2012年09月24日

シングルマザーズ TOP

『シングルマザーズ』は、永井愛作・演出の舞台作品、並びにそれを原作としたテレビドラマ。


舞台
概要
初演は2011年2月20日。永井愛の主宰する二兎社の第36回公演として永井自身の演出により、東京芸術劇場小ホール1にて上演された。2002年に政府によって決定された児童扶養手当削減方針の撤回を求めて活動したシングルマザーたちの実話に取材した作品。執筆の契機となったのは、二兎社の制作担当でシングルマザーの女性による母子加算の復活を求める投書が新聞に掲載されたり、児童扶養手当削減方針の撤回を訴える姿がテレビのニュースで放映されたことだった。

公演期間中の3月11日に東日本大震災が発生し、11日から13日の4ステージが中止となった。16日からの再開後の公演では上演前に永井が客席に挨拶し「演劇は平和で安全な時だけの楽しみではありません。」とメッセージを送った。また、4月12日の宮城県のえずこホールでの公演は無料で行われた。


あらすじ
2002年、秋。直は派遣社員として働き、12歳の息子を一人で育てながら、シングルマザーの支援団体“ひとりママ・ネット”の事務局長としても活動している。代表を務める燈子と直の目標は国会を動かし、児童扶養手当の削減を撤回させることだった。小さなアパートの一室を借りた事務局には、離婚により裕福な家庭から一転して3人の子供を抱えた貧困生活となった初音や、資格の勉強に取り組むギャルママの水枝も出入りしている。そんなある日、事務局に小田と名乗る男が不意に現れる。小田は、自分は突然いなくなった妻子を捜していると語るが、直は彼がDVの加害者であることを感じ取る。


キャスト(初演)
上村 直 - 沢口靖子
高坂燈子 - 根岸季衣
大平初音 - 枝元萌
難波水枝 - 玄覺悠子
小田行男 - 吉田栄作

スタッフ(初演)
作・演出 - 永井愛
美術 - 大田創
照明 - 中川隆一
音響 - 市来邦比古
衣裳 - 竹原典子
ヘアメイク - 清水美穂
演出助手:鈴木修
舞台監督:澁谷壽久


テレビドラマ
2012年10月23日より同年12月11日まで、NHK総合テレビジョン「ドラマ10」(22:00〜22:50)にて放送された。主演は舞台版と同様、沢口靖子が務める。全8話。

キャッチコピーは「泣いてる暇なんて、ない!」。


ストーリー
DVを振るう夫から逃れるため、直は息子と共に家を飛び出した。住む場所が見つからずに途方にくれていく中で、直は先輩シングルマザー達に支えられ、シングルマザー達の集まり「ひとりママネット」の一員となる。しかし、社会ではシングルマザーに対し冷たくあしらわれ、さらに児童扶養手当削減という試練が待ち構えていた。そんな中直達は国会に抗議に出るという行動に出る。


キャスト
上村 直 - 沢口靖子
5歳の息子を持つ主婦。夫・信樹(田中哲司)からのDVに耐え切れず息子と共に家を出る。見知らぬ土地でさまざまな人の助けを借りて何とか新しい生活を始めるが、常に信樹の陰に怯える部分があり、ふとしたことから彼の暴力のフラッシュバックに苦しむことも。

難波 水枝 - 酒井若菜
直の息子が通う保育園で出会ったシングルマザー。水商売をしながら息子を育てている。

斎藤 久美 - 北斗晶
外国人居住用の不動産を営むシングルマザー。部屋を借りれず困っていた直に格安のアパートを紹介する。

木島 雪乃 - 忽那汐里
臨月になる子どもを妊娠中のシングルマザー。

小暮 雅子 - 田島令子

小暮 洋輔 - ユージ
直が働くカレー店店主・金治(若林豪)の息子。

大平 初音 - 枝元萌

上村 喬 - 山路和弘

上村 鶴子 - 槇由紀子

園長 - 金沢碧

上村 涼太 - 幼少期:田中奏生→少年期:山崎竜太郎

難波 慎之介 - 幼少期:吉田はるき→少年期:松島海斗

斎藤 大 - 上妻成吾

斎藤 なずな - 幼少期:山岡愛姫→少女期:安田彩奈

山田 あさみ - 原舞歌

木島 綾乃 - 幼少期:横溝菜帆→遠藤璃菜

梶谷 由香子 - 三浦理恵子
夫に他界され会社の借金を抱えるシングルマザー。「ひとりママネット」で直らに出会う。

小田 行男 - 山口馬木也
IT関連の会社で営業課長をしているエリート。いなくなった妻を捜して「ひとりママネット」を訪ねる。

青山 信樹 - 田中哲司
直の夫。外面的にはいい夫を演じており、家を出た直を血眼になって捜す。

青山 路子 - 星由里子

小暮 金治 - 若林豪
創業昭和30年のカレー店を営む店主。縁あって直を土曜限定で雇う。

高坂 燈子 - 高畑淳子
シングルマザーを助けるグループ「ひとりママネット」の代表。フラッシュバックに苦しんでいた直に助け舟を出す。

ゲスト
リサイクルショップの店長 - 佐々木健介(第2話)
小野寺 真里 - 中條サエ子(第7話)

スタッフ
原案:永井愛
脚本:相良敦子
音楽:富貴晴美
主題歌:徳永英明「名前のないこの愛のために」(ユニバーサルミュージック)
演出:本木一博、松浦善之助
音響効果:久保光男、鈴木希弥
法律監修:垣内恵子、飯田豊浩、高取由弥子
臨床心理考証:棚瀬一代
擬闘:松本真治
取材協力:赤石千衣子
制作統括:藤澤浩一
制作著作:NHK


各話あらすじ(2012.10.23 - 2012.12.11)全8話 平均視聴率 8.08%
第1話 2012年10月23日「ようこそ、シングルマザー」
 夫・信樹(田中哲司)のDVから逃れ、5歳の息子・涼太(田中奏生)を連れて家を出た直(沢口)。二人がたどり着いたのは海の見える町だった。そこで生活を始めるため部屋と仕事を探すが、簡単に見つかるはずもなく、途方に暮れる。そんな直に手を差し伸べたのは、不動産店に勤めるシングルマザーの久美(北斗晶)だった。住む場所を得た直は、すし店のパートを始めるが、レジで男性客に肩をたたかれた瞬間、DVのフラッシュバックが起こり、しゃがみ込んで動けなくなる。機転を利かせて直を救ったのは、シングルマザー団体の代表・燈子(高畑淳子)だった。

第2話 2012年10月30日「あなたは間違ってない!」
 直(沢口靖子)は、すし店のパートを解雇されてしまったが、キャバクラに勤めるシングルマザーの水枝(酒井若菜)という知り合いもでき、兄・喬(山路和弘)の紹介で新たに事務職のパートに就いた。生活も安定してきたかに思えたが、息子の涼太(田中奏生)が保育園で暴れたと知らされる。さらに、これまでの無理から、親子共に熱を出して倒れ、2日間寝込んでしまい、またもパートを解雇されてしまう。傷心の直は、燈子(高畑淳子)が代表を務める「ひとりママ・ネット」を訪ねる。そして「あなたは間違っていない」と励まされるのだった。

第3話 2012年11月6日「ぶつけよう、あなたの気持ち!」
 直(沢口靖子)のアパートに夫の信樹(田中哲司)が現れるが、連絡を受けた燈子(高畑淳子)が駆け付け、事なきを得る。直と燈子の元を訪れた久美(北斗晶)は、別れた夫の元に残してきた子がいることを打ち明ける。同じころ、燈子は、夫と死別しシングルマザーとなった由香子(三浦理恵子)が、派手な服装で繁華街にたたずんでいるのを見掛ける。由香子は夫を亡くした寂しさと生活苦から出会い系のサイトにアクセスしていたのだった。2001年の春を迎え、涼太(田中奏生)の小学校入学、直の就職決定などを祝ってパーティーが開かれる。

第4話 2012年11月13日「招かれざる客?」
 「ひとりママ・ネット」に突然現れた若い女性・雪乃(忽那汐里)は、直(沢口靖子)に出産費用を貸してくれと言うが、断られると、ぶぜんとして立ち去る。数日後、直は海岸にたたずむ雪乃を見つける。海に近づいていく雪乃を直は必死に抱き止めるが、直を振り切り去っていく。落ちていた母子手帳を拾い上げると、出産予定は間近に迫っていた。そんな中、母子家庭にとって命の綱ともいえる「児童扶養手当」が削減されるという知らせが舞い込み、署名運動を始めることに。雪乃を心配する直は、水枝(酒井若菜)と洋輔(ユージ)と共に雪乃のアパートを訪ねる。

第5話 2012年11月20日「子供のキモチ!」ラテ欄「子供のキモチ!謎の男の登場に直は…?」
 直(沢口靖子)の息子・涼太(山崎竜太郎)の様子がおかしい。小学校5年生になった涼太は、家庭が貧しいことから塾にも行けず、将来なりたいものにもなれないと感じていた。一方、水枝(酒井若菜)は無理をして働きながら、息子の慎之介(松島海斗)を塾に通わせていた。そんな中、以前「ひとりママ・ネット」に現れた小田(山口馬木也)がまた現れる。小田と話すうち、直は彼が自分の妻に家庭内暴力(DV)を振るっていたことを確信する。ある日、涼太と慎之介がそろっていなくなる。

第6話 2012年11月27日「母と子の総決算?」
 涼太(山崎竜太郎)と慎之介(松島海斗)は、釣り船にこっそり忍び込んで、近くの小島へと渡る。雨宿りに入った島の洞窟の中で、互いの気持ちを語り合う2人。その翌朝、島から戻った2人を直(沢口靖子)と水枝(酒井若菜)が出迎え、母と子たちはそれぞれの思いをぶつけ合う。一方、「児童扶養手当」の削減に反対する活動が活発になる中、小田(山口馬木也)が燈子(高畑淳子)に連れられて、再び「ひとりママ・ネット」に現れる。

第7話 2012年12月4日「シンママたちの大勝負!」
 「児童扶養手当」削減の実施を目前にし、直(沢口靖子)たち「ひとりママ・ネット」は反対活動を続けていた。そんな中、小田(山口馬木也)が再びネットの事務所を訪れる。燈子(高畑淳子)たちのいる前で、自分は家庭内暴力(DV)加害者だったと告白し、直たちを手伝い始める。国会議員へのロビー活動や議員会館での院内集会の開催など、シングルマザーたちは必死で頑張るが、情勢は良くなかった。そこで、直はシングルマザーたちの厳しい現実を街頭で訴える「リレートーク」をしようと提案する。しかし、それはDVから逃れてきた直にとって、別れた夫を刺激する可能性があった。

最終話 2012年12月11日「嵐の予感!」
 直(沢口靖子)の息子・涼太(山崎竜太郎)が通う学校に、元夫の信樹(田中哲司)が現れる。信樹は、街頭でシングルマザーの生活の厳しさを訴えた直の姿をニュースで見たのだ。さらに「ひとりママ・ネット」に信樹の弁護士から電話が入る。涼太に会わせろというのだ。しかし、信樹の家庭内暴力(DV)が原因で離婚した直には、受け入れ難いことだった。そんな中、直は雪乃(忽那汐里)から、相談に乗ってほしいと言われる。行男(山口馬木也)が「ひとりママ・ネット」に現れるが、様子がおかしい。別れた妻が再婚したという。そして「本当の自分を見せてやる」と叫び、直の前で暴れだす。行男が去った後、今度は信樹本人から電話がかかってくる。

各話視聴率


番組公式サイト
(シングルマザーズ - Wikipedia)

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