日「暴力子作り強要…壊れていく夫に妻が明かした祈りの告白!」
泥酔して愛(蓮佛美沙子)の部屋に押し掛けた正純(東山紀之)は、ひかり(柴咲コウ)が‘契約妻’だと明かしてしまう。朝帰りした正純が、文句一つ言わないひかりに逆ギレしていると、美登利(渡辺真起子)と実結(奥貫薫)がやって来た。正純は2人と共に、入院中の作太郎(平泉成)に関することをひかりに問いただすが、ひかりは何も話せないと告げる。ひかりに対する不満がますます募っていく中、正純はあるトラブルに巻き込まれてしまう。
第5話 2015年2月11日「決死の告白!こんな女でもいいなら結婚してください!」
ひかり(柴咲コウ)は自身の秘密を、作太郎(平泉成)に打ち明ける。一方、ひかりとの関係にいら立つ正純(東山紀之)は、板垣(城田優)に当たり散らし、本番中もこれまでにないイージーミスを連発する。その日、ひかりを訪ねた愛(蓮佛美沙子)は、正純への思いを告白して宣戦布告。そんな中、子どもたちに誤解されたままにもかかわらず口を閉ざし続ける作太郎のことを気遣うひかりは、考えた末、仁美(岩本多代)にあることを頼む。
第6話 2015年2月18日「結婚しようって本当ですか?過去を許せますか?妻の祈りに夫は…?」
ついにひかり(柴咲コウ)が過去の秘密を正純(東山紀之)に告白した。その衝撃的な内容に眠れぬ夜を過ごした正純は、翌朝、あらためてひかりに自分の気持ちは変わらないと宣言するが、実際はまだ事実を受け止め切れずにいた。愛(蓮佛美沙子)はどこか様子がおかしい正純を気に掛ける。一方、作太郎(平泉成)のことで情緒不安定な仁美(岩本多代)と姉たちが口論する中、正純は思わずひかりの秘密を口に出しそうになるが取り繕う。
第7話 2015年2月25日「私の存在があなたを苦しめてるなら最後にこの言葉を捧げて逝きます」
ひかり(柴咲コウ)は正純(東山紀之)に別れを告げ、家を出て行く。連絡も取れなくなったひかりのことが気になる正純は、仕事に身が入らず、板垣(城田優)からコメントに精彩を欠いていると指摘されてしまう。苦し紛れに新企画を提案した正純だったが、板垣から条件を出され、苦渋の決断を迫られることに。愛(蓮佛美沙子)はそんな正純を支えたいと願うが、思いが届かないことに落ち込む。一方、ひかりは実結(奥貫薫)に呼び出される。
第8話 2015年3月4日「死ぬことさえ許されないなら…最後にあなたの胸で泣かせてください」
病院で意識を取り戻したひかり(柴咲コウ)は、思わぬ人物が助けてくれたことを知る。そんな中、ひかりは手首を切って搬送された大輝(浦上晟周)と遭遇。しかし、ひかりからの連絡で駆け付けた美登利(渡辺真起子)は、自分たち家族には一切関わらないでくれと言い放つ。その夜、成美(平澤宏々路)からの連絡で、大輝が病院からいなくなったと知ったひかりは、大輝を捜し出して生きていてほしいと訴え、その理由を明かす。
第9話 2015年3月11日「もう何もいらない。おまえさえいてくれれば!遅すぎた夫の決断…」
ひかり(柴咲コウ)は、正純(東山紀之)への気持ちを吹っ切るかのように、懸命に働いている。一方、正純は‘病気療養中’とされたまま、番組は宮沢(要潤)が代役を続けていた。そんな中、局を訪れた正純は、板垣(城田優)に復帰を申し入れる。ところが、板垣が出してきた条件は心外なもので、正純は1日だけ考えさせてくれと返答。心配して正純の部屋を訪ねた愛(蓮佛美沙子)は、何かとひかりの言葉を思い出し、空回りしてしまう。
最終話 2015年3月18日「妻よ!これが俺の最後の答えだ」
ついに入籍したひかり(柴咲コウ)と正純(東山紀之)は郊外の1LDKのマンションに転居し、幸せをかみしめる。そんな中、正純が番組にまだ未練があると察したひかりは、板垣(城田優)を訪ね、正純ともう一度仕事をしてほしいと直訴するが、拒絶されてしまう。その一方、ひかりは仁美(岩本多代)を思いやり、かたくなな心を解きほぐす。そして、美登利(渡辺真起子)や実結(奥貫薫)らの勧めで、ひかりと正純は挙式することに…。
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(○○妻 - Wikipedia)
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