キャッチコピーは「死なせない。ただ一人として。」
概要
最先端医療の最前線「先進医療センター」を舞台にした相葉雅紀のフジテレビ初主演ドラマ。
ストーリー
波多野卓巳(相葉雅紀)は、父親が営む診療所で町医者として勤務していたが、父親の勧めにより、帝都大学医学部付属病院に設置された高度先端医療センターに参加することになる。ある日、彼と同僚の脳神経外科医・橘歩美(多部未華子)は、重複ガンの治療を引き受けることに。外科医の高木淳二(田辺誠一)ら他の医師たちは患者を救うための治療法を探り始めるが…。
キャスト
帝都大学医学部附属病院 高度先端医療センター
現場チーム
波多野 卓巳 (29) - 相葉雅紀(嵐)(2歳:関口在 / 6歳:須田瑛斗 / 10歳:藤本飛龍 / 14歳:石橋樹)
総合医。特別研究員。
父・邦夫が営む「波多野診療所」の長男。研修医時代に母親を亡くす。性格は人当たりは良いが飄々として掴み所が無い。他の同僚医師たちから「町医者」と呼ばれる。邦夫を幼い頃から尊敬していたため、自らも医師の道を志した。医学部卒業後、すぐに父の下で働き始め、邦夫の勧めでその後、帝都大学医学部附属病院に新設された高度先端医療センターで働くこととなる。心音の僅かな異変を聴き分け、病状を見抜く能力に長ける。町医者時代の経験から医療関係者に顔が広く、父親の教えもあって患者一人に対する診察時間が長く、診療中も15:00のおやつの時間を欠かさない。
橘 歩美 (27) - 多部未華子(少女期:武智恵美)
脳神経外科医・元救命救急医。
本名:四十谷希子。奨学金で医学部を卒業した苦学生。脳神経外科医・桟原教授は恩師。子供の頃は、屈託なくよく笑う素直な性格だった。ある出来事がきっかけに現実主義的なクールでストイック、ドライな性格になってしまったが、実は人一倍患者思いな一面がある。大学卒業後は帝都大学医学部附属病院で救命救急医として働いていたが、患者から医療ミスを訴えられ現場に立てなくなってしまう。だが、センター長・鳴瀬の計らいで医療訴訟を踏まえた上で同センターに採用された。
高木 淳二 (42) - 田辺誠一
心臓外科・消化器外科医。
ある出会いをきっかけに心臓外科医としての道に確信を持つが、その出会いが故に日本で医師としての活動が出来なくなり渡米。アメリカで医師免許を改めて取得。帰国後は、現在の先端医療センターにたどり着く。性格は基本的に単純だが、自信家でもある。
荻原 雪代 (29) - 小池栄子(少女期:山谷花純)
血液内科医。
バツイチ。息子・武雄がいるが親権は元夫・正敏にある。両親は浮き沈みの激しい商売をする能動的な実業家だった。高校生の時、心臓疾患を患い母が、他界してしまう。医師を志したのは、母親・奈津の死を経験したことと、生死が明確に分かれる最先端で仕事をしてみたいと思ったから。自由人で奔放な性格。ギャンブル好きで酒好きなオヤジ体質である。
副島 雅臣 (33) - 北村有起哉(幼少期:後藤亮太)
神経眼科医。
副島グループの子息だが“おぼっちゃま扱い”を嫌う。幼い頃に白内障から失明を経験。高額な角膜移植により視力が回復。この出来事をきっかけに医師になることを志す。眼科医を選んだのは、この専門医療にビジネスとしての将来性を見込んだためである。自由診療部門のビジネスを立ち上げるために、大手病院の娘・涼子と結婚した。
先端応用医学再生医療研究室
古牧 利明 (58) - 小日向文世
先端応用医学研究室教授。高度先端医療センター研究医。
高校生の頃に、自宅が火事となり兄が自分を助けようとして死亡。仲が良く尊敬していた兄が目指していた研究医の道に進む。見合い結婚した妻は不妊に悩むが様々な治療の結果、ようやく男子を出産。しかし、小学生になった息子・聡史は火災に巻き込まれ、死んでしまう。だが、古牧は息子の"再生"にわずかな望みを抱いている。
管理職
鳴瀬 哲司 (52) - 嶋政宏
センター長。
卓巳の父親・邦夫とは古くからの知り合い。高度先端医療センター設立を唱えた張本人で、臨床と研究部門を統括する。最先端医療への情熱は、若い頃に関わったある出来事が関係している。チームメンバーは自ら選抜した。
1997年、トンネル事故に巻き込まれた斉藤夫婦が帝都大学附属病院救命救急に搬送され、救命処置を担当していた。
倉本 茂 (60) - 菅原大吉
副センター長。
過酷な医療現場でスぺシャリストとして生き残ることが出来ず、30代の頃に現場を離れた。医師としては凡人に過ぎず、常識人であると自認している。高度先端医療センターのメンバーに不安はあるのだが、なぜか卓巳とは馬が合う。
看護師
時田 真希 (25) - 桜庭ななみ
外来担当看護師。
勤務していた地方の病院が潰れたため、高度先端医療センターに移ってきた。今まで出会った医師たちとは全く異なる卓巳の診療に翻弄され、また"天敵"研究医古牧の風変わりな行動にいちいち巻き込まれる。
今井 麻衣 (35) - 江口のりこ
看護師。外来とスキルの高い器械出しが求められる手術担当看護師を兼任する。
名前が回文なことにコンプレックスを隠し持ち、早く結婚して苗字を変えたいのだが、なかなか相手が見つからずにいる。
帝都大学医学部附属病院
石橋 啓二 - 芹澤名人
外科診療部部長。
平林 雄一 - 山崎大輔
内科診療部部長。
山下 忠弘 - 神崎孝一郎
脳神経外科部長。
高野 博 - 遠藤たつお
整形外科部長。
石原 隆一 - 大石吾朗
病院執行部病院長。
文朝出版
宇田 朋子 (34) - 前田亜季
雑誌記者。
地方紙の記者だったが実力を認められ、大手出版社に採用された。歩美の過去に関心を持ち、帝都大学高度先端医療センターに取材を重ねる。
医師達の家族
波多野 邦夫 (62) - 平田満
「波多野診療所」院長。卓巳・佑香の父親。斉藤健司は京成大学医学部時代の同期で息子・健の主治医。元外科医で卓巳がある程度の外科手術を熟せるように仕込み、帝都大学高度先端医療センターに送り出した。
波多野 香奈枝 - 渡辺杉枝
卓巳・佑香の母親。邦夫の妻。2004年、死ぬ間際に「親を恨まないで許して欲しい」という言葉を卓巳に残して他界する。
波多野 佑香 - 相葉香凛(2歳:米谷澪)
卓巳の妹。邦夫・香奈枝の娘。
斉藤 健司 - 神尾佑 / 斉藤 仁美 - 霧島れいか
健の両親。京成大学遺伝子工学の権威で夫婦。1994年、四十谷や多くの優秀な研究者たちと共同研究しないかと健司は古牧を誘うが断られていた。1997年、斉藤夫婦は東央トンネル崩落事故に巻き込まれて死亡する。
仁美は新潟県直江津出身。幼馴染の鳴瀬が医科大学へ進学できるよう、資金援助を両親に嘆願した。
斉藤 健 - 高橋一生(13歳:川崎慎吾 / 5歳:吉田騎士)
健司・仁美の息子。「栄光ゼミナール」塾講師。2013年、過去を知るために訪ねてきた卓巳の前で倒れ、再生不良性貧血を発症しており、掛りつけの医師から余命1年を宣告されていた。
記憶に残っている中で最も古い過去、幼少期に起きた出来事を卓巳に語りだし、母・仁美に殺害されるところを波多野邦夫に助けてもらったことがあると話す。
橘 佐和子 - ちはる
歩美の母親。本名:四十谷佐和子。2003年、夫・孝之が犯した罪によって生活が一変し、心労の末にアパートの一室で首を吊って自殺した。
四十谷 孝之 - 鶴見辰吾
歩美の父親。佐和子の夫。長野国立大学分子生物学研究者。
荻原 奈津 - 山下容莉枝 / 荻原 康晴 - 三上市朗
雪代の両親。2001年、雪代と奈津が乗った愛媛発東京行き297便の機内で母・奈津が虚血性心疾患に陥る。
機内でドクターコールを呼びかけるが医師が乗り合わせていたにもかかわらず誰も名乗り出ず、救急搬送したが手遅れで間もなく死亡する。
矢野 正敏 - 窪寺昭
雪代の元夫。製薬会社医薬情報担当者。
矢野 武雄 - 杉園啓仁
雪代・正敏の息子。両親の離婚後、親権は父親にある。
副島 孝司 - 野村信次
雅臣の父親。副島グループ代表。
副島 涼子 - 村井美樹
雅臣の妻。父親が経営する病院を守るために雅臣と政略結婚した。だが、夫からの愛情を全く感じることができず不倫をしてしまう。
古牧 貴枝 - 神野美紀 / 古牧 聡史 - 高橋幸聖
古牧の妻と亡き息子。2000年、聡史は学校帰りに村下宅へ遊びに行った際に隣家から火災が発生し、逃げ遅れた友達・野田(演:多田きらり)を助けようとしたが、崩れてきた建材の下敷きとなり死亡する。
その他
吉見 紗枝 - 上野なつひ
アフリカ民族音楽のインディーズ歌手。
高木の恋人。1995年頃から心臓悪性黒色腫を発症。1997年、宮城にある青葉中央病院で高木から治療を受けていた。容体が急変したときに延命治療を拒否する。
根津 総一郎 - 隈部洋平
「根津法律事務所」弁護士。
古牧の父親は弁護士をしていた。2003年、久しぶりに恩師の息子である古牧利明と再会する。桟原教授の後輩である生物学者・四十谷孝之が引き起こした事件について調査していると古牧に話す。
三沢 碧 - 吉田羊
「明南大学医学部附属病院」難治性骨折治療専門医。
荻原雪代の元夫・矢野正敏と不倫関係にある。2011年、急に職場を訪ねてきた雪代と初めて対面し、矢野の息子・武雄の養育について口論となる。
桟原 友宏 - 中村育二
脳神経外科医の権威。
古牧利明の同期。2009年、年齢や体力的に限界を感じて、弟子を取ることを決断し救命医になる前の歩美に脳神経外科を専攻しないかと誘う。
脳動脈瘤を患った多くの患者を救ってきたが自身も脳動脈瘤を発症し、最後まで患者と向き合い続けた結果、血管が破裂して死亡する。
益田 浩二 (45) - 吹越満
「益田記念総合病院」外科医。
2001年、空港ターミナルで高校時代の荻原雪代とすれ違っていた。自転車を走行中に急に飛び出してきた小学児童を避けるために転倒し、右前腕神経損傷及び右上腕粉砕骨折を負う。
右前腕神経をマイクロサージェリーを使用しての再建術、右上腕粉砕骨折をプレート固定法で治療する。 その後、回復が見込めなかった粉砕骨折に対して、骨盤からの骨移植を試みたが難治性偽関節に陥ってしまう。
田山 佐一 - 団時朗
理事長。
1997年、吉見紗枝の延命治療の一件で重大な医師倫理違反を犯した高木を解雇した。
2011年、治験を行っている中で糖尿病網膜症を患っている被験者に新薬を投与したため、副作用による重度の視力低下を引き起こしてしまう。利益を回収するには、新薬の早急な商品化を目指さなけばならないと事実を隠蔽し、被験者の後処理を副島雅臣に一任する。
大森 真治 - 小木茂光
外科医。
アメリカで医師免許を取得。1998年、強盗に撃たれ重傷を負った母親を見事な応急処置で命を繋ぎとめた高木とニューヨークの救急救命センターで出会う。高木の医師としての才能をこのままで終わらせるわけにはいかないと彼に指導医を紹介した。
2000年、患者に訴えられアメリカでの医療行為が難しくなり、帝都大学医学部の交換研究員制度を利用し、日本へ20年ぶりに帰国する決意を固める。
2012年、帝都大学交換研究員を経て、コロンビア大学の遺伝子研究医をしていたが食道癌を発症し退職、多くの専門医から治療困難だと匙を投げられ、外科医として自らの余命を受け止めていたが、高木が手を差し伸べ一命を取り留める。
スタッフ
脚本 - 浜田秀哉
音楽 - Ken Arai
演出 - 葉山裕記、石井祐介、谷村政樹
演出補 - 相沢秀幸
CGプロデュース - 冨士川祐輔
CGデザイン - 三塚篤
CG協力 - PECO
医療監修 - 横浜市立大学附属病院:窪田吉信(先進医療推進センター)、秋山浩利(消化器・肝移植外科)、郷田素彦(心臓血管外科)
杏林大学医学部付属病院:脊山英徳(脳神経外科)
看護指導 - 石田喜代美
プロデュース - 成河広明、古屋建自
ラインプロデュース - 柴田圭子
プロデュース補 - 秋山八重子
制作 - フジテレビドラマ制作センター
主題歌 - 嵐「Calling」(ジェイ・ストーム)
各話あらすじ(2013.1.15 - 2013.3.26)全11話 平均視聴率 10.53%
第1話 2013年1月13日「死なせない、ただ一人として…見放された患者たちの最後の砦」 (初回15分拡大 21:00〜22:09)
総合医の卓巳(相葉)は、大学病院内に発足した高度先端医療センターの専属メンバーになる。診療科ごとに分かれていた先端医療を集約することで、患者の病気を総合的に診断するための試みだ。メンバーはほかに歩美(多部未華子)、高木(田辺誠一)、雪代(小池栄子)、副島(北村有起哉)、古牧(小日向文世)がいて、センター長の鳴瀬(高嶋政宏)が彼らをまとめる。メンバーは各分野のスペシャリストで、個性的で癖のある医師ばかりだ。ある日、センターに肝臓や直腸など多臓器に腫瘍を患う宮本(佐藤祐基)がやって来る。心臓のバイパス手術も受けている宮本は、多数の病院で治療を断られた末に、このセンターに来たという。治癒の可能性はゼロではないと言う歩美の言葉も得て、卓巳は治療を引き受ける。
第2話 2013年1月22日「誰もやらないなら私が救う…最先端医療か最高難易度の手術か」
卓巳(相葉雅紀)は、診察する患者のことで意見を聞こうと、歩美(多部未華子)を診察室に呼ぶ。その患者・菜穂(小島藤子)は、二つの部位に脳動脈瘤(りゅう)を患っていた。その一つが巨大なため、他の医科大学で手術を受けたが失敗。大学病院の脳外科からも治療を断られ、高度先端医療センターに回されたのだ。卓巳が歩美に病状を説明していると、顔を出した高木(田辺誠一)から、困難な治療になると、菜穂の受け入れを反対される。そんな中、菜穂が父・雅彦(小市慢太郎)に付き添われてやって来る。高木は受け入れをやめさせようとするが、歩美はこのままでは死に至る可能性が高いと告げ、誰も手術をしなければ自分がやると言い切ってしまう。
第3話 2013年1月29日「失われた神の手を再生せよ!!患者は母を見殺しにした天才医師」
午後の診療担当だった卓巳(相葉雅紀)は、担当を代わってほしいという雪代(小池栄子)の頼みを承諾する。雪代の前に現れた患者は、病院経営の2代目で、本人も優秀な外科医である益田(吹越満)。腕の神経損傷と粉砕骨折の治療が目的だが、けがはかなり複雑で、幾つかの病院で治療しても完治には至らなかった。益田は一刻も早くメスを握りたいと願うが、治療法を知るために横柄な態度を取る。雪代は診療に高木(田辺誠一)も立ち会わせていたが、益田は二人が整形外科の専門医ではないと立腹。また、新しい術式を望む益田を、なぜか雪代は受け入れる。
第4話 2013年2月5日「最先端“再生医療”で瀕死の心臓に挑む!!〜決して見捨てない医者たちが患者の未来を救う!!」
※10分拡大放送(21:00〜22:04)
卓巳(相葉雅紀)は、デート中の高木(田辺誠一)を病院に呼び出す。不機嫌な高木に卓巳は、患者・多恵(石田ひかり)の容体を説明。多恵は虚血性心筋症を患い、大学病院の救命救急センターに搬送された。命は取り留めたが、既に左心室の心筋の7割が壊死(えし)していた。手の施しようがないと診断された多恵は、高度先端医療センターに、治療に当たっての意見を求める。そこで、高木は古牧(小日向文世)を紹介。カルテを見た古牧は再生医療について説明し、多恵はその方法に望みを託すことに。医師たちの検討会で、古牧は再生医療による心筋再生は可能だが、患者の容体は臨床医が考えることだと、卓巳たちに突き付ける。
第5話 2013年2月12日「お腹の赤ちゃんを助けて〜瀕死の母の願いを先端医療で救え!!」
夜の医局にいた卓巳(相葉雅紀)の元に、至急、救命救急センターに来てほしいと、歩美(多部未華子)から連絡が入る。卓巳や、同じく呼ばれたチームの面々が駆け付けると、救命救急センターは患者であふれていた。この日は雑居ビルで大規模な火災が発生し、負傷者が多数発生したのだ。治療に当たる卓巳は、患者の中に妊婦の千佳(坂井真紀)を発見。詳しく検査すると、千佳が宿す双子の体に起きた異常が、母体に反映される症状だと分かり、卓巳たちは緊急の会議を行う。母体を助けるためには帝王切開で出産させる必要があるが、胎児たちは弱っている上、未成熟のため母体から出たら死亡する恐れがある。卓巳たちは患者を治療しながら、千佳と胎児の両方を助ける手段を考える。
第6話 2013年2月19日「命より視力を取り戻したい…余命2ケ月の写真家が迫る究極の選択」
写真家の篠田(石黒賢)が、高度先端医療センターを訪れる。彼は重篤な脳腫瘍を患っていて、複数の病院で治療を断念されていた。診察を始めた卓巳(相葉雅紀)は、篠田の目の異常に気付く。篠田は右目を失明し、左目もほぼ見えなくなっていると言う。また、彼が余命2カ月と宣告されてから既に、ひと月が経過していた。脳腫瘍を治せるのかと問う篠田に、歩美(多部未華子)は、完治が厳しいと正直に答える。それでも余命を延ばすことはできると、卓巳は補足する。納得した篠田だが、命よりも目の治療を優先してほしいと、二人に頼む。助からないなら、写真家として最期を迎えたいというのが、篠田の希望だった。脳の治療を優先して延命するか、篠田の希望通り目の治療をするか、卓巳たちは会議を行う。
第7話 2013年2月26日「普通の女の子として生きたい…白血病患者の心を溶かす希望のノート」
卓巳(相葉雅紀)は、自分の担当する患者を雪代(小池栄子)に診てほしいと頼む。診察室には、雪代が以前担当していた杏子(谷村美月)がいた。杏子は急性骨髄性白血病を発症し、他の病院で余命宣告をされていた。卓巳と雪代は治療方法を相談し、臍帯(さいたい)血移植を杏子に勧める。だが、100%完治する見込みはないと雪代が告げると、杏子はその方法に否定的になる。早く治療の苦しみから逃れたいと投げやりになる杏子を、卓巳は一番良い治療プランを考える、と励ます。
第8話 2013年3月5日「君は一人じゃない!!一緒に立ち向かう医者と希望の最先端移植」
卓巳(相葉雅紀)たちが治療していた患者の多恵(石田ひかり)が、心筋梗塞に陥る。高木(田辺誠一)たちは緊急手術を行い、何とか人工心臓を取り付けることに成功する。心拍は戻ったものの、多恵は麻酔から覚めようとしなかった。そんな多恵の状態に、彼女と一緒に仕事をしていた万奈美(紺野まひる)と、入院患者同士で親しくなった杏子(谷村美月)はショックを受ける。歩美(多部未華子)は、杏子が多恵を見習って記していたノートを捨てる姿を目撃。歩美から話を聞いた雪代(小池栄子)は慌てて病室へ向かうが、既に杏子はいなくなっていた。
第9話 2013年3月12日「容態急変〜最先端のガン治療に大きな罠?連続発症する病魔に打ち勝て!!」
卓巳(相葉雅紀)は、要人の町田(中原丈雄)が特別室に入院していることを、鳴瀬(高嶋政宏)から聞く。町田は、世界的な大企業をつくり上げた人物で経団連の理事でもある。難治性腫瘍による膵臓(すいぞう)がんを患う町田の治療プランを、各科を挙げて探ったが、決定打が見つからないため、高度先端医療センターに引き継がれたのだ。町田には、彼の次男で会社経営に加わっている恵介(石田卓也)が付き添っていた。家族の意向で、本人はがんであることを知らされていない。卓巳たちは、恵介を呼んで治療プランを説明。そこには、町田の長男・真一(要潤)も同席していた。実は、恵介は町田の養子で、真一は実子だが、町田にわだかまりを抱いている様子の真一は、卓巳たちの説明に全く興味を示さない。結局、卓巳たちのプランは受け入れられる。しかし病院側は、高度先端医療センターではなく、各科のプロフェッショナルを招集して手術することを決定する。
第10話 2013年3月19日「息子の決断…医者には決められない最先端肺移植…父を救うのか、見捨てるのか?」
卓巳(相葉雅紀)たちは、術後の感染症で、間質性肺炎と重篤な肺疾患を患った町田(中原丈雄)の治療法を検討し始める。生体肺移植しか手段がないという結論に至り、患者の近親者から臓器を提供してもらうことが望ましくなる。卓巳は、町田の2人の息子・真一(要潤)、恵介(石田卓也)に状況を説明し、臓器提供の意思を確認する。恵介は二つ返事で同意するが、真一は拒否。町田には両肺を移植しなくてはならないが、1人の提供者から両肺を移植することはできず、真一の同意がなくては手術は行えない。そんな中、卓巳は、自らの出生の秘密を探るうちに行き当たった斉藤(高橋一生)の主治医になる。
最終話 2013年3月26日「大丈夫、必ずあなたを助ける…宿命を背負う医者の最後の選択」
卓巳(相葉雅紀)と歩美(多部未華子)の前で突然、鳴瀬(高嶋政宏)が倒れる。脳腫瘍の腫瘍内出血だった鳴瀬は、卓巳によって処置をされるが、重篤な状態に陥ってしまう。一方、真一(要潤)、恵介(石田卓也)の二人の息子からの臓器提供を拒否し、手術を行うことができない町田(中原丈雄)について、病院長・石原(大石吾朗)たちは転院させることを考え始める。卓巳と歩美は、真一、恵介と共に町田の病室へ向かう。真一と恵介は生きてほしいと、町田に手術をするよう訴えるが、町田は応じようとしない。そんな家族の説得に卓巳が口を挟み、熱い口調で、真一たちの覚悟を語り始める。
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