あらすじ
何事も受身で、言いたいことの言えない名古屋の小学校教師・小守絵美(ミムラ)。児童の母親からの抗議で休職に追い込まれ、婚約者にも振られて人生のどん底に落ちる。いつものようにインターネットの掲示板で愚痴を書き込んでいると、謎の男(筧利夫)から「お前はハエ女だ!」と暴力的な返信が届く。男はネットで絵美の投稿や情報を探し出し、絵美に接触。「人生を変えたければ、俺の言うことを聞け!」とそそのかされた絵美は、次々とミッションを与える男に振り回されていく。
出演
主要人物
小守 絵美 (29) - ミムラ(幼少期:中川綸)
名古屋市立赤塚北小学校3年B組担任。極めて内向的で繊細な性格。ネット依存症。インターネット上のそれぞれのSNSサイトで同じハンドルネームを使用していたことから、簡単にプロフィールを割り出され、八重樫に個人情報を奪われてしまう。しかし、彼の助言により性格が良い方向へと変わっていく。一方的に別れを告げられた高木から復縁を持ちかけられたが断り、ネット上で知り合った八重樫が気になって上京する。
野党議員が総理大臣の愛人スキャンダルをでっち上げようとした一件に巻き込まれ、公安にマークされていた。その公安が父親を尾行していることに気付き、様子を見ていたら父親の不倫現場を目撃してしまう。母親が主催する懇親会で父親が不倫していることを暴露し、実家を勘当される状態になる。
八重樫 修治 (48) - 筧利夫
絵美が投稿しているチャットにポルトガル語で「このハエ野郎!」や「ハエ女」などと打ち込み、携帯電話の内容を傍受などをし、ストーカーのようにしつこく絵美を追い回している。その反面、彼女の駄目な性格を変えるために良い方向へと導くような助言をしている。内閣官房内閣情報調査室に勤務していたが、突然上司に辞表を提出し、辞めてしまう。そのため、野党議員が総理大臣の愛人スキャンダルをでっち上げようとした一件に関与していると誤解されていた。
小守が上京したときにはすでに住んでいたマンションを引き払っており、ブログ等の個人情報を消去していた。
赤塚北小学校
高木 誠也 - 川岡大次郎
絵美の同僚教師。絵美の婚約者でもあったが、急に彼女に別れを切り出す。有紗にプロポーズするがしばらくしてから彼女から別れを切り出される。
田端 - 木村庄之助
教務主任。
重田 - 大獄隆司
校長。特に大きな問題ではなかったが保護者会に押されて、児童に暴言を吐いたとされる小守に1カ月間の依願休職を命じる。
内村 恭子 - 青木さやか
PTA役員。モンスターペアレント。小守が担任する3年B組児童の保護者の一人。
内村 新太 - 島羽也人
3年B組児童。恭子の息子。
小林 翼 - 渡瀬雅斗
モンスターチルドレン。3年B組児童で、学級崩壊の中心人物。
内閣府
松尾 泰介 - 小須田康人
内閣官房内閣情報調査室主幹。八重樫の直属の上司。
津田 大悟 - 本田博太郎
松尾の上司。
石川 四郎 - みのすけ
警視庁公安部警部補。松尾の命令で絵美の行動を監視する。
真田 祐次 - 升毅
八重樫の元同僚で先輩。
藤巻 芳郎 - イッセー尾形
内閣総理大臣。小守の母親が主催する懇親会にゲストとして呼ばれ、その席で同性愛者であることを告白する。
その他
三田 有紗 - 泉里香
誠也の新しい彼女だったが突然別れを切り出す。
小守 哲郎 - 温水洋一
絵美の父親。大学教授。温和で穏やかな性格。以前から不倫を繰り返していた。
小守 果奈子 (60) - 小島範子
絵美の母親。尾久手市立尾久手小学校校長。小中学女性校長会会長。虚栄心が強く、自分の立場や世間体を気にしている。娘が婚約者と別れた上に職場も謹慎処分になっていることに腹を立て、絵美に怒鳴り散らして罵倒する。夫の不倫に気付いていたが黙認していた。
ピーターパン - ブランドン・ベクマン
絵美が作り出した妄想に登場する。
ゲスト
第2話
吉田 純一 - 中村靖日
名城三河町役場勤務。八重樫が小守の恋人を作るために勝手に作成したSNSサイトに引っ掛かった1人目の男性。温厚な性格だが、絵美の八股を知ってキャンプデート中に逆上し、チェーンソーを片手に小守に向かって怒り叫ぶ。
堀川 孝文 - にへいたかひろ
IT企業経営者。絵美と栄フロンティアビル展望台でデートした2人目の男性。
根岸 祥太郎 - 須加尾由二
美術館デートした3人目の男性。
平松 広一 - 平原テツ
ボウリング場でデートした4人目の男性。無駄にテンションが高い性格に絵美は引いてしまう。
跡部 圭祐 - みっちー
埠頭でデートした5人目の男性。海を見つめてギターを弾きながら絵美を待っていた。
鈴木 正二 - 天田将行
居酒屋デートした6人目の男性。「手相を見る」という口実に絵美にセクハラし嫌われる。
第4話
大曽根 竜次 (48) - 田中靖浩
公安に追われていた絵美を助ける警備員。実は野党議員が総理大臣の愛人スキャンダルをでっち上げる為に議員側に雇われていた。
ヒカル - 佃典彦
藤巻総理の愛人。
マイたん - 古川愛李(SKE48)
女子大学生。哲郎の不倫相手。
スタッフ
原作:大島里美
音楽:市川淳
演出:福井充広、東山充裕
VFX:釣木沢淳
ファド指導:月本一史
イラスト制作:ミヤザキケンスケ
インターネット考証:長谷川元洋
制作統括:土屋勝裕
制作・著作:NHK名古屋
主題歌
SPYAIR「WENDY 〜It's You〜」(Sony Music Associated Records)
各話あらすじ(2012.11.6 - 12.18)全6話 平均視聴率 4.13%
第1話 2012年11月6日「人生を、攻めろ!」ラテ欄「人生を、攻めろ!〜アラサー女と謎の男のラブ・コメディー!」
暴言を吐きまくる謎の男(筧利夫)に出会った女性(ミムラ)の人生に、波乱と変化が巻き起こる。唆す男と、唆されやすい女の、人生を懸けたサスペンスラブコメディー。脚本・大島里美、演出・福井充広。 名古屋の平凡な小学校教師・絵美(ミムラ)は、演劇発表会の準備の最中に、子供たちを「ばか」呼ばわりしたと疑われ、臨時PTA会議で追及されることになる。その上、婚約者の高木(川岡大次郎)ともうまくいかない。落ち込んでいつものようにインターネットサイトに愚痴を書き込む絵美に、謎の男(筧)から「お前はハエ女だ」「今の人生を変えたかったら、黙って俺の言うことを聞け」という返信がある。絵美のことを全て知っているかのような男の発言に、絵美は恐ろしくなる。そのころ、東京・永田町では野党議員が総理大臣(イッセー尾形)の愛人スキャンダルをでっち上げようと動きだしていた。PTA会議で、児童の親(青木さやか)に責め立てられる絵美。謎の男は、本当のことを言えと唆す。
第2話 2012年11月13日「八股をかけろ!」ラテ欄「八股をかけろ!新たな恋の予感…8人の男たちに本命はいるか」
PTA会議の結果、1カ月休職することになった絵美(ミムラ)に、再び八重樫(筧利夫)から連絡が入る。高木(川岡大次郎)に振られて落ち込む絵美に、8人の男と付き合ってみろと唆す。絵美は高木に振られた寂しさもあり、ついつい八重樫の指示に従って男たちとのデートを始めてしまう。男たちからチヤホヤされて、次第に気分も上々になる。絵美が付き合う相手に選んだのは誰なのか。一方、八重樫の不審な動きに、八重樫の上司・松尾(小須田康人)や津田(本田博太郎)は、野党との関係を疑い始める。
第3話 2012年11月20日「フランス料理を一人で食え!」ラテ欄「フランス料理を一人で食え!華麗に変身したコモリン、元彼のデートに鉢合わせ?」
高木(川岡大次郎)からの呼び出しがあり、絵美(ミムラ)は再び、よりを戻せるかもしれないと淡い期待を抱く。そんな絵美に、八重樫(筧利夫)は「何でも一人でやってみよう」とミッションを与える。八重樫の勢いに押されて、牛丼店やカラオケに一人で出掛けていく絵美。その絵美を尾行する怪しい男(みのすけ)の影には気が付かなかった。絵美が一人でフランス料理を食べに行くと、そこで絵美を待ち受けていたのは。
第4話 2012年11月27日「総理の愛人になれ!」ラテ欄「総理の愛人になれ!コモリン、陰謀に巻き込まれて大ピンチ?」
警視庁公安部の石川(みのすけ)は、絵美(ミムラ)に藤巻首相(イッセー尾形)の写真を見せ、八重樫(筧利夫)が首相の愛人捏造(ねつぞう)計画に関わっている疑いがあると告げる。ところが、母・果奈子(小島範子)から呼び出された絵美は、果奈子が主催する校長会の懇親会に藤巻首相があいさつに来ると知らされる。絵美は、公安が父・哲郎(温水洋一)を尾行していることに気付き、公安を尾行してみることにする。
第5話 2012年12月4日「俺に惚(ほ)れるな!」ラテ欄「俺に惚れるな!謎の男に会いに行くコモリン。男が用意したプレゼントは意外な物だった」
絵美(ミムラ)は、小学校に復職することになり、再び働き始める。そんなある夜、かつての恋人・高木(川岡大次郎)が絵美のアパートを訪ねてくる。絵美に会うなり、土下座をすると、自分が間違っていたと言い出す高木。高木は、もう一度やり直したいと、涙ながらに絵美に頼む。それは、高木に婚約解消されて以来、夢にまで見た光景だった。だが、絵美の心は弾まず、八重樫(筧利夫)に会いたいという気持ちが募っていく。
※2012年12月11日は「衆院選比例代表政見放送「東京選挙区(一部)」 」を放送のため、休止。
最終話 2012年12月18日「ミッション・インポルトガル!」ラテ欄「ミッション・インポルトガル!コモリンが八重樫を追う大冒険!二人が向かう先は?」
八重樫(筧利夫)が姿を消してから、絵美(ミムラ)は日常の生活に戻っていた。しかし絵美は、八重樫の不在に寂しさを感じてしまう。インターネットやネットの交流サイト(SNS)から八重樫に関する情報を探し出し、東京の内閣情報調査室の真田(升毅)に会いに行く。真田は、絵美が思ってもいなかった八重樫の真実の姿を話す。さらに絵美は、八重樫が自分に宛てた手紙をある場所で受け取り、八重樫が自分に近づいた本当の理由を知ることになる。
各話視聴率
番組公式サイト
(恋するハエ女 - Wikipedia)
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