CT室ですみれ(栗山千明)を追い詰めている最中に背後から殴られ、意識を失った白鳥(仲村トオル)。階段の下で倒れているところを発見された白鳥は、自分を殴った人物を探すため、記憶を失くしたふりをすることに。一方、消されたはずの長野の患者のAi画像が白鳥の手に渡っていると知り激しく動揺していたすみれは、姉の小百合(水野美紀)があくまで落ち着いていることに、苛立ちを覚える。
そんな中、患者の美智(左時枝)の容体が急変。原因は薬の過剰投与だったが、処方したのはすみれだった。巌雄(柳葉敏郎)はすみれに謹慎を命じるが、白鳥は、"美智が何かの秘密を知っているが故に、すみれが処方ミスと見せかけて美智を殺そうとしたのでは?"と追及するが、すみれはいつになく感情を高ぶらせて否定。田口(伊藤淳史)は、そんなすみれの一連の行動が、医療従事者の燃え尽き症候群によるものだと見抜き、すみれに寄り添う。
田口の診断を聞いて驚きつつも、徐々に心を開き、命を生み出す産科医でありながら看取りの仕事をも求められる苦しい胸の内を吐露するすみれ。さらに、自分の知らないところで巌雄と小百合が立花(宅間孝行)と揉めていたことを明かし、真実を知るために消えた長野の患者の画像を探そうとCT室に入ったことを認める。
その頃、戸山(渡部豪太)から入手したAi画像を見ていた白鳥は、画像の、ある箇所に違和感を抱く。「立花先生が訴えたかった真実が分かった」と巌雄らを呼び集めた白鳥は、亡くなった患者の肺動脈の血液が斜めに固まっていることを指摘。それは、医師が誤って肺に空気を入れてしまう、明らかな"医療ミス"があったことを示していた。そして、立花が画像を送ったにも関わらず、事前にチェックしなかった巌雄がその事実を見逃し、さらに解剖によってその証拠を破壊したことを明らかにする。
「立花に解剖ミスを突き付けられ、殺したのでは?」と、巌雄に突き付ける白鳥。だが、巌雄は「俺に罪はない」と動じず、「Aiごときで人を殺したりしない」と言い切る。立花と会っていないと嘘をついたことについても「あれこれ聞かれるのが面倒だったから」と答える巌雄。だが、白鳥は考えていた――「人は隠し事をしていると、余計な嘘までつく」。巌雄は何か大きな秘密を隠すために嘘を重ねているに違いない。そして、立花の遺体を撮影して送りつけ、自分の反応を見て楽しんだ犯人は、必ず碧翠院にいるはずだ、と…。
第1話 2014年1月7日「医師が消えた」
第2話 2014年1月14日「院長一族の過去」
第3話 2014年1月21日「CT画像は語る」
第4話 2014年1月28日「狙われた厚労省」
第6話 2014年2月11日「目撃者、消される」
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