2014年07月07日

おやじの背中 TOP

2014年7月13日から同年9月14日まで、毎週日曜日21:00 - 21:54に、TBS系列の「日曜劇場」枠で放送された。全10話。

キャッチコピーは「父親の背中に映るのは、あなたの姿です。」

『パパはニュースキャスター』(1987年)や『カミさんの悪口』(1993年他)、『オヤジぃ。』(2000年)などホームドラマを多く手がけた八木康夫(TBSテレビプロデューサー)がプロデュースを担当、鎌田敏夫、倉本聰、山田太一、三谷幸喜ら日本を代表する脚本家が脚本を手掛ける一話完結形式のオムニバスドラマ。脚本だけでなく、出演者および舞台設定を毎回変えるが、それぞれ一組の親子が描かれるというスタイルは共通する。


概要
10人の脚本家と10組の俳優でおくる連続した単発ドラマ。脚本家の池端俊策、井上由美子、岡田惠和、鎌田敏夫、木皿泉、倉本聰、坂元裕二、橋部敦子、三谷幸喜、山田太一が、父と子供をテーマにした対立や邂逅などを1話完結のストーリーで描く。
俳優の大泉洋、田村正和、西田敏行、役所広司、満島ひかり、渡瀬恒彦、中村勘九郎らが出演する。
全話をプロデュースするのは、ドラマ「オヤジぃ」「パパはニュースキャスター」「カミさんの悪口」など、数々のホームドラマを手掛けた八木康夫。1956年にスタートし、ドラマ「半沢直樹」などヒット作を送り出した同枠で、単発ドラマが連続して放送されるのは、1993年の「おんなの家」以来、約21年ぶりとなる。


ストーリー
お互いに見守り、信頼し合う圭太郎(田村正和)と娘の瞳子の絆を描く岡田惠和脚本の「圭さんと瞳子さん」。
対立していた父・麻倉賢三(渡瀬恒彦)とその息子・慎介(中村勘九郎)が、亡くなった母のために秩父の札所を巡礼する鎌田敏夫の脚本作。
考え方が古いと反発する子供たちと、若い者にわかってたまるかと意地を張る父親・小泉金次郎(西田敏行)が対立してしまう倉本聰脚本の「なごり雪」。
さらに、元プロボクサーの父・青木草輔(役所広司)と、その指導を受けてオリンピックで金メダルを目指す娘・誠(満島ひかり)の二人三脚の行方をつづる坂元裕二脚本の「ウエディング・マッチ」など、単発ドラマを10作品放送。


キャスト・各話スタッフ
第1話 「圭さんと瞳子さん」
樋口 圭太郎
演 - 田村正和
瞳子の父。ひぐち照明経営者。妻を事故で早くに亡くしてから娘と2人で暮らす生活が始まり、娘を見守り続けていくなかでお互いが依存し、離れられない関係になってしまった。

樋口 瞳子
演 - 松たか子(少女期:内田愛 / 中学時代:田中明)
圭太郎の娘。かかし書房編集者。少女期に母と共に事故に遭った後遺症で周囲から父の存在がいなくなると、急に不安に襲われパニック障害を起こしてしまう。

奥住
演 - バカリズム
瞳子の同僚編集者。瞳子に想いを伝える。

川崎 悦子
演 - キムラ緑子
圭太郎が食中毒で入院したときの担当看護師。

茂原 吾一
演 - 角野卓造
ひぐち照明従業員で圭太郎の良き相談相手。

重松 一臣
演 - 渡辺大
居酒屋で偶然隣の席に座った瞳子と出会う。

塩田
演 - 鈴之助
瞳子、奥住の同僚編集者。

樋口 紫子
演 - 水谷理砂
圭太郎の妻で瞳子の母。事故で他界。

スタッフ
脚本 - 岡田惠和
音楽 - 兼松衆
演出 - 山室大輔
脚本スタッフ - 中村千明
演出補 - 東仲恵吾
料理指導 - 赤堀博美
医療指導 - 依田茂樹
取材協力 - 大塚康之(diskunion JazzTOKYO)
撮影協力 - 国分寺市、お鷹の道・真姿の池湧水群

第2話 「ウエディング・マッチ」
青木 草輔
演 - 役所広司
誠の父。元プロボクサーで誠のトレーナー。現役時代のリングネームは「パンタロン
青木」。娘が生まれたときから男性に負けない強いボクサーに育てると心に決め、妻が考えた女性らしい「優花」の名前を男性と勘違いされる「誠」に勝手に変更して区役所に提出する。

青木 誠
演 - 満島ひかり(3歳:矢崎由紗)
草輔の娘。父のことを「おっさん」と呼ぶ。オリンピックのボクシング競技で金メダルを取ることを目標に、彼氏とのデートや友達に誘われた合コンを父に邪魔されながらも、3歳から父と二人三脚でボクシングを続けてきた。

高城 亜利沙
演 - 山本美月
草輔の不倫相手。

青木 佐知子
演 - 浅田美代子
草輔の妻。娘・誠にボクシングを辞めさせたい気持ちが夫に届かず、我慢に耐え兼ねて家族と住んでいた家を出て行く。

雄介
演 - 小関裕太
誠の高校時代の彼氏。

小口
演 - 蕨野友也
誠の婚約者。

村越
演 - 井上肇
女子ボクシング関係者。

溝口
演 - 岩田丸
青木ボクシングジムがある商店街の町内会員。

スタッフ
脚本 - 坂元裕二
演出 - 鶴橋康夫
演出補 - 堀英樹
ボクシング指導 - 松本好二
アクション指導 - 福嶌徹
ボクシング協力 - 大橋ボクシングジム
プロデュース - 真木明

第3話 「なごり雪」
小泉 金次郎
演 - 西田敏行]
勲章受章者が配る受章記念のメダルなどを金属加工する「イズキン」を一代で築き上げる。最近老化が顕著に表われ始め、自慢だった聴力も衰えるようになり老人性難聴が進行する。

武田 エリ
演 - 木村多江
小泉家長女。

小泉 金一
演 - 光石研
小泉家長男。「イズキン」専務。

竹中 玲子
演 - 市川実日子
「イズキン」社員。

小泉 歌子
演 - 中島ひろ子
金一の妻。

武田 一平
演 - 梨本謙次郎
エリの夫。「イズキン」役員。

小泉 夕子
演 - MEGUMI
小泉家次女。

小泉 しのぶ
演 - 広瀬すず
金一と歌子の娘。

村田 修
演 - 中西良太
「イズキン」社員。

南 寛
演 - 大杉漣
金次郎と同郷の映像作家。

向田 春彦
演 - 田山涼成
金次郎と同郷の耳鼻科医。

加納 茂吉
演 - 織本順吉
「イズキン」第二製作所作業員。金次郎が妻に贈る白綬褒章を製作する。

小泉 秋子
演 - 由紀さおり
金次郎の妻。

大塚 喜平
演 - 小林稔侍
金次郎と同郷の元警視庁刑事部捜査官。

スタッフ
脚本 - 倉本聰
演出 - 石橋冠
ナレーション - 徳光和夫
演出補 - 本多繁勝
協力プロデュース - 里内英司、中山秀一
制作協力 - 5年D組

第4話 「母の秘密」
麻倉 賢三
演 - 渡瀬恒彦
慎介の父。反体制の運動家として活動した後に出版社を立ち上げ、出版物の売上の一部が運動家の資金源となっていた。妻の他界後持家を売払い、四国へ移り住む。

麻倉 慎介
演 - 中村勘九郎(幼稚園時代:杉園啓仁 / 小学生時代:三谷翔太 / 中学生時代:黒濱優至)
賢三の息子。母の不幸せな姿に共感し、現在まで父に対して反抗心を持って生きてきた。妻を介して父から札所参りに誘われ、母の他界後に一度も会っていない父と再会する。

麻倉 加奈子
演 - ともさかりえ
慎介の妻。夫と折り合いが悪い義父との間を取り持つ。

麻倉 幸恵
演 - 神野三鈴
賢三の妻。

スタッフ
脚本 - 鎌田敏夫
音楽 - 兼松衆
演出 - 山室大輔
演出補 - 東仲恵吾

第5話 「ドブコ」
丸井 三冬(まるい みふゆ)
演 - 堀北真希(小学生時代:須田琥珀)
警視庁調布中央警察署交通課女性警察官。父が出演した極道映画の「ドブネズミ」という役柄がヒットし、その事がきっかけで小学校の同級生から「ドブコ」と呼ばれるようになる。

丸井 正(まるい ただし)
演 - 遠藤憲一
三冬の父。芸名は「鬼頭勇人(おにがしら はやと)」。テレビドラマや映画などの作品に悪役や死体役で出演することに生きがいを感じ、悪役役者としての誇りを持っている。

佐々木 勝(ささき まさる)
演 - 溝端淳平
三冬とは小学校時代からの幼馴染。職場も三冬と同じ交通課に勤務する。

静香(しずか)
演 - 谷村美月
勝の婚約者。勝と三冬の関係に嫉妬し、直接会っていない段階から三冬を嫌う。

丸井 弓子(まるい ゆみこ)
演 - 薬師丸ひろ子(特別出演)
正の妻。娘とは対照的に夫の仕事を理解し、応援する。

山野 龍一
演 - 赤星昇一郎
トラック運転手。交通違反者。

ホナミ
演 - 内田未来
三冬の小学生時代の友達。

スタッフ
脚本 - 木皿泉
演出 - 北川雅一
演出補 - 東仲恵吾、佐久間晃嗣、佐藤美紀
キャラクター造型 - 海老名保
警察指導 - 古谷謙一
アクション指導 - 辻井啓伺
ガンエフェクト - 納富喜久男
医療指導 - 依田茂樹

第6話 「父の再婚、娘の離婚」
杉本 七海
演 - 尾野真千子
吉崎の娘。信用金庫勤務。進学、就職とは違い結婚は父の考えに背いて一緒になった経緯から、結婚生活について父から意見されることを嫌う。経済力がないことで卑屈になる夫の態度に辟易し一時期家を出る。

吉崎 典久
演 - 國村隼
七海の父。定年を迎えかつての上司・青木の尽力もあってメーカー総務部門の部長待遇で再就職するが、以前に勤務していた物産会社営業職のキャリアが活かせない理由から会社を辞める。妻を4年前に亡くし、青木に触発され婚活を始める。

杉本 大悟
演 - 桐谷健太
七海の夫。役者活動を続けているため安定した収入は無く、生活面では七海に頼り切っている。

青木 久志
演 - 本田博太郎
吉崎の物産会社時代の上司。婚活に励み10歳年下の女性と婚約する。

岡宮 芳子
演 - 中田喜子
婚活パーティーで吉崎と知り合う。

伊達 孝弘
演 - 伊藤正之
メーカー人事部門の責任者。

高山 亮輔
演 - 管勇毅
吉崎の部下。

スタッフ
脚本 - 橋部敦子
演出 - 竹園元
演出補 - 堀英樹、佐久間晃嗣、佐藤初好、唐澤弦志

第7話 「よろしくな。息子」
高村 浩司
演 - 渡辺謙
紳士靴の職人。リフレクソロジーをアメリカで学ぶ。東郷の紹介で泰子と見合いをし、コンビニ強盗が縁で祐介と話が出来る関係になる。靴の話題ばかりするつまらない男だと思われていることを気にしている。

戸川 祐介
演 - 東出昌大
泰子の息子。コンビニ店員。コンビニ強盗の事情を慮り助けた上に金を貸そうとする。会社勤めをしていたが社内の人間関係やいじめが原因で3年も経たずに退職する。

戸川 泰子
演 - 余貴美子
祐介の母。医療・介護派遣会社経営者で元看護師。高村と見合いをするが早い段階から交際を断る。

東郷 達郎
演 - 笹野高史
介護老人福祉施設事務長。

大島 桂
演 - 柴田理恵
コンビニ強盗未遂犯。

神崎 泉
演 - 田島ゆみか
派遣登録者。

藤沢 由加
演 - 平田薫
祐介の彼女。

スタッフ
脚本 - 山田太一
演出 - 清弘誠
演出補 - 池田克彦、松木彩、佐藤初好
靴づくり指導 - 五宝賢太郎
プロデュース - 志村彰

第8話 「駄菓子」
春部 真(はるべ ただし)
演 - 大泉洋(10歳:藤本哉汰)
スター製菓営業部契約社員。お子様用お菓子「サターン5」の研究をしている。企画で出した内容がくだらないと上司に馬鹿にされたことで憤慨し会社を辞める。前職のチョコレート菓子メーカーも同じような理由で退職していた。

春部 湊(はるべ みなと)
演 - 田中奏生
真の息子。父と2人で暮らし、母は長野の実家に帰っている。同級生や友達に父の駄菓子が好きだと言ってもらえることに誇りを感じている。

春部 森造
演 - 高橋克実
真の父。優秀な兄と比較し、出来が悪い真に辛く当たる。心臓病を患い死期が迫っていた。

春部 利一
演 - 田中哲司
真の兄。父が創業した製薬会社を継いだ2代目。

羽柴 浩太郎
演 - 塚本高史
「フライジャガー」などを生産するハシバ製菓社長。

羽柴 友美
演 - 荻野友里
羽柴の妻。

羽柴 輝光
演 - 五十嵐陽向
羽柴の息子。

二ノ宮
演 - 日野陽仁
真の上司。真が出した企画が社風に合わないと一蹴する。

杉下 とみ
演 - 岩本多代
真が少年時代に馴染みにしていた駄菓子屋のおばちゃん。

重田
演 - 松尾諭
ハ口ーワーク職員。

タケル
演 - 山田日向

フミヤ
演 - 内川蓮生
上記2名は湊の友達。

スタッフ
脚本 - 池端俊策
演出 - 坪井敏雄
脚本協力 - 岩本真耶
演出補 - 東仲恵吾、松木彩、佐藤美紀
駄菓子監修 - 永澤孝之(渡辺菓子種工業)

第9話 「父さん、母になる!?」
新城 勝
演 - 内野聖陽
元柏陽建設土木工事部部長。これまで多くの橋建設事業に従事。早期退職優遇制度や雇用保険の受給などで当面の生活には困らないと依願退職したことを家族に告げるが、肝心な退職理由については言葉を濁していた。主婦業は誰にも出来る簡単な仕事だと安易な気持ちで主夫を始める。

新城 達也
演 - 神木隆之介
新城家長男。大学4年生。就職活動は惨敗続きで尊敬していない父の力を借りるところまで追い詰められていたが、父が突然会社を退職したことで縁故入社という淡い期待が消える。

新城 絵美
演 - 夏川結衣
アパレルメーカー社員。ブランド長昇進の内示を受けるが夫は家事には非協力的で、主婦と仕事のバランスを考えた場合に両立は難しく、やむなく昇進を辞退する。

新城 寛太
演 - 高木星来
新城家次男。小学4年生。

松崎 のぞみ
演 - 岡本あずさ
達也の彼女。母子家庭で育つ。

米田 誠子
演 - 久本雅美
新城家近くに住む主婦で朝陽台3丁目町内会会員。

第10話 「北別府さん、どうぞ」
北別府 芳雄(きたべっぷ よしお)
演 - 小林隆
売れない役者。離婚後一人で息子の寅雄を育てている。前立腺がんの治療中。ドラマスタッフの上田が落とした役所広司用衣装の白衣を拾い、父の職業を知らない息子に格好いい姿を見せようとして、自分は医者だと嘘をついてしまう。
市村正親の病気療養に伴う代役。

北別府の元妻
演 - 吉田羊
離婚後、息子とは離れて暮らす。北別府の役者としての才能は認めているが、彼の異常なまでの見栄っ張りな性格に愛想をつかして別れた。

北別府 寅雄(きたべっぷ とらお)〈8〉
演 - 須田琉雅(成人後:小栗旬)
北別府の息子。将来、父のようになりたいという夢を持っている。

妊婦
演 - 堀内敬子
病院内で産気づいた妊婦。

吉野(よしの)
演 - 瀬戸カトリーヌ
寅雄が通う小学校の担任教師。怪我をした寅雄につきそって病院に来る。

上田(うえだ)
演 - 秋元才加
衣裳係のドラマスタッフ。北別府の知人。

野々宮
演 - 酒井若菜
中央医科大学病院看護師。

ナース2
演 - 木南晴夏
野々宮の同僚看護師。

大津
演 - 前野朋哉
ドラマスタッフ。

技師
演 - 八嶋智人
診療放射線技師。

古郡 忠昭
演 - 小日向文世
北別府の主治医。専門は泌尿器科。

スタッフ
脚本 - 井上由美子
演出 - 清弘誠
演出補 - 堀英樹、佐久間晃嗣、唐澤弦志
レシピ協力 - 青木紀子
擬闘 - 栗原直樹
ミュージカル指導 - Bプロ児童劇団「大きな夢」
写真提供 - 中島貴義
書籍協力 - LEVEL-5、小学館、小西紀行

共通スタッフ
プロデュース - 八木康夫
選曲 - 御園雅也
編成 - 吉本香苗
プロデュース補 - 大澤祐樹、前田菜穂
製作著作 - TBS


各話あらすじ(2014.7.13 - 2014.9.14)全10話 平均視聴率 9.43%
第1話 2014年7月13日「圭さんと瞳子さん」
 長い間、二人だけで暮らしてきた父(田村正和)と娘(松たか子)の日常を描く。脚本・岡田恵和、演出・山室大輔。
 妻を交通事故で亡くした圭太郎(田村)は、男手一つで娘・瞳子(松)を育ててきたが、いまだに結婚のことを口にしない瞳子のことが気になっていた。そんな折、瞳子は突然、職場の奥住(バカリズム)からプロポーズされる。妻と離婚したので、好意を抱いていた瞳子と結婚したいと身勝手なことを言う奥住に、瞳子ははっきりと断る。その夜、圭太郎が食中毒で病院へ運ばれる。大事には至らずに退院した圭太郎だが、病院で世話になった看護師・悦子(キムラ緑子)と週末に昼食の約束があると言いだす。それを聞いた瞳子は、自分も同じ日に奥住とデートすることになっていると告白する。

第2話 2014年7月20日「ウエディング・マッチ」
 元プロボクサーの父(役所広司)と、彼の指導を受けて幼い頃からオリンピックを目指す娘(満島ひかり)が、ボクシングを通して真正面から向き合う姿を描く。脚本・坂元裕二、演出・鶴橋康夫。
 元プロボクサーの草輔(役所)と娘・誠(満島)は、ボクシングのオリンピック出場を目標に二人三脚で歩んできた。年頃になった誠が恋をすれば草輔がことごとく邪魔をし、誠はそんな父に反発しながらもトレーニングに励んでいた。そんな中、草輔に誠よりも年下の恋人・亜利沙(山本美月)がいることが発覚する。誠が問い詰めると、草輔は亜利沙と結婚の約束までしていることを明かす。普通の女の子の楽しみを封印して練習してきた誠は、草輔に怒りをぶつける。そんな誠はオリンピックの選考会で敗れ、ボクシングの道を諦める。それは、家を出ていった母・佐知子(浅田美代子)との約束だった。

第3話 2014年7月27日「なごり雪」
 東京に出て一代で会社を築いた社長(西田敏行)の、創立記念パーティーをめぐる騒動を描く。脚本・倉本聰、演出・石橋冠。
 金属加工会社の社長・金次郎(西田)は、16歳の時に故郷・富山から上京し、一代で会社を築き上げた。その創立40周年の祝賀パーティーが間近に迫り、プランや進行を自ら発案した金次郎は、辛苦を乗り越えて成し遂げた立身出世を披露する一世一代のひのき舞台だけに準備に余念がない。だが、長男で専務の金一(光石研)や娘婿で常務の一平(梨本謙次郎)から上がってきた進行表には、金次郎が考えた出し物が全て消されていた。しかも、金次郎の富山時代の同級生・南(大杉漣)が製作してくれた会社のドキュメント映画の上映までカットするという。腹を立てた金次郎はパーティーを中止にすると言いだし、その夜、家に帰らず姿を消してしまう。そのうち帰ってくると思っていた家族たちだが、4日が過ぎても金次郎は戻ってこない。家族が焦る中、妻・秋子(由紀さおり)は、金次郎の富山の同級生で元刑事の大塚(小林稔侍)に相談を持ち掛ける。

第4話 2014年8月3日「母の秘密」
 わだかまりを抱えたまま別居していた父親(渡瀬恒彦)と息子(中村勘九郎)が、亡き母親のことでぶつかりながら旅をする姿を描く。脚本・鎌田敏夫、演出・山室大輔。
 賢三(渡瀬)が突然、埼玉・秩父札所参りに行こうと息子・慎介(勘九郎)を誘う。慎介は、疎遠だった賢三がなぜ、そんなことを言いだしたのか見当がつかなかった。賢三はかつて学生運動に参加し、その後も家庭を顧みずに社会の変革に情熱を注いできた。賢三と妻・幸恵(神野三鈴)の間には溝が生まれ、幸恵が亡くなるまで、その溝が埋まることはなかった。幸恵の死をきっかけに、賢三は住んでいた家を売り払い、四国で事業を始めた。慎介はそれ以来、父と会っていなかった。そんな賢三に反発するように、自分の家族の幸せを最優先に考えてきた慎介だが、妻・加奈子(ともさかりえ)の勧めもあって、賢三と札所巡りに出掛けることにする。やがて二人は、それぞれ心に秘めてきた幸恵への思いを初めてぶつけ合う。

第5話 2014年8月10日「ドブコ・父さんは悪役スター」
 悪役専門の俳優である父親(遠藤憲一)と女性警察官の娘(堀北真希)との心温まるエピソードを描く。脚本・木皿泉、演出・北川雅一。
 正(遠藤)は悪役専門の俳優で、一番の当たり役は仁侠(にんきょう)映画での「ドブネズミ」と呼ばれる役だった。正の娘・三冬(堀北)は、小学生の頃、友達からドブネズミの娘であることから「ドブコ」というあだ名で呼ばれていた。その頃からの親友で、三冬と同じ警察官のマサル(溝端淳平)が突然、三冬に友人関係を解消したいと切り出す。結婚を控えたマサルは、昔から三冬と仲が良いという理由で、婚約者の静香(谷村美月)から、三冬を結婚式に招待することも友人であることもやめてほしいと言われていた。数日後、正は三冬に内緒でマサルを警察署から呼び出し、マサルの一方的な「別れ話」に文句を言う。だが、この行動を知った三冬は、頼みもしないのに余計なことをしたと正を責める。その後、子供相手に遊んでいた正が突然、倒れる。三冬は、いつものように演技だと無視するが、正は意識を失っていた。

第6話 2014年8月17日「父の再婚、娘の離婚」
 妻を亡くし、定年退職で第一線から退いた父親(國村隼)と、夫との結婚生活に溝が生まれて疲れ切った娘(尾野真千子)の微妙な関係と愛情を描く。脚本・橋部敦子、演出・竹園元。
 妻を病気で亡くして4年がたった典久(國村)は、勤め上げた会社を定年退職、再就職しているが、仕事に満足はしていない。一方、典久の一人娘・七海(尾野)は、俳優の大悟(桐谷健太)と結婚生活を送っている。だが、大悟はアルバイト暮らしで、家計は信用金庫に勤める七海が支えていた。ある日、亡き妻の法要の席で、典久は今の会社を辞めたと言い、さらに「婚活」をすると宣言する。その後、七海と大悟がうまくいっていないと察した典久は、勤め先で七海を待ち伏せ、彼女を問い詰める。答えをはぐらかす七海に対し、典久は諦めずに娘を心配し続け、二人は激しい言い争いを始める。やがて、七海は、典久がパーティーで知り合った芳子(中田喜子)と一緒にいるところを目撃する。

第7話 2014年8月24日「よろしくな。息子」
 見合いをして断られた靴職人の男性(渡辺謙)が、見合い相手の女性の息子(東出昌大)を一目見ようとして、思わぬ事態に発展する姿を描く。脚本・山田太一、演出・清弘誠。 
 祐介(東出)がアルバイトをするコンビニに深夜、強盗が現れる。だが、マスクをして出刃包丁を突き出した中年の女性・桂(柴田理恵)は、気が動転していて祐介に「金を出せ」とも言えない。その様子を見ていた客の浩司(渡辺)は警察を呼ぼうとするが、祐介は二度と強盗などやらないと約束させ、桂を解放する。後日、祐介は浩司に呼び出される。コンビニでの祐介の行動が見事だったと称賛する浩司は、祐介とじっくり話がしたいという。祐介はそれだけの用件かといぶかるが、実は浩司が最近、母・泰子(余貴美子)と見合いをし、断られた男性だと分かる。浩司は気持ちの整理がつかず、泰子の息子に一目会いたかったという。しかし、話をするうちに浩司は祐介に、自分が一生をささげてきた靴作りを継がないかと言いだす。

第8話 2014年8月31日「駄菓子」ラテ欄「駄菓子・父さんはボクの夢」
 駄菓子に魅せられて会社を転々とする男性(大泉洋)が、息子(田中奏生)に励まされながら自らのロマンを貫く姿を描く。脚本・池端俊策、演出・坪井敏雄。
 真(大泉)は菓子メーカーの営業所で契約社員として働く傍ら、駄菓子の研究開発に余念がない。息子・湊(田中奏生)は、真の試作品ができると友達に配り、評判が良いので鼻が高かった。真の駄菓子に対する思い入れは相当で、本業を二の次にして没頭するあまり妻にも逃げられていた。会社とトラブルになることも多く、ついに上司の二ノ宮(日野陽仁)と言い合いになり、会社を辞める羽目になった。仕方なくハローワークで職を探し始める真の元に、兄・利一(田中哲司)が訪ねて来る。利一は有名大学を出て父・森造(高橋克実)が経営する製薬会社を継いでいた。病気が深刻で余命を悟った森造が、兄弟で会社を継いでほしいと考えていることを利一から聞いた真は、余計なお世話だと父親が差し伸べた提案を断る。

第9話 2014年9月7日「父さん、母になる!?」
 大企業で出世街道を進む父親(内野聖陽)が突然、会社を辞めて「主夫」宣言。息子(神木隆之介)ら家族が混乱する姿を描く。脚本・井上由美子、演出・清弘誠。
 勝(内野)は、業界最大手のゼネコン会社で出世街道をひた走っていた。一方、就職活動中の大学生の息子・達也(神木)は内定がなかなかもらえず、友人のぞみ(岡本あずさ)から、勝に就職のことを頼んでみてはと提案される。親のコネを利用したくないが、仕方なく勝の会社を訪ねた達也は、受付の女性から勝が退職したことを告げられる。家に戻って確かめると、勝は上司とそりが合わないから依願退職をしたという。当てが外れて困惑する達也以上に、妻・絵美(夏川結衣)が怒りだす。アパレルメーカーに勤める絵美は、大役への起用を打診されたが、家事との両立が難しいと辞退したばかりだった。勝は、出世のチャンスが巡ってきた絵美に代わり、自分が主夫になると宣言する。楽な生活が待っていると考えていた勝だが、掃除や洗濯、料理と初めてのことばかりで現実は甘くない。また、近所の主婦・誠子(久本雅美)らとの付き合いに、勝は頭を悩ませる。

最終話 2014年9月14日「北別府さん、どうぞ」※「 アジア大会2014韓国〜TBSテレビ60周年特別企画〜サッカー男子D組 日本×クウェート」(19:00〜21:30)が放送のため、開始時間変更(21:30〜22:24)。
 売れない役者の父親が医者になりすまして病院内でドタバタ騒動!?命ある内は息子に尊敬されていたい。父親が最期に遺す一世一代の大芝居。脚本・三谷幸喜、演出・土井裕泰。
 売れない役者の北別府(小林隆)は前立腺がんの治療中。8歳の息子・寅雄(須田琉雅)と2人暮らしをする北別府は、病気に負けるわけにはいかないが、病状は芳しくない。ある日、病院でドラマのロケ隊と遭遇し、衣装の白衣を落としたスタッフを追い掛けた北別府は、ロビーで寅雄とばったり。体育の授業中にけがをしたらしい。北別府は、父親が役者だと知らない寅雄に、自分はここで働く医師だとうそをついてしまう。持っていた白衣を着た北別府は、医師に成り済まし寅雄を院内へ案内する。

各話視聴率


番組公式サイト
(おやじの背中 - Wikipedia)

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