主演は藤原竜也、岡田将生。
原作
『ST 警視庁科学特捜班』(エスティー けいしちょうかがくとくそうはん)は、1998年から刊行されている、今野敏による日本の警察小説シリーズ。
原作概要
現代犯罪の多様性に対応するために警視庁科学捜査研究所に新設された、「ST」(Scientific Taskforce、科学特捜班)と呼ばれる架空の組織の活躍を描いた作品。非常に優秀な能力を持ちながらも、それぞれの理由によって科学捜査に従事しているSTメンバーが、能力を生かして不可解とも思える様々な事件を解決していく。
シリーズ第1作は1998年3月に講談社ノベルスより刊行された、『ST 警視庁科学特捜班』。以後『ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人』、『ST 警視庁科学特捜班 黒いモスクワ』を経て、STメンバーそれぞれに焦点を絞った「色シリーズ」、さらには各地の伝説を物語に絡めた「伝説シリーズ」が刊行されている。
なお、STメンバーの名前にはそれぞれ「赤」「青」「黒」「山吹(黄)」「翠(緑)」といった具合に色の名前が含まれており、それが『赤の調査ファイル』というように、前述の「色シリーズ」のサブタイトルになっている。
2010年12月現在、講談社ノベルス版が11冊、講談社文庫版が10冊刊行されている。
また2009年11月から2010年4月まで佐賀新聞等の地方新聞にてシリーズの序章にあたる『化合』が連載され、2011年7月にはシリーズの中で初めてハードカバーで単行本が刊行された。
単発ドラマ版
2013年4月10日21:00 - 23:08に日本テレビ系列にて単発スペシャルドラマとして放送された。主演は藤原竜也、岡田将生。
後述の連続ドラマ化に伴い、2014年7月2日にはBD/DVDが発売された。
あらすじ(単発ドラマ)
警視庁キャリア組の百合根友久は、ある日、科捜研内に新設された捜査権を持つ庁内のはみだし者による集団、通称「ST」こと科学者集団「Scientific Taskforce」(警視庁科学特捜班)の統括を任ぜられる。科捜研の優秀な分析官だったが、とある事件で負ったトラウマから引きこもりとなり、人前に姿を現さなくなったSTのリーダー的な存在である赤城左門に至っては、捜査会議にも出てこない。エリートであるものの経験も浅くストレスに弱い百合根は、メンバーたちの変人ぶりに頭を抱える。そんな中、日本初の無差別銃乱射事件が発生し、STに出動命令が下る。
キャスト(単発ドラマ)
赤城 左門(あかぎ さもん) - 藤原竜也
百合根 友久(ゆりね ともひさ) - 岡田将生
青山 翔(あおやま しょう) - 志田未来
結城 翠(ゆうき みどり) - 芦名星
黒崎 勇治(くろさき ゆうじ) - 窪田正孝
山吹 才蔵(やまぶき さいぞう) - 三宅弘城
高垣刑事(たかがきけいじ) ‐ 夕輝壽太
高梨組長(たかなしくみちょう) ‐ 山田明郷
池田 厚作(いけだ こうさく) - 林遣都
菊川 吾郎(きくかわ ごろう) - 田中哲司
三枝 俊郎(さえぐさ としろう) - 渡部篤郎
劇中『スッキリ!!』出演 - 加藤浩次、テリー伊藤、杉野真実
その他 - 山崎静代、寉岡萌希、伊藤梨沙子、関野昌敏、吉永秀平、赤尾板明、児玉貴志、高橋賢一、辞本直樹、副島美咲、音月桂、木川淳一、森谷ふみ
スタッフ(単発ドラマ)
脚本 - 渡辺雄介
演出 - 佐藤東弥(日本テレビ)
テーマソング - 0.8秒と衝撃。「kama-boko」
オープニングナレーション - 神谷浩史
選曲 - 志田博英
特殊メイク - 藤原カクセイ
特殊効果 - 杉谷政次
「ガッキー君」デザイン・造形 - トムラアツシ(ピコピコ)
ファイティングコーディネート - 佐々木修平
プロファイリング監修 - 桐生正幸
警察監修 - 尾崎祐司
チーフプロデューサー - 神蔵克、大平太
プロデューサー - 森雅弘(AX-ON)、大野哲哉(日本テレビ)
制作協力 - 日テレアックスオン
製作著作 - 日本テレビ
連続ドラマ版
概要
藤原竜也と岡田将生の実力派俳優がタッグを組む警察ドラマ。昨年4月に放送されて好評だったスペシャルドラマのレギュラー化で、“ワケあり捜査官”が集う警視庁科学特捜班「ST」が再び躍動する。
原作は人気作家・今野敏の人気小説シリーズで、ドラマでは引きこもりの刑事・赤城左門(藤原竜也)や、キャリア組ながらストレスに弱い百合根友久(岡田将生)ら、優秀な能力と人間的な欠陥を併せ持ったSTの面々の活躍が描かれる。
今作では、スペシャル版で引きこもりを克服した赤城と百合根の活躍を軸に展開。性格は正反対だが最高のケミストリーを引き起こす異色コンビが、科学捜査を駆使して重大事件に秘められた謎の解明に挑む。
ストーリー
赤城左門(藤原竜也)は、警視庁科学捜査研究所に新設された特殊機関・警視庁科学特捜班、通称「ST」のリーダー的存在。「ST」とは「Scientific Taskforce」の略で、科捜研でありながら、現場に出て刑事と同じように犯人探しをするという破天荒な組織だ。
一時は極度の対人恐怖症だった赤城だが、STの管理を任命されている警部・百合根友久(岡田将生)の実直さに触れて心を開き、それを克服。百合根を相棒に、個性的なSTの面々の力を借りながら、巧妙に仕組まれた事件やトリックの真相を暴いていく。
キャスト(連続ドラマ)
警視庁科学特別捜査班(ST)
赤城 左門(専門は法医学・リーダー) - 藤原竜也
STのリーダー的存在。法医学のスペシャリストで、科学捜査全般にも精通している。かつては人と接することを極端に恐れ、自宅にこもっていたが、誠実な百合根によってそれを克服し、今では個性派ぞろいのSTのメンバーたちから絶大な信頼を得ている。
百合根 友久(キャップ) - 岡田将生
STの管理を任されているキャリア警部。完ぺき主義者だが自分に自信がなく、争いごとも嫌い。そのため、STメンバーたちの強烈な個性に圧倒されてチームをまとめることが出来ず、日々悶々としている。
青山 翔(専門は犯罪心理学) - 志田未来
プロファイリングが得意なSTの文書鑑定担当。興味がないことには徹底的に無関心で、年頃の女性なのだが少年の様な格好をしている。潔癖症をこじらせ、整頓された場所を嫌う秩序恐怖症になっている。
結城 翠(専門は物理) - 芦名星
STの物理学担当。常人離れした聴覚と絶対音感を持っている。いつも男性を誘惑するようなセクシーな服を着ているが、本人は男性経験がないと言い張っている。
黒崎 勇治(専門は化学) - 窪田正孝
STの第一化学担当。人並み外れて鼻が利き、毒物の臭いもすぐに嗅ぎわけられる。武道や武術に精通しているが先端恐怖症で、刃物などが大の苦手。
山吹 才蔵(専門は化学) - 三宅弘城
STの第二化学担当。僧籍を持っており、事件現場でお経を読むことも。STメンバーの中では一番常識的で、皆のフォローに回ることが多いが、たまに笑顔で毒をはく。
警視庁刑事部捜査第一課
菊川 吾郎(捜査官) - 田中哲司
STとの連絡係を担当する警視庁捜査一課の警部補。叩き上げであることに劣等感を抱いており、百合根に時々嫌味を言う。現場第一主義でSTのことはをあまり良く思っていないが、結局放っておけずに世話を焼いてしまう。
筒井 桃子(菊川の相棒) - 柴本幸
警視庁捜査一課に配属された新人刑事。現場からの叩き上げで、菊川とコンビを組む。
池田 草介(管理官・百合根の同期) - 林遣都
百合根と同期で出世頭のエリート。所轄署に開設された捜査本部の指揮を任されており、事あるごとにSTとぶつかる。
松戸 紫織(理事官・ST監査役) - 瀬戸朝香
STの新たな監査役を務める捜査一課の理事官。特異な存在であるSTを目の敵にし、排除したいと考えている。
三枝 俊郎(元参事官・Cafe'3店主) - 渡部篤郎
警視庁の上層部に君臨するST設立の立役者でSTメンバーのよき理解者。
牧村 真司(捜査官) - 水上剣星
ゲスト
第1話
岩谷 慎太郎(八神の彼氏・実業家) - 升毅
八神 秋子(ファッションモデル) - 加藤夏希
渡部 卓也(八神のマネージャー) - 湯江健幸
渕田 仁美(八神のライバルモデル) - 矢吹春奈
篠崎 治(ホームレス) - 田口主将
笹本 雅彦(芸能カメラマン) - スギウチタカシ
杉田 英吉(八神のストーカー) - 小谷昌太郎
バーのマスター - ファンキー加藤
第2話
広塚 章太 / 大畑 アキオ(ライトノベル作家) - 忍成修吾(幼少期:石塚獅桜)
大畑 章夫(マンション管理人) - 中山仁
山田 修(元文具メーカー社員) - 大沼遼平
第3話
内藤 茂太(黒崎の友達・役者の卵) - 石垣佑磨
向井 卓也(夏目会幹部) - 松田賢二
荒木 健介(極央組組長) - 岡田正典
斉藤 マリ(ホステス) - 小田あさ美
その他 - 上野なつひ(クラブママ)
第4話
町田 智子(苦楽苑信者) - 須藤理彩(少女期:北村海歩)
阿久津 昇観(苦楽苑教祖) - 松田悟志
篠崎 雄介(阿久津の1番弟子) - 鈴木一真
山県 佐知子(阿久津の秘書) - 霧島れいか
園田 健(苦楽苑信者篠崎派) - 山中良弘
吉野 孝(苦楽苑信者篠崎派) - 庭野純平
田中 聡美(苦楽苑信者・園田の彼女) - 入矢麻衣
工藤 香織(苦楽苑信者・吉野の彼女) - 鈴木麻愛
永井 明美(苦楽苑信者) - 飯尾弘子
村田 和義(苦楽苑信者) - 古川康
第5話
上原 毅彦(オクトパスプロAD) - 笠原秀幸
安達 春輔(霊能者) - 阪田マサノブ
水木 優子(タレント) - 逢沢りな
千葉 光義(オクトパスプロディレクター) - 吉野容臣
細田 康夫(オクトパスプロプロデューサー) - 吉永秀平
戸川 一郎(オクトパスプロAD) - 鈴木勝吾
小山 信明(中央工科大学物理学部教授) - 花ヶ前浩一
山田 稔(ガーデンハイツ401号室の住人・DJミノル) - ブラザートム
第6話
平戸 憲弘(政和大学病院呼吸器内科講師) - 柏原収史
小山 あずさ(政和大学病院研修医) - 岩田さゆり
大越 隆太郎(政和大学病院総合内科主任教授) - 長谷川初範
武藤 真紀(武藤の妻) - 宮澤美保
武藤 嘉和(医療過誤被害者) - 濱野貴博
城間 知美(政和大学病院看護師) - 小林きな子
第7話
柚木 響子(ヴァイオリニスト) - 黒坂真美
辛島 秋仁(東都音楽大学職員) - 姜暢雄
福島 玲子(東都音楽大学非常勤講師) - 関めぐみ
大野 伸一郎(音楽プロデューサー) - 羽場裕一
小松 貞夫(東都音楽大学教授) - 下総源太朗
第8話
新島 泰弘(青南大学犯罪心理学教授・春名の夫) - 西岡コ馬
新島 春名(優名の母・ストーカー殺人事件被害者遺族) - 高橋ひとみ
冬木 佳子(啓介の母・傷害致死事件被害者遺族) - 宮地雅子
田所 順(7年前の傷害致死事件加害者) - 金井俊太郎
小林 栄太(4年前のストーカー殺人事件被疑者) - 藤波将
第9話 - 最終話
湯原 圭太(元埼玉県警察捜査官・三枝の同期) - 石黒賢
関本 雄蔵(埼玉県警察捜査官) - 葛山信吾
氷川 涼介(フィットネスジム立てこもり犯) - 眞島秀和(第9話)
野村 佳代子(氷川の元妻) - 肘井美佳(第9話)
鮫島 賢一(元埼玉県警察捜査官・小金井の身辺警護員) - 土師正貴
倉地 久則(モモタロウ事件第1被害者・高校教師) - 奥原邦彦
泉田 マチ子(モモタロウ事件第2被害者・美容商品販売会社経営者) - 新田えみ
畑山 録太郎(モモタロウ事件第3被害者・作家) - 下原浩二
小金井 誠(モモタロウ事件第4被害者・コガネイホールディングス経営者) - 長谷川公彦
倉地 静江(倉地の妻) - 鯉沼トキ(第9話)
吉村 聖子(女性警察官強姦殺人事件被害者) - 浅田光(最終話)
天木 新平(3カ月前のモモタロウ事件被害者) - 蒲池貴範(最終話)
スタッフ(連続ドラマ)
原作 - 今野敏『ST 警視庁科学特捜班』シリーズ(講談社文庫刊)
脚本 - 渡辺雄介、みなづきともこ、真野勝成、大口幸子、深澤正樹、及川真実、夏川朋子
音楽 - 木村秀彬
演出 - 佐藤東弥、長沼誠(AXON)、山下学美
演出補 - 田部井稔、工藤貴紀、木村修、安食大輔
音楽プロデューサー - 志田博英
タイトルバック - 松井夢壮
特殊メイク - 松井祐一
アクションコーディネーター - FCプラン
「ガッキー君」デザイン・造型 - ピコピコ(トムラアツシ)
警察監修 - 尾崎祐司
プロファイリング監修 - 桐生正幸
科学捜査監修 - 山崎昭、古山翔平
法医学監修 - 内ヶ崎西作、高木徹也
医療監修 - 堀エリカ
科学監修 - 岩尾徹
仏教指導 - 天野證範
法律監修 - アディーレ法律事務所
企画協力 - 河野治彦
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 森雅弘(AXON)
協力プロデューサー - 吉川恵美子、茂山佳則
プロデュース補 - 加藤晶子、岡宅真由美、鈴木亜希乃
制作協力 - 日テレアックスオン
製作著作 - 日本テレビ
主題歌 - ファンキー加藤「太陽」(ドリーミュージック)
各話あらすじ(2014.7.16 - 2014.9.17)全10話 平均視聴率 11.27%
第1話 2014年7月16日「オレ様刑事と弱気な警部が難事件をズバリ解決!最高の相棒刑事ドラマ誕生」 初回15分拡大(22:00〜23:10)
キャリアの警部だった百合根(岡田)が「ST」の管理を任されて1年。ろくな実績を挙げることができず、ST存続の危機に陥る。そんな中、ゴシップカメラマンの男性と、暴力団の末端組織にいたとうわさされる男性の遺体が、それぞれ別々の場所で発見される。捜査1課の刑事・菊川(田中哲司)と筒井(柴本幸)の話によると、遺体は一度ゾンビのように動きだしてから、完全に息を引き取ったという。不思議がる百合根にSTのリーダー・赤城(藤原)は、フグの持つ毒のようなものであれば、ゾンビのような動きをすることもあり得ると告げる。そして、STのメンバー・青山(志田未来)、結城(芦名星)、黒崎(窪田正孝)、山吹(三宅弘城)は、そのゾンビのように動く仕掛けを捜査会議で実演する。しかし、そこへ新任の理事官でSTの監査役も兼任する松戸(瀬戸朝香)が現れ、赤城らを捜査本部から締め出してしまう。そこで、STは独自の捜査を始めることに。
第2話 2014年7月23日「相棒刑事が卑劣な犯罪を追う!大好評の新バディが今夜も難事件をズバリ解決!」
通行人がいきなり殴り倒される事件が発生する。犯人は「スデナグリ」という名前を使い、犯行の模様をインターネット上の動画サイトに掲載していた。スデナグリの犯行間隔は短くなり、ついに山田(大沼遼平)という青年が殺害されてしまう。遺体を調べた赤城(藤原竜也)は、山田が素手ではなく凶器で殴り殺されたことを指摘し、スデナグリの犯行に見せ掛けた模倣犯の犯行だと見抜く。聞き込みの結果、山田は毎日、あるマンションに通っていたことが分かる。部屋の所有者は広塚(忍成修吾)という青年で、「大畑アキオ」というペンネームで小説を書いていることが判明する。シリアスとコミカル、異なるジャンルの作品を異例の速さで発表し続けることから、ファンの間では「大畑アキオは2人いる」とうわさされていた。そんな中、広塚が警察に出頭してくる。青山(志田未来)はプロファイリングで大畑アキオは広塚と殺害された山田がコンビだったと推測する。百合根(岡田将生)は、このプロファイリングを基に、広塚に作家活動のことでもめ、山田を殺害したのではないかと詰め寄る。
第3話 2014年7月30日「迫る炎に美女の悲鳴・連続放火事件に隠された謎を追え!相棒刑事が事件に挑む」
繁華街で火災が発生し、出火元と思われるキャバクラで派手な身なりの女性が遺体となって見つかる。その女性が高価な装飾品を身に着け、整形手術をした形跡まであったことから、赤城(藤原竜也)は芸能関係か高級クラブに勤めるホステスではないかと推察する。しかし、遺体が見つかったのは、安くて庶民的な店だった。一方、黒崎(窪田正孝)の格闘ジム仲間である茂太(石垣佑磨)が、インターネットを使った詐欺に遭う。黒崎は茂太に警察への相談を勧めるが、役者志望の茂太は「警察なんか当てにならない。相手をだまし返して自分で金を取り返す」と息巻く。そんな中、火災で亡くなったのはマリという女性で、直前まで高級クラブに勤めていたことと、出火現場が広域指定暴力団が所有するビルだったことが判明する。赤城と百合根(岡田将生)はクラブを訪れ、聞き込みを始めようとするが、そこへ客のふりをした黒崎が来店する。
第4話 2014年8月6日「謎の集団自殺に隠された欲望の罠・哀しい男と女の悲劇を天才赤城左門が解く!」
マンションの一室で男女4人の遺体が発見される。状況からは集団自殺と考えられたが、不自然な点に気付いた赤城(藤原竜也)は、菊川(田中哲司)の見解を真っ向から否定し、他殺あるいは自殺ほう助の可能性が高いと告げる。遺書らしいものが見つからないこともあり、青山(志田未来)も赤城の考えに同意する。4人は携帯電話を所持しておらず、部屋にお香の匂いが漂っていたことなど、ほかにも不自然な点があった。そんな中、亡くなった4人が宗教法人の信者で、教祖・阿久津(松田悟志)が、その部屋の所有者だと判明する。宗教法人を訪ねた赤城と百合根(岡田将生)、山吹(三宅弘城)は、現場となった部屋には普段、鍵が掛けられていたことや、阿久津と意見が対立した一番弟子の篠崎(鈴木一真)が宗教法人から独立しようとしていたことを知る。そして、赤城たちは亡くなった4人と一緒に修行していた町田(須藤理彩)の元を訪れ、篠崎が自殺を肯定しかねない思想を持っていたことを聞く。しかし篠崎は、その場で思い付いたことを言ったまでだと主張。また、部屋の鍵は郵便受けに置いてあり、信者が自由に使えるようにしていたと話す。阿久津と篠崎の言うことが微妙に食い違っているなど、捜査はなかなか進展しない中、百合根はある喫茶店で山吹が町田と楽しそうに話をしているところを目撃する。
第5話 2014年8月13日「真夏の夜の心霊スポットの謎・暗闇に美女の悲鳴が響く!証人全員の嘘を暴け!」
青山(志田未来)が心霊番組を見ていると、事件発生の電話が入る。偶然にも、その番組のプロデューサー・細田(吉永秀平)の遺体が発見されたというのだ。事件当日、細田たちは心霊番組を撮影中だったらしく、現場には霊能者が霊視に使った紙人形が落ちていた。首を折って死亡した細田と同じように紙人形の首が切れていたことから、青山は霊のたたりかもしれないと言いだす。だが、菊川(田中哲司)は、細田が死亡したのは過って照明用の脚立から落ちたためで、単なる事故だと主張。一方、赤城(藤原竜也)は、自分で落ちたにしては細田の体勢が不自然だったことを挙げ、事故ではないと反論する。捜査を始めた赤城たちは、番組出演者やスタッフに話を聞く。そんな中、関係者の様子を見た青山は、全員が何かうそをついていることを見破る。それでも百合根(岡田将生)が、これは本当に事件なのかと不安になっていたため、赤城は現場の部屋を使って実験を行う。
第6話 2014年8月20日「女医監禁の裏に医療ミスの秘密!天才赤城左門の秘められた過去が今夜明らかに」
テレビ局や新聞社に、目出し帽をかぶった男が女性にナイフを突き付けた映像が届く。男の要求は「48時間以内に武藤(浜野貴博)の死の真相を明らかにすること」だった。映像を見た赤城(藤原竜也)は、人質になっている女性の素性が研修医であり、また彼女の表情に驚きが見られないことから、勤め先が医療ミスで訴えられているのではないかと推理する。早速、裁判記録を調べたところ、1年前に武藤の妻・真紀(宮沢美保)が大学病院を相手取り、訴訟を起こしていたことが分かる。体調を崩し、その大学病院を訪れた武藤は、内科医・平戸(柏原収史)からインフルエンザと診断されるが、体に発疹が認められたため薬の投与を中止され、その数日後、搬送先の病院で肺炎を起こして亡くなったという。真紀は医療ミスだと病院を訴えたが、薬物アレルギーを起こしたことはカルテにも記載されていたため敗訴する。そして、とらわれている女性は、武藤を診察した研修医・あずさ(岩田さゆり)だった。大学病院側が捜査に協力しないことを予想した百合根(岡田将生)と筒井(柴本幸)は患者を装い、武藤の担当医だった平戸に話を聞こうとする。しかし、主任教授の大越(長谷川初範)が現れ、「話すことは何もない」と百合根たちは追い払われてしまう。
第7話 2014年8月27日「天才・赤城左門が密室殺人の謎を暴く全員に動機アリ・死者のメッセージを解け」
翠(芦名星)がSTを辞めると言いだし、百合根(岡田将生)は、紫織(瀬戸朝香)が唆したのではと疑う。しかし、翠は自らの意志で異動願を出したという。そんな中、翠は紫織や菊川(田中哲司)と、国際的バイオリニスト・響子(黒坂真美)の演奏会に行くが、開演を待つ間に、殺人事件が発生する。被害者は音楽大学の教授で、遺体が発見された部屋は密室状態だった。菊川は事故だと言うが、血痕の形状を見た赤城(藤原竜也)は事故に見せ掛けた偽装工作による殺人事件だと断言。さらに、この事件はつまらないと言う。百合根は赤城の暴言をフォローしようとして、解決できなければSTは解散してもいいと約束してしまう。関係者は全員、教授を殺害する動機もチャンスもあったが、犯人という決め手に欠けていた。捜査が進展を見せない中、百合根は三枝(渡部篤郎)に「STを守れないかもしれない」と漏らす。話を聞いた三枝は、紫織を店に呼び出す。
第8話 2014年9月3日「母の悲しみが奏でる死の子守唄・天才赤城左門VS犯罪心理学の権威究極の対決!」
深夜の公園で他殺体が発見される。被害者は7年前の傷害致死事件の犯人だった。 赤城(藤原竜也)と百合根(岡田将生)は桃子(柴本幸)と共に、息子を殺された母親の佳子(宮地雅子)に会いに行く。翌日、4年前にストーカー殺人事件の容疑を掛けられ不起訴になった男が同じ手口で殺される。事件で娘を失った大学の犯罪心理学教授・新島(西岡徳馬)と妻・春名(高橋ひとみ)が捜査線上に浮かぶが、2人にはアリバイがあった。
第9話 2014年9月10日「いよいよ大詰めシリーズ最大の難事件にST絶体絶命・モモタロウの謎を解け!」
警視庁科学特捜班(ST)の功績が認められ、百合根(岡田将生)が警視に昇進、特殊犯罪対策室の室長を任されることになった。そして、STのキャップの後任は、池田(林遣都)が務めるという。止めてくれると思った赤城(藤原竜也)があっさり承諾したため、百合根は激怒する。翌日も文句を言い続ける百合根だが、赤城はわれ関せずとばかりに先日起きた事件の現場写真に見入る。直後、埼玉県で新たな遺体が見つかる。殺害されたのは美容品販売会社を経営している女性で、赤城が見入っていた写真の被害者と同じように首を絞められ、背中には「モモタロウ」の刻印が彫られていた。最初の現場に第二の現場を指し示すメッセージが残されていたことに気付いていた赤城は、同様に第三の現場を指し示す何かが残されているはずだと推理する。捜索の結果、千葉県で開催される少年サッカー大会のチラシが見つかる。赤城たちが千葉へ向かう中、東京都内の会員制高級スポーツジムで立てこもり事件が発生し、犯人はその場にいた約20人を人質に取り、赤城を呼べと告げる。自分が立てこもり事件の現場へ行くのが難しいと判断した赤城は、青山(志田未来)にその対処を任せる。
最終話 2014年9月17日「ついに最終回シリーズ最大の難事件モモタロウの謎今夜完結!黒幕の正体は?」
東京、埼玉、千葉で「モモタロウ」の刻印をされた遺体が見つかる。捜査会議で今後の方針が話し合われる中、ブラック企業の経営者・小金井(長谷川公彦)の遺体が発見される。青山(志田未来)のプロファイリングによると、犯人は正義を遂行する自分らを社会にアピールしたいと思う一方、自殺願望もあるらしい。赤城(藤原竜也)は、犯人らが「陰陽五行説」に基づき名前のどこかに土、水、火、金、木が付く人物を順番に殺害していることを解き明かし、小金井の次は「木」が付く名前と予想する。赤城は百合根(岡田将生)が次の標的と考え、組織の一員だった三枝(渡部篤郎)にその旨を伝えるが、「不正解」とメッセージが返ってくる。その直後、警視庁科学特捜班(ST)と一緒に捜査をしていた埼玉県警の警部補・関本(葛山信吾)が連れ去られる。赤城は捜査を進めながら、「関本」が「木」だとすれば、次は「土」の付く自分ではないかと考える。その頃、百合根は単身、三枝を訪ねていた。そうとは知らず赤城が百合根に電話をかけると、電話の向こうで銃声が響き、百合根との会話が途絶えてしまう。
各話視聴率
番組公式サイト
(ST 警視庁科学特捜班 - Wikipedia)