概要
小池徹平の主演で、災害や救助の現場で生きる消防士たちの姿を描く人間ドラマ。“公務員だから”という理由で消防に就職した、やる気のない新人消防士・川端明(小池)が、阪神・淡路大震災を経験したシングルマザーの女性消防士や災害現場で部下を亡くした消火隊長らと出会ったことで、“救う側の人間”に成長していく姿を描く。脚本は、「TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜」(フジテレビ系)の宇田学、「隠密八百八町」(NHK)の梶本恵美らが手掛ける。
ストーリー
出勤初日から遅刻した川端明(小池徹平)は、発生した火災現場に出動するが、何もできず、ただぼうぜんと見つめるだけ。さらに、消防学校でわざと悪い成績を取り、現場に出動しない“日勤”を希望していたにもかかわらず、よりにもよって最前線で消火活動にあたる消火隊に配属されてしまう。
明は現場でも、横柄な市民を突き飛ばすなど問題行動を起こし、周囲の先輩消防士の反感を買うばかりか、いつ辞めるかという賭けの対象にまでなってしまう。
不満をため込み、やる気のない明だったが、救急現場で呼吸が止まった幼い女の子の命を救ったことで明の心が動き出す。
キャスト
南消防署
川端 明
演 - 小池徹平(少年期:寄川歌太)
階級は消防士。新人消防士あだ名は“ド新”。公務員だからという理由で消防士になり、災害現場に出動しない“日勤”を希望していたが、最も過酷な消火隊に配属される。幼いころに父が失踪してから、人と深く関わらないようにしている。
消火隊
蔭山 陽平
演 - 筧利夫
階級は消防司令。小隊長。災害現場で部下を亡くして以降、現場から退いていたが、東日本大震災を機に現場に復帰した。
上島 亮太
演 - 波岡一喜
階級は消防司令補。消防車機関員。
長嶋 佑司
演 - 南谷峰洋
階級は消防司令補。隊員。
広田 直樹
演 - F.ジャパン
階級は消防士長。隊員。
救急隊
松井 楓
演 - 藤原紀香(17歳:柳夏美)
階級は消防司令。小隊長。気管挿管・薬剤投与認定救急救命士。娘を育てるシングルマザー。阪神・淡路大震災で妹を亡くしたことから消防士を志し、救急救命士になった。
伊藤 潤一
演 - 徳井優
階級は消防司令補。救急車機関員。救急救命士。
原田 明美
演 - 森カンナ
階級は消防士長。隊員。
救助隊
松井 圭介
演 - 山口馬木也
階級は消防司令。小隊長。楓の兄。救助のエキスパートで、消防士らしくない明と、彼に厳しく指導しない蔭山に不満を抱える。
木村 健太郎
演 - 趙a和
階級は消防司令補。救助工作車機関員。
大迫 拓海
演 - 濱谷晃年
階級は消防士長。隊員。
連島 真吾
演 - 山西規喜
階級は消防士。隊員。
ドラマでも救助隊が使用する阿倍野消防署のW型救助工作車
その他署員
菅野 修
演 - 橋爪功
階級は消防正監。消防署長。部下の信頼も厚い、現場からのたたき上げ。明をあえて消火隊に配属する。
桧山 和彦
演 - 中川浩三
階級は消防司令長。副署長。中隊長。
流川 理恵
演 - 永田沙紀
階級は消防士長。予防担当。圭介の交際者。
その他関係者
飯田
演 - 麿赤兒
町内会長。
川端 哲二
演 - 国広富之
明の父。
川端 育恵
演 - 石野真子
明の母。
松井 さくら
演 - 平尾菜々花
楓の娘。
スタッフ
作 - 宇田学、梶本恵美
音楽 - やまだ豊
演出 - 石塚嘉、小林大児
アクション指導 - 中村健人
医事指導 - 西谷昌也、藤見聡
料理指導 - 久保美穂子
大阪ことば指導 - 湯浅崇、一木美貴子
あやとり指導 - 松田由美
取材協力 - 大阪市消防局
撮影協力 - 大阪市大正区、西成区
制作統括 - 藤澤浩一
制作著作 - NHK大阪
主題歌 - 大橋トリオ「FLY」(rhythm zone)
各話あらすじ 平均視聴率 7.00%
第1話 2014年10月4日「市民の視線」ラテ欄「市民の視線〜新米消防士が救助の最前線へそこで見た現実とは」 視聴率 8.5%
新人消防士の川端明(小池徹平)は配属初日から遅刻。現場に出動しても、炎の前に立ちすくんでしまう。消火隊長の蔭山(筧 利夫)は、明を救急隊に預ける。事故現場で心肺停止に陥った子どもを前にした明に、救急隊長の楓(藤原紀香)は「あなたがやるの!」とげきを飛ばす。明の処置で子どもは回復し、初めて人の命を救ったことに明の心が動く。続いて出動した救急の現場で、救急隊員の伊藤(徳井優)が男に突然刺されてしまう。
第2話 2014年10月11日「家族の行方」ラテ欄「家族の行方〜お母さんを助けて!子どもの叫びに消防士たちは」 視聴率 7.2%
救急隊員の伊藤(徳井優)が重傷を負ったことが、南消防署の署員たちの心に影を落とすなか、明(小池徹平)は老人が孤独死をしているアパートに出動する。そのアパートで、父親から暴力を受けている母子と出会うが、母親は何でもないからと助けを断る。ある日、自殺未遂の現場に出動すると、その母親が建物の途中に引っかかっていた。救助隊長の松井(山口馬木也)は、屋上からロープで降下し、母親の救助を試みる。
第3話 2014年10月18日「なぜ救うのか?」ラテ欄「なぜ救うのか?煙が充満するなか女性救急隊長が行方不明に!」 視聴率 5.8%
明(小池徹平)が南消防署に配属になってから半年が過ぎた。災害現場には出場しない署内の勤務に異動するつもりだったが、結局、異動はかなわなかった。消火隊員であることに誇りを持つ上島(波岡一喜)は、現場を嫌う明のことが気に入らない。一方、明は消防は家族だという考えを押し付けてくる上島が気に入らなかった。その二人が、消火の技術を競う大会でペアを組んで出場することになる。全く息が合わず、大会は散々な結果に終わるが、互いの気持ちが少しずつ分かるようになる。
第4話 2014年10月25日「おまえはいらない!」ラテ欄「おまえはいらない!救助隊に突然の異動?失踪した父の姿が!」 視聴率 8.5%
楓(藤原紀香)の元に元夫の裕之(松田悟志)が突然現れ、娘のさくら(平尾菜々花)の親権をよこせという。24時間勤務である上に危険に直面することもある楓に、さくらを任せておけないというのだ。楓は、娘と仕事のどちらを取るか悩む。明(小池徹平)は消防士として着実に成長し、消火隊の隊長である蔭山(筧利夫)を慕うようになっていた。しかし突然、その蔭山から「おまえは消火隊にいらない」と言われ、ショックを受ける。
最終話 2014年11月1日「消防の境界線」ラテ欄「消防の境界線〜隊長が猛火の中に!署員たちの間には亀裂が!」 視聴率 5.0%
楓(藤原紀香)は娘の親権を奪われないよう、救命士の仕事を辞めようと考えていた。そんな折、蔭山(筧利夫)は明(小池徹平)と一緒に入った火災現場で、明が要救助者がいると誤認したことから、猛火に包まれて瀕死(ひんし)の重傷を負う。消火隊の隊員たちは、救助隊の判断が間違っていたのではないかと疑い、南消防署の雰囲気は最悪の状態になる。そんな中、楓は救急の仕事を続けようと、別れた夫に娘の親権を委ねることを決意する。一方、蔭山に重傷を負わせてしまった明は、表面上は平静を装っていたが、出動の指令が出ても体が動かなくなってしまっていた。
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(ボーダーライン (テレビドラマ) - Wikipedia)
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