田口(伊藤淳史)は、碧翠院に「螺鈿の部屋」という、死が迫った患者のみ入れる特別な部屋があることを入院患者たちから聞き出し知る。巌雄(柳葉敏郎)たち一家が、その部屋に失踪した立花(宅間孝行)を隠しているのではと考えた白鳥(仲村トオル)は、小百合(水野美紀)に疑心を突き付けて鍵を開けさせ、部屋の中へ。するとそこには、黙々と螺鈿細工を作る小百合の母・華緒(相築あきこ)の姿があった。
やがて、部屋を出た白鳥の携帯電話に一通のメールが届く。差出人は“タチバナ”と名乗る人物。メールには、太股と手のCT画像が添付されており、東城医大病院の放射線科医・島津(安田顕)の読影によると、画像はおそらく死後に撮影されたもので、男性の可能性が高いという。
碧翠院ではトク(佐々木すみ江)の容体が悪化。トクは苦しみに耐えながらも、立花と小百合が会っていたのを目撃したことは秘密にすると小百合に告げる。一方、再び長野へ向かった白鳥は、立花の自宅で古い写真を発見。そこには、立花と小百合、すみれ(栗山千明)のほかに、見知らぬ少年が写っていた。
その日の夜、桜宮家の夕食会に招待された田口と白鳥は、小百合・すみれ姉妹に葵(山ア賢人)という名の弟がおり、8年前に崖から転落死したことを知る。さらに、葵の家庭教師を立花が務めていたと聞いた白鳥は、立花のせいで葵が亡くなり、桜宮一族がその復讐をしたのではと尋ねるが、巌雄は的外れだと笑う。
そして、葵を必死で蘇生したものの意識は戻らず、医師として人工呼吸器で延命処置を施したものの、父親としては“息子に余計な苦しみを与えているのでは”と葛藤したこと。そして事故から半年後に葵は死亡し、その時に僧侶になると決めたと白鳥と田口に淡々と話す。
数日後、トクが螺鈿の部屋で息をひきとり、白鳥と田口は初めて、巌雄が碧翠院で亡くなった患者全員を解剖していることを知る。その徹底した方針に違和感を覚える白鳥。
翌日、白鳥の携帯電話に“タチバナ”から二通目のメールが送られてくる。そこには胸と腹のCT画像が添付されていた。それを見た白鳥は何かに気付いた様子で――。
第1話 2014年1月7日「医師が消えた」
第3話 2014年1月21日「CT画像は語る」
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