概要
堀北真希が玉の輿を夢見る看護師・有村朱里を演じる、ナースステーションを舞台にした群像劇。安月給と激務から、早く結婚して仕事を辞めたいと考える朱里を主人公に、東王病院で巻き起こる騒動を描いていく。
ストーリー
結婚する元カレを見返そうと、政財界や芸能人、文化人などセレブたちが集まる東王病院に転職した有村朱里(堀北真希)。しかしそこは、病院内の出来事は一切他言できず、失敗すれば退職を余儀なくされる“白い大奥”のような場所で、“総取締役”ともいえる看護師長・田野島心(木村多江)を筆頭に、不倫や薬物依存などに関わる問題ナースや、へなちょこドクター、そしてわがままな患者ばかり。
そんな中で朱里は、セレブな患者やその関係者と恋をしようとするが、患者と向き合うことで、看護師としての使命感も芽生えていく。
キャスト
東王病院
東王病院における「無印」とは採用6か月未満の看護師のことをさし、「一人前」になるとナースキャップに真珠を1つ付け(一つ星)、職分が上がってサブリーダー以上では2つ(二つ星)、看護師長は3つ(三つ星)となるが、無印は何も付かない。
主人公
有村 朱里(ありむら あかり)〈25〉
演 - 堀北真希
無印。看護学校付属病院・千葉みどり病院の老人病棟に勤務していたが、玉の輿を狙ってセレブ病院として知られる東王病院に転職する。上京後は他の無印たちと同じ代官山の看護師寮で生活する。
看護師 無印チーム
松岡 菜々(まつおか なな)〈24〉
演 - 志田未来
入所4か月目。看護大学卒。宮城県仙台市出身で、仙台弁で話す。医療知識が豊富で辛辣な物言いをし、他のナースと違い恋愛やおしゃれには興味はなく、金を貯め込むのが趣味である。白衣はフレアースカートを着用。
和田 木綿子(わだ ゆうこ)〈26〉
演 - 高梨臨
入所5か月目。元ER(救急救命室)勤務。白衣はかなりのミニ丈スカートを着用。医師との不倫に悩んでいる。
医師チーム
仲野 孝太郎(なかの こうたろう)〈30〉
演 - 柳楽優弥
若手外科医。専門は脳外科。ボストンで最先端の医療を学ぶ。
小村 真人(こむら まさと)〈34〉
演 - 水上剣星
外科医。
辰見 羊一(たつみ よういち)〈41〉
演 - 津田英佑
主任外科医。
佐藤 正隆(さとう まさたか)〈48〉
演 - 石黒賢
総合外科センター長。専門は消化器外科。
看護師 Bチーム
顔採用、すなわち外見の良さで採用された看護師チーム。
羽野 明日香(はの あすか)〈28〉
演 - 菜々緒
一つ星。佐藤の愛人。
木元 さくら(きもと さくら)〈33〉
演 - MEGUMI
一つ星。
上原 陽子(うえはら ようこ)〈27〉
演 - 渡辺舞
一つ星。
看護師 Aチーム
腕採用、すなわち看護技術の高さで採用された看護師チーム。
川本 慶子(かわもと けいこ)〈45〉
演 - 竹内都子
二つ星。副師長であり看護師たちのリーダー。
蓮見 由香(はすみ ゆか)〈32〉
演 - 信川清順
一つ星。
安田 美玖(やすだ みく)〈30〉
演 - 伊藤麻実子
一つ星。
看護師 Cチーム
腕採用で、家庭を持つ看護師チーム。
保坂 とし恵(ほさか としえ)〈39〉
演 - 西尾まり
二つ星。サブリーダー。小学生と保育園に通う2人の娘を育てている。
柴田 歩(しばた あゆみ)〈31〉
演 - 周本絵梨香
一つ星。シングルマザー。2歳の息子がいる。
その他
大江 淳平(おおえ じゅんぺい)〈39〉
演 - 眞島秀和
患者。直木賞作家。
岩渕 恵(いわぶち めぐみ)〈42〉
演 - 水野美紀
病院内派閥外のオペ看護師チーフ→看護師長(第7話 - )。20年のキャリアを持つ経験豊富な看護師。他の看護師たちと違いナースキャップと白衣は使用せず、いつも赤系のスクラブを着用している。師長就任後は服装も田野島心と入れ替わった形になり白衣を着る。
田野島 心(たのしま しずか)〈42〉
演 - 木村多江
三つ星。看護師長→手術室ナース(第7話 - )。「白い大奥」の総取締役。第7話でさくらの不祥事の責任を取り降格する形で10年ぶりにオペナースに戻るが、医師へのサポートは完璧にこなす。
その他看護師(一つ星)
演 - 鳳恵弥、小関愛
アレックス・ミドルトン
演 - マッシュー
ドアマン。
スタッフ
脚本 - 井上由美子
音楽 - 横山克、鈴木真人
演出 - 今井夏木、坪井敏雄、伊藤雄介、東仲恵吾
プロデュース - 植田博樹、東仲恵吾
製作著作 - TBS
主題歌 - miwa「fighting -φ- girls(ファイティングファイガールズ)」(ソニー・ミュージックレコーズ)
各話あらすじ(2015.1.13 - 2015.3.17)全10話 平均視聴率 5.79%
第1話 2015年1月13日「玉の輿を狙う新人ナース!!この白い大奥で恋に仕事に勝つ」※初回15分拡大(22:00〜23:09)
セレブがこぞって入院する最高級の病院、東王病院に就職した看護師・朱里(堀北真希)。玉のこしを夢見る朱里が配属された総合外科は看護師長・心(木村多江)を頂点にした‘大奥’の世界で、病院内の出来事は一切、口外無用という徹底ぶり。‘無印’に格付けされた朱里は早速、金持ち患者のわがままや先輩たちの暗闘を目の当たりにする。そんな中、朱里は‘神の手’と呼ばれる脳外科医で患者の北松(鹿賀丈史)の担当になる。
第2話 2015年1月20日「肉食系秘書と玉の輿婚!?女性大臣入院の秘密」
娘が事件を起こした大臣・れい子(真飛聖)が入院し、マスコミは追及逃れの仮病ではと大騒ぎ。担当看護師を務める心(木村多江)は補佐に朱里(堀北真希)を指名し、面会謝絶で病状など一切、口外厳禁を言い渡す。戸惑う朱里だが、れい子の秘書・井坂(竹財輝之助)に胸をときめかせる。一方、仲野(柳楽優弥)は敷地内で頭を打った松子(三鴨絵里子)を入院させる。そんな中、明日香(菜々緒)らはVIP担当の朱里に不満を抱く。
第3話 2015年1月27日「師長退陣!?大奥全面戦争!患者と禁断の恋…」
木綿子(高梨臨)は、担当患者の大江(眞島秀和)が心(木村多江)を頼りにしていることに嫉妬する。一方、看護師を酷使する心に不満を抱くさくら(MEGUMI)らは、朱里(堀北真希)に直談判するよう迫る。断れば仲間外れになると思った朱里は決死の覚悟で切り出すが、心にあっさりかわされる。そんな中、木綿子は心が大江を特別扱いしているとさくらたちに告げ口し、検査も受けず病室に居座り続ける大江の存在が問題化する。
第4話 2015年2月3日「生きる!勇気を私にくれた人」
さくら(MEGUMI)から自分たちのオブザーバーになってと頼まれた恵(水野美紀)は、心(木村多江)に対抗するためだと見抜き、断る。そんな中、プロのサッカー選手・テツロー(蕨野友也)が選手生命を脅かす重傷で入院した。テツローの大ファンの由香(信川清順)は担当を願い出るが、心は朱里(堀北真希)を指名。ベッドで涙を流すテツローに抱き付かれた朱里は、胸をときめかせ、手術を行う仲野(柳楽優弥)に彼のことを頼む。
第5話 2015年2月10日「人生最後の願いとは? 」
先輩の派閥争いに巻き込まれる朱里(堀北真希)たち。そんな中、骨折した資産家のセクハラ老人・勝呂(竜雷太)が東王病院に転院し、手術を受けることに。担当になった朱里は、老人病棟勤務の経験からセクハラを軽くかわす。ところが、朱里をフォローするさくら(MEGUMI)は不満を爆発させ、心(木村多江)に注意される。さらに、恵(水野美紀)が師長になる気がないと知ったさくらは衝撃を受け、薬品庫の薬に手を出す。
第6話 2015年2月17日「元カレ妻を看護!?命をかけて守る大切なもの」
佐藤(石黒賢)から、看護師は恵(水野美紀)のように医師に近づくべきか、心(木村多江)のように看護に徹するべきか問われた朱里(堀北真希)は答えられない。そんな折、元恋人の誠吾(細田善彦)が身重の妻・麗(松山メアリ)を連れて病院に来た。麗には卵巣に腫瘍があり、他院では子どもを諦めろと言われたが、母子共に助けてほしいと訴える。佐藤自ら執刀を買って出る中、複雑な心境の朱里だが、麗を精いっぱい励ます。
第7話 2015年2月24日「優しい嘘…残酷な告知!本物の愛の選択とは」
佐藤(石黒賢)は恵(水野美紀)を新師長に昇格させ、心(木村多江)はさくら(MEGUMI)の一件の責任者として師長から手術室のリーダーに降格させる。ショックの朱里(堀北真希)だが、心から大事な言葉を受け取る。そんな中、製薬会社の社長夫人・加寿子(高林由紀子)が入院する。加寿子には息子の嫁としてかつて病院を辞めさせられたひろみ(福田彩乃)が付き添い、玉のこしを自慢。だが、朱里は仲野(柳楽優弥)の方が気になる。
第8話 2015年3月3日「攻めの看護20年間の覚悟!!」
仲野(柳楽優弥)の父で帝都大教授の幸助(宅麻伸)が佐藤(石黒賢)に会いに来た。佐藤の恩師である幸助は、裃(山口馬木也)に暴力を振るった木綿子(高梨臨)と、それを応援した朱里(堀北真希)や菜々(志田未来)を辞めさせろと迫り、佐藤の信念であるホスピタリティーをもばかにする。朱里が反発し、佐藤も要求を拒絶するが、仲野は幸助の目的が病院をつぶすことではと心配する。そんな中、中傷記事により病院は危機的状況に陥る。
第9話 2015年3月10日「究極の選択救えないオペか尊厳ある死か!?」
安楽死を仲野(柳楽優弥)に断られた大江(眞島秀和)がブログにそのことを書き立てた。患者第一主義の病院として対応に悩んだ佐藤(石黒賢)は、朱里(堀北真希)らと大江の説得に当たる。だが、心(木村多江)は大江への複雑な感情から会うことを避ける。一方、朱里とさくら(MEGUMI)に帝都大学病院から引き抜き話が。そんな中、幸助(宅麻伸)から難手術を受ければ治せるかもしれないと言われた大江は、帝都大学病院に転院する。
最終話 2015年3月17日「哀しみの涙、瞳に宿るは希望」
幸助(宅麻伸)でも手の施しようがない状態の大江(眞島秀和)が、東王病院に帰りたいと言い出した。だが、佐藤(石黒賢)は勝手に転院した大江の再入院を拒否。納得できない朱里(堀北真希)は、死が目前の大江を支えることこそが東王病院の存在意義だと訴える。看護師一同や仲野(柳楽優弥)も佐藤が意地を張るなら辞めると宣言。佐藤はその熱意に折れ、心(木村多江)や朱里らは最高のホスピタリティーで大江をみとろうとする。
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