キャッチコピーは「事件は現場だけじゃない! 会議室と家庭でも起きてるんだ!」
概要
2人のキャリア組警察官僚の関係を軸に、警察内部の権力闘争や人間関係などを描いていく。東大卒ながら階級の上下やメンツにこだわらず、信念を貫き通す警察庁長官官房総務課長の竜崎伸也を杉本が、本音と建前を使い分けて柔軟な対応をとる私大卒の警視庁刑事部長・伊丹俊太郎を古田が演じる。
原作は作家・今野敏氏のベストセラー小説「隠蔽捜査」シリーズ。
それまでの警察小説にありがちな、現場の刑事が活躍するものではなく、警察庁のキャリア官僚の活躍を描いている。そのクオリティの高さから文学賞に恵まれている作品で、第1弾で第27回吉川英治文学新人賞を、続く第2弾『果断』で第21回山本周五郎賞と第61回日本推理作家協会賞長編部門を受賞する。
外伝の「冤罪」以外全て新潮社より刊行されている。
隠蔽捜査(2005年9月、ISBN 4-10-300251-4)
果断 隠蔽捜査2(2007年4月、ISBN 978-4-10-300252-9)
疑心 隠蔽捜査3(2009年3月、ISBN 978-4-10-300253-6、『小説新潮』2008年6月号〜10月号連載「乱雲」改題)
初陣 隠蔽捜査3.5(2010年5月、ISBN 978-4-10-300254-3)
転迷 隠蔽捜査4(2011年9月、ISBN 978-4-10-300255-0)
宰領 隠蔽捜査5(2013年6月、ISBN 978-4-10-300256-7)
ストーリー
全国の警察を束ねる警察庁のマスコミ担当で警察官僚の竜崎伸也(杉本哲太)は、報告がなかった銃殺事件を新聞記事で知る。真正面から信念を貫く竜崎の姿勢を疎んでいる別部署が情報を止めていたとわかり、事件の現場責任者で同期の警視庁刑事部部長・伊丹俊太郎(古田新太)から事件の情報をつかむ。さらに類似の殺人事件が次々と発生するなか、2人は警察の不祥事につながる事実を隠ぺいしようとする大きな渦に巻き込まれていく。
原作との相違点
藤本実は原作では竜崎たちより3期上の先輩で階級は警視監だが、ドラマ版では警視長になっている。
折口秀彦は原作では警察庁警備局第2理事官という役職で通称ゼロの校長だが、ドラマ版では警察庁警備局公安課課長の役職に変更されている。
キャスト
複数話・単話登場の場合は演者名の横の括弧()内に表記。
主要人物
竜崎 伸也(警察庁長官官房総務課課長 → 大森北警察署署長) - 杉本哲太(少年期:酒井天満)
全国の警察を束ねる警察庁のマスコミ担当者。階級やメンツにこだわらず信念を貫く東大卒の警察官僚。伊丹とは実は幼なじみだが、苦手意識も。ある事件の真相を隠ぺいしようとする上層部に立ち向かう。
伊丹 俊太郎(警視庁刑事部部長) - 古田新太(少年期:篠田涼也)
本音と建前を使い分け柔軟な対応ができる私大卒の警察官僚。竜崎とは幼なじみ。ある事件の真相を隠ぺいしようとする上層部と、それを明かそうとする竜崎との間で揺れる。
竜崎家
竜崎 冴子(伸也の妻) - 鈴木砂羽
家庭を任せきりの夫に不満をぶつけるが、実は立場を理解し、夫の背中を押す良妻賢母。
竜崎 美紀(伸也・冴子の娘) - 三倉茉奈
竜崎 邦彦(伸也・冴子の息子) - 佐野玲於
大森北警察署
戸高 善信(刑事課強行犯係巡査部長) - 安田顕
警視庁大森北署のアクの強い個性派刑事。横柄な一面もあるが、職務を真っ当に遂行しようとする。
貝沼 悦郎(副署長) - 松澤一之
斎藤 治(警務課課長) - 八十田勇一
警察庁
上條 貴仁(警察庁長官官房総括審議官) - 生瀬勝久
竜崎・伊丹の同期の警察官僚。出世競争で2人を一歩リードし、組織と出世のためには隠ぺい工作も辞さない。
警視庁
野間崎 正嗣(警視庁第二方面本部管理官) - 古舘寛治
ゲスト
第1話 「事件は現場だけじゃない! 会議室と家庭でも起きてるんだ!」
第2話 「辞職か大逆転か!? 責任は俺が取る!」
牛島 陽介(警察庁長官官房審議官) - 神保悟志(第10話)
谷岡 香織(警察庁長官官房総務課課長補佐) - 青山倫子(第4話 - 第7話・第10話 - 最終話)
福本 多吉(東日新聞社会部部長) - 中村育二(第4・8話)
坂上 栄太郎(警察庁刑事局捜査第一課課長) - 矢島健一
山田 淳也(大森北警察署地域課巡査部長) - 春海四方
保志野 俊一(少年犯罪加害者) - 河野マサユキ
水戸 健介(少年犯罪加害者) - 佐藤匡泰(第1話)
宇部 隆夫(少年犯罪加害者) - 田島茂樹(第1話)
第3話 「犯人射殺の謎と罠! 最終決断! 妻の命か人質の命か!」
第4話 「「あなたは一国一城の主」―妻から託された想い さらなる降格か!? 所轄の大逆襲始まる!」
第5話 「非情の捜査中止命令―現場の意地を見せてやる! なるか一発逆転!」
関本 良治(大森北警察署刑事課課長) - 佐戸井けん太(第8話 - 最終話)
下平 栄介(警視庁刑事部SIT第2係係長) - 斎藤歩(第3・5・10話 - 最終話)
石渡 剛志(警視庁警備部SAT小隊長) - 藤本隆宏(第3・5話)
小松 茂(大森北警察署刑事課強行犯係係長) - 大浜直樹(第3・5・9話 - 最終話)
源田 清一(スナック磯菊店主) - 有薗芳記(第3・5話)
源田 芳美(清一の妻) - 小椋あずき(第3・5話)
瀬島 睦利(消費者金融強盗犯) - 重住綾(第3話)
小田切 貞夫(警察庁長官官房首席監察官) - 池田成志(第4話 - 第5話)
川端 守雄(警視庁刑事部捜査第一課課長) - 久松信美(第5話 - 第7話)
第6話 「恋に落ちた警察署長…意外な刺客 来日の米大統領をテロから守れ!」
第7話 「爆弾テロまで72時間! 恋に落ちた署長は米大統領暗殺を防げるか!?」
畠山 美奈子(警視庁警備部警備第一課警部) - 伊藤歩
ケン・ハックマン(アメリカ合衆国国土安全保障省シークレットサービス特別捜査官) - 岡田浩暉
藤本 実(警視庁警備部部長) - 金田明夫
永芳 明日香(羽田空港総合土産店ソライロアルバイトスタッフ) - 原史奈
ジョン・ストリングフィールド(アメリカ合衆国国土安全保障省シークレットサービス特別捜査官) - イアン・ムーア
須永 栄樹(警視庁公安部課長) - 岡本光太郎
芦田 典久(大森北警察署警備課課長) - 渡辺憲吉
柳田 雅人(警視庁中央空港警察署警備課巡査部長) - 小椋毅
小島 久雄(トラック運転手) - 小手伸也
久住 宏(警視庁中央空港警察署警備課) - スギウチタカシ
布施 純一(警視庁刑事部捜査官の情報屋) - 正木俊和
本人(アイドルタレント・一日警察署長) - 小野恵令奈(第6話)
第8話 「キャリア官僚連続殺人―外務省VS警察庁!? 恐るべきワナを見破れ!」
第9話 「ついに上條失脚へ! 変人コンビがキャリア官僚の大罪を暴き出す!」
内山 昭之(外務省第三国際情報室室長) - 堀部圭亮
矢島 滋(厚生労働省麻薬取締部) - 升毅
折口 秀彦(警察庁警備局公安課課長) - 飯田基祐
八田 道夫(元在ブラジル大使館政務参事官) - 山川勝之
若尾 光弘(元在コロンビア大使館専門調査員) - 小磯幸記
天木 兼一(隆東会幹部構成員) - 今奈良孝行(第9話)
第10話 「変人コンビ最後の事件! 誘拐された国会議員! 要求は死刑囚の釈放」
最終話 「変人コンビ最後の大勝負! 国会議員誘拐事件の黒幕を暴き出せ!」
板橋 武(神奈川県警察刑事部捜査第一課課長) - 小木茂光
田辺 勇作(中丸の秘書・元警視庁公安部) - 加藤虎ノ介
榊 重臣(警察庁長官官房長) - 大石吾朗
本郷 芳則(神奈川県警察刑事部部長) - 池田政典
島村 明彦(神奈川県警察横須賀南警察署署長) - 水橋研二
中丸 真造(衆議院議員・元経済産業大臣) - 五王四郎
菊地 誠(神奈川県警察刑事部捜査第一課刑事) - 出合正幸
倉持 雅史(勲の息子) - 川原一馬
小宮山 英二(耕吉の弟) - 森下亮
平井 進(中丸の運転手) - 山崎画大
倉持 勲(建築会社経営者) - 佐藤正宏(第10話)
小牧 勝正(神奈川県警察STS小隊長) - 吉永秀平(最終話)
スタッフ
原作 - 今野敏『隠蔽捜査』シリーズ(新潮社刊)
脚本 - 中澤圭規、嶋田うれ葉、松本美弥子、熊本浩武
音楽 - 窪田ミナ
演出 - 岡本伸吾、酒井聖博、田中健太
主題歌 - wacci「東京」(エピックレコードジャパン)
タイトル音楽 - 近藤等則
ナレーション - 麻実れい
演出補 - 石川久、山崎統司
サウンドデザイン - 石井和之
タイトルCG - 稲生諭
ファイティングコーディネーター - 佐々木修平
ガンエフェクト - 納富貴久男
警察監修 - 古谷謙一
救急救命指導 - 鈴木哲司
医療指導 - 横井宏和、土田博和
企画協力 - 河野治彦
制作 - 那須田淳
チーフプロデューサー - 橋本孝
プロデューサー - 橘康仁
プロデューサー補 - 山崎統司、塩村香里
製作 - ドリマックス、TBS
各話あらすじ(2014.1.13 - 2014.3.24)全11話 平均視聴率 7.47%
第1話 2014年1月13日「事件は現場だけじゃない!会議室と家庭でも起きてるんだ!!」
竜崎(杉本)は警察庁に勤めるキャリア官僚で、長官官房総務課長の地位にある。政治家や国会との連絡調整からマスコミ対応などの役割を担っていた。ある日、指定暴力団の構成員とみられている保志野(河野マサユキ)が射殺体で発見されるという事件が発生した。しかし、報告が自分の元に上がってきていないことを知った竜崎は、幼なじみで同期の警視庁刑事部長・伊丹(古田)を訪ねる。伊丹は、警察庁の刑事局には既に報告済みで、長官官房に連絡が行かないのは、警察庁内の縄張り争いが原因で、自分には非がないと答える。その後、竜崎は上司の牛島(神保悟志)から、この事件の情報を集めるよう命じられる。そんな折、同一犯と思われる殺人事件が次々と発生し、過去の重大事件とのつながりが見えてくる。すると警察内部では、過去の事件の因果関係から、マスコミに不祥事とたたかれることを避けるため、秘密裏に事件を隠蔽(いんぺい)しようという動きが始まる。
第2話 2014年1月20日「辞職か大逆転か!?第1部完結編!主婦をなめないで!」
15年前に発生した4人の未成年による女子高生監禁・殺人事件に関わった人たちが殺害された事件で、参考人として連行されていた警察官・山田(春海四方)が犯行を自供した。竜崎(杉本哲太)は、上司の牛島(神保悟志)が上層部とこの事件の対応策を秘密裏に検討していることを知り、総務課長補佐・谷岡(青山倫子)に動向を探らせるとともに、捜査本部にいる伊丹(古田新太)に情報の素早い公開を迫る。しかし、長官官房総括審議官・上條(生瀬勝久)を含む上層部の判断は、自供した警察官の話に信用性がないとして、今一度慎重な捜査をするよう伊丹に迫る。それは、事実を隠蔽(いんぺい)し、事件を迷宮入りさせろという指示にもとれる命令だった。
第3話 2014年1月27日「果断・前編〜犯人射殺の謎と罠!最終決断!妻の命か人質の命か!」
降格人事を受け、東京・大森北署の署長となった竜崎(杉本哲太)は、事件発生の知らせを受ける。高輪南署管内で発生した強盗事件の犯人3人が、大森方面へ車で逃走中とのことで、そのルートから大森北署でも緊急配備をすることになった。配置図を確認した竜崎は、目黒、世田谷方面の環状7号線での追加配備を命じたが、人員不足で大森北署は右往左往する。やがて、犯人2人の身柄は警視庁の捜査員によって確保されるが、大森北署の緊急配備が間に合わず1人は逃走。大森北署を統括する警視庁第2方面本部の野間崎管理官(古舘寛治)はメンツがつぶされたと激怒する。一方、逃げた1人が管内のスナックに人質を取り立てこもっていると通報が入る。ことの重大さに警視庁から、伊丹(古田新太)が乗り込んでくる。
第4話 2014年2月3日「あなたは、一国一城の主…妻から託された想い…大逆襲が始まる!」
犯人射殺という形で幕を閉じた強盗犯の立てこもり事件だったが、犯人の拳銃には弾丸が1発も入っていなかったことが判明する。一刻も早く公表すべきだと主張する竜崎(杉本哲太)と、うやむやのまま事態を終結させたいと考える伊丹(古田新太)が対立する。だが、新聞に「警察特殊部隊が射殺。立てこもり犯は弾切れ」とスクープ報道されてしまう。伊丹が、記者会見で「隠蔽(いんぺい)しようとしたのか」と集中砲火を浴びせられる中、竜崎は、誰が現場の事実を漏らしたのかという犯人捜しでさらに頭を痛める。
第5話 2014年2月10日「非情の捜査中止命令…現場の意地を見せてやる!なるか一発逆転!?」
竜崎(杉本哲太)をはじめ大森北署の面々と伊丹(古田新太)は、立てこもり犯・瀬島(重住綾)を撃ったのは、警視庁特殊部隊(SAT)ではなく別の人物ではないか、と推理する。そして、人質となったスナックの店主・源田(有薗芳記)とその妻・芳美(小椋あずき)を含めた再調査を開始した。何よりも、射殺した人物特定の決め手となる弾道検査の結果を心待ちにしていた。そんな折、竜崎と伊丹は警察庁長官官房総括審議官・上條(生瀬勝久)から呼び出され、警察庁の総意として再調査の打ち切りを指示される。追い詰められた伊丹は捜査を断念。竜崎もそれに続くが、戸高(安田顕)らの説得を受け、背水の陣で再捜査に踏み切る。さらに、ある人物から竜崎に起死回生のヒントがもたらされる。
第6話 2014年2月17日「恋に落ちた警察署長…意外な刺客来日の米大統領をテロから守れ!」
警視庁警備部部長・藤本(金田明夫)から米大統領来日の第2方面警備本部長に任命された竜崎(杉本哲太)は、大森北署に方面警備本部を置き、刑事・戸高(安田顕)を不測の事態に備え特命班としてそばに置く、異例の措置を取る。しかし、いつもと違う事態が待っていた。警察庁長官官房総括審議官・上條(生瀬勝久)が藤本に頼み込み、警備部の美奈子(伊藤歩)を竜崎の秘書官として派遣したことだった。かつて、警察庁の新人研修で世話をした関係で面識はあったが、成長した美奈子に竜崎は心を奪われてしまう。たまらず竜崎は、同期の警視庁刑事部部長・伊丹(古田新太)に相談を持ち掛ける。
第7話 2014年2月24日「爆弾テロまで72時間!恋に落ちた署長は米大統領暗殺を防げるか!?」
捜査1課の刑事が情報屋として使っていた布施(正木俊和)が、テロ組織の一員だったことが判明した。そんな折、大森北署管内で多重事故を起こして行方をくらましていたトラック運転手・小島(小手伸也)の自宅から布施の遺体が見つかる。さらに、大統領の来日まで7日と迫る中、竜崎(杉本哲太)は、米国から先遣隊が来る3日後までにテロの首謀者を確保すると約束してしまった。竜崎の陣頭指揮の下、テロ組織の首謀者を追って総力捜査が開始される。
第8話 2014年3月3日「キャリア官僚連続殺人…外務省VS警察庁!?恐るべきワナを見破れ!」
東大井署管内で殺傷体が発見された。警視庁刑事部部長・伊丹(古田新太)は所轄に本部を立ち上げるが、被害者が外務省のキャリア官僚だったためか、捜査の主導権を公安に奪われそうになる。国際的なテロ組織の関与もあり得えると、大森北署署長・竜崎(杉本哲太)は、伊丹から捜査員の応援を頼まれるが、大森北署管内では、ひき逃げ事件の緊急配備中で、人手を送る余裕どころか、犯人の逃走を許してしまう。警視庁第2方面本部管理官・野間崎(古舘寛治)から、取り逃がした失態を責められたのと同時に、厚生労働省麻薬取締部の矢島(升毅)から、麻薬密売ルートや組織を摘発するために泳がせていた犯人を、大森北署の刑事・戸高(安田顕)が現行犯逮捕してしまったと抗議を受けてしまう。そんな折、竜崎の娘・美紀(三倉茉奈)の恋人が乗っていたと思われるモスクワ行きの飛行機が消息不明になり、妻・冴子(鈴木砂羽)から、安否を外務省へ問い合わせてほしいと頼まれる。
第9話 2014年3月10日「ついに上條失脚へ!変人コンビがキャリア官僚の大罪を暴き出す!」
ひき逃げ事件の被害者・八田(山川勝之)と同時期に大使館書記官としてコロンビアに赴任していた人物が現警察庁警備局公安課長・折口(飯田基祐)で、当時の上司が現警察庁長官官房総括審議官・上條(生瀬勝久)だったことが判明した。竜崎(杉本哲太)は外務省・内山(堀部圭亮)を呼び出し、彼の良心に訴えることで、外務省の機密情報を得ようと動く。伊丹(古田新太)は、公安に主導権を握られつつある東大井の外務省職員殺人事件の被害者がコロンビア大使館員だったことから、二つの捜査本部を束ね、竜崎の大森北署を捜査本部とし情報を一つに集めることで圧力に対抗しようとする。さらに竜崎は、厚生労働省麻薬取締部の矢島(升毅)が追う暴力団幹部・天木(今奈良孝行)の身柄を押さえるため逮捕状を伊丹に請求する。それを知った上條は厚労省と内通し、警察庁から圧力をかけ、捜査自体の封じ込みに掛かる。
第10話 2014年3月17日「変人コンビ最後の事件…誘拐された国会議員!要求は死刑囚の釈放」
警視庁刑事部部長・伊丹(古田新太)に、衆院議員・中丸(五王四郎)の秘書・田辺(加藤虎ノ介)から極秘の依頼が入る。福岡の遊説先から事務所に戻るはずだった中丸が、羽田空港へ迎えに行った運転手・平井(山崎画大)もろとも行方不明になっているという。だが、中丸は今までも行方をくらますことが度々あったため、極秘に行方をつかんでほしいというのだ。伊丹は、大森北署署長・竜崎(杉本哲太)にその捜索を依頼する。極秘捜索を嫌がった竜崎だが、仕方なく捜索を開始しようとした矢先、不審車両が見つかり平井の刺殺体がトランクから発見される。しかし、中丸の姿はなかった。伊丹らは本格的な捜査に乗り出すとともに、中丸が誘拐されている可能性もあるため、警察庁に報告、マスコミには報道を自粛させる対応を取る。そこへ、犯人と思われる男から「事件を報道しろ」と要求する電話が入る。
最終話 2014年3月24日「変人コンビ最後の大勝負!国会議員誘拐事件の黒幕を暴き出せ!」
大森北署署長・竜崎(杉本哲太)は、衆院議員・中丸(五王四郎)の誘拐で使われたプレジャーボートの所有者の息子で行方知れずになっている雅史(川原一馬)も犯人の可能性があると考え、刑事・戸高(安田顕)に捜査を続行させる。同時に竜崎は、裏で手を引く黒幕の存在を感じていた。やがて、プレジャーボートから採取された指紋と、犯人が使用したと思われる公衆電話から出た指紋が一致する。最終手段の突入に備えるため、竜崎は警視庁特殊捜査班(SIT)を使えという警視庁刑事部部長・伊丹(古田新太)の指示に背き、地の利で勝る神奈川県警特殊犯捜査係(STS)の出動を同県警捜査1課長・板橋(小木茂光)に要請する。
各話視聴率
番組公式サイト
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