概要
ゾンビをテーマにした“ちょいゆる”なホラー系ヒューマンコメディー。パッとしない毎日を送る区役所の若手職員・赤羽晋助(林遣都)が、それほど人類の脅威となっていないゾンビたちが引き起こす騒動に立ち向かっていく姿が描かれる。
監督は、舞台「父帰る/屋上の狂人」や映画「ピカンチ」シリーズなどを手掛けた演劇界の才人・河原雅彦が担当。
ストーリー
メキシコ西部で発生したゾンビウイルスが世界中に広まったものの、動きが遅く力も弱いことから、ゾンビはそれほど危険ではないという認識が一般化。ゾンビの存在が日常的になっていた。
日本の玉川区役所に勤める赤羽晋助(林遣都)は、ゾンビ化した区民の管理・捕獲を主な仕事とする特別福祉課に配属されたが、モチベーションの低さから捕獲件数が伸び悩み、プライベートでも冴えない日々を送っていた。
そんな折、アイドル並みのルックスながら超武闘派で、ゾンビを心から憎んでいる立花凛(広瀬アリス)が新人として特別福祉課にやってきたことから、晋助に変化が現れ始める。
キャスト
玉川区役所 特別福祉課
活動係
赤羽 晋助(あかば しんすけ)
演 - 林遣都(少年期:市村涼風)
25歳の草食系男子。虫も殺せないほど心優しい男だが、人並み外れて足が速いという理由で特別福祉課活動係に配属された。不本意な人事に納得できず、目標を見い出せずにいるが、公務員でいる安心感も捨てがたく、葛藤(かっとう)する日々を送る。
立花 凛(たちばな りん)
演 - 広瀬アリス(幼少期:篠川桃音)
自ら希望して特別福祉課にやってきた新人職員。あるトラウマからゾンビを強烈に憎み、「この世のゾンビを1匹残らずぶち殺す!」と息巻いており、だらけて軟弱に見える晋助に対してあからさまに嫌悪感を示す。
大川 剛(おおかわ つよし)
演 - 高橋努
特別福祉課活動係の主任。晋助たちの直属の上司。仕事にはプライドを持っているが、危険な役目を部下に押し付けたりすることも。筋トレマニア。
管理係
田之倉 圭(たのくら けい)
演 - 片桐仁
ゾンビウイルス感染者の申請受付や管理を担う、特別福祉課管理係の主任。地下アイドルと盗聴が大好き。
小野 渚(おの なぎさ)
演 - 豊田エリー
鳥越 進(とりこし すすむ)
演 - 水澤伸吾
大森 準市朗(おおもり じゅんいちろう)
演 - 古舘寛治
関係者
幸田 健司(こうだ けんじ)
演 - 金子ノブアキ(少年期:高橋佳大)
玉川医科大学の准教授で、晋助の幼なじみ。ゾンビが好きすぎて研究者になった変わり者で、週に何日か玉川区役所特別福祉課に嘱託職員として出向き、ゾンビウイルス保有者の健康診断などを行っている。
町田 祥子(まちだ しょうこ)
演 - 河井青葉
佐津川 類(さつかわ るい)
演 - 岸井ゆきの
赤羽家
赤羽 晋市(あかば しんいち)
演 - 松澤一之
赤羽 みどり(あかば みどり)
演 - 千葉雅子
佐々木 みわ(ささき みわ)
演 - 田畑智子
佐々木 尚宏(ささき なおひろ)
演 - 近藤公園
ゲスト
複数話・単話登場の場合は演者名横の括弧()内に表記。☆印はゾンビウイルス感染者。
第1話
北柳 ケン☆ - 尾上寛之
山下 マユ(ケンの同棲相手)☆ - 森カンナ(第2話 - 第3話)
スイカップゾンビ☆ - 桐山瑠衣
第2話
刈谷 昇☆ - 戸次重幸
刈谷 ケイコ(昇の妻) - 山口香緒里
栗山(刈谷家の隣人) - 宍戸美和公
第4話 - 第5話
長谷川(蕎麦屋・大奥玉自治会長) - 徳井優
ペドロ(留学生)☆ - 副島淳
客引き - なべやかん(第4話)
駐在 - 藤井びん(第5話)
第6話
奥田 幸司(奥田安田のツッコミ担当) - 今井隆文
安田 保(奥田安田のボケ担当)☆ - 山岸門人
第7話
香川 康介☆ - 大東駿介(第9話 - 第11話)
第8話
ヤクザ - 津田寛治
司会者 - 棚橋ナッツ
借金男 - 龍坐
沢地 謙太郎 - Micro(友情出演)
第9話
野原 幸 / 桐島 梨奈☆ - 芹那(第10話)(少女期:須田理夏子)
泉 和真 - 高橋洋
ボブ - アサド
岡 さとる - 三ノ輪健太郎
第10話
島尾 桜乃介 - 駿河太郎(第11話)
怪力ゾンビ - 加藤諒
スタッフ
脚本 - 新井友香、赤松義正、熊坂出
音楽 - 三澤康広
監督 - 河原雅彦、熊坂出
助監督 - 松本壇
音楽プロデューサー - 本谷侑紀
タイトルバック - 岡宗秀吾
タイトルバックデザイン・CG - 奥田真也
アクション - 中村嘉夫
振り付け - ストウミキコ
特殊メイク - 石野大雅
チーフプロデューサー - 中川順平(テレビ東京)
プロデューサー - 浅野太(テレビ東京) / 藤田大輔、宮田幸太郎
AP - 田辺勇人、田口梓
企画協力 - ハイレグタワー
制作 - テレビ東京、スタジオブルー
製作著作 - 「玉川区役所 OF THE DEAD」製作委員会
オープニングテーマ - THE BAWDIES「NO WAY」(Victor / Getting Better)
エンディングテーマ - FLOWER FLOWER「素晴らしい世界」(Sony Music Records / gr8!records)
各話あらすじ(2014.10.4 - 2014.12.20)全12話
第1話 2014年10月3日「玉川区役所ゾンビ課」
16年前メキシコで大発生したゾンビはやがて数が減り、20××年の日本ではその存在は日常化していた。各地方自治体はゾンビを管理・捕獲する特別福祉課を設置。しかし玉川区の特別福祉課はワケあり職員だらけだ。赤羽晋助(林遣都)も、目的もなくたるんだ人生を送っている。課を出入りする医科大准教授の幸田健司(金子ノブアキ)も、大のゾンビ好きという変わり者。そんな中、ゾンビ発生の連絡が入るが、予想外の騒動に発展し…!
第2話 2014年10月10日「ゾンビVSクレーマー」
特別福祉課に配属されてきた新人を見て、赤羽晋助(林遣都)は驚く。それは、先日ゾンビから間一髪で晋助を救ってくれた女の子・立花凛(広瀬アリス)だった。しかし竹刀を片時も離さず、「(ゾンビを)一匹残らずブチ殺す」と言い放つ凛に、周囲は衝撃を受ける。一方、相談窓口には、主婦の栗山(宍戸美和公)が、隣の家にゾンビがいると訴えに来た。近所でも仲がいいと評判の刈谷夫妻の夫・昇(戸次重幸)が発症したというが…。
第3話 2014年10月17日「キャンペーンDIEパニック」
捕獲されたゾンビの彼女・マユ(森カンナ)は、彼に噛まれた傷の悪化や嘔吐などの症状から感染を疑い始める。一方玉川区役所では赤羽晋助(林遣都)らが、この日行われるウィルス検査推進キャンペーンの準備を進めていた。大森課長(古舘寛治)から副知事が視察するため盛り上げて欲しいと告げられ、田之倉圭(片桐仁)は立花凛(広瀬アリス)を見ながら秘策を思いつく。その頃キャンペーンを知ったマユは区役所へ向かい出すが…。
第4話 2014年10月24日「大奥玉ゾンビフェス(前篇)」
ある集落でゾンビがうろついているとの情報が寄せられ、晋助(林遣都)と凛(広瀬アリス)が調査することに。公民館で出会った留学生・ペドロ(副島淳)の紹介で、そば店を営む自治会長・長谷川(徳井優)に話を聞くも「ゾンビはいない」と断言されてしまう。長谷川のそばを食べた2人は具合が悪くなり、車を止めスーパーのトイレへ。駐車場に戻ると車がゾンビに取り囲まれていた。
第5話 2014年10月31日「大奥玉ゾンビフェス(後篇)」
ラテ欄「絶体絶命!!闘う公務員vs群れるゾンビ危険エリア潜入調査」
ゾンビに襲われ逃げ延びた晋助(林遣都)と凛(広瀬アリス)だが、警察からスーパーにゾンビの痕跡がないと言われる。幸田(金子ノブアキ)らと共に再び訪れたスーパーは、通常営業していた。だが、幸田は奇麗過ぎる店内に不自然さを感じる。残って調査を続ける晋助は、ある場所で前日と同じにおいがすることに気付く。一方、長谷川(徳井優)のそばを食べた凛たちは目がうつろになる。
第6話 2014年11月7日「あるお笑いコンビの憂鬱」
ラテ欄「死の爆笑バトル腐っても、どついて…ゾンビ芸人最期の日」
特別福祉課の検査室に漫才コンビの奥田安田が来る。幸田(金子ノブアキ)の診断で安田(山岸門人)の感染が判明。だが1週間後に控えた舞台に出たいと、安田は行方をくらましてしまう。晋助(林遣都)らは相方の奥田(今井隆文)を呼び、安田発見への協力を要請。だが感染に薄々気付いていたという奥田から、自分を救ってくれた安田にもう少し夢を見させたいと逆に頼まれてしまう。
第7話 2014年11月14日「ゾンビギャルの誘惑」
ラテ欄「女子高生ゾンビ大量発生の怪奇!!義兄の悲劇…新種誕生!?」
朝からみわ(田畑智子)の妊娠の話題でもちきりの赤羽家。しかし、自身の感染を疑い始めた尚宏(近藤公園)は浮かない顔をしていた。一方、特別福祉課にゾンビの出現情報が次々と寄せられる。晋助(林遣都)、凛(広瀬アリス)、大川(高橋努)ら活動係は慌てて出動するが、そこにいたのはゾンビメークの女子高生ら偽物ばかり。そんな中、晋助の元に、マスク姿の尚宏が訪ねてくる。
第8話 2014年11月21日「ゾンビオークション」
ラテ欄「死人買います…ゾンビオークション!!腐りゆく義兄の決意」
みわ(田畑智子)に感染を打ち明けた尚宏(近藤公園)は、家を追い出される。失意の尚宏は喫茶店で見掛けたヤクザ(津田寛治)に、保険金をかけて殺してほしいと依頼。一方、幸田(金子ノブアキ)は尚宏が感染したのは新種のウイルスだと晋助(林遣都)に告げる。絶滅回避のため進化したという見解だ。そんな中、凛(広瀬アリス)はゾンビを売っているというヤクザの元に単身向かっていた。
第9話 2014年11月28日「Welcome to Z」
ラテ欄「100%感染の恐怖…ゾンビ世界へ誘う超猛毒B級アイドル」
凛(広瀬アリス)は幼なじみでタレントになった幸(芹那)と再会。一方、特別福祉課では、‘予防接種も効かないウイルスをまき散らす美女がいる’という話で盛り上がる。だが、警察から来た手配書の顔写真が幸そっくりで凛はぼうぜんとする。田之倉(片桐仁)からそれがグラビアアイドルの梨奈だと聞いた凛は、梨奈の事務所へ。晋助(林遣都)は凛の様子が気になり、追い掛ける。
第10話 2014年12月5日「止まらない進化」
ラテ欄「100m9秒俊足&超怪力!!最凶新種ゾンビを人間兵器化!?」
晋助(林遣都)は凛(広瀬アリス)を追い掛けるが、発見したのはゾンビ化した幸(芹那)だけ。翌朝、新種ゾンビのニュースが流れる中、幸田(金子ノブアキ)は胸が巨大化したゾンビ(桐山瑠衣)や、晋助が遭遇した異常に足が速いゾンビ(大東駿介)などの出現には何か裏があると考え始め、人間兵器にしようとしているのではと祥子(河井青葉)を問い詰める。一方、欠勤した凛を心配した晋助は…。
第11話 2014年12月12日「さらば、凛!」
ラテ欄「悲劇のXデー!!“さよなら義兄さん”最恐ゾンビとの決戦」
尚宏(近藤公園)の聴力が急速に発達。幸田(金子ノブアキ)はゾンビウイルスの進化を指摘し、尚宏の発症の日がそう遠くないと晋助(林遣都)に告げる。 翌朝、晋助らは大森(古舘寛治)の机上に凛(広瀬アリス)の辞表を発見。家を訪れた晋助は、凛の力が必要だと言葉を掛ける。足が異常に速いゾンビ・通称ボルト(大東駿介)による被害が拡大する中、祥子(河井青葉)は怪実験を繰り返して…。
最終話 2014年12月19日「玉川区役所 DEAD or ALIVE」
ラテ欄「腐った貴女に永遠の愛を…さらば!ゾンビと生きた世界」
新種のゾンビ・通称ボルト(大東駿介)に襲われた凛(広瀬アリス)は一命を取り留めるが、ゾンビウイルスに感染してしまう。また晋助(林遣都)はゾンビを殺した罪悪感を拭い切れずにいた。みわ(田畑智子)が強力な抗体を持っていることを発見した幸田(金子ノブアキ)は、祥子(河井青葉)に新種ゾンビを使った臨床実験が至急必要であることを訴える。そのころ、晋助は感染したばかりの凛が、既にゾンビレベル3に達していることに気付く。
番組公式サイト
(玉川区役所 OF THE DEAD - Wikipedia)