キャッチコピーは「最悪で最強の、親子刑事(デカ)。」
原作
『ビター・ブラッド』(Bitter Blood )は、雫井脩介による小説。
幻冬舎発行の文芸誌『papyrus』にて2号・5号・8号(2005年8月 - 2006年8月)に連載された作品に加筆されて刊行された。
概要
ドラマ、映画、CMに数多く出演し、人気を集める佐藤健が、フジテレビ系の連続ドラマで初主演を務める刑事ドラマ。原作は、累計13万部を売り上げた雫井脩介の同名小説。佐藤扮する新人刑事が、渡部が演じる刑事の父とタッグを組み、反発しながらも一人前の刑事に成長していく姿を描く。
ストーリー
新米刑事・佐原夏輝(佐藤健)は、困った人は放っておけない人情派。事件の被害者の気持ちに寄り添い、涙することもしばしばある。そんな彼が銀座署刑事課捜査第一係に配属を命じられる。
夏輝のバディとして紹介された刑事は、少年時代に別離して以来犬猿の仲である父・島尾明村(渡部篤郎)だった。ジャケットプレイ(派手にジャケットを振り回しながら着用したり、バサッと広げて格好つける行為)を得意とし、キザなプレイボーイとして署内でも変人扱いされている父に振り回されながら、夏輝は事件の捜査にあたる。
キャスト
警視庁銀座警察署刑事課捜査第一係
佐原 夏輝(さはら なつき)〈24〉
演 - 佐藤健
銀座署刑事課捜査第一係の新米刑事。先輩から“ジュニア”というニックネームで呼ばれ、かわいがられる。優しくて誠実すぎる性格が災いし、捜査中に本気で怒り、泣くこともしばしば。13歳の時に両親が離婚し、母の実家の祖父母に育てられる。
島尾 明村(しまお あきむら)〈48〉
演 - 渡部篤郎
夏輝の父。銀座署刑事課捜査第一係の刑事で、夏輝とバディを組む。署内では“ジェントル”と呼ばれており、キザで女好きな変わり者と誤解されることもあるが、驚くほど仕事熱心。夏輝が13歳の時に妻と離婚しており、息子には罪悪感を抱いている。
前田 瞳(まえだ ひとみ)
演 - 忽那汐里
新人女性刑事で佐原の同期。柔道の有段者。父・修一も刑事だったが殉職、父を殺した犯人が逃亡中のままであることから自らの手で犯人を逮捕したいと考えている。
稲木 俊文(いなぎ としふみ)
演 - 吹越満
階級は巡査部長。あだ名は「チェイサー」で由来は尾行の達人から。仲間にも自分にも厳しく、全てを理屈で捉えるクールガイ。
古雅 久志(こが ひさし)
演 - 田中哲司
階級は警部補。あだ名は「バチェラー」で由来は結婚願望が強い独身男性であることから。拳銃の腕前は抜群。
富樫 薫(とがし かおる)
演 - 皆川猿時
階級は巡査部長。あだ名は「スカンク」で由来は口臭が臭いことから。強烈なキャラクターで、班で一番の武闘派。きつい口臭で相手に音を上げさせる取り調べの達人。
鷹野 浩次(たかの こうじ)
演 - KEIJI
階級は巡査長。あだ名は「タカ」。刑事ドラマおたくの情報通で仲間にあだ名を付け呼んでいる。
鍵山 謙介(かぎやま けんすけ)
演 - 高橋克実
課長。佐原と島尾の上司。誰よりも長く職場に居る。
銀座警察署関係者
滑川
演 - 古川雄輝
捜査第二係。階級は巡査長。
竹田
演 - 敦士
捜査第二係。階級は巡査長。
前田 修一(まえだ しゅういち)
演 - 鈴木一真
島尾の元相棒で瞳の父。2002年に貝塚に銃殺され、殉職する。
江渕 貴文
演 - 相島一之
生活安全課課長。
その他
佐原 忍(さはら しのぶ)
演 - 広瀬すず
佐原の妹で島尾の娘。
鍵山 功太(かぎやま こうた)
演 - 小関裕太
鍵山の息子。鮫島による連続殺人事件を目撃してしまい命を狙われるが、佐原に助けてもらった。
山村 万智(やまむら まち)
演 - 草村礼子
お食事処「ふくろう」女将でひったくり及び銀行強盗に遭う被害者。島尾は店の常連客。事件に遭遇し助けてもらった佐原と顔見知りになる。
貝塚 剛久(かいづか たけひさ)
演 - 及川光博
島尾の元バディで、瞳の父である前田修一を殺害した殺人犯で現在も逃亡中。密かに親子刑事の命を狙っている。
スタッフ
原作 - 雫井脩介『ビター・ブラッド』(幻冬舎文庫)
脚本 - 小山正太、小峯裕之
音楽 - 大隅知宇、吉川慶、市川淳
演出 - 金井紘、谷村政樹、長瀬国博
脚本協力 - 小峯裕之
監督補 - 長瀬国博
演出補 - 片山慎三、塩入秀吾
タイトルバック・VFX - 小林一博、村上優悦
アクションコーディネート - 佐久間一禎
ガンエフェクト - 早川光
振付協力 - 朱染かれん
警察監修 - 尾崎祐司
医療監修 - 片山雅彦、川井真、恩田秀賢、桐木園子、南淵明宏
看護指導 - 石田喜代美
技術協力 - ビデオスタッフ
照明協力 - ラ・ルーチェ
美術協力 - フジアール
ポスプロ - バスク
プロデュース - 中野利幸
プロデュース補 - 玉田祐美子
制作著作 - フジテレビドラマ制作部
主題歌 - Mayday「Do You Ever Shine?」(A-Sketch)
各話あらすじ(2014.4.15 - 2014.6.24)全11話 平均視聴率 10.72%
第1話 2014年4月15日「相棒が親父!?最強のバディ誕生!!」 ※初回15分拡大(21:00〜22:09)
東京・銀座署に配属された夏輝(佐藤)は、出勤初日に、老婦人を狙ったひったくりの現場に遭遇する。夏輝が犯人の男ともみ合っていると、突然、そこに現れた女性が男を投げ飛ばす。それは、偶然通り掛かった新人刑事の瞳(忽那汐里)だった。夏輝と瞳は、鍵山(高橋克実)の班に入る。そこには、夏輝の実父・明村(渡部)がおり、両親の離婚以来、明村とは犬猿の仲の夏輝は頭を抱える。だが鍵山は、夏輝の指導係として明村を任命し、二人はいきなりコンビを組むことになる。殺人事件の聞き込み捜査に行く途中、明村は「自分とバディ(コンビ)を組むのなら、上質のジャケットを着るように」と夏輝に命令する。
第2話 2014年4月22日「命がけの絆」
事件発生を知らせるメールを受け取った夏輝(佐藤健)は、慌てて現場へ向かう。だが、それは古雅(田中哲司)と鷹野(KEIJI)からの、合コンへの呼び出しだった。あきれつつも合コンに参加する夏輝の元に、今度は誘拐事件発生の連絡が入る。誘拐されたのは、高級住宅地に住む今村夫妻(デビット伊東、奥貫薫)の長男・和道(土師野隆之介)だった。明村(渡部篤郎)が現場の指揮を執ることになり、夏輝は瞳(忽那汐里)、稲木(吹越満)、古雅らと共に今村家へ向かう。明け方、今村家に電話をしてきた犯人は、身代金5千万円を要求し、家の窓を開けるよう指示する。とっさに、夏輝たちは物陰に隠れるが、窓からカメラを搭載した無線操縦の模型ヘリコプターが入ってきて、警察の存在が犯人に知られてしまう。
第3話 2014年4月29日「魔王の登場」
夏輝(佐藤健)と明村(渡部篤郎)は、銀座署の署長(山田明郷)の飼い犬を数日間、預かってほしいと頼まれる。だが、犬が苦手な明村は、夏輝に犬を押し付ける。目を離した隙に逃げ出した犬を追って、夏輝が資料室にやって来ると、そこには瞳(忽那汐里)がいた。瞳は、彼女の父・修一(鈴木一真)が殺害された12年前の事件資料を見ていたのだ。瞳は夏輝に、犯人が見つかるかもしれないと話す。署長の犬は瞳には懐くが、夏輝からはすぐに逃げ出す。見かねた鍵山(高橋克実)は、ケージを買ってくるよう提案する。ホームセンターを訪れた夏輝は偶然、店内で万引きをしていた少年・元気(山崎光)を捕まえる。元気は、遠くにいる怪しい中年男性に向かって、逃げるよう叫ぶ。一方、瞳は父親の殺害事件を調べるため、情報屋の男と接触していた。そして、男から「見せたい資料がある」と連絡を受けた瞳は、一人で男の部屋へ向かう。
第4話 2014年5月6日「ふたりの対決!!」
班長・鍵山(高橋克実)の息子・功太(小関裕太)は、見知らぬ男(渋川清彦)が男性をナイフで刺す現場を目撃する。功太に気付いて追い掛けてきた男は「誰かに話したら殺す」と叫ぶ。男をまいて家に戻った功太は、警察に通報しようとするが、怖くなり電話を切ってしまう。一方、瞳(忽那汐里)から、迷惑を掛けたおわびにと食事に誘われた夏輝(佐藤健)は、待ち合わせの店へ向かう。その途中、夏輝は功太が同級生らに殴られているのを目撃し、止めに入る。翌日、署内のレクリエーション企画を考えるために書店を訪れた夏輝は、そこで功太を見つけ話をする。話の途中、店内で昨日の男を見つけた功太は、店を飛び出していく。そんな折、東京・銀座署に夏輝宛ての荷物が届く。不在の夏輝に代わってオートバイ便の業者(坂本真)から荷物を受け取ろうとした明村(渡部篤郎)は、業者の男に人質に取られてしまう。
第5話 2014年5月13日「ふたりで張り込み」
夏輝(佐藤健)や明村(渡部篤郎)の前で、夏輝の祖父で元刑事の富成(伊武雅刀)が血だらけで倒れ込む。富成を刺したのは、3年前に現金輸送車から2億円を強奪し、警備員2人を殺害した城之内(山中聡)だという。富成は、逃亡中だった城之内を東京・銀座で発見し、声を掛けたところを刺されたのだった。さらに富成は、城之内が銀座に現れたのは、彼が当時交際していた綾子(野波麻帆)が原因だと推測。銀座周辺で城之内の捜索を指示すると同時に、夏輝と明村には綾子の24時間監視を言い渡す。夏輝と明村は、綾子の部屋が見える廃屋で張り込みを始める。綾子の留守を狙い、夏輝は彼女の部屋の水道のバルブに細工を施し、偽の水道修理業者のチラシをポストに入れる。帰宅した綾子は、水道が故障していると勘違いし、修理を依頼する電話をかける。修理業者に変装した夏輝は、綾子の部屋に行き、部屋に盗聴器を仕掛ける。
第6話 2014年5月20日「悪意の行方」
夏輝(佐藤健)や明村(渡部篤郎)ら大勢の署員が、東京・銀座署の大会議室に集められる。そこへ、警視庁警務部人事1課の木暮(西村雅彦)がやって来る。木暮は、全員に許可なく外出することを禁止し、鍵山(高橋克実)班だけを刑事課へ連れ出す。刑事課の床には血だまりがあり、驚く夏輝らに、昨晩、鍵山が何者かにナイフで刺されたことが告げられる。鍵山は部下に会うと話していたという家族の証言から、鍵山班全員が容疑者となってしまう。鍵山班の面々は監視を付けられ、刑事課に軟禁される。やがて、木暮による取り調べが始まる。最初に呼ばれた夏輝と瞳(忽那汐里)は、容疑者から外す代わりに、他のメンバーの内偵をするよう命じられる。
第7話 2014年5月27日「恋と事件の行方!!」
古雅(田中哲司)の結婚が決まったという報告を受けた夏輝(佐藤健)や明村(渡部篤郎)らは、突然のことに驚きながらも祝福する。古雅は、相手の真琴(上原多香子)とは10日前に見合いパーティーで知り合ったといい、彼女が運転免許を取るための費用を渡したことや高額な指輪を買う約束をしたことを、うれしそうに話す。そこへ、結婚詐欺に遭ったかもしれないという男性が相談にやって来る。夏輝と明村が事情を聴くと、相手の女性の手口は、古雅の話と一致した。二人は古雅に、真琴の件は結婚詐欺の可能性が高いことを伝える。そんな折、瞳(忽那汐里)に冷たくされて落ち込む夏輝を見た明村は、捜査と偽って夏輝をキャバクラへ連れていく。その店で、夏輝はキャバクラ嬢の中に真琴を見つけ、明村に報告する。捜査を続け、ある見合いパーティーに真琴が参加することを突き止めた夏輝は、潜入捜査をすることになる。
第8話 2014年6月3日「密室大パニック!!」
夏輝(佐藤健)は瞳(忽那汐里)から、明村(渡部篤郎)のことが好きだと相談され、言葉を失う。仕事が手に付かず、つい明村と瞳を見てしまう夏輝だったが、鍵山(高橋克実)に頼まれ、買い出しに行く。夏輝の態度を見かねた瞳は夏輝を追い掛けるが、そこへ明村も現れ、3人でコンビニへ向かうことに。そんな中、富樫(皆川猿時)の取り調べを受けていた相模(中野裕太)が、隙を見て富樫に襲い掛かり、逃走する。相模が逃走中に電源室の機械を壊したことで署内は停電になり、買い出しから戻ってエレベーターに乗っていた夏輝ら3人は、中に閉じ込められてしまう。
第9話 2014年6月10日「裏切り…!?」
夏輝(佐藤健)たち鍵山班は、暴力団が麻薬売買をするとの情報を得て、港近くの倉庫にやって来る。正面入り口に明村(渡部篤郎)と鷹野(KEIJI)、裏口は夏輝と瞳(忽那汐里)、窓には古雅(田中哲司)と富樫(皆川猿時)がそれぞれ配置され、突入準備を整える。明村の合図で一斉に倉庫へ突入するが、トラブルにより暴力団を逃がしてしまう。その後、暴力団の事務所を張り込むことになった夏輝と明村は、幹部の藤崎(嶋田久作)が麻薬を売るとにらみ、彼の後をつけてカフェへ向かう。すると、藤崎のテーブルに来た男が、藤崎から小さな紙袋を受け取り、代わりに現金が入った封筒を差し出した。取引現場を目撃した夏輝と明村は、確保しようと近づくが、男が、私用で捜査を外れていたはずの稲木(吹越満)だと気付く。驚いた二人はとっさに隠れ、その場をやり過ごす。
第10話 2014年6月17日「絶体絶命!!」
研修を終えた夏輝(佐藤健)と瞳(忽那汐里)が乗った東京行きのバスの車内でバスジャック事件が発生。乗客の一人である大村(東根作寿英)が、夏輝に拳銃を突き付けてきたのだ。大村は、悲鳴を上げる乗客たちを怒鳴りつけて黙らせる。同じ頃、明村(渡部篤郎)は、警視庁人事1課の木暮(西村雅彦)に喫茶店に呼び出され、捜査1課への栄転の話が出ていると教えられる。木暮と別れ上機嫌で歩く明村だったが、そこへある人物が現れる。一方、鍵山(高橋克実)、稲木(吹越満)、古雅(田中哲司)、富樫(皆川猿時)、鷹野(KEIJI)は、出動要請を受けてビルの屋上へやって来る。そこには、ビルから飛び降りようとする加奈子(平岩紙)がいた。滑川(古川雄輝)らの言葉に全く耳を貸さない彼女に、鍵山班が説得を試みる。そんな中、バスジャックされた車内では、逃げようとした乗客の一人が足を撃たれてしまう。夏輝は老人と子供だけでも解放してほしいと犯人に願い出る。
最終話 2014年6月24日「永遠の絆」
遊園地で貝塚(及川光博)と対峙(たいじ)した夏輝(佐藤健)は、彼から廃屋の中で明村(渡部篤郎)が逆さづりにされた画像を見せられ、客でにぎわう観覧車に爆弾を仕掛けたことを告げられる。どちらかしか救えない状況の中、夏輝が向かったのは観覧車だった。係員に事情を話して客を避難させた夏輝は、爆弾の画像を稲木(吹越満)に送り、解除方法を教えてもらう。その頃、廃屋にやって来た貝塚は明村に向かって「殺すのは自分ではなく夏輝だ」と告げる。そして、観覧車にいる夏輝が稲木の説明通りに爆弾の解除スイッチを押すと、明村の体に装着された爆弾のタイマーが動きだしてしまう。それを確認した貝塚は、その場を離れ、瞳(忽那汐里)に電話をかける。一方的にインターネットのアドレスを読み上げる電話を受けた瞳は、背後にかかる音楽から相手が貝塚だと気付く。そして稲木たちがそのアドレスにアクセスすると、そこには傷だらけで拘束された明村の姿が映っていた。
各話視聴率
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(ビター・ブラッド - Wikipedia)
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