キャッチコピーは「人もペンも使いやすいに限る」
概要
沢村一樹が、冷徹なブラック企業(入社を勧められない過酷な労働搾取企業)の社長を熱演する人間ドラマ。いちデザイナーからアパレル会社の社長へと華麗なる転身を遂げた三田村幸雄(沢村)は、会社の利益を第一に考え、社員を酷使。わずか数年で会社を社員千人規模の企業へと成長させた。そこで彼は、己の経営術に磨きをかけるため、大学で経済学を学びなおす。
三田村の講義を受け持つ若手講師を黒木メイサ、三田村の会社で働く有能な秘書を国仲涼子、三田村に恋心をよせる大学生を門脇麦が演じる。
ストーリー
会社の利益を最優先する辣腕社長・三田村幸雄(沢村一樹)は、立ち上げからわずか数年で、小さなアパレル会社を社員千人規模の企業へと成長させた。企業発展のため、大学で経済学を学びなおすことにした三田村は、近所の大学を受験し、見事合格する。
三田村は、講師の秋山杏子(黒木メイサ)に社会人の先輩として意見をぶつけたり、映画サークルに入ったり、飲み会で学生に能書きをたれるなど、キャンパスライフを満喫。そんな折、彼の会社がブラック企業として告発されたというニュースが報じられる。
キャスト
主要人物
三田村 幸雄(みたむら ゆきお)〈45〉
演 - 沢村一樹(少年期:千葉一磨)
大手企業のトレスフィールズインターナショナルの創業者で社長。最終学歴はファッション専門学校卒。城東大学の社会人入試枠を利用し、経営学部経営学科に入学する。父は三田村事務用品店を経営していた。
秋山 杏子(あきやま きょうこ)〈28〉
演 - 黒木メイサ
城東大学経営学部経営学科専任講師。安月給で准教授になれないでいる。城東大学経営学部経営学科卒業、城東大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、城東大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。映画サークル「アルゴノーツ」のOBでもある。彼女の唯一の著書である大学テキスト用の経営学入門書『あなたにもわかる経営学』を出版した。
トレスフィールズインターナショナル
冴島 真理(さえじま まり)〈32〉
演 - 国仲涼子
社長秘書。
明智 志郎(あけち しろう)〈38〉
演 - 永井大
専務。
吉岡 美紀(よしおか みき)〈32〉
演 - 壇蜜
社内に常駐する産業医。専門は内科。
遠山 美咲
演 - 高部あい
柴田 早苗
演 - 廣谷友紀子
上記2名は役員秘書。
安田 良太
演 - 渡辺邦斗
小塚
演 - 河野直樹
上記2名は社員。
小早川(こばやかわ)
演 - 岡部たかし
人事担当役員。三田村の高校時代の同級生。
城東大学
映画サークル「アルゴノーツ」
岡島 百合(おかじま ゆり)〈20〉
演 - 門脇麦
合宿企画係担当部員。
工藤 亮介(くどう りょうすけ)〈21〉
演 - 永瀬匡
部長。
前川 健太(まえかわ けんた)〈21〉
演 - 高田翔
副部長。
松村 夏美(まつむら なつみ)〈20〉
演 - 高月彩良
渉外担当部員。
太田 信也
演 - 菅裕輔
広報担当部員。
横山 由香
演 - 愛名ミラ
新入部員。文学部在籍。
竹下 佳織
演 - 瑠衣夏
新入部員。教育学部在籍。
映画サークルメンバー
演 - せーや(第2PK)、ひろみ(第2PK)
その他教職員・学生
増山 圭介(ますやま けいすけ)〈27〉
演 - 澤部佑(ハライチ)
杏子の助手。城東大学大学院経営学研究科博士後期課程院生。
三田村家
三田村 正美(みたむら まさみ)〈39〉
演 - 青木さやか
幸雄の妹。
三田村 絹代(みたむら きぬよ)〈70〉
演 - 白川由美
幸雄の母。
ゲスト
複数話・単話登場の場合は演者名の横の括弧()内に表記。
第1話
野島 厚子
演 - 藤井祥子(第2話 - 第3話)
松川 郁夫
演 - 黄地裕樹(第2話 - 第3話)
上記2名はトレスフィールズ銀座中央店店員。サービス残業は不当な労働だと訴訟を起こす。
第2話
石田 美穂
演 - 田中美奈子
松川、野島側代理人の弁護士。
金谷 沙織
演 - 鈴木アメリ(第5話)
城東大学女性人権サークル「ウーマンズ」代表。
小林
演 - 犬飼若博(第9話)
トレスフィールズ人事部部長。内定を取り消した学生に暴言を吐いたとして、ジョブトライアル・ジャパンのサイトに悪評記事を書かれる。
第3話
篠崎 佳代子
演 - 萬田久子
ジュノザ・ウェディングサロン社長。働く社員たちには充実した福利厚生や高額の報酬を支払い、愛で包み込み哲学を持って社員たちの行く先を示すといった持論を持つ。
マナー講師
演 - 遊佐舞
第5話
坂田 玲子
演 - 金谷真由美
トレスフィールズコンプライアンス部部長。
第6話
正美の見合い相手
演 - 関野昌敏(第8話)
山岡
演 - 山崎画大(第9話 - 最終話)
杏子が執筆する本の担当編集者。
第7話
高岡 まゆみ
演 - 足立梨花
城東大学経営学部4年生。兄はトレスフィールズの元社員。
ゆき
演 - 末岡いずみ(第8話)
増山が潜入するトレスフィールズ渋谷南店のアルバイト店員。
第8話
田代 彩夏
演 - 矢野満咲起
城東大学文学部2年生。アルゴノーツ制作『走るゾンビ!!』主演女優オーディション参加者。
第9話
田島 洋一
演 - 大東駿介
学生向け就職活動支援サービス会社「ジョブトライアル・ジャパン」社長。杏子とは城東大学経営学部時代のゼミの同級生。アルゴノーツのメンバーに就職活動にとって重要なポイントを教える。
中西 透
演 - タモト清嵐
城東大学4年生でアルゴノーツOB。300社以上の入社試験を受験するも内定が1社も取れず、「就職活動は地獄」だとアルゴノーツのメンバーに恐怖心を植えつける。
川村 良彦
演 - 町井祥真
トレスフィールズ入社試験受験者。北総大学経済学部4年生。
伊藤 孝雄
演 - 緒方陽太
トレスフィールズ入社試験内定者。東都大学経済学部4年生。
第10話
秋山 彩子
演 - 戸田恵子
杏子の母。夫で杏子の父は600年の歴史を誇る寺の37代目住職。
早雲
演 - 中川智明
東京の寺で修行をしている僧侶。杏子の見合い相手。
川島
演 - 桜井聖
新東京病院内科医。三田村の肝臓の精密検査を担当。
最終話
ジョーンズ
演 - Randy
アメリカアパレル会社「アルファジーン」副社長。
サンディー
演 - Eleonore Wipff
三田村に英会話を教える先生。
その他(ゲスト)
折井あゆみ(新東京病院看護師)(第10話)
スタッフ
脚本 - 尾崎将也
音楽 - 仲西匡
演出 - 三宅喜重、白木啓一郎(関西テレビ) / 小松隆志(MMJ)
助監督 - 洞功二
タイトルCG - 奥田圭一
経営学指導 - 長瀬勝彦
法律監修 - アディーレ法律事務所
技術協力 - 東通
照明協力 - ラ・ルーチェ
美術協力 - フジアール
映像協力 - コンテンツリーグ
編成 - 東田元(関西テレビ)、南條祐紀(フジテレビ)
宣伝 - 岡光寛子(関西テレビ)
広告 - 栄川歩美(関西テレビ)
プロデューサー - 安藤和久、山下有為(関西テレビ) / 木曽貴美子、伊藤達哉(MMJ)
協力プロデューサー - 東城祐司(MMJ)
プロデューサー補 - 瑠東東一郎(メディアプルポ)、椋尾由希子
制作 - 関西テレビ、MMJ
主題歌 - コブクロ「陽だまりの道」(ワーナーミュージック・ジャパン)
各話あらすじ(2014.4.8 - 2014.6.17)全11話 平均視聴率 7.52%
第1話 2014年4月8日「毒舌ブラック社長VSゆとり大学生」 ※22:00〜23:09
急成長を遂げたアパレル会社の創業者・三田村(沢村)は、会社の利益のためなら、社員を酷使することも当然と考える経営者だ。そんな三田村が突然、大学に行くと言いだし、秘書の真理(国仲涼子)と専務の明智(永井大)は驚く。会社も安定し余裕ができたので、経営を本格的に学ぼうと受けた大学の社会人入試に合格したというのだ。通学初日、三田村は経営学の新人講師・杏子(黒木メイサ)の講義に出席。彼が有名企業の社長と知った杏子は、講義にけちをつける気ではないかと警戒する。その後、三田村は映画サークルに入部する。新入生で中年の三田村に、映画サークルに属する百合(門脇麦)や工藤(永瀬匡)らは戸惑う。そんな中、映画サークルが上映会の会場から、15万円もの使用料を要求される問題が持ち上がる。
第2話 2014年4月15日「謝罪要求に激怒毒舌社長VS女弁護士」
三田村(沢村一樹)の会社が、過剰な労働でサービス残業を強いていると社員に訴えられ、弁護士の美穂(田中美奈子)が会社に乗り込んでくる。納得がいかない三田村だが、明智(永井大)や真理(国仲涼子)に説得され、残業代の全額を払う和解案と、謝罪文の発表を受け入れる。一方、大学の講師・杏子(黒木メイサ)は、高慢な三田村に反感を抱きながらも、なぜか彼の存在が気に掛かっていた。三田村について調べた杏子は、彼の思いがけない過去を知る。そんな中、映画サークルでトラブルが発生する。部員の健太(高田翔)が監督を務める映画の撮影で、主演の百合(門脇麦)が着た衣装について、人権研究サークルが「女性の人権をおとしめている」と抗議してきたのだ。これを突っぱねた三田村は、ファッションの自由について熱弁を振るい、抗議を取り下げさせてしまう。
第3話 2014年4月22日「最強の敵!社員愛する和装の女社長」
ブライダル会社の社長・佳代子(萬田久子)が杏子(黒木メイサ)の大学に招かれ、ゲストとして特別講義をすることになる。杏子は、「ホワイト企業」の経営者として有名な佳代子と、彼女とは正反対の三田村(沢村一樹)を対決させようともくろむ。学生たちを前にした佳代子は、会社経営で一番大切なことは社員を愛することだと主張し、「ブラック企業」を痛烈に批判する。それを聞いていた三田村は「時間の無駄だった」と教室を立ち去ろうとするが、ひょんなことから、佳代子が三田村の会社を訪問することに。さらに、健太(高田翔)ら映画サークルの面々に、三田村の正体が知られてしまう。
第4話 2014年4月29日「わがまま社長が物申す!無理は負け犬の言葉だ!」
三田村(沢村一樹)は、映画サークルの仲間に、大学の学園祭で模擬店を出そうと提案する。だが「手間が掛かる割に、もうからない」などと言われ、相手にしてもらえない。杏子(黒木メイサ)は、他の学生の協力なしで模擬店などできる訳がない、と鼻で笑う。それで逆に、やる気に火がついた三田村は、亮介(永瀬匡)や健太(高田翔)らを言葉巧みに丸め込み、出店に賛成させる。一方、三田村の会社では、明智(永井大)が頭を抱えていた。ある会社から受けた特注品に発注ミスがあり、千着の返品があったのだ。多額の損失を免れない状況に追い込まれた三田村は、問題解決のために学園祭を利用する計画を立てる。
第5話 2014年5月6日「セクハラ根絶!?毒舌男まさかの改心」
三田村(沢村一樹)の会社では、イメージアップ作戦の一環として、社内のセクハラ防止に乗り出すことになる。コンプライアンス部の部長・坂田(金谷真由美)は、普段からセクハラ発言を連発する社長がそもそも問題だと言うが、当の三田村は全く反省する様子がない。そんな折、健太(高田翔)や杏子(黒木メイサ)らと一緒に居酒屋で飲んでいた三田村は、相変わらずセクハラ発言を繰り返す。そんな中、三田村から好みの男性のタイプなどのことで、からかわれた百合(門脇麦)が、店を飛び出してしまう。翌日、百合は大学を休み、連絡も取れない状態に。健太や杏子から責められ、三田村は珍しく落ち込む。それからというもの、三田村は人が変わったように、会社のセクハラ対策に熱心になり、明智(永井大)や真理(国仲涼子)を驚かせる。一方、杏子の研究室に現れた百合は、店を飛び出した本当の理由を打ち明ける。
第6話 2014年5月13日「お金よりも大切なモノ…社長泣く!?」
三田村(沢村一樹)は、なじみの業者から持ち込まれた100万円の高級ワインを購入する。一方、百合(門脇麦)は、アパートの更新料10万円が払えないと悩んでいた。三田村が提案した「金もうけの極意」を聞いた百合は、10万円を稼ぐ方法を思い付く。そんな中、杏子(黒木メイサ)は、三田村の会社にアルバイトとして送り込んでいた増山(沢部佑)から、厳しい経費削減のせいで、従業員がさらにこき使われていることを知る。告発本のねた探しに躍起になる杏子はほくそ笑み、真理(国仲涼子)から内情を探ろうとする。ある夜、キャバクラに出掛けた三田村は、新人を紹介されて驚く。それは、三田村の言葉に刺激され、キャバクラで働き始めた百合だった。
第7話 2014年5月20日「小悪魔女子大生毒舌社長を落とす!?」
三田村(沢村一樹)は大学で、経営学部4年生のまゆみ(足立梨花)に声を掛けられる。三田村が会社社長であることを杏子(黒木メイサ)から聞き、日本の企業をテーマに卒業論文を書きたいので、話を聞かせてほしいというのだ。三田村の経営理念に共感していると語るまゆみに気を良くした三田村は、依頼を快諾する。その日から、三田村とまゆみは行動を共にし始める。急接近する二人に、百合(門脇麦)は気が気ではない。さらに、三田村はまゆみを会社にも連れてくる。まるで恋人同士のように仲むつまじい様子に、明智(永井大)は二人の関係を怪しむ。その夜、食事に出掛けた三田村とまゆみは、いいムードになる。一方、ブラック企業の告発本のねたを探していた杏子は、まゆみの意外な正体に気付く。
第8話 2014年5月27日「女性には優しい言葉で業績アップ!?」
三田村(沢村一樹)の都合に振り回される秘書・真理(国仲涼子)は、ねぎらいの言葉一つない彼に不満をぶつける。だが、三田村に「女はこれだから」と言われ、怒りを爆発させた真理は、たまっていた有給休暇を一気に取り、仕事を放棄する。「思う存分休んでくれ」と強気の三田村だったが、有能な真理がいないことで仕事は滞る。さらに、会社での女性活用をテーマに依頼されていた寄稿文の締め切りが迫っていることが判明する。面倒な原稿は真理に任せていた三田村は、代わりに杏子(黒木メイサ)に頼もうとする。しかし、杏子にきっぱりと断られたため、三田村は仕方なく自分で原稿を書くことになる。原稿の締め切りの朝、三田村は慣れないことに根を詰めたせいで、風邪をひいて寝込んでしまう。
第9話 2014年6月3日「ブラック流就活内定の極意を伝授!?」
就職活動中の先輩が内定をもらえず悩んでいる姿に、就活を来年に控えた百合(門脇麦)や亮介(永瀬匡)ら映画サークルの面々は不安になる。一方、杏子(黒木メイサ)は、大学が講師をリストラしようとしているとのうわさを聞き、三田村(沢村一樹)の告発本を書き上げて名声を得ようと考えるが、執筆は一向に進まないでいた。そんな折、杏子は大学の同級生・田島(大東駿介)と再会。就活支援サービスの会社を立ち上げ評判を得ていた田島に、杏子は映画サークルのメンバーを紹介し、就活のアドバイスをしてもらうことに。三田村は田島の助言が気に入らず、食って掛かるが、反論に乗せられてつい暴言を吐き、一同のひんしゅくを買う。そんな中、田島の会社が運営する就活サイトの掲示板に、三田村の会社の悪評が投稿される。田島の存在に闘志を燃やしていた三田村は、彼の会社を調べるうちに、ある事実をつかむ。
第10話 2014年6月10日「結婚する君へ…社長、人生を悟る!?」
杏子(黒木メイサ)は、三田村(沢村一樹)から暴露本に協力すると言われ、早速、飲みに誘い、話を進めようと急ぐ。深夜、三田村が酔った杏子を家に送っていくと、そこには杏子の母・彩子(戸田恵子)がいた。杏子は新潟の由緒ある寺の一人娘で、杏子に養子を迎えて寺を継がせたい彩子が、見合いをさせようと乗り込んできたのだ。彩子に、三田村と男女の仲だと誤解された杏子は、三田村に釈明させるが、お金の話ばかりする三田村に彩子はあきれる。彩子は仏教の教えを持ち出して諭すが、三田村は聞く耳を持たない。そんな折、健康診断の再検査の結果を聞くために病院を訪れた三田村は、医師の言葉で、ふと人生を顧みる気に。仏教の本を読んですっかり感化された三田村は、別人のように温和な性格に急変して真理(国仲涼子)や百合(門脇麦)ら周囲を面食らわせる。一方、彩子の勧めで見合いをした杏子は、結婚に心が傾き始めていた。
最終話 2014年6月17日「成功も失敗も自分の人生を生きろ」
杏子(黒木メイサ)が書いた三田村(沢村一樹)の暴露本が発売される。だが、三田村と出版社の策略により、杏子と三田村の共著ではなく、著者が三田村だけになっていた。手柄を独り占めされた杏子は憤慨するが、三田村は高笑いするばかり。そんな折、三田村の会社に米国企業との提携話が持ち上がる。しかし条件として、三田村がニューヨークに新設する会社の社長として5年間赴任することが挙げられる。乗り気の三田村に対し、専務・明智(永井大)が大反対。会社がつぶれてしまうと嘆き、「行くと言うのなら辞表を出します」と告げる。三田村と明智の険悪なムードに、真理(国仲涼子)は困り果てる。その様子を見た杏子は三田村を呼び出し、身勝手な行動を責め、「ブラックなのは、あなた自身です」と糾弾する。三田村は反省する様子を見せるが、数日後に行われた契約交渉の場で、米国赴任を承諾してしまう。
各話視聴率
番組公式サイト
(ブラック・プレジデント - Wikipedia)
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