主人公川島海荷(本人役)がキョンシーとの戦いの中から成長していく姿を描く。
『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』とはステブレレス(前番組と次番組の間にあるコマーシャル(CM)が流されないで、ステーションブレイクがなく、切れ目なく、次番組が始まる番組編成形態)で放送されていた。
本作のオープニング映像はファミコン風の映像となっている。
概要
テレビ東京で放送中の『ピラメキーノ』でキョンシーの生態を紹介するミニドラマ「中国の妖怪 キョンシー」を放送したところ、子供たちの間で人気沸騰した。これを受けテレビドラマとして放送されることになった。
1980年代に日本で大ブームを巻き起こした中国の妖怪・キョンシーとキュートな道士が、日本を舞台に戦いを繰り広げるアクションドラマ。女優やアイドルとして活躍する一方、キョンシーを退治する道士としての顔を持つ主人公の大学生を川島海荷が演じる。
ストーリー
400年前の中国では、猛威を奮っていたキョンシーを道士が死闘の末に封印した。
そして現代、アイドル川島海荷が『開運!なんでも鑑定団』に出品するお宝を探すため実家の蔵を探している最中に壺を落とし、貼られていたお札が剥がれたせいで封印が解かれ101匹のキョンシーを解き放ってしまう。剥がれたお札がバンバンという少年に変身し、キョンシーを封印できる現代の道士を探そうとするが、その人物こそ当の海荷だった。
当初、彼女はアイドルとしての体面を保つため道士になるのを拒んでいたが、9nineのファンがキョンシーに襲われているところに遭遇。バンバンから法衣を与えられ、ファンの笑顔を守る為にキョンシーを倒すが、海荷は今ひとつ道士になる意欲が薄い。
伝説のキングキョンシーが覚醒するまで3か月あり、それまでに101匹のキョンシーを封印しなければならない。
登場人物
主要人物
川島海荷 (18)
本作の主人公。9nineのメンバー。アイドルや女優として忙しく活動している女子大生。実は現代の道士としてキョンシーと戦う事が運命づけられていた。
キングキョンシー覚醒による人類滅亡を防ぐために、否応なく道士として活動する事となった。道士として活動する際は黄色の法衣を着ており、初期の法衣は通常のものだったが、握手会に来た大バンバンがチャイナドレス法衣をプレゼントした。
深夜に道士として活動しているときにアイドルの海荷である事が露見し、警察官に職務質問を受けたり、若者に絡まれて、その仲間の男性を蹴り倒す姿を動画サイトに上げられるなどの災難に遭う。
バンバン (410) - 子:鏑木海智 / 大:名高達男 / 老:菅登未男
封印の御札から化けた少年。「キョンシーの封印を解いた責任をとり道士として戦え!」と海荷に命令する。口が悪い。400年前からキョンシーの封印された壺を守ってきたため、実年齢は410歳。
不思議な力によって当時の姿を保っているが、くしゃみをすると大人の姿になり、しゃっくりをすると老人の姿になる。運動神経が極端に低く法衣の力を借りてもフルポン村上レベルしかない。
9nine
海荷と同じく9nineのメンバー。海荷がキョンシーと戦う道士になった事を4人は知らない。
吉井香奈恵 (19)
かんちゃんと呼ばれている。
西脇彩華 (20)
ちゃあぽんと呼ばれている。
佐武宇綺 (20)
うっきーと呼ばれている。
村田寛奈 (15)
ヒロロと呼ばれている。
キョンシー
キョンシーとは、埋葬された死体が妖怪化したものである。現代の道士・川島海荷の手によって400年間の封印を解かれ逃がされた。101匹いる。
キョンシー - 三上竜平、広沢俊、遊木康剛、内海一弥、山本智康
「山田」キョンシー - 鈴之助
ラジオ出演中の海荷に封印されて放置している間に小笠原に拾われ「山田」と命名され、不良グループを倒していく戦力となる。
「野口」キョンシー - 南優
小笠原から「山田」キョンシーを返してもらうために鈴仙高校の抗争相手であるチームバクテリアに海荷が貸し出したキョンシー。
レアキョンシー - 高山謙二
特異な能力を持つ人間がキョンシー化すると通常のキョンシーに比べて容易に倒せないほど厄介になる。
ちびキョンシー - 間中斗環
封印が解かれた壺から一番遅く出てきたキョンシー。番組後半のアイキャッチ担当で、「まだまだ続くよ」と言う。
キングキョンシー - 村上和成
キョンシーの頂点に立つ存在。覚醒すれば人類を滅亡させるほどの力を持つという。
海荷の周辺人物
権田 紅葉 (35) - 山田真歩
海荷のマネージャー。「凶悪事件に関わるアイドル」がいれば自身の持てる力全てを使ってでも芸能界から「消す」と海荷に話す。
川島 海吉 (44) - 金山一彦
海荷の父。家族で中華料理「海海軒」を営んでいる。
川島 宏海 (43) - 田中律子
海荷の母。
川島 磯六 (71) - 佐藤蛾次郎
海荷の祖父。
広瀬 一哉 (18) - 鈴木身来
海荷の大学の同級生。
ゲスト
第1話
佐藤 隆志 (35) - 江木圭
さいたま市在住の会社員。9nineのファン。キョンシーに噛まれてキョンシー化した最初の被害者。
松尾伴内
開運!なんでも鑑定団の1コーナー「出張!なんでも鑑定団」のMC。海荷の回想で登場した。なお、この時海荷が鑑定依頼した壺の鑑定額は300円であった。
ミッキー・カーチス
キョンシー化した被害者。「ライブ中に客の一人を咬んだ」とニュース番組で報道された。
第2話
大江麻理子、斉藤一也(テレビ東京アナウンサー)
海荷は大江に気軽に話しかけるがすでにキョンシー化して襲われてしまったり、斉藤を含むアナウンサーがアナウンス室内を徘徊していたという悪夢で海荷は目覚める。
第3話
小金沢昇司
テレビ番組の仮装オーディションに紛れたキョンシーに襲われ、是が非でも歌番組に出たいと海荷たちに頼み、バンバンはキョンシー化を抑えるのに効果的なもち米よりもさらに強力なモチゴミンC+を試すことにした。
川端 - 徳井優
小金沢のマネージャー。喉を痛めて暫く休養していた小金沢を歌番組に出演できるように魁!歌謡SHOW!プロデューサーに交渉して、なんとか出演の機会を得る。
井上 - 春田純一
魁!歌謡SHOW!プロデューサー。
中村 - 栩原楽人
魁!歌謡SHOW!スタッフ。キョンシー化した小金沢が暴れないように貼ってあるお札を剥がしてしまい大暴走する。
松永邦久、中島彩(フリーアナウンサー)
魁!歌謡SHOW!司会。
クールポコ
バンバンがモチゴミンC+を説明するときに登場する。
第4話
小笠原 - 聖也
私立鈴仙高校生徒。偏差値が低く入学試験に合格できそうな私立高校に入学したがそこは不良生徒の溜まり場で喧嘩も弱いせいで不良から良いように扱われていたが、街で偶然キョンシーを拾う。そのキョンシーに「山田」と名付けて復讐を始める。
後藤 - 黒石高大
チームバクテリアリーダー。喧嘩では今まで負けたことがない最強の不良。地元の不良No.1を狙う「山田」キョンシー率いる鈴仙の番長・小笠原と相対する。
はんにゃ、フルーツポンチ
バンバンが海荷の部屋で見ていた子供向け番組(ピラメキーノ)にキョンシー姿で登場する。
第5話
勝地 真美 (18) - 紗綾
勝地家の長女。キョンシー探しで勝地家の別荘を訪ねた海荷を呼び止め、夕食に招待する。のし袋に「御呪」と書いた進学祝いを近所のおじさんから貰ったショックで、事あるごとに呪いのせいだと疑心暗鬼に陥るようになった。
木崎 あゆみ (38) - 佐藤仁美
真美の叔母。トメの作ったパスタが不味そうだから食べられないと急に機嫌が悪くなり、食事の最中で中座する。
勝地 芳恵 (45) - 速水今日子
誠一郎の妻。真美の母親。芸能界の裏話に興味を持ち、矢継ぎ早に海荷に質問する。
勝地 誠一郎 (51) - たんぽぽおさむ
勝地家当主。真美の父親。勝地家の別荘の書斎で「キョ」というダイイング・メッセージを残して、息絶えていた。
舟橋 トメ (68) - ふくまつみ
勝地家の家政婦。
清原 清彦 (40) - 市瀬秀和
社長秘書。殺害現場の第一発見者という理由だけで犯人にされてしまう。犯行当夜、社長に小説「バトル・ロワイアル」を読み聞かせしているときに熟睡してしまい、目覚めた時には誠一郎は殺害されていたと証言する。
実相寺 剛史 (37) - 森本のぶ
勝地家の主治医。勝地家当主殺害事件の犯人捜しを始めて、犯人は勝地家の別荘内にいる人間だと推理する。
チャンカワイ(Wエンジン)
海荷の寝起きドッキリレポーター。
第6話
菊地亜美 (22)
偽キョンシーガール。トーク番組「萌萌アイドル道場」ゲスト。
今野浩喜(キングオブコメディ)、佐藤満春(どきどきキャンプ)、川勝折れ木
偽キョンシー。菊地亜美のファン。
第7話
猫ひろし
キョンシー化した番組スタッフに噛まれて、キョンシーになってしまう。
キョンシー化した人間は本来ならば自分の意志で動けるはずがないのだが、エントリーしていた「木更津国際マラソン大会」に出場するため、潜在的な無意識で会場へ向かおうと勝手に動き出す。
警察官 - 山本浩司
深夜の巡回中に路上で組体操をしている怪しい集団を見つけて職務質問をする。
第8話
美来 - 長澤奈央
海荷の先輩。式場の下見に行った帰りにキョンシーに襲われ、結婚式当日までキョンシー化していく姿を健太に気付かれないように何とかして彼との式を挙げようとしていた。
健太 - 脇知弘
美来の婚約者。突然、不可解な行動を取る美来にも暖かい気持ちで接していた。
第9話
荒木久美子
道士ノートに付いてあった特別付録の時空移動札を使用して1991年に遡ってきた海荷とジュリアナ東京で出会う。
第10話
デーブ・スペクター
お台場がキョンシータウン化してしまい、その中でキョンシーに噛まれてキョンシーになってしまう。
スタッフ
脚本:濱谷晃一、森ハヤシ、福原充則、小峯裕之
企画ブレーン:酒井健作
音楽:岩崎太整、DJ JET BARON aka 高野政所
監督:濱谷晃一、西海謙一郎
助監督:山口雄也
撮影:沖村志宏
照明:鳥越正夫
録音:土屋和之
美術:中村聡宏
編集:難波智佳子
衣装:杉本京加
へアメイク:清水美穂
スチール:松山陽子
劇中歌:小金沢昇司「ありがとう…感謝」(キングレコード / 第3話)
ナレーション:枝折努
MA:映広
音響効果:井上奈津子
CGI:中島征隆、井上英樹
特殊造形:藤原カクセイ
アートディレクター:上田大樹
スタントコーディネーター:高槻祐士
主題歌振付:振付稼業air:man
プロデューサー:濱谷晃一、前田茂司(楽映舎)、小松俊喜
アシスタントプロデューサー:伊藤由理子
コンテンツプロデューサー:大和健太郎、瀬戸強士
制作:テレビ東京、楽映舎
製作・著作:「好好!キョンシーガール」製作委員会
主題歌
9nine「イーアル!キョンシー feat.好好!キョンシーガール」(SME Records)
挿入歌
9nine「Brave」(SME Records)
各話あらすじ(2012.10.12 - 2012.12.21)全11話
第1話 2012年10月12日「目覚めよ! アイドル道士」
川島海荷が道士として、中国の妖怪、キョンシーと対決するアクションドラマ。海荷(川島海荷)は、400年もの間封印されていたキョンシーたちを逃がしてしまい…。
第2話 2012年10月19日「川島、道士やめるってよ」
キョンシーを退治することになった海荷(川島海荷)だが、芸能活動との両立は難しく、相棒のバンバンを避けるように。そんな中、仕事場にキョンシーが現れる。
第3話 2012年10月26日「キョンシーの花道〜演歌の心〜」
歌番組に出ることになった9nine。だが、共演者の小金沢(小金沢昇司)がキョンシーにかまれ、キョンシー化してしまう。海荷(川島海荷)は治療を試みるが…。
第4話 2012年11月2日「カラスの学校に来たキョンシー」
海荷(川島海荷)がラジオ番組に出演しているとキョンシーが現れる。早速退治し、お札を張って仕事が終わるまで隠れていてもらうが、不良高校の生徒に連れ去られてしまう。
第5話 2012年11月9日「海荷道士のキョンシー事件簿」
海荷(川島海荷)は一匹のキョンシーを追って、不気味な洋館へとたどり着く。すると、館の主人が不可解な死を遂げる。海荷は殺人事件の解決に乗り出すことに。
第6話 2012年11月16日「ニセ、アイドル道士現る!?」
海荷(川島海荷)のキョンシー退治の姿が、ネットにアップされてしまう。幸い、映像で顔までは特定されなかったが、話題に便乗した偽のアイドル道士が現れる。
第7話 2012年11月23日「走れ!猫キョンシー」
猫ひろしが不運にもキョンシーにかまれてしまう。キョンシー化が進む中「翌日のマラソン大会に出たい」と話す猫ひろしに、海荷(川島海荷)は協力するが…。
第8話 2012年11月30日「余命半日の花嫁キョンシー」
海荷(川島海荷)の先輩で、結婚を控えた美来(長澤奈央)がキョンシーにかまれ、余命半日を宣告される。結婚相手の健太(脇知弘)は動揺するが式を挙げることに。
第9話 2012年12月7日「バック トゥー ザ キョンシー」
タイムスリップができるお札の存在を知った海荷(川島海荷)。早速、キョンシーの封印を解いてしまった日に行こうとするが、1990年にたどり着いてしまう。
第10話 2012年12月14日「決戦は金曜日、キョンシー殲滅作戦!」
人類を滅亡させる力を持つというキングキョンシーの覚醒が迫る中、東京・台場がキョンシーに占拠される。海荷(川島海荷)らは、事態の収拾に乗り出す。
最終話 2012年12月21日「最終話:青き衣の者、金色の野に降り立つ」
※「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵 最終話」が15分拡大のため、開始時間変更。(25:07〜25:38)
キングキョンシーとの壮絶な戦いを終えた海荷(川島海荷)は、9nineでの単独ライブを目前に控えていた。だが、その会場をキョンシーの残党が襲ってくる。
好好!キョンシーガール|テレビ東京 - 公式サイト
(好好!キョンシーガール〜東京電視台戦記〜 - Wikipedia)