主演の武井咲が演じるのは、朝の情報番組でお天気キャスターを務める「お天気お姉さん」にして、無愛想で「爆弾低気圧女」とあだ名される気象予報士で、彼女が天気の知識をもとにさまざまな事件を解決してゆくという推理ドラマである。
概要
“お天気”の要素を謎解きに取り入れた新感覚のミステリーで、武井咲が気象学の見地から次々と難事件を解決する無表情なお天気キャスター・安倍晴子を演じる。
ストーリー
安倍晴子(武井咲)は、陰陽師の末裔という噂もある天才気象予報士。オシャレや男性、世間体に一切興味のない典型的な気象オタクで、キー局の情報番組のお天気キャスターを務めているが、MCの質問を無視したり、バッサリと切り捨てたりしてスタッフらの反感を買っている。一方で、その比類なき無愛想さがネットで話題になり、気象用語をもじった“爆弾低気圧女”の愛称で熱狂的なファンも生み出している。そんな晴子が、さまざまな事件の解決に奔走。地質学、天文学、海洋学など、気象にかかわるあらゆる知識を駆使して「こんな天気や現象も起こり得る」と証明し、犯人の嘘、アリバイやトリックを暴いていく。
キャスト
主要人物
安倍 晴子(あべ はるこ) - 武井咲
気象予報士。幼いころ、ある出来事で父親を失い、父の死の原因となった「天候」を制すると誓って猛勉強を始め、史上最年少の11歳で気象予報士の資格を取得。「天才天気予報少女」と呼ばれ、マスコミにも騒がれていた。男のようにガサツだが、よく見ると相当な美人。
青木 豪太(あおき ごうた)- 大倉忠義(関ジャニ∞)
いわゆる“ゆとり”世代で、安定志向の観点から警視庁入庁を選んだ新人刑事。敬語や丁寧語をうまく使うことができず、何よりも叱られることに慣れていない軟弱者。「ゆとり世代」ということもあり、上司や同僚から「ゆとり」と呼ばれている。
三雲 三平(みくも さんぺい) - 佐々木蔵之介
独身の監察医。20年以上、遺体と向き合ってきたベテランで、その卓越した監察眼に刑事たちも絶大な信頼を寄せている。ただ、生身の人間と接することが少なく、人付き合いは少ない。もともと「お天気お姉さん」好きで、その中でも晴子は大のお気に入り。豪太を介して晴子と知り合い、気絶するほど感動する。
橋本 茜(はしもと あかね) - 佐々木希
女子アナ。
スタッフ
脚本 - 大石静
演出 - 片山修、植田尚、田村直己
音楽 - 末廣健一郎、神坂享輔
助監督 - 松川嵩史
音楽プロデュース - 志田博英
CG - 奥田圭一
タイトルCG - 熊本直樹(EDP)、竹久正記
スタントコーディネーター - 釼持誠
操演 - 早川光
フードコーディネーター - はらゆうこ
振付 - あさづきかなみ
気象監修 - 渡邊正太郎(ウェザーマップ)[18]
監修医指導 - 三澤章吾
企画協力 - 古賀誠一
ゼネラルプロデューサー - 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー - 中川慎子(テレビ朝日)、山本喜彦(MMJ)
プロデューサー補 - 西原宗実、森村愛
制作 - テレビ朝日、MMJ
主題歌 - 関ジャニ∞「へそ曲がり」(テイチクエンタテインメント)
各話あらすじ(2013.4.12 - 2013.6.7)全9話 平均視聴率 9.84%
第1話 2013年4月12日「爆弾低気圧女が挑む100%犯罪予報!?気象トリックの壁」
朝の情報番組の天気コーナーに突然、晴子(武井)が現れる。晴子は「1時間後には、ひょうが降る」と、起こりそうもない事態を口にして、現場のスタッフを騒然とさせる。史上最年少11歳で気象予報士の試験に合格したという晴子の採否をめぐって、もめるスタッフたち。解雇にしようとしたとき、番組掲示板で晴子のことが話題になり、空からは、ひょうが降ってきた。こうして晴子は、お天気お姉さんとして働き始めることになる。そんな折、工事現場でバイオリニスト・珠美(吉沢梨絵)の遺体が発見され、珠美と不倫関係にあった秋山(升毅)が最重要参考人に挙がる。だが、事件のあった夜、新人刑事の豪太(大倉忠義)は、別の場所で秋山を目撃していた。
第2話 2013年4月19日「魔のブロッケン現象男は2度殺される!?」
紳士服テーラーの主人・小竹(堀内正美)が車の中で練炭自殺した。小竹には年の離れた妻・菜々(黒川芽以)がいた。菜々によると、小竹が自殺した朝、二人はパワースポットへ行き「永遠の愛に包まれる」と言い伝えのある光の輪を見てきたと言う。小竹の自殺は、帰宅してから、菜々が友人と出掛けている間の出来事だった。刑事の豪太(大倉忠義)らが、テーラーの経理担当・氷川(二階堂智)に話を聞くと、小竹が会社の金を横領し、浮気相手に貢いでいたのではないかという疑惑が浮かび上がる。菜々が小竹の浮気に悩んでいた様子だった、という友人からの証言も踏まえ、小竹は「不倫と横領に行き詰まっての自殺」という見方が強まる。豪太は「不倫の末に自殺する人が、妻と光の輪を見に行くだろうか」という疑問を抱き、スナックで三平(佐々木蔵之介)らに光の輪の写真を見せていると、晴子(武井咲)が現れる。晴子は、その輪を「ブロッケン現象」だと説明。ブロッケン現象を見たいという晴子と共に、豪太と三平は翌朝、その場所へ向かう。
第3話 2013年4月26日「念力で人を燃やす女のトリック」
豪太(大倉忠義)たちが乗ったパトカーが、早苗(市川由衣)という女性と衝突しそうになる。信号の疑似点灯現象による誤運転だったが、「私を殺そうとしたでしょ。誰に頼まれたの」という早苗の言葉に、豪太は警察だと名乗り「何か心配事があるなら相談してほしい」と話す。しかし早苗は、自分の勘違いで、誰かに狙われている事実はないと言い張る。翌朝、早苗が勤める会社で炎が上がり、早苗がやけどを負う。早苗は本当に誰かに狙われていると考えた豪太は、早苗の同僚で友人の暁美(平岩紙)から、「最近別れた人がしつこくて困る」と早苗が言っていたと聞く。そして、早苗の元交際相手の竹内(山本浩司)が火災当時、会社内にいたことが判明。何とか早苗に被害届を出させたいと豪太が考えていたところ、今度は早苗の自宅で火事が起きてしまう。豪太から事件の概要を聞いた晴子(武井咲)は、会社と早苗の自宅の火災はどちらも、あるトリックが使われているのではないかと説明する。
第4話 2013年5月3日「ダストデビル現象!!空から降ってきた男」
病院の屋上で、元野球選手の間瀬(佐藤祐基)が死亡しているのが見つかる。検視の結果、死因は脳挫傷で、転落死だったことが分かる。だが、その屋上にはそこより高い場所はなかった。自殺なのか、他殺なのか、事故死なのかも分からず、豪太(大倉忠義)は三雲(佐々木蔵之介)に相談する。三雲は、間違いなく3〜4メートルの高さから転落したと思われると説明。そこに晴子(武井咲)が現れ、「それはダストデビルによるものではないか」と告げる。ダストデビルとは、強い日差しで地面が暖められ、地表付近の空気が渦巻き状に立ち上がる現象で、過去には重さ60キロのテントの重しを上空40メートルまで巻き上げた事例もあると、晴子は話す。翌日、豪太と晴子は、事件現場を訪れる。すると、晴子はダストデビル説をあっさり否定してしまう。確かに事件前日、東京都内でダストデビル現象が起きていたのは事実。しかし、その病院の屋上に限っては、その様子がなく、間瀬の死とは関連付けられないと、晴子は説明する。
第5話 2013年5月10日「真夏に凍死する男」
豪太(大倉忠義)の中学校時代の恩師・駒田(鈴木正幸)が交通事故で死亡した。その前日、友人と共に駒田の退職祝いをしていた豪太は、その事実が受け止められず、ぼうぜんとする。自分たちが駒田に飲ませ過ぎたせいで、車にひかれて死んだのではないかと考える豪太だったが、三雲(佐々木蔵之介)は「先生は死んだ後に車にひかれた」と、検視の途中経過を伝える。そして、駒田をひいてしまったと警察に出頭してきた榎本(岩松了)も必然的に釈放となった。その後、駒田の死因は凍死だったことが判明。だが、7月並みの気候だった昨晩、なぜ、どのようにして駒田が凍死したのか、豪太は疑問に感じる。この事件を解決しなければ刑事になった意味がないと、自らを奮い立たせ、榎本や駒田の妻に会いに行った豪太は、衝撃の事実を知る。
第6話 2013年5月17日「満月を操る女」
破裂音とともに川から何十枚もの千円札が浮かび上がり、それを取りに川に入った青年が川底にあったナイフで手を切るという事件が起きた。豪太(大倉忠義)らの調べで、そのナイフからは青年のものとは違う血液反応が出たことが判明。ナイフが何らかの事件に使われた可能性があると見て、捜査が始まる。そのころ、晴子(武井咲)と蜜代(壇蜜)はヨガ教室にいた。その教室のインストラクター・百合(奥貫薫)は、どことなくうさんくさい雰囲気をまとっていた。翌日、川の上流の岸で男性の遺体が発見される。胸の脇に刺し傷があり、検視の結果、その傷がナイフのものと一致。さらに、血液型も同じだった。聞き込みの結果、被害者・星野(内田譲)が、以前に付き合っていた年上の女性ともめていたことが分かる。しかも、その女性は百合だった。だが犯行時刻、百合はヨガのレッスンだったため、アリバイが成立。豪太からその話を聞いた晴子は、トリック解明のため現場を訪れる。
第7話 2013年5月24日「トイレで感電!!消えた女子アナ」
経済界の大物・園部(山田明郷)が、アパートの共同トイレで死亡しているのが見つかる。そのアパートは、園部が愛人の涼子(安藤聖)と会うために借りたものだった。園部は、涼子が買い物に出掛けている間にトイレの便器で溺死した、というのが三雲(佐々木蔵之介)の見解だった。さらに、局部にはやけどの痕が見つかる。スナックで豪太(大倉忠義)と三雲から事件について聞いた晴子(武井咲)は、現場のアパートを見に行き、どのようにして園部がやけどをしたのかを解明する。一方、番組の見習アシスタントディレクターとして、風間(山中聡)がやって来る。風間からの執拗(しつよう)なアプローチに恐怖を感じていた茜(佐々木希)は、晴子に事情を話し「豪太に警護してほしい」と頼む。
第8話 2013年5月31日「最終章!!ミイラになった女子大生」
晴子(武井咲)が警察に協力し、殺人事件を解決したことが週刊誌で取り上げられ、晴子は多くの取材陣やファンに追われる日々が始まる。このままでは警察の面目が丸つぶれだと、豪太(大倉忠義)は亀岡(高知東生)らに、晴子に会うことを禁止されてしまう。そんな中、三雲(佐々木蔵之介)の前に、大学時代の同期生・天川(北村有起哉)が現れる。天川は大学の主任教授を務めていて、次期ノーベル賞候補といわれていた。その天川は、晴子に「1カ月前から行方不明になっている教え子を捜し出してほしい」と頼むが、晴子は「自分は気象予報士だから」と断る。そして数日後、東京・六本木のマンションの一室からミイラ化した遺体が発見される。
最終話 2013年6月7日「vs天才科学者!!有罪率100%の最終予報」
天川(北村有起哉)が捜索を依頼していた教え子・陽子(岡野真也)がミイラ化した遺体となって発見された。三雲(佐々木蔵之介)は、死亡推定時期を1カ月前とするが、死んだはずの陽子が幽霊になって大学に現れたり、10日前にクリーニング店に現れたりという証言が出てきて、捜査は難航する。そんな中、晴子(武井咲)が幽霊騒ぎを天川が使った「ミストスクリーン」というトリックだと解明。その場に居合わせた豪太(大倉忠義)は、陽子殺害も天川の犯行とにらみ、彼を任意同行する。だが、決定的な証拠を挙げられず、晴子と関わるなという命令を無視したことで、捜査からも外されてしまう。
各話視聴率
お天気お姉さん - テレビ朝日
(お天気お姉さん (2013年のテレビドラマ) - Wikipedia)
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