28歳で派遣社員の小平丈太郎(生田斗真)は正社員への登用を目前に解雇され、7年付き合った恋人からも別れを切り出される。実家に戻ってみれば、堅実な弟の啓太郎(生田竜聖)とその家族が暮らしていて居場所はなかった。途方に暮れたそんな折、偶然見つけた高知県・四万十市の「地域おこし協力隊」の募集に目が止まる。
同じ頃、大学病院で働く二階堂かほり(真木よう子)は、出身地である四万十の市民病院への異動を命じられる。アメリカの研究所で働くことが夢だったかほりには受け入れがたいが、断ることはできなかった。
後日、丈太郎とかほりは、同じタイミングで四万十市の駅に降り立った。飛行機の中でかほりを見かけていた丈太郎は声をかけるが、受け流されてしまう。そんな丈太郎を迎えたのは、地元出身で「地域おこし協力隊」の隊長の藤井順一(桐谷健太)だった。一方、かほりには姉の島田さより(国仲涼子)の迎えがあった。
順一に連れられ市役所の「地域おこし課」にやってきた丈太郎は、課長の日下哲也(松重豊)から高齢者のサポートを頼まれる。住居も日下が手配してくれていて、そこで不動産会社の今井春菜(木村文乃)と出会う。
翌日、丈太郎は近隣住人の大村郁子(倍賞美津子)ら高齢者たちを病院へ送って行く。すると、郁子の腕のケガを心配した看護師の森下彩花(香椎由宇)が、かほりに傷の縫合を指示。かほりは、自分は内科医だと主張するが、ここでは内科だけ診ていればいいわけではない、といさめられる。
その後、かほりは病院内のリハビリテーションセンターで理学療法士のアシスタントとして働く松本弘樹(柄本佑)に会いに行く。弘樹はかほりの高校時代の恋人で、再会するのは卒業以来だった。
そんな日の夜、丈太郎が順一、日下と飲んでいると、かほり、彩花、看護師の青山薫(田口淳之介)ら病院関係者がやってくる。それはかほりの歓迎会だったが、重苦しい雰囲気に包まれていた。そんなとき丈太郎が発した不用意な一言が原因で、かほりは席を立つ。店を出たかほりを追いかける丈太郎。そんな丈太郎にかほりは、なぜ四万十に来たのか、と問いかける。丈太郎が答えないと、自分はこんな田舎の病院に来るために医師になったわけではない、と真情を吐露した。
翌朝、丈太郎が郁子の家で食事をしていると、郁子が夕飯の話を始める。自分たちは親戚のような関係なんだからと言う郁子に、丈太郎は複雑な気持ちになる。
夕方、帰宅するなり郁子に夕飯はどうするのか、と聞かれた丈太郎は、今日はひとりでゆっくりしたい、と突き放したように言ってしまう。やがて、冷静になり郁子を訪ねると、郁子は部屋で倒れていた。丈太郎は郁子を車に乗せ病院へ搬送、かほりと彩花で救命措置を行うが、郁子は帰らぬ人に。丈太郎は変わり果てた郁子と対面するも、ただ立ち尽くすしかなかった。
一方のかほりも、ショックのまま椅子に座り続けていた。そんなかほりに、彩花が声をかける。すると、かほりは生意気なことを言ってすまなかった、とそれまでの自分の態度を謝罪。彩花はそれを受け入れつつも、人間、死ぬときは死んでしまうのだ、と言った。深夜、彩花が戻ったアパートの部屋には、弘樹が寝ていた。
後日、郁子の精進落としが行われ、友人たちが明るく飲食する中、丈太郎はうつむいていた。声をかけた順一や日下に丈太郎は、ここでの仕事を雑用程度に考えていたと明かし、謝罪した。そんな丈太郎を見た順一や春菜は、丈太郎が仕事を辞めるのでは、と不安に感じる。
その後、丈太郎はかほりを誘うと、カヌーを持って四万十川へやって来る。久しぶりだというカヌーにかほりと乗り込む丈太郎。カヌーを漕ぎながら丈太郎は、郁子はここで確かに生きていたんだ、と噛みしめるように言い、かほりもそれにうなづいた。やがて、前方に川幅いっぱいに渡された無数の鯉のぼりが現れる。その圧巻の光景にふたりは子供のようにはしゃぎ…。
第2話 2012年10月30日「オレの人生、花開く瞬間はありますか?」
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