ホンジャマカの石塚英彦の連続ドラマ初主演作品となる刑事コメディ。
第2シリーズが2014年4月17日から同枠(毎週木曜日19:58 - 20:54)にて放送された。初回と最終回は2時間スペシャル(19:00〜20:54)。全6話。
概要
主人公の花沢太郎(石塚英彦)は京都府警管内の交番に勤務していたが、ある日、京都府警本部の捜査一課長付き刑事の辞令を受けた。刑事としての花沢の奮闘を描く。
ストーリー
京都市内の交番に務める体重110キロの警察官・花沢太郎(石塚英彦)は、住民や観光客が困っていることを的確に見抜く鋭い洞察力の持ち主。京都府警捜査一課長・錦織玲子(高畑淳子)にその能力を買われた太郎は、「捜査一課長付き刑事」という異色のポストに抜てきされる。念願の刑事になれた太郎は洞察力の他、人の懐に入り込む人心掌握力や、現場に無遠慮に乗り込む鈍感力を発揮し、事件の謎に果敢に迫っていく。一方で、太郎が刑事となった真の理由も徐々に明らかになっていく。玲子はかつて自分が担当し、芸妓の白石あかね(竹下景子)が逮捕された殺人事件が未解決だと確信しており、真相を解明するため純心な太郎を呼び寄せたのだ。
キャスト
京都府警察捜査第一課
課長付き特別班
課長直属の刑事部屋。捜査が行き詰まっている事件、未解決事件など課長自らが陣頭指揮を必要としている案件を担当する部署。
花沢 太郎
演 - 石塚英彦
巡査部長。人懐っこい笑顔を見せる交番巡査で、幼少期から刑事に憧れていた。横山忠志とは警察学校の同期。その推理力・洞察力を捜査一課長・錦織に見込まれ、刑事へ引き上げられる。当初は被疑者に手の内を教えてしまうこともあったが、既成概念に囚われない捜査で犯人を追いつめていく。解決に近づくとマイボトルの飲み物を口にし気合いを入れ、捜査へ向かう。交番勤務時代から多くの地元民に愛され、彼らからも協力を受ける。温厚だが、不人情な人物には厳しく接する。自分の印象やキャラクターを利用して犯人の懐に入り、犯人の自白を得るまで追い詰めるという押しの強さや図々しさも持っている。
木内 光義
演 - 中村俊介
警部補。花沢の相棒。刑事には笑顔は必要ないと花沢に教えるほど厳格で真面目な刑事だが、花沢のペースに振り回され、気がついたときには自宅に招き入れてしまい、夕食を頻繁にご馳走している。また、非番の日に出掛けた一家のドライブにも彼が同行していた。しかし、花沢の洞察力・推理力に一目おいている。花沢からは「きうちちゃん」と呼ばれる。
権田 千夏
演 - 星野真里
明志館大学在学中、心理学部犯罪心理学科教授の奈良和彦に師事し、警察官を志す。後方支援や事件概要の情報収集を担当しているが、現場にも出る。花沢からは「ごんちゃん」と呼ばれる。
錦織 玲子
演 - 高畑淳子
課長。警視。読唇術に長ける。警察組織は被疑者を裁く機関ではなく、法を守る立場だと話す。女性キャリアを快く思わぬ鬼久保は彼女の失脚を願っており、目の上のたんこぶである。新人刑事時代に白石あかねの事件に関わり、ある事情から負い目を抱いている。
第一係
鬼久保 巌
演 - 石丸謙二郎
係長。警部。出世欲が強く、女性上官である錦織の存在を快く思っていない。花沢のことを「相撲部屋」、「捜査のイロハも知らない」と馬鹿にしているが、花沢からは相手にされていない。
第2シリーズ最終話第2部で、夫を殺害した秋葉美由紀を警察の捜査から守るために事件現場を工作し、犯人隠避などの罪で逮捕された。
林 弘太郎
演 - 陳内将
鬼久保の部下。花沢や木内に捜査情報をつい話してしまい、鬼久保からいつも怒鳴られている。
警察関係者
元村 孝
演 - 嶋田久作
刑事部部長。
木内家
木内 菜穂子
演 - 井上和香
光義の妻。大学時代はチアリーダー部に所属しており、その頃に光義と知り合った。
木内 かなえ
演 - 長島愛莉
木内 こずえ
演 - 中西萌(第1シーズン) → 中谷文音(第2シーズン)
木内 さちえ
演 - 椎平瑠月
上記3名は光義・菜穂子の娘たち。花沢を「花ちゃん」と呼び、懐いている。
その他
鈴春
演 - 石井トミコ(第1シーズン)
占い師。花沢を勝手に占い、占い料を請求するちゃっかり者。元は売れっ子芸妓だった。
白石 あかね
演 - 竹下景子(第1シーズン)
小鍋屋あかね店主。旧姓:藤原。芸妓時代に、料亭の息子を鴨川に突き飛ばし殺害したとして警察に自首し服役した。その後白石勇作と結婚し、小鍋屋を開店するも勇作が梅渓靖子と関係を持った為、別居の末に離婚届を彼に渡した。
スタッフ
脚本 - 石原武龍、尾西兼一、徳永友一、中村由加里 / 両沢和幸(第2シーズン)
音楽 - 沢田完
監督 - 黒沢直輔、石川一郎
主題歌
第1シリーズ - 徳永英明「STATEMENT」(ユニバーサルシグマ)
第2シリーズ - ウルフルズ「ヒーロー」(ワーナーミュージック・ジャパン)
助監督 - 吉野晴亮、中川裕介、濱龍也、佐野陽一
VFX - キルアフィルム
擬斗 - 中村健人、菅原俊夫
ゼネラルプロデューサー - 井土隆(テレビ朝日)
プロデューサー - 川島誠史(テレビ朝日)、河瀬光(東映) / 横塚孝弘(東映)(第1シリーズ) / 榎本美華(東映)(第2シリーズ)
ラインプロデューサー - 廣田成人(第1シリーズ) / 佐藤鋼太、森洋亮(第2シリーズ)
プロデューサー補 - 古草昌実
制作 - テレビ朝日、東映
主題歌
第1シリーズ - 徳永英明「STATEMENT」(ユニバーサルシグマ)
第2シリーズ - ウルフルズ「ヒーロー」(ワーナーミュージック・ジャパン)
各話あらすじ(2013.4.25 - 2013.6.13)全8話 平均視聴率 12.06%
第1話 2013年4月25日 〜初回スペシャル「vs殺人の過去を持つ女!新人刑事の型破り捜査!!」
※初回のみ 19:58〜20:54
京都市内の竹林で看護師・秀美(中村彩実)が遺体で見つかった。現場から凶器ののみが発見され、指紋から傷害で前科のある三宅(大熊ひろたか)が捜査線上に浮かんだ。京都府警捜査1課課長の玲子(高畑淳子)と1課長付特別班の刑事・木内(中村俊介)は、三宅の母で助産師の悠里子(市原悦子)の自宅の張り込みを開始。二人が遠方から見張っていると、太った警察官が悠里子の家の前まで全速力で走ってきて、家の中に入る。その警察官・花沢(石塚英彦)は、下着泥棒を追い掛けていた途中で、のどが渇いて水をもらうために、たまたま悠里子の家に立ち寄ったのだ。しかし、悠里子が硬い表情を崩さないこと、居間のコップの位置や、ふすまの開き方から、悠里子の家に訳ありの客がいることを瞬時に見抜く。
第2話 2013年5月2日〜拡大スペシャル「京都祇園の芸妓に殺人の過去!型破り捜査が暴く時差トリック!!」 ※19:58〜20:54
京都市内で弁護士の千賀子(中村高華)の絞殺体が見つかった。千賀子は同じく弁護士の夫、誠一(羽場裕一)と共に、法曹界では”おしどり夫婦弁護士”として知られる存在だった。捜査1課長付特別班の刑事、花沢(石塚英彦)は、遺体の着衣の襟にわらの切れ端が付着していることに気付く。さらに、千賀子の靴底に京野菜のミブナの葉が付いていることも分かる。ミブナの葉に注目した花沢は同僚の木内(中村俊介)と一緒に京野菜を扱う店へ。二人はそこで出会った料理店のおかみ、あかね(竹下景子)の店を訪れ、ミブナとわらを使っていることを知る。さらに、千賀子が食中毒だという客との示談交渉をあかねに持ち掛け、高額な慰謝料を要求していたことが分かる。あかねには殺人の前科があった。
第3話 2013年5月9日「型破り刑事の大失態京都の街を巻き込む禁断の捜査!!」
京都市内で、若い女性ばかりを狙った暴行殺人事件が連続発生する。最初の事件から2カ月が経過しても、犯人の手掛かりさえつかめない京都府警への批判が高まる。捜査1課長・玲子(高畑淳子)は、ニュースキャスターの薫(東ちづる)から番組で厳しく非難される。そんな中、また同一犯による暴行殺人事件が発生。玲子は上層部から、一日も早く事件を解決するよう厳しく言い渡される。上司の窮地を知った花沢(石塚英彦)は、聞き込みに全力投球。その姿を見て、以前、花沢が捕まえた元下着窃盗犯・梨田(加藤歩)が町の張り込みを申し出てくれる。だが薫が、その情報をつかみ、「京都府警は元下着泥棒の男に捜査協力を求めている」と番組で取り上げ批判したことで、玲子は追い詰められてしまう。その夜、小鍋屋に立ち寄った玲子は偶然、大学時代に付き合っていた河原(三浦浩一)と再会。しかし翌朝、その河原が遺体となって見つかる。被害者と最後に会っていた玲子は、取り調べを受けるという屈辱を味わう。
第4話 2013年5月16日「vs犯罪心理学の権威完璧すぎる殺人トリックに挑む!!」
京都府警捜査1課長付特別班刑事・千夏(星野真里)の母校の大学教授・城島(酒井高陽)が、研究室で殺害されているのが見つかる。城島は心理学科の主任教授で、千夏も心理学科の卒業生だった。捜査1課1係長・鬼久保(石丸謙二郎)は、交友関係と防犯カメラの映像を調べれば、すぐに犯人をあぶり出せるとにらむ。城島はギャンブル好きで金に困っていたといううわさがあるほか、女性関係のトラブルも多く、恨みを持つ人物も多いと思われた。だが、臨場した花沢(石塚英彦)は、城島の髪がぼさぼさで無精ひげが生えているのにもかかわらず、爪だけが奇麗に深く切られているのを不審に思う。また、研究室の扉にドアストッパーが置かれ、開けっ放しになっていたことにも疑問を抱く。千夏は、自らの恩師である犯罪心理学科教授・奈良(辰巳琢郎)に「必ず早期解決してみせます」と宣言する。
第5話 2013年5月23日「友よ母よ…京の五条に響く歌!少女が繋ぐ4つの事件」
京都府警捜査1課長・玲子(高畑淳子)は出勤途中、ビルの屋上に女子高校生が立っているのを発見。晶(小池里奈)というその女子高校生は、慌てる玲子に「今から、ある場所に行ってほしい」と頼み、「行ってくれたら飛び降りるのをやめる」と持ち掛ける。連絡を受けた花沢(石塚英彦)と木内(中村俊介)が急いで晶の指定した場所へ向かうと、そこはホームレスたちが暮らす一帯だった。近所の交番の警察官に聞いたところ、先週、女子高校生から「ホームレスが高校生にいたずらされている」と通報があったが、窃盗事件の捜査に翻弄(ほんろう)され、対処できなかったという。そんな折、先週と同様、高校生グループがホームレスを襲撃する事件が発生。高校生グループを捕まえた花沢は、メンバーの中に晶と同じ高校に通う生徒がいることを突き止める。だが、透(井之脇海)というその男子高校生は、今回の襲撃には加わっていなかった。花沢と木内は、透捜しに奔走するが、途中、元会社社長・川井(谷口高史)が、ライフルを持つ男に狙われた現場に遭遇する。
第6話 2013年5月30日「あるべきものがない殺人現場!京都に散った親子の絆」
詐欺と恐喝の常習犯・金子(杉山幸晴)が、アパートの自室で刺殺された。現場に残された指紋から、同じ刑務所に服役していた工場アルバイト・小畑(ミッキーカーチス)という男が浮かぶ。小畑の写真を見た花沢(石塚英彦)は驚く。実は前夜、ある学習塾の前で、小畑が自転車泥棒と間違われたところに遭遇していたのだ。花沢は、殺害された金子と小畑が言い争いをしていたという中華料理店で聞き込み、金子がテレビを見て「金のなる木」という言葉を口にしていたことをつかむ。千夏(星野真里)が調べたところ、金子と小畑が見ていたのは、ここ数年人気が高まっているスパルタ学習塾を取り上げたニュースだと分かる。花沢が小畑と最初に出会ったのも、この塾の駐輪場だった。手掛かりを求め、花沢は学習塾の塾長・上杉(高橋和也)と会うが、金子にも小畑にも面識はないという。だが、副塾長の広沢(小林正寛)は3カ月ほど前、金子が上杉を訪ねて来たことがあると証言する。そんな中、花沢は小畑と上杉の意外な関係を突き止める。
第7話 2013年6月6日「なぜ彼を撃ったの?親友警官に問う!!京都の里山で起きた銃撃事件の裏の裏」
非番の日、木内(中村俊介)一家のドライブに同行した花沢(石塚英彦)は、京都郊外の村で、警察学校で同期だった横山(鶴見辰吾)とばったり出会う。横山は同期の中でも出世頭で、将来を嘱望され数年前に刑事に抜てきされたが、今は村の駐在所に勤務していた。そんな中、銀行強盗事件が発生し、拳銃を所持した3人組の犯人が、花沢たちのいる村に逃げ込んだという情報が入る。偶然、犯人たちと出くわした花沢と木内は、駆け付けた横山と共に2人の身柄を確保する。だが、残る1人の新庄(佐野和真)が木内の妻・菜穂子(井上和香)と3人の娘を人質に取って食堂に立てこもる。横山の提案で、花沢が新庄の気を引いている間に、横山と木内が背後から接近して取り押さえる作戦を取るが、その動きに気付いた新庄があわてて木内に向けて発砲したのをきっかけに、横山が前に出て新庄を射殺する。
最終話 2013年6月13日「さよなら花沢太郎!証拠ゼロ…祇園花街の未解決殺人が15年目に動き出す!!」
老舗呉服店の店主・高橋(西山清孝)が殺害される。犯人は深夜、店に忍び込み、金庫をこじ開けようとして店主に気付かれ、バールで殴り殺したらしい。そのバールから、3日前に出所したばかりの武島(梶原善)の指紋が検出される。武島の写真を見た花沢(石塚英彦)は、がくぜんとする。前日の夜、あかね(竹下景子)の店で無銭飲食した男だったのだ。間もなく、花沢たちは武島を逮捕する。だが、武島はひねくれた態度で殺害を否認、共犯者の名も明かさない。そんな折、武島が取り調べに花沢を指名する。武島は以前、あかねの店を訪れた時、ある紳士が、あかねに「やり直そう」と語り掛けていたのを見たと話す。その話を聞いた京都府警捜査1課長・玲子(高畑淳子)は、けげんな顔をする。それが真実なら、15年前にあかねが犯した殺人の動機が成立しなくなる。花沢たちは、武島の共犯者の行方とともに、あかねの事件も探り始める。
各話視聴率
木曜ミステリー 刑事110キロ
(刑事110キロ - Wikipedia)
刑事110キロ パート2
概要
石塚英彦扮する体重110キロの“超大型”刑事・花沢太郎が、20年の交番勤務で培った洞察力と人心掌握力、鈍感力を駆使して難事件に挑むミステリーのパート2。
愛用の水筒付きリュックを背に巨体を揺らして奔走する花沢のコミカルなキャラクターと、緊迫感溢れる謎解きが好評を博し、昨年4月期に放送されたパート1では幅広い年代層からの支持を獲得した。
今作では、花沢の人間的な持ち味を存分に生かすため、物語のスタイルを一新。冒頭で花沢が犯人を特定し、駆け引きを繰り返しながら、じわじわと逮捕に結び付けていくスリリングなストーリーを展開する。
ストーリー
花沢太郎(石塚英彦)は、20年に及ぶ交番勤務で培われた鋭い洞察力を捜査一課長の錦織玲子(高畑淳子)に買われ、“町のおまわりさん”から一転、“捜査一課長付き”の特別班刑事に抜擢された異色の経歴の持ち主。刑事1年目は経験不足から失敗し、後悔することもあったが、さまざまな容疑者と接したことで、持ち前の洞察力と推理力にはますます磨きがかかった。
そんな花沢が、成長した自らの力を証明すべく、日々捜査に奔走。事件が起きると誰よりも早く犯人に目星をつけ、周囲が気付かない視点から対象の人物を追い込んでいく。
キャスト
石塚英彦/花沢太郎役
京都府警捜査一課・特別班刑事。体重110キロの体型と笑顔がトレードマークだが、その愛らしい風貌とは正反対の油断ならない男。柔和さを武器に容疑者にどんどん近づいて心の奥を探り、矛盾点を目ざとく指摘して事件を解決に導いていく。
中村俊介/木内光義役
京都府警捜査一課・特別班刑事。花沢の相棒。抜かりなく物事を処理する優等生タイプだが、刑事としての迫力に欠ける面も。花沢と行動を共にするうちに、刑事という仕事の面白さに目覚めてきたものの、彼に振り回されることは腹に据えかねている。
星野真里/権田千夏役
京都府警捜査一課・特別班刑事。データ処理や調べものが大の得意で、錦織の右腕といわれている。花沢には振り回されることも多いが、恩師が関わった事件を見事解決してからは、彼に対する考え方を少しだけ変えた様子。
石丸謙二郎/鬼久保巌役
京都府警捜査一課一係長。“現場一貫主義”のたたき上げ。錦織とは犬猿の仲のため、彼女の息がかかった花沢や木内が現場に来ることを極端に嫌がり、邪見な態度で接する。
陳内将/林弘太郎役
京都府警捜査一課一係刑事。鬼久保の部下。世渡り上手で、周囲の人間も平気で利用するが、なぜか花沢だけはうまく扱うことができない。
井上和香/木内菜穂子役
光義の妻で、3人の幼い女の子を育てる良妻賢母。平凡な毎日に、少々物足りなさを感じていたが、花沢が家族関係に“変化”を与えてくれるため、彼の訪問を密かに楽しみにしている。
高畑淳子/錦織玲子役
京都府警捜査一課長。交番勤務だった花沢を刑事に抜擢した張本人。花沢が暴走気味の捜査を展開したとしても、それが事件解決のためになっていると判断すれば、快く現場に送り出す大きな肝っ玉の持ち主。特別班の他の刑事たちにとって頼れる上司であり、大黒柱。
各話あらすじ(2014.4.17 - 2014.6.5)全6話 平均視聴率 7.43%
第1話 2014年4月17日「VSファッション界の女帝!華やかなショーの裏に女たちの壮絶なバトル!同時刻に二か所で目撃された女!?完璧なアリバイをおデブ刑事が笑顔で崩す!!」 ※初回2時間スペシャル(19:00〜20:54)
ファッションデザイナー・ちさ子(賀来千香子)は、ブランドの共同経営者で恋人の西田(高杉亘)を彼のマンションで絞殺した。アパレルメーカー社長・江利子(床嶋佳子)と手を組んで会社を売ろうとした西田を許すことができなかったのだ。ちさ子は共犯者と協力し、完璧なアリバイを用意する。捜査を始めた花沢(石塚)は主犯がちさ子であることを直感し、女性の共犯者がアリバイづくりに協力したことを見抜くが、プライドが高いちさ子は業界でも敵が多く、ちさ子に手を貸す女性が周囲にいるとは思えない。中でも、江利子とは昔から犬猿の仲で知られていた。だが花沢は、その江利子こそが共犯者ではないかと疑う。
第2話 2014年4月24日「VS専業主婦!10年に渡る夫殺害計画!京都の春に散った熟年夫婦の愛憎劇!!」
主婦の和代(松原智恵子)は、夫で会計事務所の所長・重雄(秋野太作)を拳銃で殺害した。結婚して40年がたち、重雄の部下たちからルビー婚式のパーティーをしようと提案された直後だった。花沢(石塚英彦)は、和代が夫の遺体を見つけて通報した直後に食器を奇麗に洗い、洗濯機を回していたことに不審を抱き、彼女の犯行ではないかと考える。だが捜査の結果、銃弾の線条痕が8年前、暴力団の抗争で使われた銃弾と一致。重雄が暴力団に脱税を指南していた疑いも浮上し、暴力団とのトラブルの果てに銃殺されたのではないか、という見立てが有力になる。しかし、花沢は和代の犯行だとにらみ、彼女をじわじわと追及する。
※2014年5月1日は「 いきなり!黄金伝説。2時間SP」(19:00〜20:54)が放送のため、休止。
第3話 2014年5月8日「目撃者は10歳児…!似顔絵に隠された親子愛!!父との約束が呼ぶ第二の殺人」
市会議員の本橋(岡田浩暉)は深夜、私設秘書・大田(清水コウ治)の自宅を訪ね、彼を殺害する。大田は父親の代から選挙参謀を務めてきたが、見えっ張りで派手好きな本橋に愛想を尽かし、選挙を前に敵の陣営に移ると言いだしていた。本橋は犯行後、強盗の仕業に見せるため現場をわざと荒らし、凶器である置き時計の針を戻し自らのアリバイを仕組んだ。しかし、現場を見た花沢(石塚英彦)は、状況の不自然さに気付き、本橋の犯行を直感する。そして、聞き込みのさなか、現場近くの児童養護施設で暮らす小学生の満(鈴木福)と出会う。満は事件当夜、現場から逃走する犯人を見たと言うが、彼の証言に従って作成された似顔絵は、本橋とは明らかに違っていた。
第4話 2014年5月15日「舞台本番中の殺人!!疑惑の主演女優に完璧アリバイ!幕間10分の瞬間移動!?」
ベテラン女優・麗華(山本陽子)が主演する舞台の本番中に、彼女の義理の妹・直美(高橋悠)が殺害された。現場の状況から、捜査1課の係長・鬼久保(石丸謙二郎)は物取りの犯行と考えるが、花沢(石塚英彦)は第2幕の冒頭に麗華の出番がないことを知り、彼女の仕業ではないかと疑う。しかし、幕あいのわずか10分の間に地下の楽屋を抜け出し、ホテルの14階まで行って殺人を犯し、何事もなかったかのように舞台に戻ることは可能なのか。実験したところ、非常階段を使ってもエレベーターを利用しても、時間的に無理があった。しかも、付き人の好子(瀬戸さおり)は犯行時間、麗華がせりふを練習する声を楽屋の前で聞いたと証言する。
※2014年5月22日は「サッカー・AFC女子アジアカップ2014 準決勝 」(19:00〜22:00)が放送のため、休止。
第5話 2014年5月29日「最終章へ…あの男が京都を去る!殺人ルートに潜む驚愕の時間差トリック!!」
デイトレーダーの田辺(高橋光臣)は、交際していた聡子(篠原ゆき子)を殺害した。その遺体を道路脇に捨てた帰り、ふらふらと歩く老人を車ではねてしまう。田辺は、この老人をアリバイづくりに利用しようと思い付く。翌朝、ある交番に立ち寄った花沢(石塚英彦)は、田辺が老人を伴って出頭したところに出くわす。その老人は、花沢が殺人事件の容疑者として取り調べたことがある元空き巣犯・小畑(ミッキーカーチス)だった。田辺は前夜、小畑を車ではねてしまったが、小畑が警察を嫌がったため、すぐには通報しなかったと説明。これから当分の間、小畑を自宅に泊めるつもりだとも話す。その直後、聡子の変死体が発見される。捜査を始めた花沢は、彼女が主婦にもかかわらず、濃いメークをして、セレブ風のファッションに身を包んでいたことを不思議に思う。
最終話 2014年6月5日 最終回2時間SP「衝撃の結末へ!立ちふさがる二つの事件!!黒い靴と赤い靴の女!暗闇と雷を利用した密室殺人トリック!魔性の女の完全犯罪!?その影に驚きの共犯者!!」 ※19:00〜20:54
目が不自由な画家・小田島(柄本明)の妻・奈津美(渡辺梓)が、自宅敷地内のアトリエで遺体となって発見される。第一発見者は小田島のマネジャー・立花(筒井巧)とあゆみ(遠藤久美子)だった。捜査を始めた花沢(石塚英彦)は、風呂上がりだった奈津美が急な用事を夫に言い付けられてアトリエへ行かされたことを見抜き、小田島の犯行だと直感する。さらに、居間のエアコンのリモコンの設定温度が高めになっていたり、キッチンから生焼けのトーストとピザが見つかるなど、不自然な点が多かった。間もなく、奈津美の体内から毒物が検出されるが、胃からは毒の成分は見つからなかった。食べ物や飲み物に毒物を混ぜずに、目の不自由な小田島がどうやって妻を殺害したのかが分からない。
各話視聴率
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タグ:刑事110キロ