概要
麻生久美子、坂井真紀、緒川たまきが演じる未婚のアラフォー3人が、怪奇現象に巻き込まれながら恋に奮闘する“怪奇恋愛群像劇”。脚本・監督は劇団「ナイロン100℃」を主宰する演劇界の奇才、ケラリーノ・サンドロヴィッチで、自身が長年温めてきたオリジナル企画を映像化する。
愉快なアラフォー3人娘が恋に仕事に友情に、そして恐ろしい妖怪や謎の怪奇現象との闘いに、遅過ぎた青春を燃やす。婚期を逃した女性3人の強力な“負のオーラ”に吸い寄せられるがごとく、さまざま怪奇現象が起こり、3人や周囲の人々が巻き込まれていく姿がユーモラスに描かれる。
ストーリー
消崎夏美(麻生久美子)、揺木秋子(坂井真紀)、華本冬(緒川たまき)は仲良しのアラフォー娘。カフェのオーナーを夢見て会社を辞めた夏美が開店予定地へ行くと、すでに「喫茶面影」という怪しい店が建っていた。一方、定時制高校で音楽教師として働く秋子は生徒に女心をもてあそばれてしまい、銀幕スターを目指しながら日々バイトに励む自称・女優の冬は上司と揉めて仕事をクビになってしまう。
散々な目に遭う3人だったが、さらに追い討ちをかけるように、人造人間、吸血鬼、妖怪らが絡んだ怪奇現象が彼女たちの身の回りで巻き起こる。
キャスト
消崎 夏美(けしざき なつみ)〈37〉
演 - 麻生久美子
37歳。夢だったカフェのオーナーになるため会社を辞め、貯金を投じて店を購入するが詐欺に遭う。恋人はいないが、幼なじみの三階堂のことが少し気になっている。
揺木 秋子(ゆらぎ あきこ)〈38〉
演 - 坂井真紀
39歳。定時制高校で音楽教師として働きながら、「白馬の王子様」が現れるのを待っていたが、その純粋な心を生徒たちにもてあそばれてしまう。
華本 冬(はなもと ふゆ)〈38〉
演 - 緒川たまき
38歳。恋人有り?の自称・女優。映画スターを目指しながら女優活動に勤しむ一方、多数のバイト先を渡り歩いている。
警察関係者
三階堂 登(さんかいどう のぼる)〈40〉
演 - 仲村トオル
40歳。純粋無垢で天然ボケな刑事。夏美の幼なじみで、「喫茶面影」のアルバイト・萌香とは恋人同士だが、プラトニックな関係。
悲別(かなしベつ)
演 - 大倉孝二
刑事で三階堂とコンビを組む。
巡査A
演 - 岩崎う大(かもめんたる)
累町にある交番巡査。後輩のBにいじられる。
巡査B
演 - 槇尾ユウスケ(かもめんたる)
同じく交番巡査。Aの後輩。
喫茶面影
唄子(うたこ)
演 - 犬山イヌコ
女主人。
萌香(もえか)
演 - 今野鮎莉
アルバイト店員。一応三階堂の彼女だが彼を男として見ていない。
眠山(ねむりやま)
演 - 山西惇
常連客。
その他
黴田(かびた)
演 - 水澤紳吾
冬の元同僚。
語りべ
演 - 池谷のぶえ
眠山以外の人間たちに見えない存在。ドクロのネックレスをしている。
ゲスト
第1話 - 第2話
怪人 - 赤堀雅秋
廻博士 - 小澤征悦
太った女 - 星野園美
第1話
情報屋 - マギー
宝石店店主 - 原金太郎
宝石店妻 - 長田奈麻
不動産屋 - 村上航
冬の上司 - 廣川三憲
OL - 水野小論
バーテン - 小村裕次郎
星野 - 碓井将大
森下 - 川原一馬
竜太 - 磯崎竜一
若い女 - 若菜シエル
魚屋 - 菊川浩二
OL - 嘉菜多
会社員 - 佐野元哉
第2話
全裸じいさん - ジジ・ぶぅ
ラーメン屋店主 - 飯田孝男
オタク - 加藤賢崇
人造人間1 - 千太郎
人造人間2 - Velo武田
人造人間3 - 一ノ瀬ワタル
人造人間4 - 広沢俊
人造人間5 - 影山大輝
第3話 - 第4話
タバサ - 成海璃子(友情出演)
女医 - 毬谷友子
峰 - 萩原聖人
老ミドリ - 銀粉蝶
水沼 - 入江雅人
ミドリ - 中山絵梨奈
モンド・ブーのメンバー - 桐原真奈、宮川朝美、武井麻妃
第3話
老タバサ - 久松夕子
タクシー客の女子大生 - 小園茉奈
老婆(タクシー客) - 羽場睦子
第4話
中年のおっさん - 吉増裕士
医者 - Mark、Ricardo・T、David・Ridges
第5話 - 第6話
神楽 ミナ - 荻野目慶子(幼少期:庄子愛華)
神楽 育朗 - 松井健太
我孫子 - 森田ガンツ
生徒A - 栗原シュナ
第5話
若い女性 - 土屋由季
リポーター - 植田萌子
被害者役の女 - 相馬絵美
面影の客 - 佐野元哉
第6話
用務員 - 松岡依都美
面影の客 - 嘉菜多
第7話 - 第8話
九十九 一人 - 森岡龍
悪魔ブイヨン(声) - ピエール瀧
見栄晴 - 見栄晴
第7話
監督 - ANI(スチャダラパー)
腹話術芸人 - 松尾スズキ
謎の店主 - 伊藤ヨタロウ
第9話 - 第10話
霧島 霞 - 真野恵里菜
草壁 静子 - 木野花
第10話
住職 - ミッキー・カーチス
第11話 - 第12話
植木職人 - 鈴木浩介
女将 - 高橋ひとみ
老婆 - 中村メイコ
おでん屋 - オクイシュージ
番頭 - 山本龍二
村人 - アヴちゃん(女王蜂)
スタッフ
脚本 - ケラリーノ・サンドロヴィッチ、関谷崇、田中眞一、小峯裕之
音楽 - 鈴木慶一
監督 - ケラリーノ・サンドロヴィッチ、白石和彌(第5・6話)、濱谷晃一(テレビ東京)
チーフプロデューサー - 中川順平(テレビ東京)
プロデューサー - 濱谷晃一(テレビ東京) / 小松俊喜(楽映舎)
制作 - テレビ東京、楽映舎
製作著作 - 「怪奇恋愛作戦」製作委員会
オープニングテーマ - 女王蜂「ヴィーナス」(Sony Music Associated Records)
エンディングテーマ - 電気グルーヴ「Fallin' Down」(Ki/oon Music)
各話あらすじ(2015.1.10 - 2015.3.28)全12話
第1話 2015年1月9日「21世紀のフランケンシュタイン・前編」ラテ欄「恋する相手はみんな妖怪…アラフォー娘の青春はホラー!?」
死刑執行されたはずの男(赤堀雅秋)が宝石店を襲撃。 巡査たち(かもめんたる)の発砲にも動じず夜道に消えるという怪事件が発生する。 一方、カフェのオーナーを夢見て会社を辞めた36歳の夏美(麻生久美子)は、 開店予定地で 「喫茶面影」 という怪しい店を発見。その夏美の短大時代の友人で、音楽教師の秋子(坂井真紀)は生徒に女心をもてあそばれ、女優志望の冬(緒川たまき)は上司ともめてクビに。不幸続きの3人は夏美の部屋に集まるが…。
第2話 2015年1月16日「21世紀のフランケンシュタイン・後編」ラテ欄「人造人間の哀しい恋博士の超異常な愛情…お前の脳をくれ」
夏美(麻生久美子)は「喫茶面影」でアルバイトを始めるが、怪人(赤堀雅秋)にヘリコプターで連れ去られ、廻博士(小澤征悦)の屋敷に拘束されてしまう。博士に改造された人造人間だという怪人は、博士が夏美の体に別の女性の脳を移植して妻にするつもりだと話す。ところが、屋敷に戻った博士は怪人を殴る。本当の標的は同じ喫茶店で働く若い萌香(今野鮎莉)だったのだ。博士は夏美の脳を萌香の体に移植すると言い出し…。
第3話 2015年1月23日「妖怪年食い・前編」ラテ欄「美少女歌手が老婆に…年とる謎病気にアラフォー娘ピンチ」
入院中の秋子(坂井真紀)は同室のミドリ(中山絵梨奈)のトイレに付き添う。ところが、中でミドリは、女医(毬谷友子)に何かを吸い取られる。その後、出てきたのは老婆(銀粉蝶)と女医だけで、ミドリは見当たらない。翌日、夏美(麻生久美子)が好きなバンドのボーカル・タバサ(成海璃子)が入院し秋子と同室に。だが、3カ月後に発売されたアルバムジャケットのタバサは老女で…。
第4話 2015年1月30日「妖怪年食い・後編」ラテ欄「結婚せず死ぬ!?恐怖の年食い妖怪にアラフォー娘大ピンチ」
冬(緒川たまき)のタクシーで一緒に崖から転落した女医(毬谷友子)は「妖怪年食い」の姿に。冬の「年」を食べようともみ合ううち、冬が川に落下し流されてしまう。そのころ、夏美(麻生久美子)は、老女姿のミドリ(銀粉蝶)をタバサ(成海璃子)のライブ会場で見つけ、喫茶面影に連れてきていた。そこへ眠山(山西惇)が、妖怪年食いを収めた写真を持参する。そこには女医が写っていた。
第5話 2015年2月6日「闇夜の少年・前編」ラテ欄「20歳年下生徒と禁断の恋!僕が先生を守ります…美少年には驚きの秘密が」
授業を終えて帰ろうとした秋子(坂井真紀)は、教え子の育朗(松井健太)が音楽室でピアノを演奏していることに気付く。卓越した指使いと屈託のない笑みにときめく秋子。しかも「喫茶面影」にいる秋子を追ってきた育朗は「先生は僕が守る」と宣言する。そのころ、連続吸血事件が世を賑わせていた。捜査が難航し困った三階堂(仲村トオル)は、夏美(麻生久美子)らに協力を依頼する。
第6話 2015年2月13日「闇夜の少年・後編」ラテ欄「愛しの彼は吸血鬼!?20歳年下生徒と禁断の恋は悲しい宿命…君と永遠に…」
萌香(今野鮎莉)が連続吸血事件に巻き込まれ、病院に運ばれた。おとり捜査に協力し犯人に襲われた夏美(麻生久美子)は、育朗(松井健太)がバンパイアであると確信。秋子(坂井真紀)に忠告するが、 恋する秋子は聞き入れない。学校の引き出しから育朗の退学届を見つけた秋子は、慌ててアパートへ向かう。部屋にいたミナ(荻野目慶子)と話すうちに、秋子は意識がもうろうとして…。
第7話 2015年2月20日「悪魔ブイヨン・前編」ラテ欄「夢を叶えたら死ぬ!?売れない俳優が悪魔と契約」
フリーマーケットに来た夏美(麻生久美子)と三階堂(仲村トオル)だが、出店しているのは唄子(犬山イヌコ)だけ。ところが唄子の隣に突如店が出現し、マリエ(林田麻里)がランプを買う。マリエはかつて冬(緒川たまき)と同じ劇団にいた九十九(森岡龍)と同居中の婚約者だった。帰宅した九十九がせりふの練習を始めると、ランプからブイヨン(ピエール瀧)という悪魔が現れる。
第8話 2015年2月27日「悪魔ブイヨン・後編」ラテ欄「僕が君を守る…ヒーローとの恋は命がけ!魂奪われピンチ」
催眠状態の冬(緒川たまき)に首を絞められ、唄子(犬山イヌコ)や三階堂(仲村トオル)にまでも狙われた夏美(麻生久美子)。どうにか催眠は解け、眠山(山西惇)はこれがブイヨン(ピエール瀧)の仕業だと気付く。夏美のぼろ布がブイヨンをランプに封じる布なのだ。一方、秋子(坂井真紀)はテレビから出てきたレーダーマンをかくまうが、彼は悪を撲滅したいと街に出てしまう。やがて、その正体が九十九(森岡龍)ではと騒がれ始める。
第9話 2015年3月6日「乙女☆純情奇譚・前編」ラテ欄「恋敵は幽霊!?70年越しの想い…恋とはどんなものかしら?」
三階堂(仲村トオル)は山中で捜索活動中に、足をくじいた霞(真野恵里菜)と出会う。霞を背負い家まで送ったお礼にと、最高のもてなしを受ける三階堂。翌日、喫茶面影に霞が現れた。三階堂の誠実な立ち居振る舞いを見た夏美(麻生久美子)と萌香(今野鮎莉)は嫉妬する。そんな思いをよそに、三階堂は霞とデートを重ねるようになるが、霞の家ではお手伝いの静子(木野花)が「次の満月までが期限」と意味深な言葉を口にしていた。
第10話 2015年3月13日「乙女☆純情奇譚・後編」ラテ欄「幽霊と結婚!?恋せず死んだ乙女の夢VSアラフォー女の意地」
喫茶面影で、夏美(麻生久美子)らいつものメンバーは、冬(緒川たまき)が寺で見つけた戦時中の写真に見入る。そこには霞(真野恵里菜)と静子(木野花)の姿が写っていた。眠山(山西惇)は三階堂(仲村トオル)のやつれ方を見ても、故人である霞が、三階堂を‘あの世’へ連れて行こうとしていると言う。三階堂を救いたい夏美と萌香(今野鮎莉)は彼の入院先へ、冬と眠山は霧島家の話を聞くため、寺の住職(ミッキー・カーチス)の元へ向かう。
第11話 2015年3月20日「鬼神村と七人の生贄・前編」ラテ欄「恐怖の慰安旅行へ!?呪いの数え唄連続殺人…鬼神伝説の真相!」
三階堂(仲村トオル)の誘いで夏美(麻生久美子)ら7人は鬼神村へ出掛ける。応募もしていないのに当選したツアーで、旅館の女将(高橋ひとみ)からは必ず7人で来るよう言われたらしいが、三階堂は怪しむ気配もない。喫茶面影では、悲別(大倉孝二)がいわく付きの伝説があるという鬼神村の記事を読んでいた。ようやく旅館にたどり着いた一行。夏美らが気味の悪さを感じる中、三階堂は部屋に着いた途端、寝込んでしまう。
最終話 2015年3月27日「鬼神村と七人の生贄・後編」ラテ欄「最後の恋は命がけ!呪いの村から大脱出!アラフォーに幸あれ」
矢が胸に突き刺さった夏美(麻生久美子)だったが、気が付くと鬼神村のバス停に降りる瞬間に戻っていた。殺された人たちも生き返っている。経験した惨事を阻止するべく、旅行を中止しようとする夏美をよそに、一行は旅館に到着。同じように出迎える女将(高橋ひとみ)たち。同じように寝込む三階堂(仲村トオル)。夏美は必死に一行を部屋にとどめるが、皆に理解されない。一方、女将らは単独行動をしない7人にいら立つ。
番組公式サイト
(怪奇恋愛作戦 - Wikipedia)
タグ:怪奇恋愛作戦