キャッチコピーは「終末の命。その医療は、正義か罪か。」
概要
医療小説の名手・海堂尊による同名小説を原作にした「バチスタシリーズ」の田口公平と白鳥圭輔が活躍する医療ミステリー最新作。
これまでのバチスタシリーズでは、伊藤淳史扮する人のいい心療内科医・田口と仲村トオル扮する厚生労働省の変人官僚・白鳥は心臓外科、救命救急センター、法医学など現代医療の問題点をつまびらかにしてきた。
今回は、回復の見込みのない患者の痛みを緩和し積極的延命治療を中心とせず、患者のQOL(生活の質)を高めることを尊重する終末期医療がテーマ。
原作
『螺鈿迷宮』(らでんめいきゅう)は、2006年に角川書店から刊行された海堂尊の長編小説。
ストーリー
終末期医療に力を注ぎ、周辺の死因不明遺体の検死も担う地方病院「碧翠院」は、町の人々から厚い信頼を寄せられていた。しかしある日、院内でAi(死亡時画像診断)で使われた1枚の画像と共に放射線科医が突然、姿を消す。その失踪には、碧翠院を営む桜宮一族の知られざる秘密があった。
病院長の指示で碧翠院に赴任してきた田口公平(伊藤淳史)は、捜査のために院内にもぐり込んだ白鳥圭輔(仲村トオル)と再びタッグを組む。やがて、地方病院のずさんな死因究明制度や終末医療の問題点、そして疲弊する医師たちの厳しい現実を目の当たりにする。
キャスト
田口公平
演 - 伊藤淳史
東城医大病院。救急精神医療担当医として救命現場で患者のケアを行う、人のいい心療内科医。院長の指示で碧翠院に派遣され、白鳥と共に暗部に迫っていく。
白鳥圭輔
演 - 仲村トオル
厚生労働省の官僚で変人と言われ、論も立つ。医師免許も持っている。田口と共に碧翠院に潜入する。
桜宮巌雄
演 - 柳葉敏郎
終末期医療を主とした地方病院「碧翠院」の院長。
桜宮華緒
演 - 相築あきこ
巌雄の妻、精神科医
桜宮小百合
演 - 水野美紀
碧翠院の緩和ケア医。温厚そうに見えるが冷淡な一面も。すみれと結託し、桜宮一族の秘密を守ろうとする。
桜宮すみれ
演 - 栗山千明
碧翠院の産婦人科医。碧翠院院長・桜宮巌雄の次女。口は悪いが、気は優しい。
桜宮葵
演 - 山ア賢人
8年前に事故で死亡した桜宮家の一人息子
天馬大吉
演 - 上遠野太洸
東城医大の学生で休学中
戸山久司
演 - 渡部豪太
放射線技師
小幡刑事
演 - 池内万作
木島トク
演 - 佐々木すみ江
川原うめ
演 - 丘みつ子
青山加代
演 - 大森暁美
赤城美智
演 - 左時枝
立花善次
演 - 宅間孝行
長野中央総合病院の放射線科医。ある日突然行方不明に。
高階権太
演 - 林隆三
藤原真琴
演 - 名取裕子
スタッフ
原作 - 海堂尊『螺鈿迷宮』(角川書店)
脚本 - 後藤法子
音楽 - 羽岡佳
演出 - 今井和久、白木啓一郎、植田尚
演出補 - 舟橋哲男
助監督 - 近藤幸子
タイトルバック - 相川はじめ
特殊造形 - 松井祐一
Ai監修 - 高野英行、山本正二
医療監修 - 林和彦、原田知幸
取材協力 - 高橋泰、塩谷清司
医療指導 - 川上和之、兼村俊範、齋藤倫子、大城拓也
看護指導 - 石田喜代美
法医学・解剖指導 - 早川秀幸
編成 - 東田元、天野光晴(関西テレビ) / 野崎理(フジテレビ)
番宣 - 宮内覚(関西テレビ)
広告 - 栄川歩美(関西テレビ)
プロデュース - 豊福陽子(関西テレビ) / 遠田孝一、八巻薫(MMJ)
AP - 田中耕司、佐藤利佳、堀江愛佳
制作 - 関西テレビ、MMJ
主題歌 - 東方神起「Hide & Seek」(avex trax)
各話あらすじ(2014.1.7 - 2014.3.18)全11話 平均視聴率 11.37%
第1話 2014年1月7日「医師が消えた」 ※22:00〜23:09
田口(伊藤淳史)&白鳥(仲村トオル)の名コンビが復活!今回2人が挑むのは、地方病院「碧翠院」を舞台にした“終末期医療”。次々と明らかになる地方のずさんな死因究明制度と地域医療の厳しい現実。そして、経営者一族の謎を暴こうとした放射線科医が謎の失踪…。田口&白鳥コンビの闘いが今、始まる…。
第2話 2014年1月14日「院長一族の過去」 ※福家警部補の挨拶(21:00〜22:09)が放送拡大のため、開始時間変更(22:15〜23:09)。
田口(伊藤淳史)は、死期が迫った患者だけを入れる特別な部屋が病院内にあることを、入院患者から聞き出す。白鳥(仲村トオル)は、巌雄(柳葉敏郎)が家族ぐるみで、失踪した立花(宅間孝行)をその部屋に隠しているのではないかと考え、小百合(水野美紀)に鍵を開けさせる。すると、そこでは小百合の母・華緒(相築あきこ)が黙々と、螺鈿(らでん)細工を作っていた。やがて、部屋を出た白鳥の携帯電話に「タチバナ」を名乗る人物からメールが入る。メールには、太ももと手の断層画像が添付されていた。放射線科の島津(安田顕)に見せると、画像はおそらく死後に撮影されたもので、男性の可能性が高いという。白鳥は長野県へ出向き、立花の自宅を訪ねる。
第3話 2014年1月21日「CT画像は語る」
白鳥(仲村トオル)は、「タチバナ」からの2通目のメールで送られてきた断層画像を、放射線科医の島津(安田顕)に見せる。すると、画像の撮影者が専門家ではないことが判明する。さらに島津から、遺体の推定年齢と骨格の特徴を聞いた白鳥は、撮影場所は巌雄(柳葉敏郎)の病院ではないかと田口(伊藤淳史)に告げる。一方、巌雄の病院には、膵臓(すいぞう)がん患者で25歳の中学校教師・日菜(南沢奈央)が転院してくる。死を間近に感じて自暴自棄になった日菜は、治療や検査を拒否し、食事も取らない。そんな日菜に対し「一緒に頑張っていきましょう」と励ましの言葉を掛けた田口は、かえって日菜を怒らせてしまう。その頃、白鳥の元にはタチバナから3通目のメールが届く。添付されていたのは頭部の画像で、白鳥は、その後頭部に皮下出血があることに気付く。
第4話 2014年1月28日「狙われた厚労省」
立花(宅間孝行)の死を確信した白鳥(仲村トオル)は、巌雄(柳葉敏郎)を問い詰める。だが、巌雄は「さっぱり分からない」と答えるだけだった。遺体が見つからなければ警察を動かすことはできず、打つ手がない白鳥は、病院で立花の目撃者がいないかを探る。しかし、患者たちから、病院を調べ回るのをやめるよう忠告される。そんな中、入院患者うめ(丘みつ子)の誕生日に、本人の希望で「生前葬」を行うことに。田口(伊藤淳史)とすみれ(栗山千明)は気が乗らないが、巌雄は「死は特別な恐怖ではないと教えるのも、医師の仕事だ」と前向き。生前葬の前日、うめに頼まれて彼女の夫の墓参りに行った田口は、そこでうめの隣人だった男性と出会う。数日後、放射線技師の戸山(渡部豪太)に呼び出された白鳥は、ある事を打ち明けられる。
第5話 2014年2月4日「暴かれた解剖ミス」
白鳥(仲村トオル)は、自分を殴った人物を捜すため、記憶をなくしたふりをする。一方、すみれ(栗山千明)は、消されたはずの断層画像が白鳥の手に渡っていることを知り、激しく動揺する。だが、小百合(水野美紀)はあくまでも落ち着いていた。そんな中、患者の美智(左時枝)の容体が急変する。原因は薬の過剰投与で、すみれが処方したものだった。白鳥は、何かの秘密を知っている美智を、すみれが処方ミスと見せ掛けて殺害しようとしたのではないかと追及。しかし、すみれはいつになく感情を高ぶらせて否定する。そんなすみれの様子を見た田口(伊藤淳史)は、薬の過剰投与の原因が別にあることを見抜く。その頃、入手した断層画像を見ていた白鳥は、ある事に気付き、巌雄(柳葉敏郎)らを呼び集める。
第6話 2014年2月11日「目撃者、消される」
白鳥(仲村トオル)は、桜宮一族と立花(宅間孝行)の関係を調べ始める。そんな中、患者の神岡(神保悟志)が「病院から出せ」と暴れだす。神岡の体を支え切れずに倒れた小百合(水野美紀)は、何かを思い出したようにおびえ、動けなくなってしまう。田口(伊藤淳史)から、その様子が恋人から暴力を受けた女性の症状に似ていると聞いた白鳥は、小百合が過去に何者かに暴力を振るわれたのではないかと推測する。そして、8年前のある事件にたどり着く。その後、白鳥は、小百合の事件と巌雄(柳葉敏郎)の息子・葵(山崎賢人)の死亡事故が、いずれも8年前に起きていることに気付く。同時期に、桜宮家で悲劇が連続して起こったのは偶然なのか、田口と白鳥は違和感を覚える。一方、天馬(上遠野太洸)は、桜宮家の重大な秘密を知る。
第7話 2014年2月18日「闇に葬られた殺人」
白鳥(仲村トオル)は、遺体で見つかった放射線技師・戸山(渡部豪太)が、殺害された可能性が高いと判断する。白鳥は、巌雄(柳葉敏郎)の病院の関係者は全員容疑者だとして、別の医科大学に解剖を依頼。さらに白鳥は、小百合(水野美紀)の案内で、田口(伊藤淳史)や刑事・小幡(池内万作)と一緒に病院内を詳しく調べ始める。すると、奥の部屋や地下通路などがあり、人目につかずに敷地内を自由に移動できる構造になっていると分かる。白鳥は巌雄らに、戸山が死亡した時のアリバイを確認する。一方、戸山が死亡した夜に、天馬(上遠野太洸)とすみれ(栗山千明)が病院を出ていったことが明らかになる。白鳥は、再び病院を抜け出す二人を見つけ、後をつける。
第8話 2014年2月25日「殺人犯は死者!?」
白鳥(仲村トオル)は、すみれ(栗山千明)と天馬(上遠野太洸)が何者かと密会していたコテージから、ティーカップを持ち帰る。そして、刑事の小幡(池内万作)に、指紋を調べてほしいと依頼する。すると、8年前に起きたある事件の、容疑者の死亡現場に残されていた指紋と一致することが判明。容疑者の遺体発見当初、警察は現場の状況から殺人事件と見立てたが、検視を担当した巌雄(柳葉敏郎)は病死と判断した。そのため、それ以上の捜査は行われず、指紋の主も不明のままだった。それを聞いた白鳥は、巌雄が何者かをかばい、殺人を隠蔽(いんぺい)したと推理する。一方、田口(伊藤淳史)は、葵(山崎賢人)の死をいまだ受け入れられずにいる華緒(相築あきこ)の様子が気になっていた。
第9話 2014年3月4日「地下迷宮トリック」
白鳥(仲村トオル)は田口(伊藤淳史)に、病院内で安楽死が行われているのではないかと告げる。にわかには信じ難い田口は、巌雄(柳葉敏郎)のルーツをたどるため、かつて同じ病棟で働いていた東城医科大学の看護師・藤原(名取裕子)の元を訪ねる。そこで田口は、巌雄が過去に外科医として活躍しながらも、過剰な延命治療に反対して周囲とぶつかっていた話を聞く。さらに、巌雄のかつての上司・加賀(山本圭)と出会う。その頃、姿を消した葵(山崎賢人)と華緒(相築あきこ)の行方を追う白鳥は、小幡(池内万作)と共に病院の地下通路を探索していた。すると、解剖室や桜宮家とは別に、ある場所につながっている通路を見つける。
第10話 2014年3月11日「真犯人は私です」
田口(伊藤淳史)は「螺鈿(らでん)の部屋」に入った加賀(山本圭)の、みとりに立ち会う。病院内で安楽死が行われていると疑う白鳥(仲村トオル)が、田口に指示したのだ。だが、加賀が息を引き取る瞬間まで、巌雄(柳葉敏郎)や小百合(水野美紀)に不審な点は見当たらない。疑惑を拭えない白鳥は、加賀の遺体を調べようと、医科大学から島津(安田顕)を呼ぶ。しかし、加賀の安らかな最期をみとった田口は、そんな白鳥についていけず、二人は衝突する。そんな中、巌雄の携帯電話に、華緒(相築あきこ)の電話から着信がある。電話をかけてきたのは葵(山崎賢人)で、発作を起こした葵が、華緒に重傷を負わせたらしい。ひそかに病院に戻った華緒を、小百合やすみれ(栗山千明)は懸命に処置するが、その様子を田口が目撃してしまう。
最終話 2014年3月18日「その医療は正義か、罪か?最大の謎」 ※22:00〜23:09
白鳥(仲村トオル)が手配したAi(死亡時画像診断)の結果、加賀(山本圭)の死因が判明。ついに「螺鈿の部屋」での行為を突き止めた白鳥と田口(伊藤淳史)は、証拠となる画像を巌雄(柳葉敏郎)とすみれ(栗山千明)に突き付ける。巌雄は事実を認めたものの、娘たちは何も知らないと証言。そのころ、「螺鈿の部屋」には既に美智(左時枝)が入り、小百合(水野美紀)が付き添っていた。田口たちは施錠されたドア越しに2人に呼び掛ける。
各話視聴率
番組公式サイト
(螺鈿迷宮 - Wikipedia)
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