キャッチコピーは「生きるって、覚悟だと思った。」 「全力で、生きてやる。」
概要
筋肉が徐々に衰えて呼吸困難に陥り、最終的には人工呼吸器をつけないと死に至ってしまうALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵された主人公の澤田拓人を三浦春馬が演じ、「命の大切さ」や「自分らしく生きる意味」を問うヒューマン・ドラマ。生きる目的を漠然としか考えていなかった若者が、わずかな余命の中で残された人生を模索していく様を描く。
ストーリー
就職活動に励んでいた澤田拓人(三浦春馬)は、ある日突然、ALSという難病に侵されてしまう。
それまではごく普通の若者として日々を無為に過ごしていた拓人だったが、余命わずかな自身の運命を知り、それまで特別に意識することのなかった家族や友人、そして恋人との向き合い方を考え、自らの病を受け入れながらも残された人生の歩み方を模索していく。
キャスト
青楓学院大学
澤田 拓人(さわだ たくと)〈22〉
演 - 三浦春馬(幼少期:橋駿介)
大学4年生 → 宮前家具社員。高校までは順調に両親が敷いたレールの上を走り、父と同じ医者への道を志したが学業の面で挫折する。なにげない生活の中で筋萎縮性側索硬化症(ALS)の症状が現れ始める。
本郷 恵(ほんごう めぐみ)〈22〉
演 - 多部未華子
拓人の同級生で母子家庭で育つ。就職面接中に窮地を救ってくれたことで拓人と知り合い、今まで学年や学部が同じだったが顔を合わせることもなかった。
向井 繁之(むかい しげゆき)〈24〉
演 - 斎藤工
拓人の2年先輩で大学院生。
水島 守(みずしま まもる)
演 - 風間俊介
拓人の親友。
村山 陽菜(むらやま ひな)〈22〉
演 - 山本美月
恵の親友。
澤田家
澤田 陸人(さわだ りくと)〈18〉
演 - 野村周平
拓人の弟。兄に代わって医者の道を目指し、難関医科大学にストレート合格を果たす。内心では挫折した兄を見下していた。
澤田 佐和子(さわだ さわこ)〈56〉
演 - 原田美枝子
拓人・陸人の母。拓人が学業に挫折した後は、愛情と関心を陸人に注ぐようになる。
澤田 昭夫(さわだ あきお)
演 - 小市慢太郎
拓人・陸人の父で山梨中央総合病院院長。体裁を繕うためだけに拓人に自分が経営する病院の事務職員として就職するよう強要する。
その他
桑島 すみれ
演 - 浜辺美波
小学5年生。家庭教師のアルバイトをする拓人の教え子。
宮下
演 - 近藤公園
宮前家具アルバイト店員。拓人の指導担当。
今井 保
演 - 河原健二(第5話 - )
恵が訪問介護を担当するALS患者。
下平 伸
演 - 竹尾一真(第5話 - )
宮前家具社員。出勤時の拓人のサポートもしている。
谷本 和志(たにもと かずし)
演 - 吹越満
関東医科大学附属病院神経内科医師。拓人と同じALSの患者をこれまで多く診療した経験を持つ。主治医として拓人の良き理解者となる。
本郷 翔子(ほんごう しょうこ)〈55〉
演 - 浅田美代子
恵の母。
ゲスト
坂下 柊二(さかした しゅうじ)
演 - 夕輝壽太(第1話)
拓人と同じ大学に通い、人生を悲観して自殺を遂げる。
笠井 伸一
演 - 西山聡(第3話)
武蔵総合病院整形外科医。拓人の症状や診察所見などから一度は頚椎症の診断を下すが、経過観察後も病状が改善しなかったため、拓人に関東医科大学附属病院の神経内科を受診するよう勧める。
鶴田 ゆり
演 - 池田光咲(第4話)
HUMMING COFFEE店員。
スタッフ
脚本 - 橋部敦子
音楽 - 出羽良彰、やまだ豊
演出 - 葉山裕記、城宝秀則、八十島美也子
演出補 - 八十島美也子、渡部篤史
タイトルバック - 小林一博
フードコーディネート - 住川啓子
スタントコーディネート - 釼持誠
協力 - 日本ALS協会
医療監修 - 林秀明
医療協力 - 東京都立神経病院
Hearty Ladder - 吉村隆樹
編成企画 - 中野利幸
プロデュース - 橋本芙美、江森浩子、元村次宏
プロデュース補 - 上久保友貴
制作 - フジテレビ
制作著作 - 共同テレビ
主題歌 - Rihwa「春風」(TOY'S FACTORY)
応援ソング - ゆず「よろこびのうた」(セーニャ・アンド・カンパニー)
挿入歌 - ゆず「素顔のままで」(セーニャ・アンド・カンパニー)
各話あらすじ(2014.1.8 - 2014.3.19)全11話 平均視聴率 10.05%
第1話 2014年1月8日「難病と闘い今を生きる青年の物語!!あなたは全力で生きてますか?」 (初回のみ 22:00〜23:09)
拓人(三浦)は就職活動中の大学生。同じく恵(多部未華子)もアルバイトをしながら懸命に就職活動をしていた。ある商社の集団面接中、電源を切り忘れていた恵の携帯電話が鳴る。その時自分のせいにして恵をかばったのは、同じ会社を受けていた拓人だった。その後大学で拓人と再会した恵は、同じ学校だったと知って驚く。商社の面接に落ちた気晴らしに海へ遊びにいった二人は、楽しいひとときを過ごす。そして、3年後の自分に向けた手紙を書き、空のボトルに詰めて砂浜に埋める。ある日、拓人は自分の体に異変を感じる。
第2話 2014年1月15日「キスで結ばれた二人に忍びよる病魔ー!!」
拓人(三浦春馬)は、家具販売会社で正社員として働き始める。年上のアルバイト店員から仕事を教わるが、覚えなければならないことが多く、懸命についていく毎日だった。一方、就職活動に失敗した恵(多部未華子)は、卒業後もアルバイトをしながら、正社員採用を目指して就職活動を続けていた。ある日、拓人は恵を食事に誘う。久しぶりに再会した二人は、互いの近況を報告。今度は守(風間俊介)や陽菜(山本美月)も誘い、拓人の家で食事会をしようと約束する。食事会の日、陽菜と共に拓人のマンションを訪れた恵は、拓人の弟・陸人(野村周平)と初めて顔を合わせる。恵は既に来ていた守から、拓人たちの父親は開業医で、医科大学に通う陸人が後継者の予定だと知らされる。その後、拓人と恵は二人だけになる。恵は、新入社員の教育係を押し付けられたことへの不満を口にして、拓人と衝突してしまう。
第3話 2014年1月22日「どうして、僕が…!?お母さん、助けて!」
突然、左腕が動かせなくなった拓人(三浦春馬)は、整形外科を訪れる。診察をした医師は、頸椎(けいつい)症だと思われるが、しばらく様子を見よう、と拓人に告げる。一方、介護施設でボランティアを始めた恵(多部未華子)は、施設の職員から、これからはアルバイトとして来てほしいといわれる。現在のアルバイト先に居心地の悪さを感じていた恵は、それを承諾する。そんな折、拓人は恵の家に招かれ、恵の母・翔子(浅田美代子)から気に入られる。しかし、仕事では、拓人は腕に力が入らず、商品を落として傷を付けてしまう。再び整形外科を訪れた拓人に、医師は大学病院を紹介する。そこで拓人の診察をしたのは、神経内科医の谷本(吹越満)だった。検査の結果を受け、谷本は「今後の治療方針を相談するために、家族と一緒に病院に来てほしい」と告げる。
第4話 2014年1月29日「好きだからこそ…。涙の決断!!」
拓人(三浦春馬)と繁之(斎藤工)がフットサルをしていると、恵(多部未華子)がやって来る。恵は繁之に、温泉旅行の土産を差し出し、介護のアルバイトをしながら資格の勉強を始めることにした、と報告する。ある夜、拓人に母・佐和子(原田美枝子)から電話が入る。拓人の弟・陸人(野村周平)に電子ピアノを送るよう頼まれたと言う。陸人には、何かうまくいかないことがあるとピアノに向かう癖があり、佐和子は心配でたまらないらしい。そんな佐和子に拓人は、心配なら陸人に直接聞けばいいと告げ、電話を切ってしまう。別の日、拓人は神経内科医の谷本(吹越満)を訪ねる。谷本は、役所に特定疾患の申請をするためにも、家族に病気のことを話すべきだと勧める。そんな中、拓人は恵、守(風間俊介)、陽菜(山本美月)を呼んで鍋パーティーを開く。
第5話 2014年2月5日「前を向き生きる覚悟僕は負けない!」
拓人(三浦春馬)から病気のことを打ち明けられた守(風間俊介)は、拓人に別れを告げられた恵(多部未華子)のことを気に掛ける。だが拓人は、恵には絶対に病気のことを知られたくないという。同じ頃、恵は繁之(斎藤工)と会っていた。恵がウオーキングを始めたと知った繁之は、翌朝から一緒に歩くことにする。ある夜、拓人が帰宅すると、佐和子(原田美枝子)が来ていた。陸人(野村周平)が大学に行っていないと知り、心配でやって来たらしい。佐和子は、陸人の変化に気付かなかったのかと、拓人を責める。そこに帰ってきた陸人に、佐和子は大学を休んでいる理由を尋ねるが、陸人はこれからは行くと言うだけだった。翌日、出掛けていく陸人を見送った佐和子は、彼のことを拓人に頼む。そんな佐和子に拓人は、放っておけばいいと返す。
第6話 2014年2月12日「今、僕にできること一歩、踏み出す勇気」
拓人(三浦春馬)が恵(多部未華子)と別れてから、1年半以上の月日が流れた。病状が進行した拓人は、電動車椅子を使って生活をしていた。守(風間俊介)は、彼の元を度々訪れ、行動を共にする。佐和子(原田美枝子)は、そんな守に感謝しながらも、大学へ行かなくなった陸人(野村周平)のことも心配でならない。一方、介護施設の正社員になった恵は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の今井(河原健二)の訪問介護などに取り組んでいた。ある日、恵は交際している繁之(斎藤工)と相談し、母・翔子(浅田美代子)の誕生日に花束を贈る。感激した翔子は、恵のことを頼むと繁之に告げる。そんな折、拓人の父・昭夫(小市慢太郎)は、ALSの治療について海外の論文を調べ、谷本(吹越満)の元にやって来る。
第7話 2014年2月19日「動き出す二人の時間抱きしめたい!!」
恵(多部未華子)は、守(風間俊介)の様子が近頃おかしいという陽菜(山本美月)に付き合い、守を尾行する。守が向かった先は、拓人(三浦春馬)が待つ公園だった。再会した彼女らに拓人は久しぶりに食事をしようと自宅に誘う。拓人の部屋を訪れた恵たちは、陸人(野村周平)も交えて一緒に食事をする。その途中、陽菜の気遣いで恵と拓人が二人きりになるが、恵の携帯電話に繁之(斎藤工)から連絡が入る。日曜日、拓人たちの元に佐和子(原田美枝子)と昭夫(小市慢太郎)がやって来る。陸人は両親に、大学には戻れないと告げる。
第8話 2014年2月26日「俺のこと認めてよ、本当は叫んでたんだ!お母さん!」
恵(多部未華子)は、恋人の繁之(斎藤工)に「一緒に暮らすことはできない」と告げる。繁之は、恵の母・翔子(浅田美代子)に「急ぎ過ぎたのかもしれない」と話すが、恵が気持ちを整理するまで待つつもりでいた。一方、拓人(三浦春馬)は主治医の谷本(吹越満)を訪ね、広告の仕事で一定の成果を挙げたことを報告する。できるだけ長く今の職場で働くことを望む拓人だが、パソコンの操作ができなくなったら、仕事を辞めて山梨の実家に帰ることも考えていた。そんな折、翔子が拓人の元を訪ねて来る。翔子から、恵が繁之とは一緒に暮らせないと言いだしたことを聞いた拓人は、恵と会う約束をする。拓人は恵に、早く繁之と一緒に暮らした方がいいのではないかと勧める。
第9話 2014年3月5日「お父さん、お母さんありがとう!そして」
拓人(三浦春馬)は母・佐和子(原田美枝子)に、恵(多部未華子)を紹介する。その後、本郷家を訪れた拓人は、恵の母・翔子(浅田美代子)に、また恵と親しくさせてもらうことになったと報告する。拓人が帰った後、翔子は恵に、繁之(斎藤工)は納得しているのかと問い掛ける。そんな中、拓人は恵と共に主治医の谷本(吹越満)の元を訪ねる。谷本は、病状が進行し呼吸筋のまひが強くなった場合、人工呼吸器を装着することになると話す。命に関わる問題でもあるので、そのときは家族も含めて一緒に考えていくことになると、谷本は二人に伝える。別の日、拓人のマンションに恵、守(風間俊介)、陽菜(山本美月)が集まり、一緒に食事をすることになる。
第10話 2014年3月12日「最後の手紙」
拓人(三浦春馬)は母・佐和子(原田美枝子)に、恵(多部未華子)と一緒に暮らしたいと話す。佐和子は、二人の仲に反対する恵の母・翔子(浅田美代子)を気にしながらも、二人の気持ちを尊重することに。実家で荷物をまとめる恵に、翔子は「二度とこの家に戻らない覚悟があるなら行きなさい」と告げる。一方、医学部を目指して勉強を始めた拓人は、恵や陸人(野村周平)に支えられながら、充実した日々を送る。ある日、拓人たちの元に守(風間俊介)と陽菜(山本美月)がやって来る。拓人と恵は、結婚する守たちに手作りのアロマキャンドルを贈る。さらに拓人は、医学部を受験することを守たちにも打ち明ける。一方、陸人は拓人に、アルバイトをしようと思っていることを話す。
最終話 2014年3月19日「命の選択」
拓人(三浦春馬)は、降りしきる雨の中で転倒し、病院に収容される。恵(多部未華子)、守(風間俊介)、陸人(野村周平)、佐和子(原田美枝子)、昭夫(小市慢太郎)は、病院へ駆け付ける。主治医の谷本(吹越満)は、拓人が周りの人たちと一緒に生きている幸せを実感できるよう、一日一日を積み重ねていくことに専念しよう、と恵たちに伝える。
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