眠らない街の喧騒が集まる、夜の六本木警察署。その一角で待たされている少女の前に、険しい表情の大杉(香川照之)が現れる。
少女…めぐみ(杉咲花)は、大杉の一人娘だ。今は別居中の妻・恵子(堀内敬子)のもとで暮らしている。夜遊びを大声で叱りつけてくる大杉に、嫌悪感露わに反発するめぐみ。親子関係も決して良くはなかった。
言い合いながら警察署から出る2人の前に、美希(真木よう子)が現れる。彼女には大杉に伝えなければならない、倉木からの伝言があった。
倉木(西島秀俊)の襲撃に成功した中神(吉田鋼太郎)は東(長谷川博己)に褒められ、次は新谷(池松壮亮)を生け捕りにするべく意気揚々と動き始める。
一方、全身に怪我を負った倉木は、満身創痍の状態で入院していた。その病室に、伝言に従って大杉が現れる。
倉木は大杉に、美希が津城俊輔(小日向文世)と繋がっていることを教える。警視庁警務局特別監察官・津城警視正…その仕事は、警察内部の不正や犯罪を調査し、闇から闇へ葬り去ること。彼が動いているということは…。爆発事件には何か大きな陰謀が隠されているかもしれない。
さらに倉木は大杉に、捜査を続ければ家族が犠牲になる可能性があると告げる。
「手を引くなら今のうちだ」…既に家族を失った倉木の忠告に、大杉は言葉に詰まる。
そんな中、めぐみが万引きをしたとの連絡が。大杉が店に駆けつけ謝罪し、事は収まるが、めぐみは無実を訴える。しかし大杉はそれを信じない。
「警察官なんて大嫌い」…娘から父に投げつけられたその言葉には、親子の間に溝を作ったある事件の陰があった。
夜、一人で帰路につく大杉の前に、ゴシップ誌の記者が現れる。昼間の万引き騒動を嗅ぎ付けていた記者は、それを表沙汰にしない代わりに、行き過ぎた捜査をする倉木の発言を録音してきてほしいと取引を持ちかけてきた…。
第1話 2014年4月10日「都心で起きた爆弾事件…妻を失った公安のエースと記憶を失った殺し屋」
第2話 2014年4月17日「殺し屋の記憶と妹の謎」
第3話 2014年4月24日「男の傷跡と家族の記憶」
第5話 2014年5月8日「迫る魔手白昼の激闘」
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