キャッチコピーは「あなたをマル裸にする。」
SECOND SEASON(第2シリーズ)は、2017年4月20日から同年6月15日まで、毎週木曜 21:00〜21:54で放送された。全9話。
THIRD SEASON(第3シリーズ)は、2019年4月11日から同年6月20日まで、毎週木曜 21:00〜21:54で放送された。全10話。
4th SEASON(第4シリーズ)は、2021年7月8日から同年9月16日まで、毎週木曜 21:00〜21:54で放送された。全9話。
概要
取調室という密室を舞台にした新たな形の刑事ドラマ。主演の天海祐希が、優れた交渉術を誇る“尋問のエキスパート”に扮(ふん)し、一筋縄ではいかない犯人たちと緊迫の駆け引きを繰り広げる。田中哲司、大杉漣、小日向文世ら実力派俳優が脇を固めるほか、「白い巨塔」「GOODLUCK!!」「同総会〜ラブ・アゲイン症候群」などを手掛けたヒットメーカー・井上由美子が書き下ろす緻密なシナリオにも注目。
ストーリー
警視庁のたたき上げ刑事・真壁有希子(天海祐希)は、数々の凶悪事件を解決に導き、優秀な人材のみが集められる捜査一課特殊犯捜査(SIT)の長にまで上り詰めた。だがある折、彼女はバスジャック事件で失態を犯し、異動を命じられる。新たな配属先は、可視化設備の整った特別取調室で厄介な被疑者を取り調べる専門チーム「捜査一課緊急事案対応取調班」、通称“キントリ”だった。管理官・梶山勝利(田中哲司)ら一癖も二癖もあるベテラン取調官に囲まれながら、有希子は孤軍奮闘。一方で、彼女過去と深い関わりのある未解決事件の真相も究明していく。
キャスト
警視庁刑事部捜査第一課
緊急事案取調対応班(通称・キントリ)
真壁 有希子(まかべ ゆきこ)〈45〉
演 - 天海祐希
警部補。特殊犯捜査係(SIT)主任 → 緊急事案対応取調班。刑事だった夫は5年前に殉職している。
梶山 勝利(かじやま かつとし)〈46〉
演 - 田中哲司
管理官。ノンキャリアだが、要領よく立ち回って出世街道を進んできた。冷徹な判断力と決断力で部下たちを引っ張っていく。
菱本 進(ひしもと すすむ)〈56〉
演 - でんでん
刑事。過去にモンタージュ捜査に参加した経験があり、犯人の似顔絵作成に長けている。
中田 善次郎(なかた ぜんじろう)〈57〉
演 - 大杉漣
刑事。少年課 → 緊急事案対応取調班。
小石川 春夫(こいしかわ はるお)〈55〉
演 - 小日向文世
刑事。10年前は捜査第二課に所属していた。
殺人捜査第一係
渡辺 鉄次(わたなべ てつじ)〈30〉
演 - 速水もこみち
刑事。監物と合わせて「モツナベ」と呼ばれる。
監物 大二郎(けんもつ だいじろう)〈41〉
演 - 鈴木浩介
係長。プライドが高く、「キントリ」という言葉を蔑む形で呼んでいる。
その他(刑事部)
松本
演 - 桜井聖
刑事。
相馬 一成(そうま かずなり)〈52〉
演 - 篠井英介
捜査第一課課長。
郷原 政直(ごうはら まさなお)〈54〉
演 - 草刈正雄
刑事部部長。
真壁家
真壁 奈央〈16〉
演 - 杉咲花
有希子の娘。
真壁 則行〈7〉
演 - 秋間将汰
有希子の息子。父親の死亡時はまだ幼かったため、真実を知らされていなかった。
真壁 匡(まかべ ただし)〈享年38〉
演 - 眞島秀和
有希子の夫。梶山の同期。5年前、警備部情報漏洩事件の捜査に関わっている中で、非番の日に通り魔に襲われ殺害される。
居酒屋「しんじ」
かやの〈23〉
演 - 中村静香
しんじ〈28〉
演 - 生島勇輝
上記2名は夫婦で居酒屋「しんじ」を営んでいる。キントリのメンバーは常連客。
スタッフ
脚本 - 井上由美子
音楽 - 林ゆうき
演出 - 常廣丈太(テレビ朝日)、本橋圭太(アズバーズ)
演出補 - 浅見真史
タイトルバック - 坪ノ内晃
選曲 - 石井和之
擬闘 - 栗原直樹(WGK)
スタント - 五味良介、森永竜矢
ガンエフェクト - 早川光
操演 - 羽鳥博幸
警察監修 - 倉科孝靖
医療指導 - 町塚聖子
ゼネラルプロデューサー - 黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー - 三輪祐見子(テレビ朝日) / 浦井孝行、櫻井美恵子(国際放映)
プロデューサー補 - 新井富美子、椛澤節子
制作協力 - 国際放映
制作著作 - テレビ朝日
主題歌 - JUJU「Door」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
各話あらすじ(2014.1.9 - 2014.3.13)全9話 平均視聴率 12.87%
第1話 2014年1月9日「人質1300万人…42時間以内に丸裸にするのは“名前のない男”」 ※(初回のみ 21:00〜22:09)
特殊犯捜査(SIT)第3係の主任で、優れた交渉術を誇る有希子(天海)は、バスジャック立てこもり事件で、犯人の説得を試みるが失敗。有希子は全責任を負わされる形で異動を命じられる。異動先は、キントリ。管理官の梶山(田中哲司)を筆頭に、菱本(でんでん)、中田(大杉漣)、小石川(小日向文世)たちと共に有希子は新たな一歩を踏み出す。そんな折、少女が交番に届けたクッキー缶が交番内で爆発し、警察官1人が死亡する事件が発生。少女は、革手袋をした男から缶を交番に差し入れるよう声を掛けられたという。捜査の結果、革手袋の男が、冤罪(えんざい)事件ばかり請け負う弁護士・藤代(遠山俊也)だと判明。だが、藤代は容疑を完全否認し、取り調べにも一向に屈しない。そんな中、真犯人を名乗る男(高嶋政伸)が出頭してくる。しかし、男は頑として身元を明かさず、ある場所に特殊な爆弾を仕掛けたと話す。
第2話 2014年1月16日「“全くしゃべらない男”の本当の理由!!」
モデル・智子(佐藤寛子)の遺体が河原で見つかり、電器店を営む杉田(林家正蔵)という男が逮捕された。妻・美紀(田中広子)と中学生の娘・はるか(小芝風花)を持つ杉田は、遺体発見現場近くのコンビニのトイレで、凶器と思われるスパナを洗っていた。捕まってから一言も話さない杉田にお手上げの捜査1課は、有希子(天海祐希)ら緊急事案対応取調室(キントリ)に取り調べを要請。菱本(でんでん)と小石川(小日向文世)が取り調べを始めるが、杉田は完全黙秘を貫く。一方、捜査1課の監物(鈴木浩介)らは美紀に聞き込みを行うが、キントリに上がってきた報告からは取り調べの切り札が得られない。そんな中、有希子は、こんな状況下で美紀が店を営業していたことが気に掛かる。捜査1課が何かを隠しているとにらんだ有希子が監物らを糾弾すると、杉田は真面目で仕事熱心な男で、近所の人々からも慕われていたことが判明。しかも重い心臓疾患のあるはるかの面倒もよく見ていたという。
第3話 2014年1月23日「最強の容疑者登場!!“嘘まみれの女”」
経済産業省の官僚・佐原(神尾佑)が、自宅の階段から転落死した。佐原は転落直前、6歳の息子・大地(田中奏生)が使っていた玩具の電車で頭部を殴られていて、その玩具には妻・利香(安達祐実)の指紋が多数付着していた。利香も自分が佐原を殺害したと自供する。間もなくして、佐原が国家の機密に関わる業務を担当していたため、「キントリ」に利香の取り調べ要請が下る。有希子(天海祐希)が取り調べを開始するが、利香は罪を認めながらも犯行動機などを明らかにしない。だが、有希子の厳しい追及に重い口を開き、夫から離婚を切り出されたことが発端だと語る。愛人と再婚し、大地も引き取ると言い張る佐原の言葉に動揺し、思わず殴りつけたのだという。話を聞いた有希子は同情するが、その直後、利香は一瞬ふてぶてしい表情を見せる。しかも、利香が実演して見せた犯行当時の動作は、遺体の解剖結果と矛盾するものだった。さらに、利香が夫の愛人として名前を挙げた人物が、不倫関係を完全に否定した。有希子がその事実を突き付けると、利香は供述内容を一転させるのだった。
※2014年1月30日は「 いきなり!黄金伝説。 3時間SP(19:00〜21:48)」が放送のため、休止。
第4話 2014年2月6日「“挑発する男”と“忠誠を誓う男”鉄壁のアリバイ」
衆院議員・三木本(神保悟志)が、贈収賄疑惑で警視庁に任意同行された。本来は捜査2課が扱うべき事件だが、刑事部長・郷原(草刈正雄)直々の要望で「キントリ」が取り調べを担当することに。早速、中田(大杉漣)と、かつて捜査2課にいた小石川(小日向文世)が三木本の取り調べを開始する。だが三木本は暴言は吐くものの、肝心の疑惑については、しらを切り通す。小石川の激しい追及により、ようやく献金を受け取ったのは秘書の菅沼(泉谷しげる)だと供述するが、逃げ口上であることは明白。有希子(天海祐希)らは、翌日に菅沼の供述を取った上で、三木本をつぶそうと考えるが、証拠隠滅を危惧する。ところが、くぎを刺された三木本は、自ら進んで留置場に宿泊する。その夜、菅沼がパソコンに遺書を打って、青酸カリの入った洋酒を飲んで自殺を図る。遺書には、三木本に迷惑を掛けたことを死んでわびる旨がつづられていた。しかし有希子は、昔かたぎで真心を大事にする菅沼が、遺書を直筆しなかったことに疑問を抱く。
第5話 2014年2月13日「目撃者は、“3人のうるさい女”!!」
公園の池に捨てられたスーツケースの中から、詐欺グループの幹部・真木(竹財輝之助)の絞殺体が見つかる。真木は、監物(鈴木浩介)が8年前に取り逃がした指名手配犯だった。間もなく、事件当夜にスーツケースを池まで運ぶ男を目撃したという3人の主婦が現れる。有希子(天海祐希)が、小夜子(根岸季衣)、芳江(茅島成美)、蘭子(西尾まり)の3人に事情聴取をすると、犯人は40歳前後の中肉中背の男で、髪は短く眉が濃く、細面で頬にほくろがあったという判で押したような同じ証言が飛び出す。真木を取り逃がしたことに今も責任を感じている監物は、3人の証言を基に執念の捜査を開始。相棒の渡辺(速水もこみち)らと、犯人が通り過ぎたと思われるマンションの防犯カメラを徹底的にチェックするが、証言と合致する人物は映っていない。そんな中、有希子は、3人が犯人を目撃したのは視界が悪い夜で、別々の場所からだったにもかかわらず、3人とも頬のほくろを指摘できたことに違和感を覚える。そこで、主婦3人の身辺を探り始める。
第6話 2014年2月20日「対決!!“神と呼ばれた男”驚愕の結末!!」
ゲーム会社社長・山本(佐戸井けん太)が誘拐され、被疑者としてゲームデザイナーの北原(満島真之介)が逮捕された。北原は一部に熱烈なファンを持つゲーム「ペガサスアドベンチャー」の開発者で、苦労して作り上げた同シリーズの最新作がお蔵入りになるのを阻止するため、犯行に及んだと思われた。だが北原は、頑として山本の居場所を明かそうとしない。そこで、「キントリ」が早急に取り調べを行うことに。有希子(天海祐希)らが取り調べにてこずる中、中田(大杉漣)が取り調べを担当したいと言いだす。中田は所轄の少年課にいた頃、万引きで北原を補導したことがあるという。中田が、その過去には触れず、初対面のふりをして誠実に取り調べを行うと、北原は山本の居場所に関して口を開く。居場所のヒントが最新作ゲームの中にあると聞いた有希子は、睡眠時間を返上してゲームに取り組む。
第7話 2014年2月27日「“1つだけ嘘をつく死刑囚”衝撃の告白」
3人を殺害した罪で元ジャーナリスト・真田(浅野和之)に死刑判決が下った。かつて現職議員の覚せい剤使用疑惑および、暴力団のフロント企業とのつながりをつかんだ真田は、それをねたに議員を恐喝。逆に命を狙ってきた暴力団の条件をのむことになり、その条件が、元構成員2人とパチンコ店店員・向井(鈴木雄二)の3人を殺害することだった。ところが判決が出た直後、「キントリ」に真田の取り調べ要請が下りる。真田の供述では、3人とも東京湾に投げ込んだとのことだったが、向井の白骨体だけは長野の山間部で見つかったからだ。かつて真田のせいで部下が職を追われたことがある小石川(小日向文世)と、今回の事件に関与している暴力団に苦労したことがある菱本(でんでん)が、自ら取調官に名乗りを上げる。しかし、捜査1課長・相馬(篠井英介)と刑事部長・郷原(草刈正雄)は有希子(天海祐希)を指名する。
第8話 2014年3月6日「ついに禁断の取調べ“丸裸で逃げる女”」
有希子(天海祐希)は、殺人の罪で勾留中の元ジャーナリスト・真田(浅野和之)から、亡くなった夫・匡(真島秀和)に関する人生を変えるような事実が書いてある取材手帳の存在を聞かされる。その手帳を持っているラーメン店の店主・嘉納(堀部圭亮)と、真田を通じ連絡を取った有希子は、嘉納の店へ向かう。だが嘉納は、手帳がここにはなく、翌日、公園で渡すと言う。嘉納はかつて小石川(小日向文世)の部下だったが、真田に陥れられて警視庁を追われていた。一夜明け、有希子と対面する直前、嘉納が何者かに殺害される。駆け寄った有希子は、通行人に警察へ連絡するよう頼むと、嘉納のポケットから取材手帳を抜き取り、そのまま姿を消す。間もなく、有希子が嘉納殺害の重要参考人として手配される。
最終話 2014年3月13日「最終対決!!“夫殺しの犯人”を今夜丸裸にします」
有希子(天海祐希)は、嘉納(堀部圭亮)殺害事件の重要参考人として、管理官・梶山(田中哲司)の取り調べを受けることになってしまう。そんな中、ついに有希子の亡夫・匡(眞島秀和)の死の真相について知る意外な人物の存在が明らかになった。緊急事案対応取調班の面々は、その男を特別取調室に召喚。全ての鍵を握る男を丸裸にし、8年もの間、闇に葬られていた真実をあぶり出すべく、厳しい取り調べに挑んでいく。
各話視聴率
番組公式サイト
(緊急取調室 - Wikipedia)
タグ:緊急取調室