白鳥(仲村トオル)が再び送られてきたCT画像を島津(安田顕)に見せると、画像を撮影した人物は放射線技師ではない"素人"だと判明。さらに、島津から遺体の推定年齢と骨格の特徴を聞いた白鳥は、心当たりで顔を曇らせ、撮影された場所は碧翠院ではないかと田口(伊藤淳史)に告げる。
一方、碧翠院には、すい臓がんを宣告された25歳の中学校教師・菊池日菜(南沢奈央)が転院してくる。死を間近に感じ、自暴自棄になった日菜は、治療や検査、食事までも一切拒否。そんな日菜に対し、田口は「一緒に頑張っていきましょう」と励ましの言葉をかけるが、かえって日菜を怒らせてしまう。母親をがんで亡くした日菜は、治療に伴う苦しみを十分に知っているため、自分は痛みや苦しみを味わうことなく早く楽に死にたいと考えていたのだ。田口に対し「あなたを見ているとイライラする」と、やり場のない怒りをぶつける日菜。しかし、消灯後の病室には嗚咽をもらしながら密かに涙する日菜の姿があった。
その頃、白鳥には"タチバナ"から3通目のメールが届く。1通目には太股と手、2通目には胸と腹のCT画像。そして、今回添付されていたのは頭部の画像。後頭部に皮下出血があることに気付いた白鳥は、島津に転送して死因の特定を急ぐとともに、それが誰の遺体なのか、特定に思いをめぐらせる。
翌朝、田口のもとに入院中のがん患者・美智(左時枝)がやって来る。美智は、日菜にどう接していいのか分からず病室から足が遠のいてしまった田口に対し、死が差し迫った人間の胸中を語り、「あんたが受け止めなくて、誰が受け止めるんだい?」とアドバイスする。それを聞いた田口は、もう一度日菜と向き合うことを決意。日菜もまた、田口に少しずつ心を開き、それまで言えなかった苦しい胸の内を明かす。さらに、勤務していた中学校で生徒や同僚と再会したことで思いが爆発し、「死にたくない、生きていたい!」と涙ながらに訴える。そして、日菜は東城医大で治療するために転院することを決意する。その様子を遠目で見ていた小百合(水野美紀)は、「うちにいた方が、楽に死ねたのに…」と一言。
一方、碧翠院には身元不明の遺体が運び込まれ、巌雄(柳葉敏郎)が検死をすることに。白鳥はその場にいた刑事の小幡(池内万作)に、自分に送られてきた謎のCT画像の一件を伝えるが、小幡は県警の上層部とつながっている巌雄が絡んでいるなら動けないと取り合ってくれない。
しばらくして、CT画像に写った人物の死因が判明し、白鳥は巌雄たちの前で画像をもとに顔を復元して見せる。すると、そこに映し出されたのは行方不明になっている放射線科医の立花(宅間孝行)の顔で…。
第1話 2014年1月7日「医師が消えた」
第2話 2014年1月14日「院長一族の過去」
第4話 2014年1月28日「狙われた厚労省」
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