ラテ欄「ついに最終章突入!完全犯罪を可能にする究極の毒の秘密暴く」
直美(臼田あさ美)は目の前に現れた松井(綾部祐二)を逮捕できなかった事を悔やみ、これまでの事件を洗い直す事にする。直美は一緒にやってほしいと千葉(渡辺いっけい)に頼むが、千葉はただ座っているだけじゃ何も解決しないと言って帰っていく。直美は毒がある事を前提にこれまでの事件を振り返る事に。最初に毒を使ったと思われるのは雑誌記者の秋本だった。秋本は自分のデスクに毒がある事を仄めかして息絶えたが、直美がデスクを調べても毒は発見できなかった。直美は松井が毒を回収しているかもしれないと考える。しかし、毒は無色透明で証拠も残らない。直美は毒を回収する理由がわからずにいた。
この後、直美は刑事部屋に戻ってきた透にも手伝ってもらう事に。直美同様、透も松井が毒を回収している可能性を考えていた。次に毒を使ったと思われるのはストーカーの影に怯えていた沙織。その時、直美は沙織の部屋に行く途中で松井とすれ違った事を思い出し、透はその話を聞いて松井が毒を取りに行った可能性が高いと感じる。この事件の時、沙織に完全犯罪が可能な毒を使ったのか訊ねた直美。だが、千葉は裏付けがないと言って直美の発言を一蹴していた。
直美はやる気が感じられない千葉を当てにしない方がいいと思っていた。透はそんな直美に千葉のデスクに置かれたノートを差し出す。千葉のノートには究極の毒について調べた事がびっしりと書かれていた。千葉が究極の毒があると疑い始めた料理研究家不審死事件、モデルマネージャ不審死事件。そして被疑者が毒の使用を告白したパワハラOL毒殺事件、松井が警察の前に現われた暴力夫殺人事件…。千葉は毒の存在を信じずにこの事態を招いた自分自身を恥じ、松井を許さないとノートに綴っていた。
その頃、千葉は何人かの容疑者が松井と会ったと証言したバーを訪れていた。そこには千葉が会いたかった松井の姿があった。千葉は毒が欲しいと松井に頼み、殺したい人がいると伝える。すると松井はその手には乗らないと言って千葉をおちょくり始める。そして松井はあなたの事を調べたと言って調査書類を出す。松井は千葉が警察内でも特殊な経歴を辿っている事を掴んでいた。千葉は込み上げてくる怒りを抑え、必ず尻尾を掴んでやると捨て台詞を吐いて去っていく。
直美は中野の事件についても洗い直す事にする。思い出すのも辛い中野の事件の事は千葉のノートにも書かれていなかった。直美にとって父親のような存在だった中野。直美は父親の笹本雄一が死ぬ直前の顔と同じような顔になった中野を心配していた。そして事件を回想している時、千葉のノートから1枚の記事が落ちてくる。それは直美の父親の死亡事件についての記事だった。千葉から口止めされていたという透は千葉が直美の父親の事件を密かに調べていた事を打ち明ける。千葉は先輩として直美の事を心配していたのだ。
直美が千葉の真意を知って驚いていると、そこに千葉が戻ってくる。千葉は忘れ物をしたと言ってノートを持って帰ろうとする。直美は千葉を呼び止め、松井が絶対に検出されないのに毒を回収する理由を訊ねる。千葉は松井がウソをついていると考えていて、回収されたら毒の秘密がバレてしまうと推理する。直美たちは人体に入ると毒性は消えるが、通常の状態だと毒性があると考え、使う前の毒を抑えれば松井を逮捕できるかもしれないと希望を持つ。
千葉が帰った後、直美は再び資料に目を通す。透はパソコンの操作中に松井が自分のサイトにアクセスしてきた人間に接触して毒を渡しているのかもしれないと考える。そして透が資料を取りに行くために席を外すと、直美の携帯に電話がかかってくる。電話の主は松井だった。松井は面白い事を教えると言って直美を呼び出す。直美が呼び出された場所に駆けつけると、松井は次のクライアントに毒を渡した事を告げる。直美は誰に渡したか問い詰め、松井はあなたの知っている人だと答える。自分の知り合いが毒を受け取るはずがないと信じる直美に対し、松井はもし使った人間がいたら私の勝ちだと告げる…。
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