監督は『湯けむりスナイパー』・『モテキ』・『まほろ駅前番外地』を手掛けた大根仁が務め、ひじかたと大根は『湯けむりスナイパー』以来のタッグを組む。
概要
「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で連載中の原作漫画(作・ひじかた憂峰、画・たなか亜希夫)をもとに、東京・下町の小さな探偵社に舞い込む不思議な依頼のてん末を描く人間ドラマ。主演はオダギリジョーが務め、「モテキ」シリーズやドラマ「まほろ駅前番外地」などを手掛けた演出家・大根仁が監督・脚本を担当する。
オダギリジョー演じる調査員の村木は、浅草に居を構える小さな探偵事務所に勤務。舞い込む依頼は、都市伝説的な神秘性を感じさせつつも、現実社会のどこかで起きていそうなリアリティも併せ持つ。依頼が解決するのを目の当たりにした時、ほんの少し心が晴れ晴れとする、大人のためのドラマ。
ストーリー
舞台は、東京の下町・浅草。根無し草のような独特な雰囲気を持つ調査員・村木(オダギリジョー)、独特な雰囲気を放ち、酒と模型作りを愛する所長(石橋蓮司)、受付嬢をするセクシーなイマドキ女子・メグミ(小泉麻耶)の3人からなる小さな探偵社「大川端探偵社」は、人探しや素行調査といった地味な依頼を次々に受けている。
依頼内容によっては所長が自ら情報を収集、普段は定時で帰るメグミも時には調査に協力し、村木をフォロー。3人がそれぞれの経験を生かしながら、円満な解決を目指していく。
キャスト
オダギリジョー/村木役
大川端探偵社の調査員。情報を地道に足で稼ぐことをモットーとする。依頼人の心に灯をともしていく。
石橋蓮司/所長役
大川端探偵社の所長。その経歴は謎に包まれているが、裏社会とも通じている様子。強面だが温厚な性格で、自分のデスクで模型作りと依頼解決後に一杯やるのが趣味。
小泉麻耶/メグミ役
大川端探偵社の受付嬢。明朗かつお色気もたっぷりで、事務所のマスコット的存在。定時後は水商売をはじめ、怪しいバイトをしている。時には依頼の調査に協力することも。
スタッフ
原作:「リバースエッジ 大川端探偵社」(日本文芸社)
脚本:大根仁
監督:大根仁
プロデューサー:五箇公貴
主題歌:Neon Sign Stomp/EGO-WRAPPIN'
挿入歌:太陽哀歌/EGO-WRAPPIN'
エンディング:サニーサイドメロディー/EGO-WRAPPIN'
各話あらすじ
第1話 2014年4月18日「最後の晩餐」ラテ欄「裏浅草奇妙な依頼者〜最後の晩餐」
東京・浅草の観音裏、隅田川沿いの古いビルに居を構える「大川端探偵社」。所長(石橋蓮司)以下、従業員は調査員の村木(オダギリ)と受付嬢のメグミ(小泉麻耶)だけの小さな探偵社だ。そこへ、暴力団員の矢部(やべきょうすけ)が依頼人としてやって来る。死期が迫っている組長(曽根晴美)が、かつて戦後の浅草六区の外れに存在した中華店のワンタンをどうしても食べたがっているというのだ。その店は既に廃業しているため、矢部は代わりに高級中華の料理人や有名シェフを呼んで作らせてみたが、組長は納得するどころか料理人たちに日本刀を向ける始末。困った揚げ句、探偵社に依頼しにきたのだった。村木は早速、聞き込みを開始する。
第2話 2014年4月25日「セックスファンタジー」ラテ欄「奇妙な依頼者・SEXファンタジー」
大川端探偵社に和服姿の妖艶な女性(星野あかり)がやって来た。女性の依頼は「鏡越しに隣の部屋がのぞけるラブホテルを探してほしい」という奇妙な内容だった。30年程前、東京・浅草周辺にそういうホテルが実在したと聞いたという。調査員の村木(オダギリジョー)は戸惑いながらも、受付のメグミ(小泉麻耶)とカップルを装い聞き込みを開始するが、調査は難航する。
第3話 2014年5月2日「ある結婚」
大川端探偵社に風俗嬢・美樹(内田慈)が、竹内(岩井秀人)という客の身辺調査を依頼しに来る。美樹が家を訪ねても、竹内はただ一緒にテレビを見たり、買い物に付き合わせたりと奇妙な関係を要求してくる客だった。だが、ある日突然、竹内が結婚を前提に付き合ってほしいと美樹に伝える。その際、竹内が商社に勤務していると知り、美樹はなぜ自分と結婚したいのか不安に思い、調査を依頼したという。早速、調査員の村木(オダギリジョー)は竹内の尾行を開始する。
第4話 2014年5月9日「アイドル・桃ノ木マリン」
大川端探偵社に「ある女性を探してほしい」と、1980年代のアイドル・桃ノ木マリン(小池里奈)のレコードを手にした中年男性(マキタスポーツ)がやって来る。30年前に地元の商店街でマリンが歌う姿を見て以来、彼女に夢中になり、その時、握手した右手を今まで一度も洗っていないという。男性は、長年勤めた会社からリストラされてしまい、以前にも増してマリンのことばかり考える日々を送っていた。そんな日々を変えるため彼はもう一度、彼女に会って、思いを断ち切りたいと話す。早速、マリンの調査を始めた村木(オダギリジョー)だったが、デビュー曲1枚で姿を消したマイナーなアイドルだったため難航する。
第5話 2014年5月16日「怖い顔グランプリ」
大川端探偵社に、顔が怖い男性(龍坐)が依頼に来る。所長(石橋蓮司)と調査員の村木(オダギリジョー)が話を聞くと、その男性は顔が原因で、幼稚園では「悪魔の子」と呼ばれ、高校生の頃は学校に暴走族らがスカウトに訪れたという。今でも警察官に職務質問をされたりと不本意な毎日を送っており、特に自身が営むパン店に自分の顔が原因で客が入らないことを悩んでいた。そこで、顔を生かした商売に就こうと、うわさで聞いた「怖い顔グランプリ」に出場したいのだが、その大会がいつどこで開催されるのか分からず、探偵社にやって来た。地道な聞き込みの結果、村木は大会の情報をつかむが、その実態は、あるスカウトが目的のイベントだった。
第6話 2014年5月23日「がんばれ弁当」
売れない漫才コンビが探偵社を訪れた。口下手で声が小さい中上(今野浩喜)と、やたらテンションの高い沢井(趙ミン和)という対照的な2人だ。コンビのネタはひどいとしかいいようがない出来で、全く売れない日々を送っている。そんな中上の依頼は、彼の住むアパートに毎日届けられるプレゼントの「お弁当」の贈り主を捜してほしいというもの。見栄えは悪いがボリューム満点の弁当に、最初は気味悪く感じていたが、収入がほとんどない中上にとって、今ではその弁当がこの上なくありがたいものとなっていた。村木(オダギリジョー)は早速、張り込みを始め、贈り主をあっさり見つけ出すが、それは驚くべき人物だった。
第7話 2014年5月30日「夏の雪女」
大川端探偵社に、かつて出会った「雪女」のような女性を捜してほしいと、蓑田(田窪一世)という男性が依頼に来る。20年前のある夏の夜、蓑田は街で黒いロングヘアに白いワンピースをまとった若い女性(国武綾)に「追われている、助けてほしい」と声を掛けられ、自宅にかくまった。女性は毎日、食事を作り、蓑田は突然始まった幸せな生活に心を躍らせた。だが4日目の朝に、女性は名も告げずに姿を消してしまったのだという。唯一の手掛かりは、女性が残していったマッチ箱。しかし、そのマッチ箱に店名と住所が書かれたスナックはなくなっていた。調査員の村木(オダギリジョー)は、スナックの周辺で古くから営業している店を当たってみることに。そんな中、蓑田は偶然、意外な形で女性を発見する。
第8話 2014年6月6日「女番長」
探偵社受付嬢のメグミ(小泉麻耶)が通い始めた空手教室の師範・梶原(橋本じゅん)が、高校時代に出会った恩人を捜してほしいと、探偵社にやって来る。当時、梶原は、気が弱く体も貧弱で、不良に恐喝される日々を送っていた。そんな中、暴力を受けていた梶原の前に現れたのが、麗子(吉倉あおい)だった。麗子のすごみに不良たちは退散した。その際、麗子から「強くなれ」と一喝された梶原は、それを機に、空手の稽古に打ち込んだのだった。麗子は2年で高校を中退して以降、消息が分からなかった。やがて、調査員の村木(オダギリジョー)は、麗子が当時交際していた男性の情報を得る。
第9話 2014年6月13日「命もらいます」ラテ欄「幻の声の女性探してくれませんか」
遊園地の女性場内アナウンサーの声に恋をした男(ボブ鈴木)は、毎日遊園地に通い、一日中その声を聞いているという。何とか声の主に会おうと、従業員に詰め寄り待ち伏せしたりしたが、それらしい人物は見当たらなかった。男は偶然、浮気調査で遊園地を訪れていた村木(オダギリジョー)とメグミ(小泉麻耶)の会話から、二人が探偵社の人間だと確信し尾行、声の主を探してほしいと依頼してきた。男のストーカー気味の行動や言動に困惑する村木だったが、所長(石橋蓮司)の一言で調査を引き受けることに。
第10話 2014年6月20日「もらい乳/決闘代打ち」ラテ欄「もらい乳〜生命をくれた乳母に会いたい/決闘代打ち〜鎖鎌男VSバズーカ男」
「もらい乳」。父子家庭で育った磯山(オクイシュージ)は、赤ん坊の頃、自分に母乳をくれた隣人の女性にお礼がしたいという。調査員・村木(オダギリジョー)は、当時の住所を手掛かりに調査を始める。 「決闘代打ち」。暴力団組員の黒川(中野英雄)が、組内のつまらない言い争いが原因で命を懸ける決闘に発展した騒動を収めるため、探偵社の所長(石橋蓮司)の元へ依頼にやって来る。
第11話 2014年6月27日「トップランナー」ラテ欄「フルマラソン世界記録のド素人」
地味で少し不気味な眼鏡の女性(山田真歩)が、通勤時に見掛ける一般ランナーの男性(滝藤賢一)の素性を調べてほしいと、依頼しに来た。その男性は、ひときわ速く走り、女性の自宅マンションから見える対岸を、ある地点まで来るとUターンし、ひたすら往復しているという。女性は、男性がテレビで中継している国際マラソン大会と同じタイミングで走り始めたことに気付く。女性によると、男性のタイムは国際大会の優勝者よりも早く、2時間を切ったらしい。調査員の村木(オダギリジョー)は、女性の妄想と疑うが、やがて、男性の速さに隠された秘密を知る。
※2014年7月4日は 「2014FIFAワールドカップ・準々決勝 フランス×ドイツ」(24:30〜27:10)が放送のため、休止。
最終話 2014年7月11日「依頼者は所長」ラテ欄「依頼者は所長〜最後の調査!闇の襲撃者は誰だ!?遂に明かされる所長の正体!!」
調査員の村木(オダギリジョー)は所長(石橋蓮司)から、身辺調査を依頼される。所長は、ここ1週間ほど誰かに後をつけられている気配を感じ、昨夜は何者かに背中を押され階段を転げ落ち、額にけがをした。実は、所長から依頼を受ける前夜、村木は所長の夢を見ていたという。早速、所長を尾行調査する村木だったが、怪しい影は見当たらなかった。ある日の夕方、正体不明の男から所長に電話が入り「メグミ(小泉麻耶)をさらった」と告げられる。
番組公式サイト
(リバースエッジ 大川端探偵社 - Wikipedia)