『オレたちバブル入行組』をベースとする第一部と『オレたち花のバブル組』をベースとする第二部の前後編二部構成。主演は堺雅人。初回は21:00〜22:48、最終回は21:00〜22:19に拡大。
キャッチコピーは、「クソ上司め、覚えていやがれ!」
2020年版
2020年版は当初、2020年4月19日から放送開始が告知されていたが、2019新型コロナウイルスの影響でドラマ撮影の中断が決定したため、TBSテレビから放送延期が発表された。
原作
半沢直樹シリーズ(はんざわなおきシリーズ)は、池井戸潤による企業エンターテインメント小説シリーズ。
概要
バブル期に大手都市銀行「東京中央銀行」に入行した銀行員・半沢直樹が銀行内外の人間や組織による数々の圧力や逆境と戦う姿を描く。
第1作『オレたちバブル入行組』は『別冊文藝春秋』2003年11月号から2004年9月号にかけて連載され、2004年12月に文藝春秋より単行本化、2007年12月に文春文庫より文庫化された。第2作『オレたち花のバブル組』は『別冊文藝春秋』2006年5月号から2007年11月号にかけて連載され、2008年6月に単行本化、2010年12月に文庫化された。
第3作『ロスジェネの逆襲』は『週刊ダイヤモンド』2010年8月7日号から2011年10月1日号にかけて連載され、2012年6月にダイヤモンド社より単行本化された。『週刊ダイヤモンド』2013年5月18日号より第4作『銀翼のイカロス』が連載中。
2013年には『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』を原作とするテレビドラマが『半沢直樹』(はんざわなおき)のタイトルで放送される。
シリーズ一覧
オレたちバブル入行組
単行本〈文藝春秋〉:2004年12月5日発行、ISBN 9784163236001
文庫本〈文春文庫〉:2007年12月10日発行、ISBN 9784167728021
オレたち花のバブル組
単行本〈文藝春秋〉:2008年6月15日発行、ISBN 9784163267005
文庫本〈文春文庫〉:2010年12月10日発行、ISBN 9784167728045
ロスジェネの逆襲
単行本〈ダイヤモンド社〉:2012年6月29日発行、ISBN 9784478020500
ドラマ概要
俳優・堺雅人主演による連続ドラマ「半沢直樹」では、直木賞作家・池井戸潤氏の小説を原作に、バブル期に大手銀行に入行した主人公・半沢直樹の葛藤と苦悩に満ちた銀行員生活を描く。半沢を支える妻の花を上戸彩、スピード出世で銀行の常務に上り詰めた切れ者・大和田を香川照之が演じる。
ストーリー
東京中央銀行・大阪西支店の融資課長を務める半沢直樹(堺雅人)は、支店長の強引な指示で西大阪スチールに5億円を融資するが、詐欺まがいの倒産で融資が焦げ付いてしまう。出世に執着する支店長から全責任を押し付けられ、東京本店に呼び出された半沢は責任を真っ向から否定し、「5億円を取り戻す」と明言する。支店長側からの妨害工作だけでなく、国税局も西大阪スチールに目をつけて調査に乗り出すなか、半沢は今回の計画倒産に隠された予想外の事実にたどりつく。「やられたら倍返し」を信条に、バンカーとして生き残りをかけた半沢の戦いが始まる。
キャスト
主要人物
半沢とその同期
半沢 直樹(はんざわ なおき)
演 - 堺雅人(少年期:中島凱斗)
東京中央銀行大阪西支店融資課課長 → 東京本部営業第二部次長。1970年12月8日生まれ。石川県金沢市出身。慶応義塾大学経済学部卒。体育会剣道部。
1992年、産業中央銀行に入行する。「やられたらやりかえす、倍返しだ!」をモットーとし、曲がった事を誰よりも嫌う。それ故上司との対立は絶えないが、部下からの信頼は厚い。常に父・慎之助のネジを形見のように携帯している。
第一章では、東京中央銀行の社宅に妻と息子の3人で住む。東京第一銀行との合併を経て、大阪西支店の融資課長に着任し、中西ら部下と仕事に邁進していたが、西大阪スチール倒産事件の一件から浅野の策略を知り、全面対決を繰り広げた。最終的には罪を見逃す代わりに「自らを営業第二部の次長に、部下を希望の栄転先に就かせること」を条件として浅野を沈めた。
第二章では東京の社宅に住んでおり、今度は伊勢島ホテルの一件から、過去に深い因縁のある大和田と対決することになる。
渡真利 忍(とまり しのぶ)
演 - 及川光博
東京中央銀行東京本部融資部。慶応義塾大学経済学部卒。
「人事が全て」と公言するほどの情報通。入行当時は、プロジェクト・ファイナンス志望だった。
非常にクールで整然とした物言いをしていたが、半沢が東京本店に栄転してきてからは会う機会が多くなり、伊勢島ホテルの一件もあって、かつての熱い情熱が再燃してきている。
近藤 直弼(こんどう なおすけ)
演 - 滝藤賢一
東京中央銀行大阪本店システム課 → 東京本部人事部扱い → タミヤ電機へ出向し、役職は経理部長。以前は秋葉原東口支店融資課課長代理。慶応義塾大学商学部卒。
大学在学中は体育会剣道部に所属し、半沢とは大学以来の剣道仲間。
秋葉原時代に上司・小木曽からノルマ達成の極度のストレスを与え続けられた結果、統合失調症を患い、半年間休職する。大阪本店に異動し、神戸市に一戸建てマイホームを新築し家族と僅かな期間住むが、出向が決まり転居を余儀なくされる。出向先が決まるまでは東京本部の通称・座敷牢で名簿作成をしていた。
タミヤ電機では、無責任な社長や自分を余所者扱いする部下、難癖をつけて融資をしぶる古里の板挟みにあって苦しんでいたが、戸越のリーク情報を貝瀬が握りつぶし、古里がそれを黙認していた証拠を半沢と共につかみ、古里に融資を認めさせることに成功する。これを期にかつての覇気を取り戻し、自分を見下す部下たちを一喝した。その後、粉飾決算で会社が4千万もの赤字を隠していた裏帳簿を発見し、社長と野田に直訴して会社の再建に情熱を傾ける。その中で転貸資金による不正融資を突き止め、偶然見かけた融資先の女社長・棚橋を尾行する。半沢同様、正義感が強いが、道理に合わないことなどを耳にすると感情が高ぶって、場所柄やタイミングを考えずに声を荒らげてしまう時がある。
東京中央銀行
中野渡 謙(なかのわたり けん)
演 - 北大路欣也(特別出演)
頭取。「人」を大切にすることに重きを置いている。合併後も何かと対立する東京第一銀行出身者と産業中央銀行出身者の派閥意識を一掃するために奔走するものの、大和田派の台頭で二の足を踏まされている。第二部では伊勢島ホテルの一件で湯浅から半沢を担当にして欲しいという依頼もあり、先の大阪西支店での不祥事を解決した半沢を伊勢島ホテルの担当に指名した。
大和田 暁(おおわだ あきら)
演 - 香川照之
常務取締役。旧産業中央銀行出身。
最年少で常務に抜擢された出世頭。派閥意識が強く、駆け引きや人心掌握術にも長けているが、常に冷静で、これまで気にかけてきた部下であっても、切り捨てるときには容赦がない。大和田派と言われる浅野が支店長を務める大阪西支店での融資事故の報告を受け、その過程で半沢に興味を持つようになり、半沢に自分の派閥に属するように誘いを掛けるもすげなく断られてしまう。しかし、伊勢島ホテルの羽根専務と結託し、更なる力をつけて半沢と中野渡を追い落とすべく暗躍を開始する。実は、慎之助が自殺するきっかけとなった、駒田工業への融資の打ち切りを宣告した張本人。
岸川 慎吾(きしかわ しんご)
演 - 森田順平
取締役。業務統括部長。大和田派の筆頭。
高木専務(たかぎせんむ)
演 - 三浦浩一
専務取締役。旧東京第一銀行出身。中野渡派を自認している。
国税局
黒崎 駿一(くろさき しゅんいち)
演 - 片岡愛之助
金融庁検査官 → 大阪国税局査察部統括官 → 金融庁検査局主任検査官。
金融庁監査で当時大手銀行だった大同銀行を破綻に追い込ませたことが原因で、国税局に異動している。切れ者ではあるが、傲慢かつヒステリックな性格。オネエ言葉で話す癖があり、激高すると部下の急所を鷲掴みにして怒鳴る。
第一部では、西大阪スチールの脱税調査を指揮し、半沢ら東京中央銀行の前に立ちはだかる。半沢より先に藤沢未樹に接触し、彼女の違法行為を見逃すという条件を付けるも、その後、半沢と手を組んだ未樹の計略によって出し抜かれてしまい、半沢に対し更なる怒りを燃やす。第二部では再び金融庁に返り咲き、経営悪化した伊勢島ホテル関連の金融庁検査を指揮する。そして何者かのリークで貝瀬と古里の伊勢島ホテルの一件を扱った文書を半沢が疎開資料として手元に置いていた事を知り、部下を自宅に待機させて不意打ちの如く家宅捜査を行ったり、偶発的に花が自分の実家に送った事も知って追跡をかけるなど非常に執念深いが、どちらも失敗している。また、暗算が得意で、目を閉じながら右手で算盤を打つ仕草をして即座に合計額をはじき出している。
半沢家
半沢 花(はんざわ はな)
演 - 上戸彩
直樹の妻。専業主婦。弁の立つ直樹が唯一敵わない相手。思ったことをすぐ口にするが、実際は非常に夫思いで、その口うるささが直樹の心の救いや、仕事上の問題解決のヒントにもなっている。結婚前はフラワーアレンジメントの仕事をしていた。銀行での夫の立場が悪くならないよう、社宅での奥様会にも気を使いながら参加している。
半沢 隆博(はんざわ たかひろ)
演 - 二宮慶多
直樹・花の息子。幼稚園児。
半沢 慎之助(はんざわ しんのすけ)
演 - 笑福亭鶴瓶
直樹の父親。直樹が中学生の時に死去。夫婦で金沢にて「半沢ネジ」というネジ工場を経営していたが、取引の半分を占めていた駒田工業が倒産し、見切りを付けた産業中央銀行から融資を打ち切られ、追い詰められた末に首吊り自殺する。「人と人とのつながりを大切にし、ロボットみたいな仕事だけはしてはいけない」という言葉を直樹に遺す。
半沢 美千子(はんざわ みちこ)
演 - りりィ
直樹の母親。内海信用金庫から融資を受けて半沢ネジの倒産を回避し、夫が遺した樹脂製ネジの事業を軌道に乗せる。会社を継がなかった息子に代わって、工場を切り盛りしている。
近藤家
近藤 由紀子(こんどう ゆきこ)
演 - 山崎直子
近藤の妻。夫思いで、花とも仲が良い。花は新居を訪れ、家族生活を重視する近藤家をうらやましく思っていた。
近藤 洋弼(こんどう ようすけ)
演 - 大西利空
近藤の息子。
その他
銀行イメージキャラクター
演 - 夏目三久
東京中央銀行のイメージキャラクター。
来生 卓治(きすぎ たくじ)
演 - ダンカン
フリーライター。西大阪スチールの5億円融資事故を調べている。小村武彦の家族捜索の見返りに有力な情報を半沢から聞き出し、その記事がスクープとして『週刊ファスト』に掲載される。
スタッフ
原作 - 池井戸潤『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』(文春文庫刊)
脚本 - 八津弘幸
音楽 - 服部隆之
演出 - 福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
ナレーション - 山根基世
脚本協力 - 坪田文
演出補 - 棚澤孝義、田中健太
監督補 - 川嶋龍太郎
CG - 酒井基宏
タイトル - 井田久美子
音楽コーディネーター - 溝口大悟
選曲 - 御園雅也
アクションコーディネーター - 辻井啓伺
税理士監修 - 坂本剛
剣道指導 - 永島宗行
スチール - 品川裕之
インターネット - 佐藤英子、山田香織
番組宣伝 - 川鍋昌彦
広告企画 - 秋山真人
記録 - 福寿香里、舘野弘子
編成 - 岸田大輔
制作進行 - 露崎裕之
プロデューサー - 伊與田英徳、飯田和孝
プロデューサー補 - 萩原孝昭
製作著作 - TBS
各話あらすじ(2013.7.7 - 2013.9.22)全10話 平均視聴率 29.07%
第1話 2013年7月7日「やられたら倍返し!悪い上司に立ち向かうニューヒーロー誕生!!5億を取り戻せるか?社宅での妻たちの戦い出世か?友情か?」 ※15分拡大(21:00〜22:48)
バブル経済の末期に銀行に入行した半沢(堺)は、それから20年ほどたった現在、大阪西支店で業務の中心的役割を担う世代になっていた。そんな半沢に、支店長の浅野(石丸幹二)から強引な指示が下り、あるスチール会社に5億円の融資契約を取り付けることになった。この融資によって営業目標を達成した大阪西支店は、名誉ある最優良店舗賞を初受賞することになる。しかし、一見優良企業に見えたスチール会社だったが、融資からたった3カ月後、あっけなく倒産した。この結果、融資額5億円全額をだまし取られることになってしまった。融資失敗の責任に関して、本店に呼ばれ聞き取り調査に出席した半沢は、全責任を自らに負わせようとする上司たちに真っ向から反発し、取られた5億円を取り戻すと宣言する。
第2話 2013年7月14日「上司の濡れ衣を振り払え!悪い奴に倍返し」
半沢(堺雅人)の勤める銀行は、スチール会社への融資で5億円の不良債権を抱え込むことになり、半沢は自身の命運を懸けて融資金の回収に動く。そんな中、残された資料から、同社の倒産が「計画倒産」だった疑いが浮上する。半沢は、スチール会社倒産の影響で連鎖倒産を余儀なくされた金属会社社長・竹下(赤井英和)に協力を仰ぎ、苦労の末、スチール会社社長・東田(宇梶剛士)が海外に所有している時価5千万円の別荘の存在を突き止める。しかし、この物件の存在には、査察部統括官・黒崎(片岡愛之助)ら国税局も、ほぼ同時に気付いていた。
※2013年7月21日は、「 夏の決戦!参院選2013 ニッポンどこへ行く!? 」(19:50〜24:45)を放送のため、休止。
第3話 2013年7月28日「クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!?裏切り者も出現」 ※15分拡大(21:00〜22:09)
東田(宇梶剛士)が海外に所有する5千万円の別荘差し押さえに失敗した半沢(堺雅人)は、「裁量臨店」と呼ばれる本部からの内部検査を受けることになる。だが、その検査は、融資事故の全責任を半沢に押し付けようとする支店長・浅野(石丸幹二)が仕組んだものだった。裁量臨店は、半沢たち融資課に不利な情報ばかりが噴出し、融資課一同は苦しい立場に追い込まれる。しかし、最終日となる3日目に衝撃の結末が待ち受けていた。
第4話 2013年8月4日「10倍返しなるか!上司と部下の裏切り」
融資事故の情報をマスコミにリークすることと引き換えに、東田(宇梶剛士)の潜伏先を突き止めた半沢(堺雅人)。しかし、その場所に張り込んだ竹下(赤井英和)が送ってきた写真に、東田と一緒に写っていたのは、支店長・浅野(石丸幹二)だった。そこで半沢は、浅野が東田から何らかの見返りを得ていないか、その証拠を探し始めることにする。その後、部下と策を練って、浅野の金の流れをつかむことに成功した半沢は、鍵を握る東田の愛人・未樹(壇蜜)に接触する。
第5話 2013年8月11日「半沢が出向に…!?生き残りをかけた戦」
国税局に寝返った未樹(壇蜜)は黒崎(片岡愛之助)と取引をし、東田(宇梶剛士)が自らに貢いだ店の開店資金の摘発を見逃してもらう代わりに、捜査の協力を約束する。実際に捜査が入ると、未樹は東田から渡された印鑑や通帳を持ってベランダから逃走し、東田から指示された潜伏先ではなく、近くで待機していた黒崎の元へ向かった。一方、半沢(堺雅人)は、支店内の部下も同席する会議で支店長・浅野(石丸幹二)から、実質的な出向の内示を言い渡される。出向が決定的になる中、それでも半沢は最後の抵抗を試みる。そして、最後に半沢は、驚きの行動を取る。
※2013年8月18日は、「 世界陸上モスクワ「9日目」20:00〜24:00」放送のため、休止。
第6話 2013年8月25日「5億から120億!東京で、倍返しなるか本店に異動した半沢は巨大な敵と戦う!!」 ※25分拡大(21:00〜22:19)
半沢(堺雅人)が銀行本部の営業第2部次長に栄転し、既に1年がたとうとしていた。そんな折、部長の内藤(吉田鋼太郎)に呼び出され半沢は突然、大きな仕事を背負わされることになる。それは、老舗ホテルの経営再建と、金融庁が銀行に対して行う「金融庁検査」への対応だった。そのホテルは長く業績が低迷し、銀行が200億円もの融資をしたばかりだったが、その直後、資金の運用失敗で120億円もの損失が出ることが明らかになったのだ。大阪で、回収不能と思われた5億円の不良債権を回収した半沢だが、120億円となると次元が違う。「自分には無理だ」と言う半沢に対して、この案件は中野渡頭取(北大路欣也)命令だ、と内藤は告げる。早速、再建のために奔走する半沢だったが、今回の巨大案件には、さまざまな立場の人間の思惑が錯綜(さくそう)しており、早期に事態の収拾を図るのは不可能のように思われた。
第7話 2013年9月1日「半沢が土下座する!絶体絶命の大ピンチ」
金融庁検査への対応とホテルの経営再建という二つの大きな課題を突き付けられた半沢(堺雅人)。金融庁検査を先頭で率いるのは、大阪時代に国税局査察部統括官として半沢としのぎを削った黒崎(片岡愛之助)だった。黒崎は国税局から金融庁に戻り、銀行に対する検査の主任検査官として任命されたのだ。半沢はホテルが200億円の融資を得るために、資金運用による損失の事実を隠蔽(いんぺい)する工作を行ったことを突き止め、その黒幕を探し始める。一方で、ホテルを救い、銀行が巨額の引当金を積むことを避けるために、ホテルの聖域ともいわれる領域に手を付けることを社長・湯浅(駿河太郎)に進言する。しかし、そのためには、湯浅と対立する専務・羽根(倍賞美津子)の圧力をかわし、羽根を新社長に据えようと画策する、ある人物と闘う必要があった。
第8話 2013年9月8日「強敵ライバル登場!負ければ出向の危機」
伊勢島ホテル再建の柱ともなるITシステムを構築中の外注先「ナルセン」が破綻するとの情報が金融庁の黒崎(片岡愛之助)からもたらされた。ナルセンが破綻すると、これまで費やしてきた110億円以上の投資が損失となってしまい、伊勢島ホテルは再び窮地に追い込まれる。事態を重く見た銀行幹部は、半沢(堺雅人)を伊勢島ホテルの担当から外す方向で話を進めようとするが、食い下がる半沢の上司・内藤(吉田鋼太郎)に対し、大和田常務(香川照之)は本番の金融庁検査の前に模擬検査を行うことを提案。大和田の息のかかった融資部の福山(山田純大)を半沢の後任候補とし、検査で一騎打ちをさせることになった。一方、出向先となったタミヤ電機の不正を追い続ける近藤(滝藤賢一)は、タミヤ電機から他の会社に不正に貸し付けられた3千万円があることが分かり、その金の行方を追ううちに、信じられない事実を目の前にする。
第9話 2013年9月15日「最終決戦!〜出向をかけた金融庁検査!!」 ※10分拡大(21:00〜22:04)
タミヤ電機を隠れみのに、3千万円もの融資を受けていたのは、常務・大和田(香川照之)の妻・貴子(相築あきこ)が経営する会社だった。半沢(堺雅人)は大和田を追い詰めるため、社長・田宮(前川泰之)の証言を取るよう近藤(滝藤賢一)に依頼する。一方、金融庁検査が2日後に迫った最終聞き取り調査を前に、半沢は驚きの秘策を用意し、伊勢島ホテルの社長・湯浅(駿河太郎)の説得を試みる。しかし、その内容は、100年以上続く歴史あるホテルにとっては、あまりにも大きな決断だった。そんな折、近藤は、ついに田宮の証言を取ることに成功する。半沢たちが大和田を追い詰め、責任を取らせるのには十分な証拠だったが、合流を待つ半沢と渡真利(及川光博)の元に近藤は一向に現れなかった。
最終話 2013年9月22日「最終回SP 100倍返しなるか最後の土下座するのは誰だ!〜衝撃の結末!!友情か?裏切りか?」 ※25分拡大(21:00〜22:19)
金融庁検査を乗り越えた半沢(堺雅人)は、大和田(香川照之)の不正を暴くために取締役会に提出する報告書作りに着手する。しかし、断罪の決め手となる「迂回(うかい)融資」の証拠が、近藤(滝藤賢一)から届かない。
各話視聴率
番組公式サイト
(半沢直樹シリーズ - Wikipedia)
タグ:半沢直樹