キャッチコピーは「私以外、全員悪女。」(第1シリーズ)、「私を含めて、全員悪女。」(第2シリーズ)
2014年10月15日から同年12月24日まで、第2シリーズが「水曜22時枠」(毎週水曜 22:00〜22:54)で放送された。フジテレビによると、同局の連続ドラマシリーズで1クール(3か月)だけ空けて新作が制作されるのは史上初めての試みとなる。
第2期の正式タイトルは『ファーストクラス』(「・」が入らない)。
概要
女性たちの壮絶なトップ争いが渦巻くファッション雑誌編集部を舞台にしたヒューマンドラマ。下町の衣料材料店で働いていたヒロインが、ファッション雑誌の編集部で、業界最高の地位(ファースト・クラス)を目指す姿を描く。
主人公を演じるのは「タイヨウのうた」以来、8年ぶりの連続ドラマ主演となる沢尻エリカ。そのほか、ファッション業界のカリスマで強烈な性格の編集長を板谷由夏、ティーンに絶大な人気を誇るトップモデルを佐々木希、帰国子女のエディターを菜々緒、沢尻が演じる吉成ちなみの唯一の味方で、後に恋愛関係へと発展するアシスタントフォトグラファーに中丸雄一らがキャスティングされている。
ストーリー
栃木・宇都宮市で生まれ育った吉成ちなみ(沢尻エリカ)は、ファッション業界で働くことを夢見て服飾専門学校に進学。しかし、就職活動は思うようにいかず、下町の衣料材料店に就職し、地味にボタンや生地を販売していた。ところが、ひょんなことから、憧れのファッション雑誌「ファースト・クラス」の編集部で働くことに。
編集部は、ちなみが想像していた華やかなイメージはひとつもなく、日々女たちがプライドを懸けて火花を散らし、仕事ができなけば雑用係からはい上がることができない“マウンティング(格付け)”が行われていた。ちなみは、雑用係として無理難題をこなしながら、ファッション業界のファースト・クラスを目指す。
キャスト
吉成 ちなみ(よしなり ちなみ)〈26〉
演 - 沢尻エリカ
衣料材料店「Tokai」販売員 → 「ファースト・クラス」アルバイト編集部員 → 「プエルト」副編集長 → 「ファースト・クラス」編集長。虐げられるシンデレラ。栃木県宇都宮市出身。レミ絵曰く「彼氏にセーター編んでプレゼントするタイプ。天然記念物。顔80点。総合60点。」
ファッション業界を志望して衣料材料店の販売員として働いていたが不況の煽りで閉店することになり、大沢の母・美佐枝の口添えでインターン(見習い)として詢香社で働けるチャンスを貰う。
編集部でのマウンティングでは圧倒的な最下位で、先輩からの壮絶な嫌がらせを受けるが、持ち前の前向きさで困難を乗り越えて行く。
新雑誌「プエルト」の副編集長に抜擢されるが、小夏にこれまでの仕事の仕方やファッションなどを全否定され、同時にエディターとしての責任を問われたことにより、他人を思いやる甘い考え方を捨てた。大沢の退職後、彼女の推薦で「ファースト・クラス」新編集長に就任した。
番組サブタイトルやナレーションでは一貫して役名ではなく「沢尻エリカ」と呼ばれている。
マウンティングランキングは8位 → 7位 → 6位 → 8位 → 6位 → 6位 → 3位 → 1位 → 8位。
西原 樹(にしはら いつき)〈26〉
演 - 中丸雄一
静香に付くカメラアシスタント。まだ陽を見ぬ王子様。神奈川県横浜市出身。何でもそつなくこなすタイプ。編集部内での扱いは非常にぞんざいで、現在の職場に迷いがある。ちなみがピンチの時に助けてくれる存在で、次第に彼女と惹かれあう。
実は大企業・大東洋製紙の御曹司であり、その事は周囲に隠していたがレミ絵に知られてしまい、彼女の策略でちなみとの関係に溝が出来る。父親の死を機にカメラアシスタントを退職し、実家に戻った。
詢香社 → F&M Japan
業界第4位のファッション誌「ファースト・クラス」を発行する大手出版社。後に、大手外資系出版社「ファスベンダー&マッカートニー・ジャパン(略称:F&M Japan)」に買収された。
エディター(編集部員)
川島 レミ絵(かわしま レミえ)〈24〉
演 - 菜々緒
正社員。「ファースト・クラス」編集部員。腰掛系の腹黒コネ入社。アメリカ・ロサンゼルス出身。2歳の時に帰国したため英語は話せないが、あくまで自分は「帰国子女」だと言い張る。
大手商社の役員である父親の縁故採用で詢香社に入社した。ERENAの熱愛報道をでっち上げるために父親経由で相手の男性を紹介するなど、徹底的にコネを活用している。
ファッションやファッション誌は好きだが、熱心に仕事をする事を軽視しており、「ファースト・クラス」の仕事も腰かけぐらいにしか思っていないため、上昇志向の強い白雪とは互いに嫌いあっている。
利用価値の有無で人付き合いをし、ビジネスパートナーのERENAとは表向き親しいが、実際は利用していただけだった。樹に対しても「カメアシごときが」などと見下す発言をするが、彼が大企業の御曹司だと知ると態度を一転させ、言葉巧みに樹に取り入ろうとする。
内心では強烈な罵詈雑言を吐いており、特にちなみに対する罵倒の語彙は豊富で、ファースト・クラス・増刊号として『悪女レミ絵の金言・暴言・罵詈雑言』などの動画がアップされている。
マウンティングランキングは5位 → 5位 → 7位 → 5位 → 5位 → 4位 → 5位 → 2位。
木村 白雪(きむら しらゆき)〈31〉
演 - 田畑智子
契約社員。「ファースト・クラス」編集部員 → フリーライター。叩き上げハングリーモンスター。京都府出身で普段は関西弁で会話する。入社当初に壮絶ないじめに遭った経験からハングリー精神と上昇志向が強く、現在の契約社員としての立場に不満を抱える。
無能な正社員が許せないため、レミ絵とは不仲。MIINAとはビジネスパートナーで、レミ絵・ERENAペアの上を行くべく奮闘している。
自分の地位を脅かす可能性のあるちなみを妬み、様々な嫌がらせをするが、MIINAの一連の騒動の際にちなみの働きにより窮地を救われたことで「仲良くする気はないが、対等なライバルとして認める」と言い、一旦は和解する。その後詢香社を退職し、フリーライターに転身した。「ファースト・クラス」が廃刊の危機に陥った時は、無償で働いてくれる人たちを集めてきた。
マウンティングランキングは7位 → 8位 → 8位 → 6位 → 第5話以降、JOKER。
小杉 綾奈(こすぎ あやな)
演 - 田中美麗(SUPER☆GiRLS)
「ファースト・クラス」編集部員 → 「プエルト」編集部員。東京大学理科V類卒で、夫は2年先輩のデイトレーダー。
本編ではマウンティングランキングに参加していないが、『ファースト・クラス・ガールズ』では、美味しい所だけを持っていくちゃっかりとした性格などが描かれている。
八巻 小夏(やまき こなつ)〈41〉
演 - 三浦理恵子
「ファースト・クラス」副編集長 → 「プエルト」編集長 → 「F&M Japan」グローバルコンサルティング事業部部長アシスタント。隠れ肉食系性悪女子。留美とは同期。東京都八王子市出身。
所帯持ちで、小学6年生の娘がいる。家事と仕事の両立を完璧にこなしているが、そのためによく部下に仕事を押し付けている。
明るく女性的で、いつも笑顔を絶やさないが、実は大沢にライバル心を抱き編集長の座を狙う野心家でもある。長い間大沢には面従腹背を貫いていたが、新雑誌「プエルト」を新しく創刊するに当たり、大沢に反旗を翻す。
ちなみが自分にとって「使える人間」だと思うと何かと応援し気にかける素振りを見せるが、心の声では「私に感謝しなさい」などと恩着せがましい面が伺える。裏で金を使ってスタッフを抱えていた事が明るみになり、その事実を知ったちなみが小夏と癒着していた秋葉に圧力をかけたことで「プエルト」は廃刊、退職した。その後、F&M Japanの社員として詢香社を訪れる。
マウンティングランキングは第6話まで2位 → 1位 → 第8話以降、JOKER。
大沢 留美(おおさわ るみ)〈41〉
演 - 板谷由夏
「ファースト・クラス」編集長 → 「F&M Japan」グローバルコンサルティング事業部部長。業界の絶対的女王。東京都杉並区出身。
編集部はおろか日本のファッション界の頂点に君臨するカリスマ的存在。厳格な性格で、洞察力と観察力に優れている。離婚歴があり、現在の夫は10歳年下のファッションデザイナー。ちなみを厳しくも指導しつつも、常に的確な助言をする。後に編集長の座をちなみに譲り、退職した。その後、小夏と共にF&M Japanの社員として詢香社を訪れる。実は「ファースト・クラス」がいずれ存続の危機に陥ることを予見しており、チャンスを与えた全ての社員に対し「その時の編集長に救う価値があると判断した場合には、全力で力を貸してほしい」と伝えていた。
マウンティングランキングは第6話まで1位 → 2位 → 第8話以降、JOKER。
「ファースト・クラス」専属モデル
MIINA〈25〉
演 - 佐々木希
No.1モデル。危険なワガママピュア女。群馬県高崎市出身。ギャル時代の雑誌モデルから「ファースト・クラス」のセンターモデルにまで登りつめた。幼少期はショップはおろかコンビニもないような片田舎で育ち、稀に手に入るファッション雑誌を読み耽る地味な少女だった。傍若無人、自己中心的で突飛な言動も多いが、根は純粋なため周囲を畏怖・困惑させる。ERENAから敵対視されており、彼女から「オバサン」と呼ばれる。
実は過去に肥満体型だった為に虐められていた事があり、太ることを恐れるあまり摂食障害に陥り、発売禁止になった海外のダイエット・ピルを過剰に摂取している。ちなみの連載企画のトップを務めるはずだったが、摂食障害とサプリ依存による肝機能の低下で倒れる。
さらに強制入院したことがマスコミの報道で明らかになり、モデルとしての地位を失う。その後病院からも姿を消すが、失踪している間今までの自分を振り返り、ちなみや白雪の説得もあり、マウンティングに囚われない自分らしい生き方を目指したいと考えてちなみや白雪と和解。新体制の「ファースト・クラス」でモデルとして再出発することを決意する。 「ファースト・クラス」廃刊の危機に陥った時、モデルとしての人生を掛けて、人気投票に出る。
マウンティングランキングは3位 → 4位 → 3位 → 7位 → 7位 → 第6話以降JOKER。
ERENA〈23〉
演 - 石田ニコル
No.2モデル。したたか系セレブ帰国子女。アメリカ・ロサンゼルス出身。大学までビバリーヒルズで暮らしていたため、英語は堪能。世界的に有名な宝石店のオーナーを父親に持つ令嬢。奔放な反面、狡猾な性格。
自身より年上で田舎育ちでありながら、人気のあるMIINAを蹴落とすため、ビジネスパートナーであるレミ絵と結託して様々な売名行為を行うが、最終的にはMIINAの自滅により実質的にNo.1モデルとなる。
新雑誌創刊に伴い「ファースト・クラス」の専属モデルから「プエルト」に移るが、「プエルト」が廃刊となり立場を失う。その後、MIINAと再度「ファースト・クラス」のセンターモデルの座を賭けて人気投票を行う。 実は人気投票の時、父親の財力で雑誌を買い占めて、不正投票していた。
マウンティングランキングは6位 → 3位 → 4位 → 3位 → 3位 → 3位 → 4位 → 3位。
その他専属スタッフ
松田 静香(まつだ しずか)〈35〉
演 - 遊井亮子
フォトグラファー。樹の上司。カリスマ気取りのサバサバ詐欺。神奈川県伊勢原市出身。数々の雑誌の表紙を任されるほどの人気を持つ。一見ドライだが、生意気なモデルを不細工に撮ったり、私生活が上手くいかないと撮影を止めたりと、公私混同する面もある。
表向きはマウンティングなどの女の戦いに興味が無く静観しており、ちなみの数少ない理解者と思われていたが、実はレズビアンであり、ちなみの身体を目当てに接近していた。
マウンティングランキングは4位 → 5位 → 5位 → 4位 → 4位 → 5位 → 6位 → 4位。
磯貝 拓海(いそがい たくみ)〈37〉
演 - 平山浩行
スタイリスト兼ファッションディレクター。業界一のモテ男。東京都富良野市出身。青山に自身の事務所を持つ。美形で有能、ちなみを見守ったり樹の仕事の悩みを聴いたりと、周囲からの信頼も厚い。飄々として中立的な性格だが、人の事を煙に巻いて面白がる面もある。
その他関係者
秋葉(あきば)
演 - 高知東生
社長。会社の横領が発覚して、退任を余儀なくされた。
ゲスト
中山 美佐枝(なかやま みさえ)
演 - りりィ(第1話)
大沢の実母。ちなみの元同僚店員で友人。
ミランダ
演 - ジェニー・スキッドモア(第3話)
「ファースト・クラス」のインタビュー記事に登場予定のハリウッド女優。卵の食物アレルギーを抱える。
真田 美也子(さなだ みやこ)
演 - 岩佐真悠子(第4話)
詢香社広告部社員。加賀美真珠と「ファースト・クラス」とのタイアップ企画の担当者。
中井(なかい)
演 - モト冬樹(第5話)
雑貨店の店主。マスコミの撮影・取材は一切お断りの頑固者。
樫本 潤(かしもと じゅん)
演 - hitomi(第7話)
「sophia sarsgaard」クリエイティブディレクター。「プエルト」創刊号に掲載するERENAとの対談インタビューの依頼を受ける。かつては「ファースト・クラス」で、大沢、小夏、拓海と共にエディターとして働いていた。
長峰 麗子(ながみね れいこ)
演 - 高岡早紀(特別出演)(第8話)
ファッション誌「ソフィア」編集長。
藤咲 敦子(ふじさき あつこ)
演 - 湯浅美和子(第8話)
外資系企業のキャリーからヘッドハンティングされ、ファッション誌の編集長に就任した。
リエコ・マッカートニー
演 - LiLiCo(第8話 - 最終話)
秋葉の後任の社長。F&M Japanの関係者でもある。
スタッフ
脚本 - 渡辺千穂
音楽 - 野崎良太
演出 - 水田成英、樹下直美、小林和紘、及川博則、岡野宏信
ナレーション - LiLiCo
演出補 - 岡野宏信、亀岡哲郎
ファッション監修 - 軍地彩弓
劇中カバー写真 - 齋藤清貴
キービジュアルデザイン - 吉良進太郎
技術協力 - ビデオスタッフ
照明協力 - ザ・ホライズン
ポスプロ - バスク
美術協力 - フジアール
協力 - ライズ
取材協力 - センディング、田代仁、三橋利江、若梅
撮影協力 - クラフトハート トーカイ忠生店
編成企画 - 太田大
制作統括 - 清水一幸
プロデューサー - 小林和紘、及川博則
ラインプロデュース - 樋口徹、郷田悠
プロデュース補 - 戸倉多佳子
制作 - フジテレビ
制作著作 - FCC
主題歌 - KAT-TUN「In Fact」(ジェイ・ストーム)
テーマソング - SOLIDEMO「Heroine」(avex trax)
各話あらすじ(2014.4.19 - 2014.6.21)全10話 平均視聴率 7.95%
第1話 2014年4月19日「女の格付け地獄開幕虐げられるシンデレラ沢尻以外、全員悪女」 視聴率 6.5%
東京の下町の衣料材料店で、ボタンや生地を売っていたちなみ(沢尻)は、ふとしたことからファッション雑誌の編集部で働くことになった。期待を胸に編集部にやって来たちなみだが、そこは一生雑用の底辺から、雑誌や広告を自由自在に操る最高層まで、高低差の激しい業界だった。トップに君臨する編集長・留美(板谷由夏)、社員のレミ絵(菜々緒)、トップモデルのミーナ(佐々木希)らが格付けし合う争いに、ちなみは巻き込まれていく。
第2話 2014年4月26日「沢尻VS泥棒猫悪女 盗まれた企画書!もう許さない!反撃開始」
ちなみ(沢尻エリカ)は、白雪(田畑智子)やレミ絵(菜々緒)と共に各ブランドの展示会に参加。レミ絵から、企画を出せば翌週の企画会議に提出しておくと言われたちなみは、アイデアを練り始める。一方、白雪は制作中のちなみの企画書を、夜にこっそり盗み見ていた。ちなみはようやく企画書を完成させるが、翌朝、出社すると、パソコンからデータが消えてしまっていた。
第3話 2014年5月3日「毒入りサンドの罠!殺す気…?沢尻もはや終了?いや大逆襲か」
ちなみ(沢尻エリカ)の企画書を消去したのが白雪(田畑智子)だと判明する。編集部の状況は一変し、次号の企画は、ちなみと副編集長の八巻(三浦理恵子)が担当することになる。編集長の大沢(板谷由夏)はさらに、白雪が企画していたミーナ(佐々木希)の案件も、ちなみが担当するよう指示する。ちなみは八巻と共に、企画を成功させるため準備を始めるが、そのアシスタントに白雪がつくことに。やりにくさを感じながらも、ちなみは仕事をこなしていく。そんな中、伸び悩む売上部数の巻き返しを図ろうと、雑誌のセンターモデルを読者投票で選ぶ「総選挙」企画が決定する。
第4話 2014年5月10日「格付け転落地獄再び!」
雑誌のセンターモデル投票企画の上位3人の中には、ミーナ(佐々木希)、エレナ(石田ニコル)の他、自身が誌面に登場したちなみ(沢尻エリカ)の名前も挙がっていた。そんな中、ミーナを起用した新たなプロジェクトが立ち上がり、ちなみが現場の仕切りを任されることになる。編集部のメンバーは、ちなみの起用に驚きを隠せず、レミ絵(菜々緒)や白雪(田畑智子)からは、ねたみを買ってしまう。だが、ちなみの起用には、プロジェクトのトップである八巻(三浦理恵子)の下心が隠されていた。そんな事情を知らないちなみは、精いっぱい仕事を頑張るが、ダイエットピルを服用しているミーナのことを気に掛けていた。
第5話 2014年5月17日「地獄の底辺泥沼決戦 セレブVS最下位女!最凶蛇女、牙を剥く」
ミーナ(佐々木希)の一件で、連載も契約も白紙に戻ったちなみ(沢尻エリカ)は、再び白雪(田畑智子)のアシスタントに回る。そんなちなみと白雪の様子を、レミ絵(菜々緒)とエレナ(石田ニコル)は面白がる。編集部に、ちなみの居場所はなくなり、助けてくれる同僚もいないが、下心がある八巻(三浦理恵子)だけは、ちなみに恩を売ろうと優しい言葉を掛ける。立場が逆転した白雪は、再びちなみに嫌がらせをする。一方、張り切って仕事をする白雪の姿が面白くないレミ絵は、白雪を陥れる嫌がらせを思い付く。
第6話 2014年5月24日「ドロドロ第一章今夜衝撃決着!恋×友情=地獄!蛇女は見た!」
ちなみ(沢尻エリカ)と白雪(田畑智子)は、入院しているミーナ(佐々木希)を訪ねる。だが、病室にミーナの姿はなかった。ミーナを追い込んでしまったことに責任を感じ、白雪も姿を消してしまう。レミ絵(菜々緒)は、自分の仕事に加えて白雪の企画も担当することになる。ちなみも一人で業務をこなすよう八巻(三浦理恵子)から指示され、編集部全体にしわ寄せが及ぶ。一方、水面下では、あるプロジェクトが動きだしていた。
第7話 2014年5月31日「気をつけよう暗い夜道と吉成ちなみ」
「ファースト・クラス」のライバル雑誌として「プエルト」が創刊されることが決定。新雑誌の編集長となった八巻(三浦理恵子)は、大沢(板谷由夏)と対立関係になり、態度を一変させる。そして編集部員たちが、新雑誌に振り分けられ、ちなみ(沢尻エリカ)やレミ絵(菜々緒)は、新たな構図で組み替えられることに。新体制が進む一方で、幾つもの波乱を乗り越えてきたちなみは、白雪(田畑智子)、ミーナ(佐々木希)と新たな友好関係を築き、次の一歩を踏み出していた。だが、その関係にまさかの展開が待ち受ける。そんな中、「プエルト」の創刊に伴い、ある人物のインタビューが目玉企画として進行する。
第8話 2014年6月7日「ついに最強の狂敵が!謎の黒ヒール軍団来る・沢尻エリカもはや終了 悪魔の副音声も再登場」
大沢(板谷由夏)は編集長を退き、退職することを決意。そして、ちなみ(沢尻エリカ)を後任の編集長に任命する。ちなみが編集長の「ファースト・クラス」と、八巻(三浦理恵子)が編集長の「プエルト」という新たな対立関係が生まれる中、両編集長は社長(高知東生)から、驚きの計画を聞かされる。編集部では、編集長に成り上がったちなみをねたみ、レミ絵(菜々緒)の嫌がらせがエスカレート。さらに、新編集長のお披露目会でも、他のファッション雑誌編集長から思いも寄らない仕打ちを受ける。一方、スタイリストの磯貝(平山浩行)やカメラマンの静香(遊井亮子)たちは、ちなみの昇格を喜ぶが、カメラアシスタントの樹(中丸雄一)は、レミ絵とのキスシーンを見られて以来、ちなみとぎくしゃくしていた。
第9話 2014年6月14日「最終章!悪女W杯開幕・決勝戦は沢尻VS最悪美魔女軍団!副音声も最悪版!もう全部最悪」 ※「容疑者Xの献身(21:00〜23:20)」放送のため、開始時間変更(23:20〜 24:05)
突然発表された外資系出版社による買収のため、編集部に新たな女性たちが乗り込んでくる。彼女たちは外資系出版社の社員で、その中には「ファースト・クラス」の元編集長・大沢(板谷由夏)や、八巻(三浦理恵子)がいた。現編集長のちなみ(沢尻エリカ)や、レミ絵(菜々緒)ら編集部員は状況が理解できずにいた。さらに、ちなみは大沢から、今後、ファッション編集部門が再編・縮小されると告げられる。そして、ちなみには、各編集部員を3分の1に減らすという仕事が課せられる。そんな会社の状況を知り、ミーナ(佐々木希)や樹(中丸雄一)たちは、ちなみを心配する。ちなみはリストラという課題に向き合うが、今後に不安を抱える編集部員たちで、編集部は崩壊寸前となる。そこでちなみは大沢と八巻、そして新社長のリエコ(LiLiCo)に対し、ある宣言をする。
最終話 2014年6月21日「さよなら沢尻エリカ!今夜の悪女W杯ドラマ歓喜のち地獄のち奇跡のち地獄の最悪最終回」 ※「真夏の方程式(21:00〜23:35)」放送のため、開始時間変更(23:35〜24:20)。
突然の外資系出版社による買収で、大きく経営方針が変わる中、ちなみ(沢尻エリカ)には大幅なリストラが課せられる。しかし、ちなみは編集部員を何とか守ろうと試行錯誤を繰り返し、「ファースト・クラス」の売り上げを2倍にする、と大沢(板谷由夏)、八巻(三浦理恵子)、そして新社長のリエコ(LiLiCo)に公言する。そして、ちなみは最後の賭けに出る。そんな中、さまざまな策略を企ててきたレミ絵(菜々緒)は、これまで「仲良しごっこ」を演じていたモデルのエレナ(石田ニコル)にまで牙をむく。崩壊寸前の編集部で、ちなみは「ファースト・クラス」を立て直そうと奮闘する。
各話視聴率
番組公式サイト
ファーストクラス 第2シリーズ
『ファーストクラス』は、フジテレビ系列の「水曜22時」枠(毎週水曜 22:00 - 22:54)で放送された。全10話。主演は沢尻エリカ。
概要
2014年4月期に放送された沢尻エリカ主演の連続ドラマ「ファースト・クラス」の続編。ファッションブランドという新たなステージで、新進気鋭のデザイナーとして働く吉成ちなみ(沢尻)を中心に女たちの闘いが描かれる。
ストーリー
憧れだった雑誌「FIRST CLASS」の編集長まで成り上がり、廃刊危機を救った吉成ちなみ(沢尻エリカ)。あれから半年後、スカウトされる形で、ファッションブランド「TATSUKO YANO」の新人デザイナーとして再出発することとなる。
巨額の金が動くファッションブランドの世界で、悪女たちに再び踏みつけられながらも、時には非道とも言える“手段を選ばない攻撃”を、ちなみ自身も仕掛けていく。
キャスト
MIINA → 鈴木 良子(すずき よしこ)〈25 → 26〉
演 - 佐々木希
第2期では『ファースト・クラス』編集部員。モデルを引退したことで本名に戻り、エディターに転向した。Tシャツのデザインが決まらないというちなみに春夏アイテムの読者アンケートを送る。
川島 レミ絵(かわしま レミえ)〈24 → 25〉
演 - 菜々緒
第2期では「雑誌社時代にちなみの息の根を止めなかった」ことを姉・ナミ絵に責め立てられ、姉妹でタッグを組んでちなみを潰そうとする。ナミ絵の事は畏怖しているが、彼女の弱みを握った途端、腹黒い本性を見せている。第9話では雑誌の「ショップ店員体験」を押し付ける形で久々にちなみを嫌がらせをするが、結果的に彼女が再起するきっかけを作っている。最終的には心の声がダダ漏れになるほど動揺していた。
木村 白雪(きむら しらゆき)〈31 → 32〉
演 - 田畑智子
第2期では思うようなTシャツのデザインが書けず、さくらや久志の協力を得られないまま困り果てるちなみに、アドバイスを送る。
ERENA〈23〉
演 - 石田ニコル(第2期第5話)
第2期では『ファースト・クラス』のNo.1モデルとして登場し、NGSホールディングスのバックアップで自身がプロデュースするブランド・CLAP CLAPを立ち上げる。だが実態はただの名義貸しで、社内のゴーストデザイナーが製作した服を自身の名前で売っているに過ぎない。
八巻 小夏(やまき こなつ)〈41 → 42〉
演 - 三浦理恵子
第2期では引き続き『ファースト・クラス』副編集長に就いていたが、第9話で大沢について行く形で辞職する。
大沢 留美(おおさわ るみ)〈41 → 42〉
演 - 板谷由夏
第2期では、受付嬢になったちなみに助言と警告を送っている。廣木リカの親友であり、廣木が作った「世界に通用する日本のファッションブランド」をメディアの側からバックアップすることを互いの約束としていた。第9話で、約束を果たす為F&Bを離れる。
キャスト(第2期)
TATSUKO YANO → TATSUKO YANO ORIGINAL
矢野竜子が25歳の時に立ち上げたファッションブランド。黒を基調とした服が特徴。かつては、一時代を築く程の人気を馳せていたが、近年は売上が低迷している。NGSホールディングスに買収され、傘下に入る。新ブランド・ライン「TATSUKO YANO JAPAN」では、色彩豊かなデザインが採用されている。NGSホールディングスがF&M Japanに買収されたことで、NGSホールディングスの消滅と共に「TATSUKO YANO」「TATSUKO YANO JAPAN」の両ブランドも消える。
取締役
矢野 竜子(やの たつこ)〈60〉
演 - 夏木マリ
創始者で社長 → 社長解任 → 社長。
業界のゴッドマザー。25歳でブランドを立ち上げ一時代を築いてきたが、近年は売上が低迷しており、自身の行く末を見失っている。ブランドカラーである黒い服を好んでよく着ている。知名度と影響力の高さから「ファッション業界のゴッドマザー」と呼ばれる。デザインの一線からはすでに退いており、ブランド決定権を廣木に引き継ぎ、経営に専念する。廣木に信頼を置いているように見せているが、本心は隠している。息子・竜太郎のことは当然大事だが、命がけで守ってきたブランドを任せるには頼りなさすぎるとも思っている。ブランドの買収を機に社長を解任され、取締役留任の誘いも断る。
マウンティングランキングは2位 → 2位 → 3位 → 6位 → 6位 → 6位 → 9位 → 1位 → 1位。
瀧川 蘭子(たきがわ らんこ)〈57〉
演 - 余貴美子
NGSホールディングスCEO → CEO解任 → 副社長。
執念の雌タイガー。かつてはTATSUKO YANOで働き、駆け出しの頃から竜子を支えてきたが、経営方針で衝突して1年前に追い出される形で独立。間宮と共に、竜子に復讐しようと目論むも、竜子に政治家への不正な献金疑惑を問いただされ、CEOを更迭される。後に間宮には「ファッションセンス・ビジネスセンス・カリスマ性もないただの勘違い」と罵倒されていた。隆太郎の言葉でこれまでの行動を見直し、考え方を初心に戻しTATSUKO YANO ORIGINALの副社長となる。
マウンティングランキングは1位 → 1位 → 1位 → 1位 → 1位 → 1位 → 11位 → 2位 → 2位。
矢野 隆太郎(やの りゅうたろう)〈29〉
演 - 淵上泰史
副社長 → 取締役 → F&M Japanアパレル事業部部長。
バカ息子を装うピエロ。竜子の息子で後継者。さくらの恋人だが、華とも肉体関係を持っていた。かつては母親のビジネスには関わりたくないと思っていたが、ロンドンでのダンサー活動に挫折したことから、帰国してブランド経営に携わる。母・竜子から本当の信頼を得られていないことも分かっており、さくらの魂胆も知っている。軽薄なドラ息子を演じつつ、自身の将来の為に何が最善なのか考えを巡らせている。
ブランド買収に伴い、お飾りの「取締役」に就任させられ、さくら・華からも見限られた。
廣木 リカ(ひろき リカ)〈40〉
演 - 木村佳乃
クリエイティブディレクター → 社長 → 社長解任。
破壊力200%女。ちなみにとって、最大の壁となる人物。大学卒業後、詢香社で雑誌『ファースト・クラス』の編集をしており、先輩・大沢とは現在でも交流がある。その後ファッションブランドの経営コンサルタントとなり、数多くのブランドを再生すべく手腕を発揮してきた才女。経営危機にあるTATSUKO YANOを再生させる為に入社するが、竜子のことを利用している節がある。実は間宮と裏で繋がっており、TATSUKO YANOがNGSホールディングスに吸収されるよう画策し、この先にも陰謀があることを示唆している。しかし、日本のアパレル業界の現状を変えようと奮闘している点はちなみと通じ合っており、敵でありながら互いに利用し合う関係となっている。実は過去に離婚歴があり、山内財閥の権力で娘・YURINAの親権を奪われ、周囲には子供がいることは秘密にしていた。Tシャツ発売の対決において、ちなみのチームが勝利した裏に嗅ぎ取った間宮の不正に関して、ちなみのブランドトップ就任を条件に公言しない事を約束させ、ブランドを去る。最終話では鏑木や間宮のコネを使いTATSUKO YANO JAPANが立ち直るきっかけを作り、その後資金問題で表舞台に立てないファッションデザイナーを支援する事業を興す。
マウンティングランキングは3位 → 3位 → 2位 → 2位 → 2位 → 2位 → 10位 → 11位 → 12位。
デザイナー
多武峰 凪子(とうのみね なぎこ)〈35〉
演 - ともさかりえ
デザイナー → CLAP CLAP商品開発部 → デザイナー。
ハングリーザウルス。若い頃からデザイナーを志望して、10社以上ものブランドで経験を積んで努力してきたが、センスが乏しいため、チーフになれず苦悩している。難なく様々なアイデアを出し仕事をかすめ取っていくナミ絵に嫉妬・憎悪していたが、ちなみの入社を機に、先に彼女を潰そうと目論む。アシスタントの大五郎をストレスの掃きだめにしている。気に入らないことがあると「凪子新聞」と称して、新聞の三面記事の見出しの様に、毒舌を心の声で並べる。自分が勝ち上がる為なら手段を選ばない。
マウンティングランキングは7位 → 6位 → 6位 → 5位 → 5位 → 4位 → 3位 → 3位 → 3位。
川島 ナミ絵(かわしま ナミえ)〈29〉
演 - シシド・カフカ
デザイナー → NGSホールディングス・カスタマーセンター → デザイナー。
-564℃アイスドール。レミ絵より4歳年上の実姉。妹も頭が上がらない程、猟奇的で冷徹な性格。使える者は全て使う主義。凪子とは互いに憎み合う。ニューヨークの人気ブランドでインターン経験を積む。帰国後、自身のブランドを立ち上げる為、日本での人脈を築こうと入社。頭脳明晰・英語堪能・長い海外生活で培った高いデザインセンスを持つ。ちなみに対して、陰湿かつ残酷な仕打ちをする。内心では、レミ絵以上に強烈な罵詈雑言を吐く。
マウンティングランキングは5位 → 4位 → 4位 → 3位 → 7位 → 7位 → 4位 → 4位 → 4位。
須賀 さくら(すが さくら)〈26〉
演 - 倉科カナ
アシスタントデザイナー → CLAP CLAP商品開発部 → アシスタントデザイナー → デザイナー。
キューティースナイパー。福岡県福岡市出身。年上の人に取り入ることが非常に上手い。服飾専門学校時代の恩師のツテで、TATSUKO YANOに採用される。凪子とナミ絵の対立を面白がっている。隆太郎と密かに交際しており、彼との結婚を考えていたが取締役に降格処分になったことで見捨て、以降は間宮にアプローチを仕掛けている。内心では博多弁で毒を吐く。
ERENAがプロデュースするブランド・CLAP CLAPに異動させられ、そこでERENAによって自分のデザインを勝手に書き換えられてしまう事や他の社員がその現状を良しとする現状に絶望する。服が好きでデザイナーになる為なら、女を武器にする事すら厭わなかったが、その勝気さと根性の強さをちなみに見込まれる。TATSUKO YANO JAPANを立ち上げる過程で、自分のデザインが初めて報われる経験をしたことでちなみ達への敵意を捨てる。
マウンティングランキングは9位 → 8位 → 8位 → 8位 → 12位 → JOKER(第6話以降)(第2期では初のJOKERとしてマウンティングから離脱する) → 7位(第8話から) → 7位。
冴木 大五郎(さえき だいごろう)〈25〉
演 - 中村倫也
アシスタントデザイナー。
デンジャラスチキン。 デザイナーを目指して入社。アシスタントとして真面目に働きたいと思っているが、凪子からチャンスをちらつかされる一方で、汚い仕事に加担させられたり、ストレスの捌け口にされたりと、精神的に追い詰められている。ちなみに矛先を向けた凪子の指示の下、彼女を窮地に陥れる。
ちなみへの妨害行為が露呈し、窮地を脱するためには「命賭けの仕事」をすることが大事だとちなみに諭されたことで、彼女に共感し味方をするようになる。ちなみが本当に追い詰められた時は彼氏を絶対探しだして連れてくることを約束し、本気の仕事を探すためにTATSUKO YANOを去る。
佐丹野 結衣(さたの ゆい)〈19〉
演 - 山谷花純
インターン。
コケティッシュサタン。 世渡り上手で、社員達を嘲笑しながら毒づいている。職場で生き延びるために川島姉妹と共謀するが、レミ絵からは「ERENAの臭いがする」「サタン(悪魔)」と忌み嫌われている。
マウンティングランキングは不参加(第3話まで) → 11位 → 8位 → 8位 → 8位 → 10位 → 10位(目障りな者を排除するために本格的に動き出したことから、マウンティングランキングに12人目として加わった)。
パタンナー
矢吹 薫(やぶき かおる)〈38〉
演 - 市川実和子
パタンナー。
プライドデビル。パタンナーがいないとブランドは成立しないと自負しているが、それを表に出すことは格好悪いと考え、優秀な職人達が重宝されず後進が育たない日本の物作りに対してわざと悲観的な態度を取る。しかし、そんなファッション業界の現状にちなみが切り込んでくると、俄然プライドを刺激され、彼女を警戒する一方、他のデザイナー達には無い芯の強さを見抜き「只者ではない」と感じる。
マウンティングランキングは10位 → 10位 → 9位 → 9位 → 9位 → 9位 → 5位 → 9位 → 9位 。
新堂 吹雪(しんどう ふぶき)〈36〉
演 - 篠原ともえ
パタンナー。
コンプレックスキャット。自分にはデザインの才能があると過信しており、パタンナーとなった今でも自分のデザインを見てもらおうとデザイナー達に取り入ろうとする反面、彼女達に対して強いコンプレックスを抱える。ちなみが「有能な女」風情で来たことで、彼女に突っかかる。
マウンティングランキングは11位 → 11位 → 10位 → 10位 → 10位 → 10位 → 6位 → 6位 → 6位。
国木田 久志(くにきだ ひさし)〈21〉
演 - 岡本圭人
パタンナーインターン。
有名私立大学を卒業したばかりで、漠然とファッション業界に身を置きたいと考えているが、未だ将来設計は立て切れていない。女性社員達のマウンティングを嘲笑している。過去に危険ドラッグを買っていた秘密を凪子に握られている。
プレス
荒巻 千冬(あらまき ちふゆ)〈40〉
演 - 小島聖
プレストップ → CLAP CLAP商品開発部 → プレストップ 。
ブルドーザークイーン。「自分の発言は全て正しい」「ブランドにおいて最も重要な地位はプレスで、そのトップに立つ自分の言うことには竜子も耳を傾ける」と思い込んでいたが、廣木が着任したことでその考えを完全に崩され、彼女に対して激しい憎悪を燃やし、以後彼女を陥れようとする。内心では、自身の思いを川柳に込めて詠む癖がある。ちなみを配下に置こうと躍起になる。業界内外問わず多くの人脈を持ち、顔が広い。
マウンティングランキングは6位 → 5位 → 5位 → 4位 → 4位 → 5位 → 2位 → 8位 → 8位。
向井山 華(むかいやま はな)〈25〉
演 - 鈴木ちなみ
プレスアシスタント → CLAP CLAP商品開発部 → プレスアシスタント。
ゆるふわテロリスト。空気読みを得意と自負する。SNSで様々な情報を巧みにツイートする為、ファッション業界のフォロワーが多い。千冬のことは軽蔑しており、上司から疎まれているのを知りつつも笑顔で仕事をこなすが、心の中では「…ニャン」等、可愛く残酷な台詞を吐く。
マウンティングランキングは8位 → 9位 → 7位 → 7位 → 11位 → 11位 → 7位 → 5位 → 5位。
NGS Holdings
間宮と蘭子が協力し設立した大手アパレルブランド。だが後に莫大な負債を抱え、F&M JAPANに売却される。
間宮 充(まみや みつる)〈30〉
演 - 青柳翔
専務兼傘下のファストファッション社長 → CEO → CEO解任 → TATSUKO YANO JAPAN。
スマートハイエナ。 若い頃にIT業界で大成した後、ファッション業界で数々のブランドを再編し、NGSホールディングスを設立。その後、蘭子を新社長に迎える。マネーゲームに長け、その恵まれた容姿と頭脳で蘭子からは信頼だけではなく異性としても興味を持たれているが、本人はそれを利用している。ちなみを「興味深いホモ・サピエンス」と呼び、彼女を利用してTATSUKO YANOを潰そうとする。蘭子の更迭を期にNGSホールディングスのCEOを務める事となる。だが無理な事業拡大が祟って、莫大な負債を抱えた為、負債ごと会社をF&M JAPANに売却した。
その他
鏑木 サブロー
演 - 麿赤兒
ファッション界のフィクサー。NGSホールディングス株主。
YURINA / 山内 友梨菜(やまうち ゆりな)
演 - 中川可菜
ファストファッションブランド・バタフライハニーメインモデル。廣木の実娘。名門お嬢様学校・私立雪谷大学附属女子高校生徒会長。実は実母が廣木であることを知っており、「廣木リカは娘を捨てて山内家から逃げた」と聞かされていた。
ゲスト(第2期)
キャスト名横の表記は出演回。
第2話
実川
演 - 長谷川朝晴
実川縫製社長。
菅原 誠二
演 - 有福正志
熟練した縫製技術を持つ職人。
富子
演 - 和泉今日子
実川 正治
演 - 牧野好伸
竜子と親交があった実川縫製先代社長。
実川 トキ
演 - 清水のりこ
第4話
大久保 円香
演 - 知念里奈(第5話)
NGSホールディングス総務部受付責任者。部下のちなみに雑用を押し付けるなど嫌がらせをする。元は子供服ブランド・モアキッズのプレス兼財務担当だったが、間宮に騙されて左遷された。そのことで間宮を恨んでいる。
西村
演 - 近江谷太朗(第5話)
佐野の第一秘書。ちなみに性的暴行を加えるために総務部倉庫へ呼び出すが、円香の裏切りで未遂に終わる。
茅野 麻紀
演 - 玄覺悠子
子供服ブランド・モアキッズチーフデザイナー。
佐野 愛子
演 - 瀬田ひろ美
次期経済産業大臣候補の衆議院議員。
第5話
高野 美咲
演 - 竹内友梨
ERENAプロデュースブランド・CLAP CLAPデザイナー。
高木
演 - 川井つと
高野の上司。
第8話
河瀬 春香
演 - 樋井明日香
末期がんを患う父が他界する前にウエディングドレス姿を見せたいと思っているが、日々の生活に逼迫している状況ではドレスを借りることもままならなかった。
河瀬 裕一
演 - 小澤亮太
春香の夫。
利雄
演 - 田口主将
春香の父。末期がん患者。
第9話
川島 ロミ男〈39〉
演 - ミッツ・マングローブ
川島家長男で、ナミ絵とレミ絵の兄。女装者であり、男扱いされることを嫌うため、妹たちからは「お姉様」と呼ばれている。母の言い付けで仲違いしていた妹たちを和解させるべくやって来た。
Niki
演 - Niki
TATSUKO YANO JAPANの服を着用し、『ファースト・クラス』の表紙を飾る。
スタッフ
脚本 - 及川博則
音楽 - 井筒昭雄
演出 - 西浦正記、宮脇亮、楢木野礼
ナレーション - LiLiCo
演出補 - 楢木野礼、野口雄大
タイトルバック - 三谷晋平
フードコーディネーター - はらゆうこ
英訳お手伝い - 岡本圭人
株主総会監修 - 石井誠一郎
ファッション監修 - 軍地彩弓
現場監修・制服製作・TYJTシャツ製作 - 出原明子
現場指導協力・衣装制作協力・TYJTシャツ製作 - 伊藤邦彦
ドローイングブック&デザイン画 - 三沖直文、播本鈴二、笹谷美帆、相良哲也、岸本明子
デザイン画(グラフィック・水墨画・TYJTシャツ製作) - 相良哲也
衣装提供 - MERCURYDUO、is、cheryl chee、REIJI HARIMOTO、old honey
制服製作・TYJTシャツ製作 - 播本鈴二
制服製作協力・ウエディングドレス製作 - 柳田明子
TYJTシャツ製作 - 松川絵美
ファッションショー協力
監修 - 籠谷友近、酒井文章
へア - Takashi Hoshi
メイク - CHINATSU
スタイリスト - Yoshi Miyamasu
編成企画 - 太田大
プロデュース - 浅野澄美
協力プロデュース - 三田真奈美
プロデュース補 - 川原井史子
制作 - フジテレビ
制作著作 - FCC
主題歌 - 安室奈美恵「BRIGHTER DAY」(Dimension Point)
オープニングテーマ - SOLIDEMO「Rafflesia」(avex trax)
各話あらすじ(2014.10.15 - 2014.12.24)全10話 平均視聴率 6.59%
第1話 2014年10月15日「狂気のサバイバル!悪女沢尻VS10人の悪女ファッション業界格付地獄開幕」
ちなみ(沢尻エリカ)が出版社を辞めて半年後。ファッションブランド「TATSUKO YANO」の社長・竜子(夏木マリ)は、経営危機打開のため、クリエーティブディレクター・リカ(木村佳乃)を雇う。リカはデザイナーの凪子(ともさかりえ)、ナミ絵(シシド・カフカ)ら4人に、秋冬コレクションのデザインを本日中に提出するよう指示。新しく雇ったちなみを紹介し、5人の作品を見た上でチーフデザイナーを決定すると告げる。
第2話 2014年10月22日「シンデレラVS破壊女デビュー作が白紙に!黒幕は誰」
ちなみ(沢尻エリカ)がデザインした秋冬物を、契約する縫製工場が作れないと断ってきた。工場を訪ねたものの、社長・実川に依頼を拒絶されたちなみは、職人の菅原(有福正志)の手さばきに目を見張る。一方、リカ(木村佳乃)に冷遇された凪子(ともさかりえ)は、自分よりも立場が上になってしまった大五郎(中村倫也)に怒りを覚える。そんな中、ちなみは、実川に好条件を提示して仕事を断るよう裏で動いていた人物を突き止める。
第3話 2014年10月29日「ついに最下位転落!キラキラ&ドロドロに虐げられるシンデレラ号泣の夜」※「SMBC日本シリーズ・第4戦『福岡ソフトバンク×阪神』」中継が1時間40分延長したため、23:40 - 翌0:34に繰り下げて放送。
ファストファッションブランドが突然、ちなみ(沢尻エリカ)のデザインが盗作だとして、告訴状を送り付けてくる。しかも、先方の商品は既に店頭に並んでいた。すると、リカ(木村佳乃)がデザインを流した犯人捜しをすると言い出す。そして、身内の恥をさらすことを懸念するちなみに、逆に宣伝に利用すれば、売り上げにつながると断言する。そんな中、大五郎(中村倫也)は凪子(ともさかりえ)に対し、ある行動に出るが…。
第4話 2014年11月5日「沢尻、受付嬢に転落 大奥顔負けの女の園!トイレ掃除で涙の夜」
リカ(木村佳乃)のシナリオ通り、デザインした秋冬物が全品回収となってしまったちなみ(沢尻エリカ)は、その責任を取らされ、別の部署で働いていた。そして、今後も予定される人事異動をめぐり、他のメンバーも戦々恐々となる中、パタンナー見習として結衣(山谷花純)が新しく加わる。一方、新しい部署で年下の同僚から嫌みを言われ、先輩からも不当な扱いを受けるちなみに対し、充(青柳翔)がある条件を持ち掛けて…。
第5話 2014年11月12日「私は日陰のゴーストデザイナー…残酷悪女モデルが全てを奪う」
リカ(木村佳乃)による人事異動が断行される。それは、パタンナーの3人以外、全員異動という徹底したものだった。さくら(倉科カナ)だけはあるブランドのデザイナーになるが、他のメンバーは下働きを命じられ、ナミ絵(シシド・カフカ)に至っては最も不向きなセクションへ。そして、ちなみ(沢尻エリカ)にも再び転機が訪れる。そんな中、リカは蘭子(余貴美子)と充(青柳翔)に、「TATSUKO YANO」の新しいラインを発表すると宣言する。
第6話 2014年11月19日「デザイナー総選挙!お嬢様学校制服バトル…母の告白、娘の涙」
ちなみ(沢尻エリカ)らは蘭子(余貴美子)から持ち込まれた女子高の制服のデザインでしのぎを削ることに。同校にはモデル・YURINAこと友梨菜(中川可菜)も在学中だ。リカ(木村佳乃)は今回選ばれたデザイナーを、実質上のトップにすると宣言。ちなみらは現在の制服が40年前、理事長のトヨが採用したものだと知る。一方、デザインは投票で選ばれることになり、凪子(ともさかりえ)やナミ絵(シシド・カフカ)らは票集めに動く。
第7話 2014年11月26日「親友との涙の再会!それは地獄のはじまり今は私を抱きしめて」
「NGSホールディングス」の株主総会は思わぬ展開になる。程なく、充(青柳翔)がちなみ(沢尻エリカ)たちの前に現れ、3週間後にファストファッション店で販売するためのTシャツを作るよう指示。リカ(木村佳乃)率いる「TATSUKO YANO」と、ちなみ率いる「TATSUKO YANO JAPAN」という形で売り上げを競い、負けた方のブランドをつぶすと宣告する。しかも、人員の振り分けには差があり、ちなみは窮地に陥る。
※2014年12月3日は「2014 FNS歌謡祭」(19:00〜23:42)が放送のため、休止。
第8話 2014年12月10日「皆さん、さようなら花嫁姿で涙のお別れ!そしてすべて失った」
「TATSUKO YANO JAPAN」のトップに就任したちなみ(沢尻エリカ)。その一方、リカ(木村佳乃)は突如、姿を消してしまう。ある日、ちなみは、街で自社ブランドのTシャツを着た女性とその恋人に声を掛け、彼女から話を聞くうち、ウエディングドレスビジネスへの参入を思い立つ。充(青柳翔)の了承も取り付け、皆がドレス制作に意気込む中、隆太郎(淵上泰史)が、ちなみ傘下のメンバーに対し怪しい行動を取るようになる。
第9話 2014年12月17日「シンデレラの魔法が解ける夜」
リエコ(LiLiCo)率いる外資系ファッション企業傘下で、隆太郎(淵上泰史)の策略によるオリジナルブランドが立ち上がった。ちなみ(沢尻エリカ)以外のスタッフは引き抜かれ、そればかりか充(青柳翔)もある決断を下し、一人になったちなみは喪失感を抱く。そんな中、「FIRST CLASS」のレミ絵(菜々緒)が、ちなみにアルバイトを持ち掛ける。一方、ちなみ以外のメンバーは、辞めたら業界では二度と働けないと脅されて…。
最終話 2014年12月24日「悪女たちのXマス!王子と涙の再会そして熱いキスの爆弾低気圧サヨナラ」
「TATSUKO YANO JAPAN」として、ひとりでささやかに受注生産を始めたちなみ(沢尻エリカ)だったが、業者から生地が届かず作業が止まってしまう。それは「TATSUKO YANO ORIGINAL」からの妨害工作で、手を下したのはなんとさくら(倉科カナ)だった…!洋服を作ることもできず、顧客の信頼も失い、激しく落ち込むちなみに充(青柳翔)は大五郎から届いた一通の手紙を差し出した。
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