蓮見探偵事務所には、調査依頼だけでなく、様々な相談者も訪れる。
最近では夫からのDV(ドメスティック・バイオレンス)被害の相談も多いという。今日も蓮見探偵社事務所のドアを依頼者が叩く。
その調査依頼者、紺野ひかり(水谷妃里)は「自分を産んでくれた母親を探して欲しい、結婚する前にどんな人なのかを知っておきたい」というものだった。
既に、ひかりが産みの母親らしき人物の名前と本籍地を調べてあり、育ての母・紺野千尋(手塚理美)と、産みの母と思われる真島啓子(愛華みれ)が2人で写っている高校時代の写真も資料として持ち込んでいた。
しかし、なぜ自分を産んだ母親が、子供を手放すことになったのかは、分からないという。
加代子(瀧本美織)から報告を受けた所長の杏子(財前直見)は、一抹の不安を感じ、ベテランのミミさんこと三浦美智子(根岸季衣)と2人で調査に当たるように指示を出した。
その不安が的中したのか、育ての母・千尋が「泥棒の報い。金を払え!」とボイスチェンジャーで声を変えた電話や、石に包んだ切り抜き文字の手紙を投げ込まれるなど、頻繁に脅迫を受けていたことが分かり、事件性の高い危険な調査となる様相を呈していた。
さらに自称フリージャーナリストの芹沢保(近江谷太朗)が、加代子の調査を先回りするように動き、千尋とひかりの周囲を探っていた。
ミミの調べによると、24年前、臨月を迎えた吉岡啓子(旧姓・真島啓子)は夫の暴力に耐えきれず刺殺。
獄中で出産した娘・ひかりを、親友の千尋が引き取っていたことが分かった。
しかし、なぜ今となって千尋が脅迫されることになったのか?
その近所で、食事処を経営している千尋の高校時代の同級生・中島和美(歌川椎子)に当時の話を聞こうとしても、知らぬ存ぜぬで、頑なに口を開こうとはしない。
ところが、千尋が脅迫されているという事態を偶然知ってしまい、不安がるひかりを見て、思わず加代子は、その理由までも突き止めて見せると約束してしまう。
解明の糸口を探す加代子に、芹沢が転落死したことと、千尋が警察で事情聴取を受けているとの連絡がひかりから入った。
脅迫事件の謎が解けぬまま、殺人事件へと発展してしまうのか?
事態は警察と人間模様を巻き込んで、複雑な展開を見せる。
そして、加代子は真実を掴むことになるのだが、調査で得た事実のありのままをひかりに報告していいのか?と、葛藤する。
真実を知ることで人は幸せになれるのか?加代子は、どう決断するのか?
第1話 2012年10月8日「死体が消えた!?残酷な嘘…女性探偵が追う悲しい真実」
第2話 2012年10月15日「連続動物虐待とホームレス殺人!心の闇と家族の涙」
第4話 2012年10月29日「命を賭けた涙の贖罪金で幸せを買った白い騎士とは?」
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