キャッチコピーは「潜入探偵はあなたの隣にも潜んでいる――。」
概要
松田翔太演じる協調性がない変わり者の名探偵・トカゲが、並外れた記憶力と身体能力を武器に潜入捜査で犯人を突き止めるミステリー。元刑事のトカゲは、古巣・警視庁からの強い要請で捜査に協力することになり、タフでキュートな助手の香里（蓮佛美沙子）と共にターゲットに潜入する。脚本はドラマ「華麗なる一族」などを手掛けた橋本裕志による書き下ろし。トカゲをライバル視する人情家の刑事・寺島役を松岡昌宏、トカゲの刑事時代の上司・岸森役を遠藤憲一、探偵事務所の所長・柳田役を伊東四朗が演じる。
ストーリー
元刑事で探偵事務所の調査員として働くトカゲ（松田翔太）は、ある事件でミスを犯し、相棒刑事を亡くしてしまい退職した過去があった。他人に心を許さず協調性がないのが難点だが、映像を記憶する超人的な能力と高い身体能力で、数々の難事件を解決してきた実績を買われて、警視庁からの強い要請により潜入探偵として捜査に復帰することになる。そのトカゲと正反対の性格の助手・望月香里（蓮佛美沙子）は、お嬢様育ちながら押しが強い人情家。助手に助けられながら、事件を解決していくことで、トカゲは次第に香里と心が惹かれあい、自らの殻を破り始める。
キャスト
ヤナギ探偵事務所
織部 透 〈29〉
演 - 松田翔太（少年期：山崎竜太郎）
潜入探偵。通称：トカゲ。元警視庁刑事部捜査第一課刑事。巡査部長。東京都出身。愛用のバイクはホンダ・VFR1200F。映像記憶能力と身体能力に長けている。しかし、その記憶能力の高さから、小学生時代にはクラスメートから気持ち悪いと言われ避けられていた。2年前のある事件で先輩刑事の茂手木を助けることができず、その責任を取る形で依願退職する。
望月 香里 〈24〉
演 - 蓮佛美沙子
トカゲの助手。2年間銀行に勤めていたが、3ヶ月前に失踪した恋人の陽介を探すために探偵に転職。推理小説マニア。嗅覚が鋭い反面、車の運転は未熟。柳田にトカゲの調査経過を随時報告するため、トカゲの調査先に潜入する。
茂手木 蒼太〈7〉
演 - 君野夢真
茂手木の息子。父親の死後、施設に預けられていたが、トカゲを慕いヤナギ探偵事務所にやって来る。ソイレンジャーのファン。
柳田 雅彦〈65〉
演 - 伊東四朗
所長。元捜査一課刑事で道男の元同僚。16年前に道男が一人で犯人を追うのを止めることができず、死なせてしまったことを悔やんでいた。トカゲに父親が死亡した理由を話すことができず、長年に渡って謝りたいと思い続けてきたが、既に事情を知っていたトカゲからは「柳田さんの中にずっと親父がいてくれるならそれで十分だ」と告げられる。
警視庁刑事部捜査第一課
寺島 秀司〈35〉
演 - 松岡昌宏
警部補。2年前のある事件で、トカゲが茂手木を見捨てたことを憎んでいる。小田桐晃を殺害した容疑で指名手配される。
槙原 洋子〈31〉
演 - ミムラ
巡査部長。茂手木の元恋人。寺島と同様の理由でトカゲを恨み、潜入探偵を必要としない捜査を立証するため動く寺島に協力する。
宮間 隼人〈25〉
演 - 君嶋麻耶
刑事。
山根 憲二〈43〉
演 - 吹越満
班長。警部。中間管理職という立場上ストレスで胃に負担をかけ、常に胃腸薬を所持している。加藤という偽名を使い、作家としてホテルアクシアの2004号室に長期滞在していた。
岸森 幹雄〈48〉
演 - 遠藤憲一
刑事部部長。警視監。刑事部の検挙率を上げるためにヤナギ探偵事務所に捜査権限を与える。
その他
槙原 聖人〈19〉
演 - 山本涼介
洋子の弟。Cafe MAKIHARA店長。店が寺島たちの捜査会議に使用されることがある。
織部 道男
演 - 光石研
トカゲの父親。元警察官で幼い頃からトカゲを訓練していた。16年前、逃走中に女児を人質にした犯人（演：奥野瑛太）に撃たれ殉職する。
篠崎 肇
演 - 田中哲司（第4 - 5・7 - 9話）
裏カジノ支配人。警視庁公安部と太いパイプを持ち、寺島が囲っている情報屋。2年前の現金輸送強奪事件に関わる「クモ」と呼ばれている人物。
茂手木 圭太
演 - 豊原功補（特別出演 / 第6 - ）
トカゲの元相棒。蒼太の父親。2年前のある事件で、トカゲとともに木箱に閉じ込められた状態で海中に沈められ、命を落とす。
小田桐 晃
演 - 小倉馨（第8話）
元内閣総理大臣。2年前に失踪し行方不明だったが、表向きには存在していないホテルアクシアの2013号室で射殺される。
スタッフ
脚本 - 橋本裕志
音楽 - 木村秀彬
演出 - 石井康晴、坪井敏雄、大澤祐樹、池田克彦
演出補 - 池田克彦、青山貴洋、大内舞子
音楽コーディネート - 溝口大悟
タイトルバック - 稲生諭
VFXスーパーバイザー - 中村淳
CGデザイナー - 梶哲也、木村健二、井田久美子、加賀美正和、青山寛和、関根和佳子、丸野未奈
テクニカルプロデュース - 淺野太郎
アクション指導 - 下村勇二、川本耕史
ハッキング指導 - 草場英仁、斎藤博樹（三井物産セキュアディレクション）、NPO日本ネットワークセキュリティ協会
警察・刑事監修 - チーム五社、倉科孝靖
探偵指導 - 総合探偵社MR[10]
医療監修 - 関谷武司（第一会 若葉クリニック院長）
医事指導 - 内ヶ崎西作
看護・医療指導 - 堀エリカ
科学捜査監修 - 山崎昭（法科学鑑定研究所）
各話協力スタッフ
特別協力 - 東京ランウェイ（第3話）
撮影協力 - 八王子中屋ボクシングジム、後楽園ホール（第7話）
ボクシング指導 - 井上孝志（第7話）
プロデュース - 佐野亜裕美
プロデュース補 - 小松貴生、川口舞
製作著作 - TBS
主題歌 - SPYAIR 「虹」（ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ）
各話あらすじ（2013.4.18 - 2013.6.20）全10話 平均視聴率 9.86％
第1話 2013年4月18日「豪華客船殺人事件〜子供が入れ替わった！？密室トリックを暴け」（初回21分拡大スペシャル 21:00〜22:15）
警視庁捜査１課の元刑事・織部(通称トカゲ＝松田)は、性格に難があるものの、超人的な映像記憶力と身体能力で数々の難事件を解決してきた。２年前に警視庁を辞めた後は、東京・吉祥寺にある探偵事務所で調査員として働いている。ある日、トカゲに警視庁の刑事部長・岸森(遠藤憲一)から、潜入捜査の依頼が舞い込む。それは、摘発率低下を防ぐために、捜査に民間の捜査員を導入し、潜入探偵として活用するという警視庁捜査１課の試みだった。探偵事務所の所長・柳田(伊東四朗)は、トカゲの相棒として新米の香里(蓮佛美沙子)を任命する。ところが、トカゲは全く興味を示さず、一人で任務を遂行しようとする。
第2話 2013年4月25日「名門中学に潜入！！死体の謎と呪いのメッセージ」
ある夜、撲殺された男性の遺体が公園で発見される。被害者の名前は一之瀬(小西雄)で、教材販売員をしていた。遺体が発見された公園と隣接する学校は、彼の出身校だった。しかも一之瀬には、教材を売るためにその学校に裏金を渡した疑惑があるという。警視庁の刑事部長・岸森(遠藤憲一)は贈収賄と殺人の全容を解明するため、探偵事務所を訪れ、織部(通称トカゲ＝松田翔太)に、その学校への潜入捜査を依頼する。英語教師を装って学校に潜入したトカゲは、職員たちの着ている洋服や装飾品を細かくチェック。校長の三雲(岩松了)と二宮(笠原秀幸)の羽振りがよく、収賄の可能性があるのはこの二人だと目星を付ける。さらに、教壇に立ったトカゲは、いじめの現場を目撃するが、学校側は「いじめはない」と事実を隠そうとする。
第3話 2013年5月2日「豪華ショーに潜入！！ストーカー殺人犯を追え！！」
織部(通称トカゲ＝松田翔太)に仕事が舞い込む。しかし、今回の依頼は潜入ではなく、警視庁上層部への点数稼ぎをしたい刑事部長・岸森(遠藤憲一)から命じられた、人気モデルのボディーガードだった。そのモデルとは、世界的なジュエリーブランドのイメージモデルに抜てきされ、１週間後にはファッションイベントに出演する美月(大政絢)だった。美月は執拗(しつよう)なストーカー行為に悩んでいたが、彼女を無事にイベントのステージに立たせるため、トカゲは英ロンドンで活躍するスタイリストに扮(ふん)し、警護をすることに。美月の撮影現場に潜入したトカゲは、彼女が先輩モデル・波瑠(垣内彩未)にクレームをつける様子に出くわす。そこへ、トカゲのアシスタントに扮した香里(蓮佛美沙子)が現れる。一日の撮影が終わり、すっかり美月に気に入られたトカゲは、モデル事務所のマネジャー・玲奈(伊藤かずえ)から、プライベートもなるべく美月と一緒にいてほしいと依頼される。
第4話 2013年5月9日「連続医療ミス殺人〜天才外科医の秘密」
医療ミスの告発記事を書いた医療ジャーナリスト・川野(梶浦政善)が遺体で発見される。彼の足元に注射器を見つけた寺島(松岡昌宏)ら警視庁捜査１課の面々は、自殺に見せ掛けた殺人ではないかと疑う。そして、川野が書いた医療ミスを隠蔽(いんぺい)したと見られる医師に目を付ける。その医師とは、外科医の浜崎(北村有起哉)だった。浜崎は神経質で無愛想だが、天才的な記憶力を持ち、手術成功率１００％を誇る外科医だった。そこで織部(通称トカゲ＝松田翔太)は、浜崎が勤める病院に研修医として潜入し、彼の身元を探る。トカゲは浜崎に気に入られるが、なかなか医療ミスの証拠が見つからない。そんな中、トカゲは香里(蓮佛美沙子)に、女性患者・美沙(市川由衣)に接近するよう命じる。
第5話 2013年5月15日「消えた１０億〜新人ホスト対振り込め詐欺集団！！」
振り込め詐欺グループの一員が次々と殺害される事件が発生する。被害者たちが東京・六本木のホストクラブに出入りしていたことから、織部(通称トカゲ＝松田翔太)はホストとして店に潜入し、店長の須藤(市川猿之助)やナンバーワン・ホストの星矢(徳山秀典)に接近する。一方、寺島(松岡昌宏)は、かつての同僚だった須藤が、ホストクラブの店長をしていることに驚く。須藤が詐欺行為をするはずがないと信じる寺島は、トカゲとは別に捜査を開始する。
第6話 2013年5月23日「お受験幼稚園に潜入！！セレブママの秘密」
有名小学校の合格者を多数出している私立幼稚園に娘を通わせる母親が、毒入りのコーヒーを飲んで死亡する事件が発生する。死亡した母親・綾香(木下智恵)は「お受験グループ」に属していたが、警察の捜査で、他の母親とのトラブルを抱えていたことが判明。そこで、織部(通称トカゲ＝松田翔太)は、臨時教諭として幼稚園に潜入捜査することに。一方、トカゲが関わった２年前の事件を追う寺島(松岡昌宏)は、岸森(遠藤憲一)から、裏社会から権力者まで、あらゆる情報網を持つ男「クモ」の捜査に集中するよう命じられる。
第7話 2013年5月30日「ボクシングジムに潜入！！命をかけた親子の約束」
ボクシングジムのトレーナー・小森(島津健太郎)が転落死する。小森は、世界フェザー級チャンピオン・窪塚(石田卓也)の専属トレーナーで、絶大な信頼を得ていた。ところが、記者に扮(ふん)した香里(蓮佛美沙子)の捜査で、小森はジムの会長・益子(六平直政)とは時折、意見の食い違いがあったことが判明する。小森の死因に他殺の疑いを持った岸森(遠藤憲一)は、織部(通称トカゲ＝松田翔太)に潜入捜査を依頼する。ボクシングジムに臨時トレーナーとして潜入したトカゲは、２週間後に控えた世界戦に向けて、窪塚とトレーニングを開始する。一方、茂手木(豊原功補)の死の真相を調べる寺島(松岡昌宏)は、「クモ」と呼ばれる人物の実態に迫るため、ある人物を追っていた。そんな中、トカゲと寺島が遭遇する。二人が追い掛けていた、それぞれの人物がつながっていたのだ。
第8話 2013年6月6日「豪華ホテルに潜入！！消えた死体と密室の謎」
織部(通称トカゲ＝松田翔太)と寺島(松岡昌宏)は、２年前、捜査の途中で何者かに海に沈められ命を落とした茂手木(豊原功補)の事件を捜査し直す中で「クモ」と呼ばれる人物が黒幕とにらみ、それぞれがその正体を探っていた。ある日、寺島はクモとの接触を図るが、失敗する。寺島は、情報屋の篠崎(田中哲司)にクモの正体を問い詰めるが、はぐらかされてしまう。そんな中、株式トレーダーが殺害される事件が発生する。遺体が発見されたホテルは、利用客のプライバシー厳守を理由に警察の捜査に非協力的だった。そこでトカゲに、ホテルマンとしてこのホテルに潜入し、殺人事件の真相を解明する任務が与えられる。支配人・関口(大和田獏)の下で、ＶＩＰフロアの対応を任されることになったトカゲは、関口から「お客さまのプライバシー保護には特別な配慮が必要」と教えられる。
第9話 2013年6月13日「最後の潜入〜黒幕の正体と事件の真相を暴け！！」
裏社会の情報網を操る「クモ」と呼ばれる男につながる重要人物・小田桐元総理(小倉馨)が殺害された。その容疑者・寺島(松岡昌宏)は指名手配されるが、行方は不明。警察内部では、クモに警察の捜査情報を流していたスパイも寺島と決定付けられた。しかし洋子(ミムラ)は、誰かが罪をなすり付けようとしているのかもしれないと、独自で捜査を始める。一方、織部(通称トカゲ＝松田翔太)は岸森(遠藤憲一)から、警視庁に呼び付けられる。岸森は「寺島に関する捜査報告書」を提出するよう依頼し、トカゲに警視庁への復帰を促す。そんな中、新たな殺人事件が発生する。殺害されたのは警備会社の専務で、数日後の数億円現金輸送を担当していた人物だった。輸送ルートを盗まれたことから、背後にクモの存在を感じた岸森は、トカゲに現金輸送車の運転手になるよう依頼する。
最終話 2013年6月20日「真犯人はお前だ！！隠された絆と衝撃の真相」
現金輸送車を襲った犯人を追っていた織部(通称トカゲ＝松田翔太)と寺島(松岡昌宏)は、情報屋の篠崎(田中哲司)が、裏社会の情報網を操る「クモ」だと知り驚く。篠崎は、黒沢(鈴之助)を使って茂手木(豊原功補)の息子・蒼太(君野夢真)を監視しているとトカゲを脅し、抵抗する隙を与えなかった。銃を捨て丸腰になったトカゲと寺島は、篠崎に捕らわれる。さらに、篠崎はトカゲに、なぜ防弾チョッキや銃を持っていたのかを問い詰める。もし答えなければ、二人を２年前の茂手木とトカゲにしたように海に沈めた後、蒼太にも危害を加えるという。絶体絶命のトカゲは篠崎に、ある取引を持ち掛ける。
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タグ：潜入探偵トカゲ
