原作
『すべてがFになる』(すべてがエフになる、The Perfect Insider)は、推理小説家森博嗣のミステリー小説。第1回メフィスト賞(1996年)受賞作。S&Mシリーズの第1巻。浅田寅ヲ作画による漫画化、KIDによるゲーム化もなされている。
ドラマ概要
武井咲と綾野剛のW主演で、天才的頭脳の持ち主が起こした密室殺人事件の謎に挑むサイエンスミステリー。綾野にとって、今作が民放連続ドラマ初主演となる。
理系頭脳を持つ“リケジョ”の女子大生・西之園萌絵(武井)と准教授・犀川創平(綾野)の師弟コンビが、不可解な事件に隠された巧妙なトリックや張り巡らされたわなを鮮やかに解いていく。
原作は、森博嗣による累計350万部のベストセラー。同名作から始まる「S&Mシリーズ」の「冷たい密室と博士たち」を皮切りに、一連のエピソードを2話完結の形で映像化する。
ストーリー
神南大工学部・極地研究所の喜多准教授に誘われ、同施設を訪れた“リケジョ”の女子大生・西之園萌絵(武井咲)と、工学部建築学科准教授の犀川創平(綾野剛)。研究所の低温度実験室では、氷点下20度の中でさまざまな実験が行われていた。
その日の夜、低温度実験室で不可解な殺人事件が起こる。男女2名の大学院生が、密室状態の低温度実験室で死体となって発見されたのだ。犯人は密室状態の実験室へどのように進入し、脱出したのか…。西之園と犀川が難事件の謎に挑む。
キャスト
神南大学工学部 建築学科
西之園 萌絵(3年生) - 武井咲(少女期:内田愛)
資産家の娘で世間知らずながら、抜群の瞬発力と発想力、驚異的な計算能力を持った理系女子。
犀川 創平(准教授) - 綾野剛
神南大工学部建築学科の准教授。変わり者でズボラな性格だが、天才的な分析力と考察力の持ち主。
国枝 桃子(助教) - 水沢エレナ
浜中 深志(修士課程2年生・ゼミ幹事) - 岡山天音
神南大学工学部 土木工学科
喜多 北斗(准教授) - 小澤征悦
真賀田研究所
真賀田 四季(工学博士) - 早見あかり
神奈川県警察 捜査第一課
鵜飼 大介 - 戸次重幸
片桐 誠人 - 坂本真
西之園 捷輔(本部長・萌絵の叔父) - 吉田鋼太郎
ゲスト
キャスト名横の表記は出演回。
第1話 - 第2話
神南大学工学部 土木工学科木熊ゼミ
市ノ瀬 里佳(助教) - 市川由衣
木熊 京介(教授) - 平田満
八川 善太郎(極地環境研究センター技官) - 佐伯新
丹羽 健二郎(博士課程2年生・ゼミ幹事) - 菊田大輔
服部 珠子(修士課程2年生) - 吉谷彩子
荒井 正直(博士課程1年生) - 戸塚純貴
船見 真智子(修士課程1年生) - 松山愛里
向井 浩二(極地環境研究センター警備員) - 針原滋
増田 潤(ゼミ元幹事) - 久野雅弘
第3話 - 第4話
仏画師 香山家
香山 フミ(林水の妻) - 真野響子(19歳:西川綾乃)
香山 マリモ(林水の娘・漫画家) - 原田夏希
香山 林水(現当主) - 横内正(22歳:田上晃吉)
香山 多可志(林水の息子・マリモの兄) - 高橋洋
吉村 益男(使用人) - すわ親治(17歳:依田哲哉)
香山 綾緒(多可志の妻) - 赤間麻里子
香山 祐介(多可志の息子) - 橋來
香山 風采(前当主) - 牛尾元昭
第5話 - 第6話
真賀田研究所
山根 幸宏(副所長) - 利重剛
新藤 裕見子(四季の叔母) - 藤吉久美子
新藤 清二(四季の叔父・所長) - 冨家規政
弓永 富彦(産業医) - 小須田康人
島田 文子(主任プログラマー) - 山田真歩
望月 俊樹(監視員) - 柳憂怜
長谷部 聡(監視員) - 寿大聡
真賀田 左千朗(四季の父・工学博士) - 宇納佑
真賀田 美千代(四季の母・言語学者) - 横山美智代
真賀田 未来(四季の妹) - 早見あかり(三役)
ミチル(ロボット・声) - 早見あかり(三役)
デボラ(人口知能・声) - 木村はるか
第7話 - 第8話
京浜工業大学 工学部化学工業科
寺林 高司(社会人大学院生・フィギュアモデラー) - 山本耕史
河嶋 慎也(教授・飛行機モデラー) - 近江谷太朗
上倉 裕子(大学院生) - ハマカワフミエ
横浜モデラーズフェスティバル
筒見 紀世都(芸術家) - 中島歩
筒見 明日香(紀世都の妹・コスプレイヤー) - 山川紗弥
武蔵川 純(地球防衛軍) - 加藤諒
儀同 世津子(犀川の妹・フリーライター) - 臼田あさ美(第9話)
大御防 安朋(萌絵のいとこ・恋愛小説家) - 小松和重
第9話 - 第10話
ナノクラフト・ユーロパーク
塙 理生哉(社長・ゲームクリエイター) - 城田優
藤原 博(副社長) - 鈴木一真
新庄 久美子(塙の秘書) - 青山倫子
芝池 護(愛知県警察捜査官) - 小林隆
松本 卓也(プログラマー) - 小久保寿人
西之園家
西之園 恭輔(萌絵の父) - 津村和幸
西之園 佳子(萌絵の母) - 建部和美
諏訪野(執事) - 藏内秀樹
スタッフ
原作 - 森博嗣『すべてがFになる』他S&Mシリーズ(講談社文庫刊)
シリーズ脚本 - 黒岩勉
脚本 - 黒岩勉、小山正太
音楽 - 川井憲次
演出 - 城宝秀則、小椋久雄、小林義則
演出補 - 村谷嘉則、淵上正人
タイトルバック - 衛藤一郎
スタントコーディネート - 釼持誠
弓道協力 - 全日本弓道連盟
編成企画 - 成河広明、加藤達也
プロデュース - 小椋久雄、貸川聡子
プロデュース補 - 関本純一、堀江愛佳
制作 - フジテレビ
制作著作 - 共同テレビ
主題歌 - ゲスの極み乙女。「デジタルモグラ」(ワーナーミュージック・ジャパン / unBORDE)
各話あらすじ(2014.10.21 - 2014.12.23)全11話 平均視聴率 8.80%
第1話 2014年10月21日「冷たい密室と博士たち[前編]」ラテ欄「不必要な密室と氷点下20度の実験室に潜む殺意」
神南大学工学部3年生の萌絵(武井咲)は、ゼミの指導教官で准教授・犀川(綾野剛)に同行して、極地環境研究センターを訪ねる。目的は土木工学の第一人者・木熊教授(平田満)の実験を見学することだったが、萌絵はそれよりも同センターで起きた神隠し事件に興味があった。2年前、木熊ゼミの幹事が突然姿を消してしまったのだ。実験見学後、センター内の密室で今度は木熊ゼミのゼミ生の男女2人が刺殺体で見つかる。
第2話 2014年10月28日「冷たい密室と博士たち[後編]」ラテ欄「暴かれる冷たい密室の謎と哀しき殺人者の記憶」
極地環境研究センターに潜入した萌絵(武井咲)は、遺体で見つかった増田のパソコンを調べ、「shika」というファイルを見つける。だが、何者かに低温実験室に閉じ込められてしまう。間一髪、駆け付けた犀川(綾野剛)に救出されるが、萌絵がデータをコピーしたUSBは持ち去られ、増田のパソコンも壊されていた。翌朝、出張から戻った助教の市ノ瀬(市川由衣)が、センター内で木熊教授(平田満)の遺体を見つける。
第3話 2014年11月4日「封印再度[前編]」ラテ欄「呪われた仏画師一族 家宝眠る密室の殺人」
50年前の殺人事件に興味を抱いた萌絵(武井咲)は、犀川(綾野剛)と歴史的建造物の調査の名目で現場の香山家を訪ねる。当主が他殺体で見つかったのは密室の蔵だった。萌絵は、遺体のそばに置かれていた家宝を見たいが、現当主・林水(横内正)の妻・フミ(真野響子)に断られてしまう。諦めきれない萌絵が、林水の娘・マリモ(原田夏希)に頼み込み、香山家を再訪すると、蔵には大量の血痕があり、林水が姿を消していた。
第4話 2014年11月11日「封印再度[後編]」ラテ欄「継承される密室殺人 封印された真相とは」
萌絵(武井咲)は姿を消したマリモ(原田夏希)が父親の林水(横内正)を殺害したのではと疑う。しかしマリモが犯人だとすると、蔵の鍵が内側から掛けられていたことと矛盾してしまう。一方の犀川(綾野剛)は現場の蔵に手の込んだ改築が施されていることに気付く。そんな中、古井戸の中で林水の息子・多可志(高橋洋)が、蔵の中では手首を切ったマリモが倒れているのが見つかる。マリモのそばには例の家宝が置かれていた。
第5話 2014年11月18日「すべてがFになる[前編]」ラテ欄「脱出不能な完全密室博士が残した謎の暗号断崖孤島の連続殺人」※「キリンチャレンジカップ2014 日本×オーストラリア 」(19:00〜21:24)が放送のため、開始時間変更(21:30〜22:24)。
犀川(綾野剛)らはゼミ旅行で真賀田研究所がある孤島を訪問。世界最高の頭脳を持つ真賀田博士(早見あかり)は、14歳の時に両親を殺害してから15年、この研究所の一室で外界との接触を絶って研究に没頭している。犀川と萌絵(武井咲)が研究所に見学に行くと、真賀田の部屋から緊急コールが入ったとスタッフが大騒ぎに。数分後、部屋の扉が開き、真賀田が出てきた。だがそれは、自動運搬車に乗せられた真賀田の遺体だった。
第6話 2014年11月25日「すべてがFになる[後編]」ラテ欄「残された暗号の謎…仕組まれた時限装置!?美しき狂気の殺人者」
犀川(綾野剛)は、真賀田博士(早見あかり)と新藤所長(冨家規政)を殺した犯人は内部の人間で、まだ研究所の中に潜んでいると推測。一方、遺体発見時のエレベーターの停止位置に着目した萌絵(武井咲)は、所長の妻・裕見子(藤吉久美子)の犯行を疑う。2人は、完全密室の博士の部屋に犯人が出入りした方法を考える。そんな中、メーンコンピューターシステムの切り替えを指示した副所長の山根(利重剛)が他殺体で見つかる。
第7話 2014年12月2日「数奇にして模型[前編]」ラテ欄「…数奇にして模型…完全な密室の被害者は殺人事件の容疑者」
萌絵(武井咲)のいとこの人気作家・大御坊(小松和重)が主催する模型のイベント会場で殺人事件が発生。密室状態の控室で頭部を切断されたモデルの明日香(山川紗弥)の遺体が見つかり、そばにはモデラーの寺林(山本耕史)が頭を殴られ倒れていた。会場には同級生の大御坊に会いに、犀川(綾野剛)と喜多(小澤征悦)も居合わせる。そんな中、寺林が社会人大学院生として在籍する大学の研究室でも殺人事件が起きていたと分かる。
第8話 2014年12月9日「数奇にして模型[後編]」ラテ欄「…数奇にして模型…殺人者の異常な愛情!?不合理殺人の深層」
萌絵(武井咲)は、殺された妹・明日香(山川紗弥)の等身大フィギュアを制作していた紀世都(中島歩)が犯人ではと疑う。一方の犀川(綾野剛)は、犯人の本当の狙いは明日香の頭部ではなかったのではないかと考える。そんな中、萌絵に明日香の頭部の置かれた場所を暗示する紀世都からの手紙が届く。さらに警察が容疑者として監視する寺林(山本耕史)から萌絵に連絡が入る。寺林も紀世都のメッセージを受け取ったという。
第9話 2014年12月16日「有限と微小のパン[前編]」ラテ欄「有限と微小のパン…殺人テーマパークの謎天才博士最後の犯罪」
前回の事件から1年後。卒論を完成させた萌絵(武井咲)は犀川(綾野剛)ゼミの旅行の行き先を「ユーロパーク」に決める。パークを運営するのはIT企業の経営者で天才といわれる理生哉(城田優)で、亡き両親が決めた萌絵の婚約者だった。皆より先にパークに到着した萌絵が案内されたホテルの部屋には、萌絵の死を暗示するメモが置かれていた。さらに萌絵は1カ月ほど前に施設内で不可解な殺人事件があったことを知る。
最終話 2014年12月23日「有限と微小のパン[後編]」ラテ欄「有限と微小のパン…神に最も近い犯罪者!崩される不可能殺人」
ホテルの部屋で目覚めた萌絵(武井咲)は、真賀田(早見あかり)との面会が夢と現実のどちらだったのか区別がつかない。犀川(綾野剛)は、萌絵から真賀田と会ったと聞き、行動に出る。萌絵は、ナノクラフトの社長・理生哉(城田優)が施設内で真賀田をかくまっていると確信し、刑事の芝池(小林隆)と共に理生哉を問い詰めるが、相手にされない。
各話視聴率
番組公式サイト
(すべてがFになる - Wikipedia)
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