黒澤家当主、黒澤文蔵(吉田鋼太郎)はある地方都市一帯に多くの土地を持ち、"クロサワ"という会社名で不動産業と建設業を営んでいた。文蔵が住む烏目町の経済は"クロサワ"を中心に回っており、町内で文蔵に楯突く者はほとんどいなかったが、ビジネスは利益最優先の自己中心的な取引ばかりで恨みを買うことも多く、欲という欲を満たすことを最優先とする文蔵は、"クロサワの酒好き、金好き、女好き・・・"と町中で揶揄されていた・・・。
文蔵には3人の息子がいた。前妻・梓との間に生まれた長男・満(斎藤工)と、梓が文蔵に愛想を尽かして出ていった後に結婚した詩織(安藤サクラ)との間に生まれた次男・勲(市原隼人)と三男・涼(林遣都)。長男・満は現在失業中の身で借金も抱えていたが、遠藤加奈子(高梨臨)と同棲しながらヒモのような生活をしていた。一方、次男・勲は東京の一流大学法学部、法科大学院を卒業後司法試験にも一発で合格して、そのまま東京の法律事務所で働いていた。三男・涼は医科大学4回生で実家近くの寮で暮らしながら精神科医を目指していた。
そんなある日、黒澤文蔵が自宅の寝室で殺されているのが発見される。死体はなぜか奇妙な置き方をされていた・・・。警察は満、勲、涼の3兄弟に"文蔵殺し"の容疑者として任意同行を求めた。刑事(滝藤賢一)から"父親殺し"の疑いで取り調べを受けることになる3兄弟。
刑事は、満・勲・涼のそれぞれに文蔵を殺すに値する動機があることを掴んでいた。それは文蔵が殺される2週間ほど前に開催された黒澤家の家族会議が発端だった・・・
第2話 2013年1月19日「次男〜侵された魂」
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