なお、当作品から『水曜ドラマ』枠は6分拡大され、終了時刻が23:00に変更される。初回のみ 22:00〜23:10。
キャッチコピーは「働くひとを守るために、働くひとがいる。 」
原作
『ダンダリン一〇一』は、原作:田島隆 (とんたにたかし。田島隆公式HP )、作画:鈴木マサカズによる日本の漫画作品。
講談社の漫画雑誌「モーニング」で、2010年1月から連載された。
原作概要
労働基準監督署を舞台として、主人公の段田凛を始めとした労働基準監督官たちが、労働基準法、労働安全衛生法その他の同署の所管法令を適用してブラック企業などの労働法令の順守に欠ける企業を摘発し、日本の労働者を守っていくという物語である。
『ダンダリン一〇一』のタイトルは、主人公の段田凛から引用されたものであって、その奇態な氏名とテンポの良い発音リズムから興味をそそるものとなっている。
原作においては、「カバチタレ! 」、「特上カバチ!! ( カバチタレ! 2 ) 」、「カバチ!!! ( カバチタレ! 3 ) 」と同じく、広島が物語の舞台となっている。
ドラマ概要
労働Gメン=労働基準監査官の奮闘を描く、働く女性の物語。とんたにたかし(原作)、鈴木マサカズ(作画)の両氏による漫画「ダンダリン101」をもとに、竹内扮する融通の利かない労働基準監督官・段田凛(だんだりん)が、ブラック企業に立ち向かうさまを痛快に描いていく。
ストーリー
段田凛(竹内結子)は、あらゆる事業所に立ち寄り、労働基準法の順守を促すことを任務とする労働基準監督官。労働者を守るためならどんな圧力にも屈せず、空気もよまない本気な性格の持ち主だ。
前の職場から厄介払いされた凛は、西東京労働基準監督署に赴任。南三条和也(松坂桃李)ら波風立てずに仕事をしていた男性監督官たちを巻き込み、「サービス残業」「名ばかり管理職」「パワハラ」などが横行するブラック企業に敢然と切り込んでいく。
キャスト
西東京労働基準監督署
監督・安衛課 労働基準監督官
段田 凛(だんだ りん)〈32〉
演 - 竹内結子
青山署より異動してきた監督官。出勤途中に違反箇所を見つけると、気になって是正せずにはいられない。
南三条 和也〈27〉
演 - 松坂桃李
段田とペアを組むよう命じられる。胡桃沢から転職を誘われている。土手山からは「南」と省略されて呼ばれる。
温田 祐二〈38〉
演 - 水橋研二
小宮 瑠璃子〈23〉
演 - トリンドル玲奈
田中 正一〈38〉
演 - 大倉孝二
土手山 郁夫〈44〉
演 - 北村一輝
課長。前妻との間に息子が1人おり、離婚時の約束として月2回会う約束をしている。
太田 昌子〈53〉
演 - 大島蓉子
非常勤職員。署長のよき話し相手。
真鍋 重夫〈55〉
演 - 佐野史郎
署長。職務上のトラブルを嫌う。
相葉社労士事務所
胡桃沢 海〈27〉
演 - 風間俊介
南三条の同期。元労働監督官。現在は社会保険労務士。
相葉 博美〈50〉
演 - 賀来千香子
事務所代表。
その他
紺野 みどり〈41〉
演 - 西田尚美
土手山の元妻。
紺野 雄一
演 - 渡辺哲史
土手山の息子。
南三条 恭子〈50〉
演 - 石野真子
和也の母親。
スタッフ
原作 - 原作:田島隆 / 作画:鈴木マサカズ『ダンダリン一〇一』(モーニング / 講談社)
脚本 - 秦建日子
音楽 - 浅草ジンタ
演出 - 佐藤東弥、中島悟、松永洋一
演出補 - 松永洋一、松山雅則
TD - 金子幸男
撮影 - 長嶋秀文
音声 - 岩橋尚治
美術 - 高野雅裕、樫山知恵子
VE - 弓削聡
編集 - 高橋稔
音楽プロデューサー - 志田博英
音響効果 - 谷口広紀
タイトルバック - ゴッホ今泉
VFX - 西村了
CG - 菊間潤子、松本絵里子
アクションコーディネート - 佐々木修平
カースタント - 佐藤秀美
体操振付 - 振付稼業air:man
ケーキ監修 - 西田喜孝(第5話)
法医学監修 - 長尾正崇(第7話)
監修 - 田島隆、吉松美貞
取材協力 - 東京労働局
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 三上絵里子、柳内久仁子(AX-ON)
アシスタントプロデューサー - 白石香織、渡邉美郁、杉山葉香
制作協力 - 日テレアックスオン
製作著作 - 日本テレビ
主題歌 - 松任谷由実「今だけを きみだけを」(ユニバーサルミュージック)
各話あらすじ(2013.10.2 - 2013.12.11)全11話 平均視聴率 7.41%
第1話 2013年10月2日「働く人を守りたい…ブラック企業に制裁を」※22:00〜23:10
‘事なかれ主義’の真鍋署長(佐野史郎)の下、職員たちが波風立てぬよう働く西東京労働基準監督署に、凛(竹内結子)が着任する。真鍋から‘問題児’故にしっかりした指導係を付けるようにと言われた課長の土手山(北村一輝)は、たまたま居合わせた南三条(松坂桃李)にその役割を押し付ける。早速、行動を共にする2人だが、凛の扱いに困り果てる南三条は、西川(渡辺いっけい)のバイクと接触しかけて転倒。平謝りの西川が「サービス残業」でヘトヘトだと知った凛は、西川の勤務先に調査に入ると言い出す。
第2話 2013年10月9日「女ナメんな内偵24時!セクハラ社長に唸れ!!」
飲茶(ヤムチャ)カフェチェーンの店長・花枝(平山あや)が、社長からのセクハラを訴えて、労働基準監督署に駆け込む。セクハラは、労働局の管轄だからと花枝を帰してしまった凛(竹内結子)の姿に、土手山(北村一輝)らが安心したのもつかの間だった。南三条(松坂桃李)と外回りに出掛けた凛は、ランチを口実に花枝が働いてる店へ向かう。そこで凛は、社長・椎名(篠井英介)を相手に暴れてしまい、土手山から激怒される。しかし、凛は諦めるどころか、残業にかこつけて夜を徹しての独自調査を開始する。
第3話 2013年10月16日「守るべきものは?友情か法律か」
土手山(北村一輝)の大学時代からの親友・相島(マギー)が経営する工務店の作業現場で、作業員の転落事故が発生する。電話を受けた凛(竹内結子)は、土手山と一緒に現場へ向かう。土手山は、作業員が貧血でバランスを崩したらしいという報告を受け、事故で処理しようとするが、凛は法律違反ではないかと疑う。そんな中、南三条(松坂桃李)が暴力事件を起こしていたことが発覚。南三条は、署長・真鍋(佐野史郎)から厳重注意を受ける。一方、土手山は、相島の現場で不正がある可能性を凛から指摘されて激怒する。
第4話 2013年10月23日「学生絶望!?内定切り企業に唸れ」
あるスポーツ用品メーカーは業績不振のために、就職が決まった学生に対して企業側が一方的に内定取り消しを申し伝える「内定切り」が避けられないほど追い込まれていた。正しい手順を踏まなければ当然、労働基準法違反になってしまうところを、そのメーカーは社会保険労務士の胡桃沢(風間俊介)の入れ知恵で、切り抜けようとしていた。凛(竹内結子)は、メーカーの不正をただそうとする。最初は凛に反対していた課長の土手山(北村一輝)も、一緒に調査に向かうことに。しかし、凛に協力したという理由で、学生の佑美(志田未来)は人事担当者から責められることになる。
第5話 2013年10月30日「嫌な会社を辞める方法」 ※前番組「プロ野球コナミ日本シリーズ2013 第4戦 巨人vs東北楽天」が放送延長(18:05〜22:44)のため、第5話は開始時間変更(23:50〜24:50)。
人気パティシエの唐沢(賀来賢人)が、社長の川合(東根作寿英)が「退職」を認めてくれないと相談に訪れる。大量生産のためのレシピ改悪や、菓子作りより取材重視の姿勢が我慢できないという。一方、川合は唐沢が退職するなら、5千万円の損害賠償裁判を起こすと言い出す。川合が社労士の胡桃沢(風間俊介)に相談したことを知った凛(竹内結子)は南三条(松坂桃李)と抗議に出向き、彼の上司・相葉(賀来千香子)と一戦を交える。
第6話 2013年11月6日「ニッポンは働きやすい国ですか」
凛(竹内結子)のいる西東京労働基準監督署は中小企業を対象に、外国人が不当な雇用条件で働いていないかを監督することに。凛と南三条(松坂桃李)は、多くの外国人労働者を抱える、ある工場へ臨検に行くが門前払いされてしまう。社長の杉下(嶋田久作)の態度に疑問を感じた凛が周囲で聞き込みをした結果、この工場では外国人労働者を24時間管理下に置き違法な労働をさせている可能性が浮かび上がってきた。大規模摘発を狙う署長の真鍋(佐野史郎)の号令の下、凛たちが工場の監視に当たることになるが、工場のガードは堅く、労働者から話を聞くことさえできない。そんな中、タイやベトナムからの労働者が多いという点に注目した凛は、南三条の母・恭子(石野真子)に協力してもらい、思わぬ奇策を打ち出す。
第7話 2013年11月13日「働くことの壁とは…ダンダ化できない指導係」
南三条(松坂桃李)は、業務以外の仕事はしないが、凛(竹内結子)と行動を共にするうちに「ダンダ化」しているのではないかと周囲から心配される。そんな折、茅ケ崎(中村倫也)という男性が、西東京労働基準監督署にやって来る。父・英夫(大高洋夫)が、会社からの帰宅途中に転落死し、労災保険が認められるのか相談したいという。南三条は、労災は必ず下りると言い切るが、その姿に凛は不安を感じる。そして、凛の不安は的中。英夫は帰宅途中に私用で寄り道をしていたのだった。南三条は、労災が下りなかったことを謝罪するために、英夫の妻・恵子(朝加真由美)の自宅を訪れ、英夫が頭痛を訴えていたことを知る。
第8話 2013年11月20日「会社が嫌なら辞めればいい?働く人の選択肢」
仕事への態度が未熟だと凛(竹内結子)に指摘され、自信を失った南三条(松坂桃李)は休暇を申請。そんな中、南三条の同級生・航(石田卓也)の母・照美(かとうかず子)が、航の劣悪な労働状況について労働基準監督署に相談にやって来た。航が働く会社は従業員に強制的に研修を受けさせていた。凛たちが、その会社の調査を進める中、南三条は過労で倒れた航に「会社が嫌なら辞めればいい」と言い放つ。そんな中、凛は従業員を救うためのある方法を思い付く。
第9話 2013年11月27日「働いているのに労働者じゃない!?法律のウラ」 ※「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2013(19:00〜22:24) 」が放送のため、開始時間変更(22:30〜23:30)
休暇を取っていた南三条(松坂桃李)が、職場に復帰する。そんな中、土手山(北村一輝)に昇進の話が持ち上がるが、土手山は転勤が伴う人事を素直に喜ぶことができない。同じ頃、土手山の息子・雄一(渡辺哲史)が労働基準監督署に相談にやって来る。土手山の元妻である母みどり(西田尚美)が、雇用先の社長にだまされて給料が激減したという。話を聞いた凛(竹内結子)は、土手山と共にみどりの働くホテルへ向かう。凛たちは、社長・梶川(松田悟志)から、みどりたちは派遣社員ではなく「個人事業主」として、ホテルから業務を請け負う形で契約を結び直したことを聞かされる。
第10話 2013年12月4日「傷つけた労働者への代償!?監督官を辞める時」
凛(竹内結子)を付け狙う謎の男(柄本明)が、凛を逆恨みする胡桃沢(風間俊介)とタッグを組んだ。凛を攻撃するため、彼らは凛の相棒・南三条(松坂桃李)に目を付ける。
そんな中、あるゲーム会社の社員・美月(石橋杏奈)の労働相談を受けていた南三条が、美月への暴行未遂容疑で逮捕されてしまう。凛の存在に影響を受け、仕事への情熱を取り戻し始めていた土手山(北村一輝)ら労働基準監督署の面々は南三条を救出するために尽力する。そんな中、胡桃沢は凛にゆがんだ憎しみをぶつけ、監督官を辞めるよう迫る。一方、凛と相葉(賀来千香子)をつないでいた過去も少しずつ明らかになる。
最終話 2013年12月11日「何のために働くのか…監督官としての答え」
ついに凛(竹内結子)は、監督官を辞める決意を固め、引き留めようとする南三条(松坂桃李)に、心の傷を告白する。凛は新人の時、社会保険労務士だった学生時代の親友・岸本(金井勇太)が担当していた会社を倒産に追い込み、その責任を感じた岸本が、凛の目の前で自殺してしまった。そして1年前、飯野(柄本明)が経営していた会社を凛が倒産させたせいで、今度は南三条を苦しめている。凛は、それに耐えられなくなったのだ。しかし、そんな凛を南三条は叱り飛ばす。凛は、南三条の思いを受け止め、翌日、ある決意を持って現れる。
各話視聴率
番組公式サイト
(ダンダリン一〇一 - Wikipedia)