同局の連続テレビ小説『あまちゃん』で助演した橋本愛の連続テレビドラマ初主演作である。
キャッチコピーは「犯人は、この数式通りに動く」
概要
コミュニケーション能力には乏しいが、天才的な数学の才能を持つ東都大学数学科の大学生・難波くるみが、テロや殺人などの様々な難事件を、数学を使って推理していくという痛快サスペンスミステリー。番組内の説明によると、タイトルの「ハードナッツ (Hard Nuts) 」は、「難問」「変わり者」などの意味を持つ。劇中では、主人公・難波くるみの雰囲気を引き出すように、音楽担当者が『くるみ割り人形』の曲をうまく取り入れている。
キャスト
難波 くるみ（なんば くるみ）
演 - 橋本愛（幼少期：甲斐恵美利）
東都大学数学科の学生。大学の寮で1人暮らしをしている。師事する森崎教授が長期出張なのをいいことに教授の研究室を私物化してしまっている。町工場を営んでいた父が亡くなった原因を作ったある大企業に復讐するために数学を学んでいる。
いかさまポーカー賭博で300万円の借金を負うも、伴田に教えられた手法を利用し大勝する。伴田を気に入り、彼との今後の進展の確率を予想したり、計量文献学を利用した「完璧なラブレター」を書いては妄想に耽っている。音痴。
伴田 竜彦（ともだ たつひこ）
演 - 高良健吾
初音署の刑事。爆弾テロ事件の暗号解読を森崎教授に依頼するために東都大学を訪れ、くるみと知り合う。くるみが事件に関わることを快く思っていない。
ポーカーのイカサマに長じていたり、年齢にふさわしくない高級外車に乗っていたり、交友関係にも謎が多い人物。
警察関係者
青山 雅弘（あおやま まさひろ）
演 - 矢島健一
警視庁捜査第一課長。
高垣 純（たかがき じゅん）
演 - 波岡一喜
警視庁捜査第一課刑事。
吉倉（よしくら）
演 - 肥野竜也
警視庁捜査一課刑事。
小林 幸司（こばやし こうじ）
演 - 勝村政信
警視庁捜査第一課管理官。「馬鹿たれ」が口癖。いざという時には部下を見捨てる。
高野 沙織（たかの さおり）
演 - 橋本真実
初音署の女性警察官。伴田のことが好きな素振りを見せるも、伴田には気付かれない。第7話にて伴田と同じ刑事課に異動が決まるも、新型ウイルスに感染し死亡する。
東都大学関係者
浅尾 奈津子（あさお なつこ）
演 - 岡野真也
東都大学文学部の学生。ポーカー賭博で借金を負い、くるみに助けを求める。チアリーディングサークル所属。
権堂 篤法（ごんどう あつのり）
演 - 大河内浩
東都大学法学部教授。些細な違法行為も決して見逃さない法に厳格な人物で、そのために落第・退学した学生も少なくない。森崎とは個人的に親しい。
森崎（もりさき）
演 - 本井博之
東都大学数学科教授。くるみの指導教官。長期出張中にくるみが研究室を自由に使用している。
スタッフ
脚本 - 蒔田光治、山浦雅大、徳尾浩司
音楽 - 和田貴史、橘麻美
制作統括 - 蒔田光治（東宝）、遠藤理史（NHK）、有吉伸人・海辺潔（NHKエンタープライズ）
プロデューサー - 佐藤善宏（東宝）
演出 - 河合勇人、橋本光二郎
美術 - 古積弘二
編集 - 瀧田隆一
撮影 - 足立真仁
VFX - 鎌田康介
照明 - 市川徳充
音響効果 - 長澤佑樹
音声 - 藤本賢一
記録 - 森直子、古谷まどか
制作 - NHKエンタープライズ
制作・著作 - NHK・東宝
主題歌 - 東方神起「Answer」（avex trax）
各話あらすじ（2014.6.24 - 2014.8.12）全8話 平均視聴率 4.26％（NHK総合）
第1話 2014年6月24日「天才数学科女子大生VS爆弾テロリスト（前編）」 視聴率 3.6％
大学の数学科で学ぶ難波くるみ（橋本愛）は、大企業に復讐するために選んだのが数学という変わり者。そんなくるみのもとに連続爆破事件を捜査する刑事・伴田竜彦（高良健吾）がやって来る。犯人として名乗り出たのが、１５年前に同様の事件を起こして服役中の湯沢（嶋田久作）だったのだ。獄中の湯沢がどうやって外部と連絡を取っているのか。なぜか伴田のことがとても気になるくるみが、変人ならではのアプローチ法で謎に迫っていく。
第2話 2014年7月1日「天才数学科女子大生ＶＳ爆弾テロリスト(後編)」 ラテ欄「くるみ危機一髪！」 視聴率 3.7％
服役囚の湯沢(嶋田久作)が連続爆破事件の捜査に協力するふりをして脱走した。湯沢に車を奪われた滝田(森下能幸)が共犯者なのではないかと疑ったくるみ(橋本愛)は、伴田(高良健吾)と共に滝田が経営する工場に足を踏み入れるが、滝田は既に殺害されていた。警察は15年前の連続爆破事件の際、湯沢に息子を殺害された滝田が共犯者であるはずがないと、くるみの推理を一蹴する。その夜、くるみが帰宅すると、部屋が何者かに荒らされていた。
第3話 2014年7月8日「ダイイング・メロディーの哀(かな)しき解法」 視聴率 4.4％
京南大学の教授・小板橋(斉木しげる)を訪ねたくるみ(橋本愛)は、ピアノにもたれた小板橋の撲殺遺体を発見する。音楽を数学的アプローチで研究する小板橋は、死の直前にあるメロディーを残していた。事件を担当する伴田(高良健吾)から情報を得ようと付きまとうくるみは、小板橋の隣の研究室にいた准教授・彩葉(中越典子)が再現したメロディーを解析する。そして、その中に犯人の名前のヒントが隠されていることに気付く。
第4話 2014年7月15日「ラブレターと企業恐喝テロ」ラテ欄「知りすぎたくるみに魔の手が…！！」 視聴率 4.2％
水道の浄水器カートリッジに異物が混入され、多くの被害者が出る。犯人からは「次は毒物を混入する」との脅迫状が届く。カートリッジの水を飲んでしまったくるみ(橋本愛)は意識が薄れる中、伴田(高良健吾)に助けを求めるが、倒れたのは寝不足が原因だった。そんな中、被害に遭った会社の社長(目黒祐樹)が誘拐される。ニュースで流れる身代金要求の脅迫状の文章を読んだくるみは、違和感を抱く。
第5話 2014年7月22日「ワインと殺意の方程式」ラテ欄「連続殺人で暴走！？くるみの恋の行方は」 視聴率 4.6％
ワイン評論家・夏目(小須田康人)が死亡しているのを妻・里花子(原沙知絵)が発見する。夏目は、ワインの品質を予想する方程式を日本向けにアレンジしていた。このことから、日本ワインを投資対象にしているファンド会社の社長・里中(岡田浩暉)が事故に見せ掛けて夏目を殺害したのではとの疑いが浮上する。だが、夏目を送る会の席上、里中が毒殺される。くるみ(橋本愛)は、犯人がどうやって毒入りワインを飲ませることができたのかを推理する。
第6話 2014年7月29日「対決！！未来を読む男」 視聴率 4.5％
犯罪予知システム・ＣＰＳが警視庁で実験的に導入される。統計を基にはじき出した犯罪が起きる確率が高い地域をホットスポットと呼び、その場所に重点的に警官を配備するもので、多くの事件を現行犯で捕まえることに成功する。ＣＰＳの開発者・貴島(吉沢悠)と知り合ったくるみ(橋本愛)は、彼のフレンドリーな態度に舞い上がる。一方、伴田(高良健吾)はあるグループが活発に事件を起こしているとの情報を得る。だが、その情報屋は遺体となって発見される。
第7話 2014年8月5日「恐怖のウイルスとくるみの秘密(前編)」ラテ欄「謎の伝染病とじぇじぇじぇ」 視聴率 4.2％
防疫研究所が武装集団に襲撃され、研究者の西尾(正名僕蔵)が誘拐された。事件後、くるみ(橋本愛)の周囲でやたらと鈴虫が鳴くようになる。くるみは、その原因を探って森の中に迷い込む。森でくるみが出会った男性は、謎の言葉を残して倒れる。検査の結果、男性は新型ウイルスに感染していることが分かった。その頃、西尾の助手が、伴田(高良健吾)に内密の話があると電話をかけてくる。だが、伴田が指定された場所へ向かうと、助手は他殺体となっていた。
最終話 2014年8月12日「恐怖のウイルスとくるみの秘密(後編)」ラテ欄「伴田が悪を撃つ！？」 視聴率 4.9％
ウイルス入りの小包が初音署と警視庁公安部長・鶴橋(梶原善)の自宅に送り付けられ、警察官と鶴橋の妻が感染して亡くなった。警察のプライドを懸けて捜査員が拡充されるが、犯人像さえ浮かんでこない。そんな中、伴田(高良健吾)は古い仲間・黒沼(升毅)を訪ね、闇の世界も手出しできない巨悪が事件の背後にいると聞かされる。くるみ(橋本愛)が大量の感染者をつくる方法を導き出すと、その条件に合う会場で会議があることが分かる。
番組公式サイト
(ハードナッツ! - Wikipedia)
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