小平丈太郎(生田斗真)は、藤井順一(桐谷健太)とともに休耕田を利用して米作りをすると決めたが、田んぼが使えるようになるまで早くても3年かかると聞き、3年契約で四万十に来ている自分の今後を思う。
同じ頃、二階堂かほり(真木よう子)は、東京に戻るか、四万十の病院にとどまるか、決めかねていた。患者たちにずっと病院にいると約束した責任がある、と悩むかほりに、丈太郎は自分のしたいようにすればいい、と事も無げに言う。そんな発言にかほりは腹を立てる。
数日後の夜、丈太郎はかほりをカヌーに誘う。寒空のなかカヌーに乗るうち、ふたりの脳裏にはこれまでのさまざまな出来事がよみがえる。やがてかほりは、自分が癌の研究医を目指そうと思ったきっかけは、高校生の頃に癌で亡くなった祖母だと話した。いろいろな病気が薬で治るのに祖母の病気には治療法がなく悔しい思いをした、以来、癌の免疫治療の研究医になりたくさんの人の命を救いたいと思うようになったのだ、と。それを聞いた丈太郎は、それほどの思いがあるなら患者たちも責めたりはしない、ここで夢が叶えられないのなら東京へ行くべきでは、と後押しした。
やがて東京行きを決めたかほりの送別会と、理学療法士の専門学校の試験に合格した松本弘樹(柄本佑)を祝う会が開かれ、丈太郎、順一、森下彩花(香椎由宇)、今井春菜(木村文乃)が出席した。一同を前に挨拶した順一が乾杯の音頭を取ろうとしたとき、突然、丈太郎がそれを制した。報告があると言う丈太郎は、地域おこし協力隊を辞めた、と発言。東京に戻るのか、と順一に聞かれた丈太郎はそれを否定し、地域おこし協力隊を辞めたうえで、四万十の人間として米を作ったり、高齢者のサポートをしていこうと思っていると明かした。自分はとにかく四万十にいたいし、ここで米作りをして地元の人に食べてもらいたい、さらには日本中、世界中の人にも食べてもらいたい、それが夢なんだ、と語った。
その後、丈太郎とかほりは、四万十と東京のクリスマスツリーの写真を送り合うことを約束して別れた。
かほりが四万十を立つ日、丈太郎は順一とともに休耕田で作業をし、高齢者のサポートも行っていた。東京の大学病院に着いたかほりは、教授の岡島(中丸新将)の部屋を訪ねると、岡島の研究チームに戻るという話を辞退したいと言った。岡島の影響力を受けない環境を探しそこで研究を続けるつもりだ、教授の一存で夢を奪われたくない、と言い切った。
実家の金物店を閉店した順一は、今度は精米店として店を開ける、となじみの人たちに笑顔で話した。さらに、商店街で会った島田さより(国仲涼子)ともすがすがしい笑顔であいさつを交わした。
夜、丈太郎や順一が手作りしたクリスマスツリーが完成し、彩花、弘樹、春菜も集まってパーティーが始まった。一方、東京のかほりは、就職活動や勉強に励んでいた。そんな日の夜、丈太郎から電話がかかってくる。送ると約束したクリスマスツリーの写真が届かない、と催促する丈太郎にかほりは、明日でいいかと聞くが、丈太郎はクリスマスは今日で終わりだ、と言って譲らない。かほりは仕方なく東京タワーまで出かけて行き、ツリーをカメラの画面に収めようと後ろに下がって行く。すると誰かにぶつかった。謝ろうとした相手は丈太郎だった。ひまわりの鉢植えを手にした丈太郎は、かほりが見たいと言っていただろう、と差し出した。それなら写真を送れば済むことだろう、と驚くかほりに丈太郎は、ひまわりを見せに来たわけではない、かほりに会いたくて来たのだ、と言った。そんな丈太郎にかほりも、自分も会いたかったと明かした。その後ふたりはツリーの前で写真を撮ると、丈太郎はかほりにキスをした。その後もふたりは笑顔でいつものように会話を交わし…。
第1話 2012年10月23日「30歳目前。オレの人生やり直せますか?」
第2話 2012年10月30日「オレの人生、花開く瞬間はありますか?」
第3話 2012年11月6日「恋をはじめるのに、理由が必要ですか?」
第4話 2012年11月13日「大切な人の気持ち、判っていますか?」
第5話 2012年11月20日「必死に頑張るのってカッコ悪いですか?」
第6話 2012年11月27日「恋も人生も答えなんて見つかりますか?」
第7話 2012年12月4日「誰かを想う気持ち、持ち続けていますか」
第9話 2012年12月18日「自分がやるべき事は最初から目の前にありませんか?」
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