佐藤旭(妻夫木聡)と澤辺梓(蒼井優)は、弟妹に見守られながら、婚姻届けにサインをした。
1ヵ月後、陽(柄本佑)が演出を手がける舞台「飛龍伝」のチケットが出来上がってきた。しかし、旭は苦しい家計を助けるために芝居など辞めて就職しろ、と文句を言う。自分の就職が決まらないから、夢を諦めろというのは筋違いだ、と言い返す陽に、暁(瑛太)もひかり(満島ひかり)も旦(野村周平)も賛同する。
陽は1枚のチケットを「瑞貴さんの分」だと言って暁に差し出した。瑞貴は、暁のかつての恋人で舞台女優だった。以前、陽が瑞貴に会ったときに勧めてくれた舞台が「飛龍伝」だったという。
そんななか、劇団の資金30万円を劇団員の斉藤(小久保寿人)が持ち逃げするという事件が起こる。舞台の上演のために必要な経費を失い陽たちは途方に暮れるが、今や女優として芝居に打ち込む永原香澄(橋本愛)は、斉藤を探そう、と諦めない。
病院にいたひかりは、同僚の内海弘喜(馬場徹)から新城正臣(吉岡秀隆)が不倫をしているらしいと聞きドキリとするが、その証拠だと言って新城のデスクから取り出した写真には自分ではない女性(広末涼子)が写っていた。ひかりは裏面に書かれた「キッカワミズキ」という名前が気にかかる。
斉藤が見つからず、劇団の統制も失われた陽は舞台の中止を決める。弟妹たちは仕方がないと励ますが、それを聞いた旭は、お前に覚悟がないからこうなったのだと怒り、舞台を上演しろ、と命じる。しなければ家から出て行け、と怒る旭に、弟妹たちはあ然とする。
雨のなか、外に陽を連れ出した旭は、お前には演劇しかないと自分に言わせてみろ、と陽を羽交い締めにする。さらに、夢を追いかけられる立場のお前は夢を諦めなければならなかった者に恥じない生き方をしなければいけない、なぜなら、彼らはお前の夢に自分を重ねているからだ、と諭し、斉藤の居場所を書いた紙を差し出す。
陽が斉藤に会いに行くと、斉藤は金のことを謝罪し返金を約束した。母親が介護状態になり、どうしても金が必要だったという斉藤を、陽は責めることができなかった。
自宅に戻った陽に、旭が封筒を差し出した。そこには、父親が陽に残したという30万円が入っていた。好きに使え、という旭に、陽は決心する。
1週間後、ひかりに呼び出された暁が病院の会議室に行くと、そこに新城がいた。 少し話そう、という新城にあんたを許すつもりはないと返す暁。数年前、キッカワミズキ=吉川瑞貴は、病気に冒され新城が診たときには余命わずかだった。海外で移植手術をすれば助かる見込みもあったが、瑞貴の意思により新城はそれを暁に明かさなかった。後に別の医師から移植手術のことを聞いた暁は、詐欺事件を起こし3000万円の費用を手にしたが、間に合わなかった。それで暁は新城を恨んでいたのだ。瑞貴は自分の分まで暁に生きて欲しいと望んでいた、と新城から聞かされても、暁は信じようとしなかった。
陽の舞台当日。ステージでは、陽と香澄が熱演を披露し、客席ではひかりと旦がそれを見守り、やがて旭と暁もやってきた。瑞貴が上演を熱望していた「飛龍伝」のヒロイン役を演じる香澄を見るうち、暁には香澄が瑞貴に見えてくる。命の限りを尽くし堂々とヒロイン役を演じる瑞貴に、暁は胸が熱くなる。
舞台終了後、楽屋に陽を訪ねた暁は、旭が陽に渡した30万円は前の会社の社長に頭を下げて借りたものだと明かした。クビになった会社の社長に何度も何度も頭を下げたんだ、と聞いた陽は、旭を追いかける。やがて追いつくも、電車が走る線路を挟んで向こう側にいた旭に、陽は大声で礼を言った。電車の音でよく聞こえないが思いが伝わった旭は、拳を突き上げてガッツポーズを作った。
その夜、自転車で自宅に戻った旭は玄関外で倒れていた梓を見つけ…。
第1話 2014年7月9日「理屈じゃねえんだよ、結婚は」
第2話 2014年7月16日「次男戻る」
第3話 2014年7月23日「苦い秘密」
第5話 2014年8月6日「親として」
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