JMTテレビに勤務する吉野千明(小泉今日子)は、鎌倉の古民家で暮らす独身女性。ドラマプロデューサーとして数々のテレビドラマを手がけてきた千明は、副部長に昇進し、制作現場を離れて後輩の指導育成をする立場になっていた。だが、千明にその才能を見いだされ脚本家修行中の長倉万理子(内田有紀)や、アシスタントプロデューサーの三井(久保田磨希)ら“チーム千明”のメンバーは、口を出さないと言ってる千明が、実は皆から相談されるのを待っていることを察していた。
鎌倉市役所観光推進課課長の長倉和平(中井貴一)は、世界遺産の登録に失敗した責任を押し付けられた上、秘書課長も兼任させられる。新しい女性市長・伊佐山良子が「邪魔にならない」という理由で和平を指名したらしい。
一方、和平の弟で、自宅1階を改装したカフェ『ながくら』を営む真平(坂口憲二)は、和平の部下でもある大橋知美(佐津川愛美)と順調に交際中。和平の妹で専業主婦の水谷典子(飯島直子)は、夫・広行(浅野和之)の浮気を疑い、『ながくら』にやってきてさっそく和平や千明らに相談を持ち掛けていた。
ある夜、仕事を終えて帰宅した和平は、極楽寺の駅で、娘のえりな(白本彩奈)が1歳年上の恋人・原田蒼汰(中島凱斗)と一緒にいるところを目撃する。その際、和平は、蒼汰と一緒にえりなを送ってきた母親・薫子と知り合った。薫子は蒼汰とふたり暮らしらしい。
そんな折、和平は、市長に同行して、鎌倉の姉妹都市であるフランスのニースまで急遽行くことになる。同じころ、千明は、万理子や三井たちがある作家の作品のドラマ化権を得るために苦労していることを知り、パリにいるというその作家に直談判して原作権をとってくる、と宣言し…。
第2話 2014年4月24日「恋愛下手な大人たち」
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