2013年12月26日

福家警部補の挨拶 TOP

2014年1月14日から同年3月25日まで、檀れい主演で毎週火曜9時枠(21:00〜21:54)で放送された。全11話。

キャッチコピーは「殺人者よ、しつこい女は嫌いですか?」


原作
『福家警部補の挨拶』(ふくいえけいぶほのあいさつ)は、大倉崇裕による日本の短編推理小説。

いわゆる倒叙モノである。著者は大の「刑事コロンボシリーズ」のファンであり、シリーズの小説版の執筆(英語小説は存在せず、映像とシナリオの翻訳から直接日本語でノベライズされた)を手がけたこともある。ヒロインにはコロンボのほか、風采の冴えない探偵としては元祖であるブラウン神父に共通する描写(目をパチパチさせる、傘をうまく扱えない、大男とコンビを組むなど)も与えられている。

2007年度の本格ミステリベスト10で第8位にランクインした。

本作の一編「オッカムの剃刀」が2009年1月2日にNHKにて永作博美主演でテレビドラマ化された。
また2014年1月より、フジテレビで檀れい主演で連続ドラマとして放送された。


ストーリー
福家警部補(檀れい)は、完全に周りからは浮いている人間ながら、推理能力は並外れており、ほかの人間が気づかない事件解決の糸口を見つけることができる。疑問を感じたら上司の言うことはすべて無視し、自分が納得するまで追及してしまう。「あともう一つだけ聞きたいことが!」と、さまざまなことにしつこく詰め寄っていく。
そんな福家警部補が石松警部(稲垣吾郎)や後輩の二岡鑑識係(柄本時生)らを振り回しながら、さまざまな難事件の真相に迫っていく。


キャスト
警視庁刑事部捜査第一課強行犯第13係
福家警部補〈42〉
演 - 檀れい
役職は主任。マスタード色のコートを愛用している。速読が特技。薬品に関する知識も持ち合わせ、英語も堪能。プライベートでは甥がおり、料理をしない。極度の冷え性で腹巻を三枚重ねで着用、さらに足元にはカイロを三枚ずつ身に付けている。流行にはかなり疎い。事件の手がかりを掴んだ時など、心情に変化が起きた際は眼鏡をずり上げる癖がある。Rh+のAB型。

当初は喜怒哀楽をあまり表に出さなかったが、回を追うごとに、真犯人と対峙する際に声を震わせたり荒らげたりするなど、感情的になる様子が少しずつ見られるようになる。その感情には過去に起きた何らかの出来事が関係している。

聞き込みでは、帰り際に「もう一つだけよろしいですか?」とダメ押ししては相手をいつもうんざりさせているが、そのダメ押しと並外れた洞察力で確実に真犯人を追い詰める。その言動から、一見すると人間関係には無頓着に思えるが、友情には厚い一面がある様子。

持ち場以外の事件だと鑑識の写真を見せてもらえないため、いつも古めかしいポラロイドカメラを持ち歩き、独自の考察資料として現場写真をおさえる。

石松 和夫〈43〉
演 - 稲垣吾郎
警部で係長を務める福家の上司。冷静沈着で真面目な、叩きあげのノンキャリア。「係長」と呼ばれるのを嫌う。

福家とは犬猿の仲で、勝手な行動ばかり取って収束しそうな事件にこだわる彼女といつも対立している。酔っ払いが嫌いで、酒に酔った目撃者は福家に聞き込みを押し付けるほど。

福家に報告書をしつこく要求したり「これ以上、首を突っ込むな」などと忠告するが、最終的に真犯人を突き止めるまで捜査するのを強引に止めることはしないため、どこか彼女を泳がせているような節もある。しかし、遂に感情を爆発させ、福家警部補を怒鳴りつけた。

二岡 友成〈26〉
演 - 柄本時生
現場鑑識係巡査。福家の協力者であるが、彼女の突拍子もない言動に振り回されている面もある。福家に無茶な要求を突きつけられては「そんなの無理ですよ」と不平をこぼしつつも何故か従ってしまう。

実は過去にお笑い芸人を目指していたことがあるが、「見た目の割にはネタが面白くない」と言われて諦めた。

田所 勉〈47〉
演 - 中本賢
筆頭主任警部補。石松の腰巾着的な存在で一緒にいることが多く、上司と同じく福家警部補に苦言を呈する場面が多々ある。

村上 純一
演 - 斉藤佑介
二岡の同僚。

スタッフ
原作 - 大倉崇裕(東京創元社、創元推理文庫刊)
脚本 - 正岡謙一カ、麻倉圭司
音楽 - 横山克
演出 - 佐藤祐市、岩田和行
脚本協力 - 麻倉圭司
演出補 - 倉木義典
CG・タイトルバック - 中村明博
タイトルバックスーパーバイザー - 岩下みどり
写真素材提供 - PPS通信社
スタントコーディネート - 釼持誠
カースタント - 高橋レーシング
ガンエフェクト - ビッグショット
警察監修 - 杢尾尭
企画 - 水野綾子
編成企画 - 清水一幸
プロデュース - 貸川聡子
プロデュース補 - 関本純一
制作 - フジテレビ
制作著作 - 共同テレビ


各話あらすじ(2014.1.14 - 2014.3.25)全11話 平均視聴率 9.58%
第1話 2014年1月14日「失われた灯」ラテ欄「奇妙な女刑事×人気脚本家!完璧な犯罪は存在しないのです」 ※15分拡大(21:00〜22:09)
 人気脚本家の藤堂(反町隆史)は、自分の別荘に三室(小林且弥)を呼び出す。藤堂は、骨董(こっとう)商の辻(有薗芳記)から取引を持ち掛けられていた。それは、ある古い原稿に関わることで、藤堂の脚本家としてのキャリアを脅かすものだった。藤堂は、三室を利用して自分の誘拐事件を起こし、辻を殺害する計画を立てる。辻の家を訪ねた藤堂は、取引に応じるそぶりをして彼を殺害し、家に放火。さらに、自分の別荘に戻った藤堂は、辻の件を完全犯罪にするため三室も殺害する。一方、福家(檀)は石松(稲垣)から、辻の放火殺人事件を担当するよう命じられる。だが、なぜか福家は藤堂の誘拐事件を調べ始める。

第2話 2014年1月21日「禁断の筋書」ラテ欄「少女漫画家の逆襲!因縁が生んだ殺意」
 漫画家のみどり(富田靖子)は、パーティーの帰り道、少女漫画雑誌の編集部員・馬場(石井智也)とタクシーに同乗する。そこで、みどりは馬場から、営業部長・真理子(渡辺真起子)が雑誌のリニューアルに文句をつけ、連載作品のラインアップを変えようとしていることを聞く。リニューアル後の新連載が予定されているみどりは、馬場と別れた後に真理子のマンションへ行く。横柄な態度を取る真理子にみどりは、自分の新連載を切るつもりなのかと聞く。すると真理子は、みどりの作品をけなし、考えの甘さを指摘する。さらに「漫画家を辞めたら」とまで言われたみどりは、真理子の頭を文鎮で殴りつけてしまう。みどりは、倒れた真理子を浴室へ運んで浴槽へ落とし、真理子を事故死のように見せ掛ける。翌日、真理子の不審死が発覚し、現場検証のため福家(檀れい)がやって来る。鑑識係の二岡(柄本時生)から現状報告を受け、浴室を検証した福家は、遺体の第一発見者の話を聞く。その話の中で、福家は浴室の扉が開いていたことに着目する。

第3話 2014年1月28日「プロジェクトブルー」ラテ欄「シュールな死体…!?凶器は偽物か本物か」
 フィギュアの造形家・新井(北村有起哉)は、大手玩具メーカーとの提携企画を進めていた。新井の会社に品物を納めている塗料会社の小寺(中山祐一朗)も、興味津々でプロジェクトの行方を見守っていた。フィギュアのデザインが決まり、試作を急ぐメーカーに、新井は一晩で作ると約束する。一方、フリーの造形家・西村(片桐仁)は、十数年前に、あるフィギュアの偽物を作って売ったのが新井だと嗅ぎ付ける。西村は新井に、偽物の件をメーカーに知らせる、と言ってゆする。西村に取引を持ち掛けた新井は、あくまで金を要求する西村を、思い余って撲殺する。そこへ、小寺が塗料を届けにやって来る。新井が物陰に身を潜めていると、小寺は西村の遺体を見つけ、パニックで立ち去ってしまう。翌朝、警部・石松(稲垣吾郎)がいる現場に、福家(檀れい)が現れる。二岡(柄本時生)から状況を聞いた福家は、多くの疑問を持つが、石松たちは、西村が最後に電話をした小寺を怪しむ。

第4話 2014年2月4日「月の雫」ラテ欄「女社長の酒と涙〜女の友情に揺れる福家」
 酒造会社社長・雫(片平なぎさ)は、同業者の佐藤(清水コウ治)を車の助手席に乗せ、自分の会社の酒蔵へ向かう。この酒蔵は、先祖から受け継いだ酒「月の雫」を守り抜くため、雫が心血を注いできた。雫の会社は、佐藤からの徹底した値引き攻勢に遭い、経営が悪化していた。佐藤は、雫の会社を吸収合併しようともくろんでいた。雫は佐藤の計画を阻止するため、彼を酒蔵へ呼び出すと、水の張られたタンクに突き落とし、殺害する。やがて、遺体が発見され、鑑識の結果、佐藤は足場から転落し、側頭部を強打した後に溺死したと思われた。だが、福家(檀れい)は現場を訪れた時から、事故と判断するには不審な点があることに気付く。そして、福家が雫と何度も会って捜査を続ける中、雫との間に共感のような感情が芽生える。

第5話 2014年2月11日「相棒」ラテ欄「相棒殺し!天才漫才師の遺した謎」
 漫才師の立石(板尾創路)は相方の内海(ほんこん)に、コンビを解散してほしいと頼む。だが、内海は受け入れようとしなかった。そこで、立石は漫才の練習をしようと、郊外の一軒家に内海を誘う。玄関を開けようとした内海だが、鍵がなく、仕方なく塀と木を伝い、2階のベランダの手すりに飛び移る。そして、待ち受けていた立石は、手すりから内海を突き落とす。翌日、内海の遺体が発見され、警察は現場検証を行う。石松(稲垣吾郎)らは、事故による転落死と見る。しかし、福家(檀れい)は、玄関内に落ちていたチラシと、玄関先の植木鉢の下に隠してあった合鍵に疑問を持つ。

第6話 2014年2月18日「愛情のシナリオ」ラテ欄「役のために人殺しもする女優の本当の顔」
 映画のオーディションを控えた女優のマリ(若村麻由美)は、同じく女優の恵美(黒沢あすか)のマンションで、恵美から数枚の写真を見せられる。写真には、映画プロデューサー・二階堂(アラキマキヒコ)とマリの熱愛現場が写っていた。恵美は写真を公にすると脅し、オーディションを降りるようマリに迫る。追い詰められたマリは、恵美を自殺に見せ掛け殺害してしまう。転落する恵美を目撃したカップルの通報で、警察が駆け付ける。二岡(柄本時生)が鑑識作業をしていると、福家(檀れい)が現れる。恵美の部屋には遺書があり、鍵も掛かっていたことから、自殺の可能性が高いと判断される。だが福家は、キッチンで開けられた真新しいインスタントコーヒー瓶と、捨てられた古い瓶を比較。さらに、恵美が飼っている文鳥や、テレビの下にある録画機の検索ワードに、マリの名前が登録されていることを確認し、自殺に疑問を抱く。

第7話 2014年2月25日「オッカムの剃刀 前編」ラテ欄「福家敗北!史上最強の敵あらわる」
 ある大学の近辺で、黒ずくめの服装をした人物による強盗事件が多発する。そんな中、その大学の法科学科特任教授・柳田(古谷一行)は、元教え子で大学の講師・池内(みのすけ)に弱みを握られていた。柳田は池内の頼みで、彼をかつて自分が勤めていた警察庁の科学警察研究所に推薦する。だが池内は、弱みの証拠となる品を柳田に返そうとしなかった。そのため、柳田は黒ずくめの服装で池内を待ち伏せ、殺害してしまう。数時間後、池内の遺体が発見され、警察の捜査が始まる。陣頭指揮に立つ石松(稲垣吾郎)は、一連の強盗事件の容疑者による犯行だと目星を付ける。しかし福家(檀れい)は、現場周辺の聞き込みを指示する石松に従わず、大学内にある池内の研究室へ向かう。福家は、池内が所持していたキーリングに鍵が1本だけあり、しかも「自宅」というシールが貼られていることに疑問を持つ。自宅と区別する以上は、同じような鍵が別にあり、それは職場のものではないかと、福家は思い当たる。他にも不審な点を見つけた福家は、柳田に話を聞くことにする。

第8話 2014年3月4日「オッカムの剃刀 後編」ラテ欄「捜査権を失った福家大逆襲開始!」
 ある大学で起きた連続強盗事件の犯人として、石松(稲垣吾郎)らが前科のある今井(柳憂怜)の行方を追っていた。そんな中、今井の遺体が神社の石段下で発見される。福家(檀れい)は、現場に今井が残したたばこの吸い殻を見て、誰かと待ち合わせをしていたのではないかと疑問を抱く。今井が潜伏していた部屋のマンションからは、事件に関連する証拠品が次々に出てくる。福家は大学講師の池内(みのすけ)が、殺害された事件だけは別の人物による犯行と考える。法科学科特任教授・柳田(古谷一行)を疑ったために福家は、捜査から外され謹慎処分にされてしまう。一方、石松も、今井を犯人と決定付ける証拠品が、あまりにも都合良くそろっていることに釈然としない思いを抱えていた。

第9話 2014年3月11日「或る夜の出来事」ラテ欄「福家、密室に閉じ込められ容疑者になる」
 総合病院の備品置き場に、この病院に配属されたばかりの眼科医・木原(林遣都)と外科看護師・陽子(室井滋)がやって来る。その後、製薬会社の営業部次長・荒川(きたろう)が、黒い大きなかばんを持って入ってくる。互いに不審人物ではないかと疑う中、彼らは部屋の隅で外科部長・森本(長谷川公彦)の遺体を発見する。3人が驚いていると、福家(檀れい)が現れる。福家は遺体に驚きながらも、現場を保持するため、皆に動かないよう指示を出す。だが、警察手帳も持たず、刑事らしくないいでたちの彼女を、誰も刑事と信じようとしない。その場で唯一、携帯電話を持っていた木原が警察に連絡をする。しかし、一向に警察は現れなかった。福家は、3人に質問を重ねて推理を始めるが、皆から妄想の激しい人間だと扱われてしまう。

第10話 2014年3月18日「少女の沈黙」ラテ欄「少女は何を見たか?石松の福家への秘めたる想い」
 元暴力団の4代目組長・菅村(岩城滉一)は、組同士の抗争で妻を失った。それを機に組は解散し、菅村は警備会社を立ち上げ、組員たちを社員として働かせていた。だが、元若頭・遠藤(デビット伊東)は、組の復活という要求をのませるため、菅村の娘・比奈(吉田里琴)を誘拐する。菅村は遠藤とつながる元組員・金沢(米村亮太朗)を利用して、遠藤に会いに行く。そこで菅村は、遠藤と金沢の二人を殺害。誘拐犯たちによる仲間割れと見せ掛ける。しかし、殺害現場に、目隠しをした状態で監禁されていた比奈が立ち尽くしていた。菅村は自分だと悟られないよう、比奈を残し立ち去る。その後、事件現場に福家(檀れい)が駆け付ける。警部補・田所(中本賢)が、悲惨な事件現場を正視できないため、石松(稲垣吾郎)は福家に事件の担当を命じる。現場の状況にも一切動じることがない福家の様子を見て、石松は彼女の過去に興味を抱く。

最終話 2014年3月25日「女神の微笑」ラテ欄「真の正義とは?福家が警部補である理由」
 車椅子に乗った老婦人・喜子(八千草薫)が落としたミカンを、通り掛かった網山(松本実)が拾う。その間に、喜子の夫・秀治(山本学)が、網山の持っていた黒かばんと用意していた黒かばんをすり替えていた。網山は、すり替えられた黒かばんを持って仲間の元へ行き、次の犯罪計画を練る。実は網山は、宝石店強盗殺人事件の犯人グループの一人だった。その時、黒かばんに入っていた爆弾がさく裂。犯人グループは、この爆発で全員即死する。やじ馬で混み合う爆発現場に駆け付けた福家(檀れい)は、車椅子の喜子とぶつかってしまう。その後、福家は爆発が起きた際、近くの喫茶店に老夫婦がいたとの証言を得て、喜子と秀治の家を訪ねる。一方、福家のこれまでの経歴を把握した警部・石松(稲垣吾郎)は、彼女の処遇について、ある決断を下す。

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(福家警部補の挨拶 - Wikipedia)

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