父・栄輔(夏八木勲)の意識が戻った。母・敏子(吉行和子)、姉・多希子(YOU)、姉の夫・健次(安田顕)、そして良多(阿部寛)と娘の萌江(蒔田彩珠)が集まる。まだもうろうとしている栄輔を囲んで「名前言ってごらんなさいよ」などと皆で質問攻めにするが、栄輔は良多の名前しか思い出せない。落ち込む多希子に敏子は「苦労かけた子は忘れないっていうから」と慰めるが、良多はどうにも肩身が狭い。
そんな中、菜穂(宮アあおい)と息子の大地(大西利空)が見舞いにやって来る。栄輔の愛人とも疑われた菜穂との初対面にざわつく敏子と多希子。しかし、栄輔は、虚ろな意識の中で「くみ…」と口走り、病室には微妙な空気が漂う。
その頃、治はひとり森を訪れていた。「とりあえず目覚めたって。良かったよかった」何かに話しかけるようにつぶやく治。その相手はクーナなのか、それとも幼い頃、一緒にクーナを見た栄輔と治、久実(くみ)なのか…。
一方、ようやく長野の病院に駆けつけた沙江(山口智子)は、仕事の都合で東京にトンボ返りすることに。しかし萌江は特に寂しがる様子もなく、沙江は自分が母親として期待されていないことに自信を失う。
意識が戻ったとはいえ、栄輔の容態は引き続き危険な状態らしい。良多は治のもとを訪れ、父のクーナ探しがどこまで本気だったのか尋ねる。すると治は、栄輔は人生で出来なかったことを今、やろうとしていたのだろうと言う。製薬会社の重役で社会的な成功者といえる父に出来なかったことなどあるのだろうか。不思議に思う良多だったが、治から、栄輔がかつて自分の夢を諦めて製薬会社に入ったと聞き、父の知られざる過去に驚く。
栄輔を心配して病室を訪ねた治(西田敏行)は、クーナを見た森での思い出話を始める。「夢だったのかな」とつぶやく治に、「あれは本当だ」と断言する栄輔…。
良多はついに栄輔と向き合う。「見たんですか?クーナ」と、自分が森で見つけた赤い帽子を見せると、栄輔はついに語り始めた。
クーナは死者と生きている者をつなぐ存在だという。栄輔には誰か、会いたいけれど会えない人物がいるのだろうか…。問いかける良多の質問には答えず、「いいか。世界は目に見えるものだけでできてるんじゃないんだ」最後にそう言うと、良多に千円を手渡す栄輔。
それは初めて良多が息子として受け取った、“父のクーナへの思い”だった…。
第1話 2012年10月9日「小心者の男に訪れた人生のヘンテコな転機突然現れた美女&伝説の生き物クーナの謎」
第2話 2012年10月23日「妻は抜擢、夫は仕事干され逃亡?」
第3話 2012年10月30日「良多、母には言えぬ父の秘密を知る」
第5話 2012年11月13日「クーナ探しに1億!?職場復帰で良多暴走」
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