キャッチコピーは「どれだけ夢に破れても、人は生きていける!」
概要
今作で、連ドラ23年連続主演という記録を更新する観月ありさ。同ドラマは、定時制高校・日の出学院を舞台に、何事にも前向きな性格だが運も要領も悪い教師の夜野桜が、若者から老人まで年齢もバラバラな生徒たちを応援し、再生させるストーリー。同僚教師役に大政絢、光石研、中原史雄、生徒役には蓮佛美沙子、山本耕史、田中圭、大倉孝二、堀内敬子、高橋一生、笹野高史ら実力派俳優が顔をそろえる。脚本は、ドラマ「ハゲタカ」などを手掛けた林宏司氏のオリジナル。
ストーリー
見えっ張りで浪費癖があり、数々の挫折を繰り返してきた夜野桜(観月ありさ)は、職を転々とし、スナックのママに行き着く。しかし、店の常連で日の出学院で定時制教師をする砂川誠(光石研)の強引なスカウトで、定時制高校の教職に就くことになる。
生徒が一人でも退学したらクビという条件で担任を務めることになったが、クラスは若者から老人まで、わけあり生徒のオンパレード。夜野はどんな問題にも首を突っ込み、とことん生徒に向き合おうとする。
キャスト
複数話・単話登場の場合は演者名の横の括弧()内に表記。一部を除いて劇中クレジット順に表記。
日の出学院
教員
夜野 桜(よるの さくら)〈38〉
演 - 観月ありさ
定時制4年1組担任。砂川のスカウトでスナックのママから定時制の臨時教員に転身する。
上奈 瑠奈(うえな るな)
演 - 大政絢
定時制4年1組副担任。英語科担当。文部科学省の官僚を目指していたが試験に落ち、次のキャリア試験までの繋ぎで日の出学院の教職に就く。
武頼 貞夫(ぶらい さだお)
演 - 矢柴俊博
砂川 誠(すながわ まこと)
演 - 光石研
副校長。日の出学院創始者の孫。桜の教師転身前はスナック「来夢来人」の常連客だった。
柳島 武彦(やなしま たけひこ)
演 - 中原丈雄
校長。全日制の足枷になっている定時制を廃止にするべく、思いを巡らせている。定時制4年1組に一人でも退学者が出た場合に砂川を解雇処分にするという条件付で桜を臨時教員として認める。
定時制4年1組
黒井 華(くろい はな)〈24〉
演 - 蓮佛美沙子
対人恐怖症の傾向が強い生徒。幼稚園のころから幼馴染で同級生だった高橋が高校生時代に凄惨ないじめを受けた後に自殺を図り、その場にいたにも関わらず傍観者になり手を差し伸べなかったことに心を痛めて、8年間も自宅に引きこもる。
上武 俊介(じょうぶ しゅんすけ)
演 - 田中圭
年収1000億円を稼ぐIT企業「REEM」社長。家具屋の3代目だった父が友人の借金の連帯保証人になり、全ての資産を失う。持家や財産を失ってからは貧乏生活を送り、金がなくなると周りの友達も離れていき、その悔しさから父のような哀れな末路はたどりたくないと思い、社会に於いて勝者になることだけを考えて生きてきた。
山田 一郎(やまだ いちろう)〈33〉
演 - 高橋一生
酒が抜けないまま授業を受けることもあるホストで源氏名は星野流星。田舎から上京し、29歳まで工場などの派遣業で金を貯め飲食店を始めたいと考えていたが、共同経営者の田舎の先輩に運営資金を持ち逃げされてしまう。
手元には多額の借金だけが残り、その後ホストの職に就く。最近では若手に抜かれて、指名順位がNo.32まで落ち込み店での居場所をなくしていた。一時期は俳優の道を目指していた。
高倉 富雄(たかくら とみお)〈87〉
演 - 織本順吉
元金属加工職人。当時、他の職人に作れない精密な部品を生産できていることに誇りを持っていた。
橘 かえで(たちばな かえで)
演 - 新川優愛
週刊少年ジャンボなどの巻頭を飾るグラビアモデル。
大神 玲(おおがみ れい)
演 - 山本舞香(幼少期:庄子愛華)
ファーストフードアルバイト店員。スプレー缶の落書き事件の目撃者ではあるが、翔太と仙波の親子を守るため犯人を語ることはなかった。母は5年前に家を飛び出し、6歳下の弟は現在養護施設で暮らしている。
アルコールが原因で肝臓疾患を抱える父や家族を守るために卒業後は就職しか選択肢はないと思っていた。しかし、7歳まで家族4人で住んでいた一戸建ての家に強い思い入れがあり、将来は建築士になることを考え、建築専門学校受験の準備をしていた。
白崎 桃(しろさき もも)
演 - 清水くるみ
「姫野姫子」という芸名で地下アイドルとして活動している。現在所属している芸能事務所はメジャー路線が強く、自分が考えているアイドル像と方針が合わない理由から、事務所を移籍したいと思っていた。
宇垣 隆将(うがき たかまさ)
演 - 太賀
鳶職人。数々の暴力事件を起こし、「ウガリュウ」の通り名で知られている伝説的な不良と同姓同名だけで本人と勘違いされ、不良の風貌や威嚇しただけで恐れられてしまう。中学時代にいじめを受けていた弱い自分から脱却し強くなりたいと思い、空手など色々習って来たがいざとなると臆病になるため、不良の振りをしていた。仙波や大澤を信頼している。
若杉 公則(わかすぎ きみのり)
演 - 岡山天音
城南予備校に通い、模擬試験で1位の成績を収める。
神戸 優奈(かんべ ゆな)〈27〉
演 - 滝裕可里
キャバクラ嬢。高倉は母方の祖父。慶應義塾大学卒で商社勤務の彼氏・綾小路正と結婚するため、現在まで勤務していたキャバクラを退職する。結婚生活は愛ではなく経済力だと割り切り、条件に合う男性を探し27歳までに結婚することを目標にしていた。
木村 政代(きむら まさよ)
演 - 江原由夏
怪我が原因で柔道選手を引退し、現在は総合格闘技のジムに通っている。
梶原 治(かじわら おさむ)
演 - 大倉孝二
高校生時代に少年ジャンボ漫画大賞受賞後、『レジェンドソード』という作品で漫画家デビューするも人気が低迷し、連載開始からすぐに打ち切りになってしまう。それからはフリーの漫画家アシスタントを26年間勤め、再デビューのタイミングをはかっていた。
宗村 真理(むねむら まり)
演 - 堀内敬子
専業主婦。夫・孝明は多角的に会社を経営し、自身も税金対策のために一社の役員に名を使用されていた。
仙波 剛三(せんば ごうぞう)〈57〉
演 - 大杉漣(第4話 - )
ホルモン治療による入院で暫く学校を休学していたが、復学初日に変わり果てた姿になっており、皆を驚かせた。産まれたときから「性同一性障害」について悩みを抱えて来た。学生時代は「男女(おとこおんな)」と呼ばれていじめに遭うようになり、居場所が作れなかった高校を中退する。女性と結婚するが12年前に離婚し、それから息子の翔太とも会っていなかった。日の出学院で再会するも息子の立場を守るため、親子の名乗りを挙げることはなかった。
今まで自分自身を騙し隠して生きていたが、定時制高校の卒業前にカミングアウトする決意を固め、性転換する治療を始める。息子と同じくサッカーが得意。
外内 耕介(そとうち こうすけ)
演 - 笹野高史
スーパーワールドマート元会長。警察官僚にも顔が広く、今までに培ってきた人脈を活用し、桜や生徒たちの窮地を救う。まだ現役だった頃は仕事優先や不倫などで家庭を顧みない生活を続けてきた。
現状に気が付いたときには家族は失踪し、妻の携帯の留守番電話に5年間も家族旅行の計画を吹き込んでいるが、返事は返ってこない。
大澤 雄大(おおさわ ゆうだい)
演 - 山本耕史
暴力団組織「極栄会」幹部構成員。冷静沈着で素人相手には喧嘩を行わない。
全日制
高原 翔太
演 - 葉山奨之(幼少期:安達大輝)
仙波の息子。3年3組。サッカー部。定時制の生徒が疎ましく、調子に乗っている宇垣や大澤を集団で襲撃する。生徒会長の立場上、12年振りに見掛けた父が女性の格好をしていることに悩み苦しんでいた。父を退学させるためにスプレー缶の落書き事件を起こした。幼少時代は切手集めが趣味で父親が大好きだった。
その他
凛凛
演 - 池谷のぶえ
スナック「来来」のママ。桜の友達で相談相手。
宗村 亮平
演 - 木戸邑弥
真理の息子。
スタッフ
脚本 - 林宏司
音楽 - 富貴晴美
演出 - 生野慈朗、山室大輔、池田克彦、大内舞子
演出補 - 大内舞子、池田克彦
タイトル - 井田久美子
各話協力スタッフ
第1話
キャラクターデザイン - すめらぎ琥珀(第3話)
アクション協力 - ユーデンフレームワークス(第4話)
格闘技指導 - 総合格闘技道場CAVE
第2話
アイドル協力 - DEARSTAGE inc.
アイドル出演 - 妄想キャリブレーション
楽曲協力 - 利根川貴之
振付協力 - Yumiko、立石真由香
第3話
漫画指導・作品制作協力 - 小松大幹、講談社
絵画彩色 - 山本祥子
マンガ協力 - 大岩ケンジ、KADOKAWA、代々木アニメーション学院
第4話
GID監修 - 針間克己(第5話 - 第7話)
第5話
フットサル指導 - 府中アスレティックフットボールクラブ
第6話
撮影協力 - TOP DANDY 1st
第7話
精神科監修 - 重盛憲司
プロデューサー - 鈴木早苗、飯田和孝
プロデューサー補 - 佐々木雅之
製作著作 - TBS
主題歌 - 三浦大知「Anchor」(SONIC GROOVE)
各話あらすじ(2014.1.17 - 2014.3.21)全10話 平均視聴率 6.43%
第1話 2014年1月17日「つかんだ手は離さない!ワケあり教師とワケあり生徒の人生再生逆転ストーリー」 ※22:00〜23:09
さまざまな職業を転々としてスナックのママに納まった桜(観月)は、店の常連・砂川(光石研)の半ば強引なスカウトにより、定時制高校の教職に就くことになる。「1人でも退学したら、即、解雇」を条件に担任を務めることになったクラスは、訳あり生徒たちばかりだった。しかし、桜は「私はあなたたちの手を絶対に放さない」と、どんな問題にも首を突っ込む。そんな折、昼間部と合同の合唱コンクールの知らせが舞い込んでくる。一方、生徒の上武(田中圭)のいたずらにより指揮者にさせられそうになった華(蓮佛美沙子)は、とんでもない行動に出る。
第2話 2014年1月24日「生徒の夢を応援する教師と傷ついた定時制生徒達の友情物語」
桜(観月ありさ)のクラスの生徒・桃(清水くるみ)は「蒲田美少女クラブ」という地下アイドルグループに所属していた。桜と桃は、校長・柳島(中原丈雄)に呼び出され、桃は「芸能活動が校則違反」という理由で退学を言い渡されてしまう。桃の芸能活動を認めさせたい桜は、「国民的JKアイドルオーディション」に出て賞を取ったら芸能活動を認めるよう校長に迫る。
第3話 2014年1月31日「いくつになっても人生はやり直せる?」
桜(観月ありさ)が勤める定時制高校の生徒・梶原(大倉孝二)は、年下の漫画家の下でアシスタントをしている。梶原は、高校生の時に少年漫画誌で史上最年少で漫画大賞をもらった実績がある。高校を中退して華々しくデビューをしたが、デビュー作の人気は続かず、あっという間に打ち切りになってしまった。梶原は再デビューを目指して、アシスタントをしながら食いつないでいる。そんな折、昼間部との合同文化祭で、梶原の絵が出展されることになった。梶原は、漫画に専念しようと書いた「退学届」を落としてしまい、桜の手に渡ってしまう。桜は退学届を撤回させるため、一流の漫画家に接することで夢を諦めさせようと、つてを使って出版社のパーティーに梶原たちと一緒に行くことにする。そこには、昔、梶原をしごいてトラウマ(心的外傷)にさせた編集者・鬼山(大石吾朗)や、梶原の同期の漫画家・胡桃(袴田吉彦)らがいた。梶原をばかにする胡桃の挑発に乗り、桜は梶原の再デビューの約束をしてしまう。
第4話 2014年2月7日「カミングアウト!実は俺…涙の友情と驚愕!新たな登場人物」
桜(観月ありさ)は、生徒の宇垣(太賀)が不良のカリスマだと聞かされる。一連の校舎の落書きは、その宇垣を狙った暴走族の仕業だと教師たちは思っていた。校長・柳島(中原丈雄)は、宇垣が暴力沙汰を起こした場合は、即退学にすると桜に通達する。桜は、更生した宇垣を、落書きをした暴走族からクラス全員で守ろうと提案する。そんな折、宇垣のことを恐れる昼間部の生徒・高原(葉山奨之)は、ある真実を知ってしまう。
第5話 2014年2月14日「女になった父、親子の絆と事件の結末」
入院していた仙波(大杉漣)が学校に復帰してきた。だが、登校した仙波は、女性の姿になっていた。性同一性障害の仙波は、12年前に離婚して、一人息子を残し家を出たという。仙波の姿にクラスメートが驚いている中、桜(観月ありさ)が教室にやって来る。桜は仙波を見るなり、その姿には一切触れず、球技大会でのフットサルの出場を頼む。仙波は昔、昼間部でサッカーの選手をやっていたと聞いてのことだった。しかし、仙波は、残した息子とサッカーをしたことが大切な思い出なので、息子と別れた時に、二度とボールは蹴らないと誓ったという。桜は、仙波を試合に出場させるため、補欠の生徒たちに息子を捜し出すよう命じる。一方、玲(山本舞香)は落書きをした犯人を目撃して大声を上げたが、かえで(新川優愛)と優奈(滝裕可里)が駆け付けた時、犯人は逃げてしまっていた。
第6話 2014年2月21日「第2部スタート!孤独な主婦の恋と男の野望、嘘、裏切り!」
桜(観月ありさ)の生徒・一郎(高橋一生)は、かつて人気ナンバーワンのホストだったが、今や若いホストたちに抜かれ、指名も取れない日々を過ごしていた。そんな一郎は一発逆転を狙い、主婦・真理(堀内敬子)に急接近する。真理は一郎に無料で店に誘われ、愚痴を聞いてもらい、やがて心を許すようになる。そんな中、キャバクラに勤める優奈(滝裕可里)が、肩を並べてホストクラブに入っていく一郎と真理を見てしまう。一郎と同じ店のホストから、一郎が何も知らない主婦をたぶらかして大金をせしめる計画を立てていることを聞いた優奈は、桜にそのことを相談する。
第7話 2014年2月28日「殺人未遂事件発生!18歳少女の未来をかけた決意」
桜(観月ありさ)の生徒・玲(山本舞香)は進路相談で、桜に「今のアルバイトを続けて正社員採用を目指す」と浮かない顔で答える。そんな中、かえで(新川優愛)は、玲に貸したパソコンに「殺人サイト」の閲覧履歴が残っていることを発見する。かえでは、玲がアルコール依存症の父・大神(三宅弘城)を殺害しようとしているのではないかと心配し、桜に相談する。また、華(蓮佛美沙子)は偶然、玲のかばんの中に包丁が入っているのを見てしまう。その夜、桜と華は、玲のアルバイト先の店へ向かうが、そこで大神が暴れているところを目撃してしまう。
第8話 2014年3月7日「心中!?愛の逃避行!破滅!退学!卒業目前、次々騒動勃発!」
桜(観月ありさ)の生徒・優奈(滝裕可里)は、働いているキャバクラで出会った商社マンと結婚することになった。優奈の祖父・高倉(織本順吉)も同席し、両家の家族がそろって結納を行っていた。一方、4年1組では、華(蓮佛美沙子)が中心となってお祝いのビデオ撮影の準備をしていた。桜も優奈のウエディングパーティーをスナックで行う計画を立てる。そんな中、優奈が着物を着たまま教室に走ってやって来て、祖父が婚約者の祖母と駆け落ちしたと告げる。
第9話 2014年3月14日「最終章命賭けの土下座!金か友情か?卒業目前、永遠の別れ」
卒業式まであと20日となり、4年1組の生徒たちの気持ちは前向きになってきた。桜(観月ありさ)は、かえで(新川優愛)や昼間部の生徒が出演する「ジャパニーズスターオーディション地方大会」のポスターを見て、4年1組の最後のイベントにしようと言いだす。そんな折、インターネットのニュースで上武(田中圭)のIT会社が倒産の危機にあると書かれていた。そして、新聞や雑誌には上武の悪いうわさも書かれるようになる。上武は、何とか倒産を免れようとするが、やがて失意のまま失踪してしまう。
最終話 2014年3月21日「卒業式ボイコット!秘められた過去と友達の死、涙の告白」
卒業式を前に突然、教壇には退学届、生徒一人一人の机には手紙を残して大沢(山本耕史)が消えた。桜(観月ありさ)は外内(笹野高史)から、大沢のいる暴力団が利権争いのため、よその暴力団と抗争中であることを聞く。退学理由がそのことと関係があると思った桜は、大沢を見つけ出そうと必死に奔走する。さらに、生徒たちは、大沢を助けようとある行動を企てる。
各話視聴率
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(夜のせんせい - Wikipedia)
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