2010年10月1日に映画第1作『大奥』が日本公開され、2012年10月期よりTBSテレビにて『大奥〜誕生〜[有功・家光篇]』(おおおく〜たんじょう〜 ありこと・いえみつへん)が連続ドラマ化、終了後の12月22日より映画第2作『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』(おおおく〜えいえん〜 えもんのすけ・つなよしへん)が公開される予定である。
概要
よしながによる原作は、史実における男女の役回りを逆転させた歴史改変SF作品である。江戸時代の日本で、疫病によって男性の数が激減したため、社会の運営が女性を中心としたものとなってゆくという設定で、男女の逆転した江戸時代の社会を大奥を中心に描いている。幕府においては徳川将軍家の女性たちが国を統治する征夷大将軍の座を代々引き継ぎ、江戸城に希少な存在である男性を多数集めた大奥が作られるという架空の歴史を背景に、歴代の将軍たちと、彼女らをとりまく男たちの愛憎が描かれる。
このストーリーを基に若手の人気俳優をメインキャストに据えた映像作品化が企画され、映画の第1作は、原作における第1巻を基にした「水野・吉宗篇」というべき内容で、主演の二宮和也が水野、柴咲コウが吉宗を演じ、興行収入23.2億円を記録した。この好評を受けて2012年、続編として連続テレビドラマと映画第2作の製作が発表された。スタッフは映画第1作を手がけた金子文紀ほかが監督を務める同一のプロジェクトである。
映画1作目
大奥〈男女逆転〉
The Lady Shogun and Her Men
2010年10月1日公開。
2010年10月1,2,3日初日3日間で興収4億6515万8500円、動員は39万5,703人(土日成績は興収2億9740万900円、動員23万738人)になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった。
2011年4月15日にはDVD、Blu-rayで発売された。この際、2006年に公開された東映・フジテレビ制作の映画『大奥』との混同を避けるため、販売の都合上、DVDおよびBlu-rayの商品名はタイトルに<男女逆転>と併記されたものとなっている。但し、作品名自体は映画公開時と変わらず、商品そのものには併記されていない。
ストーリー
男だけがかかる謎の疫病が蔓延し、男の数が女の4分の1に減ってしまった江戸時代。そこはすべての要職に女が就き、男は子種をほしがる女に体を売る男女逆転の世界だった。そんな中、一人の女将軍に3000人の美男が仕える大奥に、ひとりの青年が足を踏み入れる。困窮した旗本の実家を救うため、奥勤めを決意した水野祐之進だ。そこで大奥の贅を尽くした煌びやかな表の顔と、才色兼ね備えた男たちが熾烈な争いを繰り広げる裏の闇を目にし、衝撃を受ける水野。しかし彼自身も、やがて権力闘争の渦中に投げ込まれていく…。
キャスト
主要人物
水野祐之進:二宮和也(嵐)
徳川吉宗:柴咲コウ
お信:堀北真希
鶴岡:大倉忠義(関ジャニ∞)
垣添:中村蒼
松島:玉木宏(特別出演)
水野頼宣:倍賞美津子
水野の父:竹脇無我
加納久通:和久井映見
杉下:阿部サダヲ
藤波:佐々木蔵之介
その他
瀬川:細田よしひこ
白河:竹財輝之助
柏木:松島庄汰
副島:ムロツヨシ
山元:崎本大海
石塚:三上真史
三郎左:金子ノブアキ
水野志乃:白羽ゆり
三田村:田上晃吉
八重:宍戸美和公
御伽坊主:浅野和之
大岡忠相(越前):板谷由夏
間部詮房:菊川怜
村瀬の声:大滝秀治
スタッフ
監督:金子文紀
脚本:高橋ナツコ
音楽:村松崇継
エグゼクティブ・プロデューサー:豊島雅郎、濱名一哉
プロデューサー:荒木美也子、磯山晶
撮影:喜久村徳章
照明:長田達也
録音:山方浩
美術:花谷秀文
装飾:山下順弘
衣裳デザイン:小川久美子
ヘアメイク:藤懿裕美子
花装飾:横井紅炎
編集:松尾茂樹
助監督:藤江儀全
監督補:芝崎弘記
制作担当:山本礼二
VFXスーパーバイザー:小坂一順
美術プロデューサー:竹村寧人
音楽プロデューサー:志田博英
ラインプロデューサー:鈴木嘉弘
企画・制作:アスミック・エース エンタテインメント、TBSテレビ
制作協力:イメージフィールド
製作:男女逆転「大奥」製作委員会(アスミック・エース エンタテインメント、TBSテレビ、ジェイストーム、松竹、毎日放送、白泉社、電通、中部日本放送、RKB毎日放送、Yahoo!JAPAN)
配給:松竹、アスミック・エース エンタテインメント
主題歌
嵐「Dear Snow」(ジェイ・ストーム)
製作・エピソード
企画
映画化の話は、約5年前から進められていた。当時は原作コミックが1巻しか発売されていなかったこともあり、今回の映画化も必然的に1巻の映像化となった。
映画の企画段階であった5年前から、企画書の吉宗役には柴咲コウの名前があった。原作者であるよしながふみ自身も当時からそれを熱望しており、スタッフ、原作者の思いが5年経ってようやく実現する形となった。監督は「続編をするならぜひまた二宮さん柴咲さんで」と語っている。
プロモーション
前売り券第1弾は5月1日に発売され、1日でほぼ完売。第2弾は5月15日に発売。8月28日には『大奥 公式ガイドブック-大奥細見-』がコミック6巻と同時に発売された。
キャッチコピーは「将軍は女、仕えるは美しき男たち三千人」、「待ち受けるのは愛か死か」。
受賞
第34回日本アカデミー賞 優秀美術賞 - 花谷秀文
大奥 - goo 映画
テレビドラマ
『大奥〜誕生[有功・家光篇]』(おおおく たんじょう[ありこと・いえみつへん])は、2012年10月12日から同年12月14日まで、TBS系列の金曜ドラマ枠(毎週金曜20:00 - 22:54〈JST〉)で放送された。全10話。
撮影は同年8月10日から滋賀県と京都府近郊で始まり、11月下旬頃にクランクアップした。また、金曜ドラマ枠としては初めて、民放では2012年3月まで放送された『逃亡者 おりん2』(テレビ東京)以来、半年振りに放送された時代劇であり、1990年代後半から退潮の加速したテレビ時代劇に、原作漫画読者である若い世代や女性層を視聴者に取り込む新しい試みとして注目された。
メイン演出は前作の映画を監督した金子文紀が務め、以上3作の映像作品はプロデューサーも共通している同一のプロジェクトである。主演は堺雅人で、万里小路有功を演じ、ヒロインにあたる家光役は多部未華子が演じる。なお、堺雅人は『大奥〜永遠〜』でも主演として右衛門佐を演じ、同プロジェクト内での一人二役となる。これは原作漫画で有功と右衛門佐の姿が似せて描かれていることから発想された。
概要
赤面疱瘡(あかづらほうそう)という架空の伝染病によって若い男性の比率が極端に減少し、男女の立場が逆転した日本の江戸時代で運命に翻弄される大奥の人々を描くシリーズ。第1作『大奥』は原作第1巻を基にした映画作品で、女性の徳川吉宗の時代が描かれたが、本作は原作2 - 4巻を基に連続テレビドラマとして制作され、時代をさかのぼって「全ての男女逆転はここから始まった…。」をキャッチコピーとし、ジェンダーの男女逆転が起きた背景、女将軍徳川家光の誕生および側室・万里小路有功(史実上のお万の方)との愛が描かれる。
ストーリー
三代将軍・徳川家光の時代に男子のみがかかる“赤面疱瘡(あかづらほうそう)”という病が蔓延し、男子の人口が女子の1/4まで激減。家光自身もこの病で早逝する。家光の血が途絶えることを恐れた春日局(麻生祐未)は、家光が外で作った娘を呼び寄せ、男子として養育する。少女が13歳の頃、警護の侍に犯され、その侍を斬って殺害。以後、少女は誰にも心を開かなくなった。将軍家光(多部未華子)が16歳になった頃、春日局は僧侶の有功(堺雅人)を脅迫して還俗させ、弟子の玉栄(田中聖)とともに家光の小姓として大奥に仕えさせる。改めて将軍家光に謁見した有功は、家光が少女であることに愕然とする。
キャスト(テレビドラマ)
主要人物
万里小路有功(までのこうじ ありこと)
演:堺雅人
公家・万里小路家の三男。万里小路家が財政逼迫の折、出家し慶光院院主の位を与えられる。院主継目御礼の挨拶で江戸城を訪れたが、春日局の脅迫により還俗して大奥入りする。将軍である少女の家光に、戯れにお万(おまん)と名付けられるが、恋愛関係になってからは有功と呼ばれている。家光から賜った子猫に若紫(演:たま・こたま)と名付けて飼い、それをきっかけに家光が有功のもとを訪れるようになる。やがて家光と心を通わせて結ばれるが、二人の間に子ができないため春日局により寝所(しんじょ)から遠ざけられる。大奥内で次第にリーダーシップを発揮し、病に倒れた捨蔵や春日局を献身的に看護して信頼を得、春日局の死後空席であった大奥総取締の座につき、お万の方と呼ばれることになる。
徳川家光(とくがわ いえみつ)
演:多部未華子(幼少期:庵原涼香)
三代将軍になりすます姫。女名は千恵(ちえ)だが、第1話の稲葉の言葉によれば大奥内ではあくまでも父・家光の影であり名前のない存在とされている。父である男性の家光が庶民の女性・お彩を強姦して生まれた落胤。父の死により春日局らに無理矢理江戸城に連れ去られ、男装させられ将軍の小姓のふりをしている。14歳で武士に凌辱され懐妊し、15歳で女児を出産するがその赤子は生後間もなく死亡したという過去を持っている。有功と愛し合うようになってからは部屋では女の姿に戻り、春日局の死後に初の女将軍を宣言する。最愛の人である有功との間に子が生まれず、側室たちとの間にも姫君だけが生まれている。
玉栄(ぎょくえい)/ お玉(おたま) / 桂昌院(けいしょういん)
演:田中聖(KAT-TUN / 幼少期:田中陽太)
有功の弟子。幼少期に両親と死に別れ道端で行き倒れているところを有功に助けられる。有功を強く慕っており、彼に付く部屋子(へやこ)として大奥入りする。角南らの嫌がらせに憤るも彼らに暴行を受け、殺意を抱くがそのことを誰にも言わず隠している。その復讐のため、家光のかわいがっていた若紫を殺して角南を陥れ、自害に追い込んだが、のちに有功に気付かれ悔悟することになる。子をなす能力のない有功の願いにより、家光の側室になってお玉と名付けられる。有功以外の側室、特にお夏には嫌味を言われることもあり、対抗心を抱いている。
稲葉家
稲葉正勝(いなば まさかつ)
演:平山浩行(幼少期:玉山詩)
丹後守。春日局の息子で幼名は千熊(せんくま)。男性の家光の死後影武者として将軍になり済まし、頭巾で顔を隠し公の場で家光の振りをしている。稲葉自身は赤面疱瘡で死んだことにされているため、普段は隠し部屋に住まい、妻子のことを偲びながら暮らしている。初めは有功と頭巾姿で対面し、のちに有功に正体を明かして千恵が家光に入れ替わった背景を説明する。自分の人生については男性の家光が死んだときに殉死するはずだったと言い、全てを「さだめ」と受け入れている。
雪(ゆき)
演:南沢奈央
正勝の妻。ドラマオリジナルキャラクター。正勝が死んだことを信じていない。
鶴千代(つるちよ) / 稲葉正則(いなば まさのり)
演:西山潤(第4 - 8話・最終話)
正勝の嫡男。第2話からさかのぼって11年前に誕生。第6話で元服して家督を相続し美濃守となり、正則と名乗る。第8話で赤面疱瘡で死去する。
野乃(のの) / 稲葉正則
演:幼少期 - 荒田悠良(第4 - 5話) / 少女期 - 山本舞香(第8 - 最終話)
正勝の長女。死んだ兄に代わり、男装して稲葉家の家督を継ぐことになるが、家光の女将軍宣言により女子の姿に戻り正式に稲葉家当主として生きていく。幼くして別れた父の顔は覚えていない。
家光と有功の周辺人物
村瀬正資(むらせ まさすけ) / ナレーション
演:尾美としのり
春日局の命により有功のお世話係となる。京言葉を改めさせるなど強い態度に出るが、基本的には大奥内のしきたりなどを有功と玉栄に丁寧に説明し、忠実に仕えている。病床の春日局に大奥での記録『没日録(ぼつじつろく)』の執筆を命じられ、有功によって大奥内の文書を担当する御右筆(ごゆうひつ)に任命される。
万里小路有純(までのこうじ ありずみ)
演:小日向文世(友情出演 / 第1話)
有功の父。由緒正しき公家の当主。
明慧(みょうけい)
演:駿河太郎(第1 - 2話)
有功の弟子。有功を脅迫し還俗させる目的で、彼の目の前で澤村伝右衛門に殺される。
徳川家光(とくがわ いえみつ)
演:岩井秀人(第1話)(幼少期:藤原明都 / 第3話)
徳川三代将軍。千恵の父。男色家であるが、世継ぎをもうける重圧の苛立ちからお忍びで外出の際に庶民の女性を強姦し、千恵をもうけた。嫡男を残せないまま赤面疱瘡で薨去し、その死は隠蔽される。
お彩(おさい)
演:永田沙紀(第1・3話)
千恵の母親。
とよ
演:花田福代(第3話)
千恵の乳母。
千代姫(ちよ ひめ) / 徳川家綱(とくがわ いえつな)
演:幼少期 - 河野百花(第8話) / 少女期 - 庵原涼香(二役・最終話)
家光と捨蔵の間に生まれた姫。長女。算術は苦手で物語などを好み、有功になついている。家光の死後、幼くして四代将軍家綱となる。
長子姫(ながこ ひめ)
演:牛島七菜子(最終話)
家光とお夏の間に生まれた姫。次女。姉の千代姫の居眠りを母に言いつけることもある。家光の死後、妹の徳子と同額の石高を得て江戸城を離れる。
徳子姫(とくこ ひめ) / 徳川綱吉(とくがわ つなよし)
演:古野本二葉(最終話)
家光と玉栄の間に生まれた姫。三女。怪我をしても泣かずに痛みをこらえる気丈な性格で、幼い頃から父の玉栄に次代の公方様になるのだと教え込まれている。家光の死後、元服して綱吉と名乗り、姉の長子と同額の石高を得て玉栄とともに江戸城を離れる。
矢島(やじま)
演:阪田瑞穂(第6 - 8話)
千代姫の乳母。
澤村伝右衛門(さわむら でんえもん)
演:内藤剛志
剣術指南役。春日局に仕える武士。その命により有功のお目付け役となる。春日局の命令には絶対服従し、口封じのための殺人など、汚れ仕事を平然とこなす。
磯山プロデューサーによる内藤の起用は『不機嫌な果実』以来15年ぶり。
春日局(かすが の つぼね)
演:麻生祐未(幼少期:吉村心琴)
大奥総取締役。諱はお福(おふく)。男性の家光の死後、その死による国家の混乱を防ぎ徳川家の存続をはかるため、事実の隠蔽と日本国の鎖国政策、大奥内の男女逆転を発想し実行に移させた張本人である。先代家光の病状回復を祈願して、薬断ちの誓いを守っていたため、ついには病に倒れてしまう。有功の看病を受ける病床の中、自身の死後の大奥を託す。最後は息子の正勝らに見送られ死去。
御中臈
捨蔵(すてぞう) / お楽(おらく)
演:窪田正孝(第4 - 6・8話)
町人の青年。古着屋の息子だが家業を手伝わず、江戸の女たちを相手にジゴロのような生活を送っていたところを、春日局に見出され御中臈となる。家光との間に千代姫をもうけ「お腹様」となり、お楽と名づけられるが、その直後の大奥内での事故により下半身に麻痺が残り、男性機能を失って寝たきりになる。赤面疱瘡に感染し、第8話で死去する。
窪田のキャスティングはNHKドラマ『下流の宴』で福原翔役の演技を見た磯山プロデューサーのアイデアによる。
溝口左京(みぞぐち さきょう) / お夏(おなつ)
演:市川知宏(第6 - 7・9 - 最終話)
武家の名門の男子。春日局に請われ御中臈となる。日焼けして浅黒い肌であることから家光にお夏と名付けられる。家光の寝所に玉栄を送り込んだ有功に嫌味を言い、家光との間にもうけた次女の長子姫を次期将軍にしようと、病に倒れた家光の枕元で我が子の有能さを訴える。
角南重郷(すなみ しげさと)
演:戸次重幸(第2 - 3話)
御中臈。勝田、和田と示し合わせて有功の食事の椀にネズミの死骸を入れたり、部屋の前に生ごみを撒き散らすなどの嫌がらせをする。第3話で玉栄の策略によって若紫殺害の嫌疑を掛けられ、切腹して死去する。
和田正隆(わだ まさたか)
演:遠藤要(第2 - 6・8話)
御中臈。角南とともに嫌がらせに加わり玉栄を暴行した一人だが、角南の死後は有功を尊敬し、彼に与えられた大奥内の役目をこなすようになる。将軍の食事の毒見役を担当する。
勝田頼秀(かつた よりひで)
演:夙川アトム(第2 - 6・8話)
御中臈。和田と同様の流れで有功に与えられた役目をこなすようになる。有功によって大奥の日用品の買い物を担当する表使(おもてづかい)に任命される。
六人衆とその関係者
松平信綱(まつだいら のぶつな)
演:段田安則
伊豆守。幕府の重臣で家光側近の「六人衆」の一員。家光の死とその後の入れ替わりを知る数少ない者の一人。自身の息子たちを赤面疱瘡で亡くし、家光が女将軍を宣言するまで、六人衆らには内緒で娘のしずを男装させ嫡男の輝綱のふりをさせていた。家光の死後は世間の非難を受けながらも、家綱の治世を支えるため殉死せず生きる道を選ぶ。
松平信綱の妻(まつだいらのぶつな の つま)
演:生稲晃子(第1・6話)
信綱の妻。赤面疱瘡で2人の息子を亡くし悲しみに暮れ、しず(輝綱)の現状を嘆いている。
松平輝綱(まつだいら てるつな) / しず
演:小澤美和(第6 - 最終話)
信綱の娘。甲斐守。松平家跡取りの兄たちを亡くし、その代わりに父の命令で男装させられている。本人は不本意であるが両親にはその素振りを見せず、日に日に男性的な振る舞いが板に付いてきている。家光の女将軍宣言に従って男装をやめ、女子として正式な跡取りとなる。
堀田正盛(ほった まさもり)
演:菅原卓磨(第1・4・6 - 最終話)
「六人衆」の一員。稲葉正勝が家光の影武者であることは「六人衆」の面々は知っている。家光の死後殉死する。
阿部忠秋(あべ ただあき)
演:柴田善行(第1・4・6 - 最終話)
「六人衆」の一員。
阿部重次(あべ しげつぐ)
演:浅田祐二(第1・4・6 - 最終話)
「六人衆」の一員。家光の死後殉死する。
太田資宗(おおた すけむね)
演:井上久男(第1・4・6 - 最終話)
「六人衆」の一員。
三浦正次(みうら まさつぐ)
演:朝良晃三(第1・4・6 - 最終話)
「六人衆」の一員。
幕府の関係者
酒井忠勝(さかい ただかつ)
演:栗塚旭(第7話)
大老 讃岐守。八朔御祝儀御礼の挨拶で忠朝を伴い江戸城へ登城する。
酒井忠朝(さかい ただとも)
演:鈴木伶奈(第7 - 9話)
備後守。松平輝綱と同様に、家督を継ぐ者がおらず男装をしているが、家光の女将軍宣言と共に女子の姿に戻る。
大目付(おおめつけ)
演:木谷邦臣(第7 - 9話)
幕府の役職。八朔および新年の儀礼で諸大名の呼び出し役を担当する。
その他
小菊(こぎく)
演:原田夏希(第1話)
有功に女犯の罪を着せるために春日局が派遣した吉原遊廓の遊女。有功の夜伽の相手をし、その後春日局の命令により始末される。
よつ葉(よつば)
演:吉倉あおい(第1話)
吉原遊廓の遊女。有功が見ている前で春日局の命令により澤村伝右衛門に殺される。
桔梗(ききょう)
演:村上佳子(第1話)
吉原遊廓の遊女。小菊同様に春日局の命令により始末される。
武士(ぶし)
演:西尾秀隆(X-GUN / 第3話)
城内で家光とは知らずに暴行した武士。凌辱後家光に斬り殺される。
お栄(おえい)
演:吉田羊(第4話)
捨蔵の交際相手の一人。他の女たちに見せつけるように希少な美男子の彼と睦みあい、それと引き換えに金を貢いでいる。
お紺(おこん)
演:田野アサミ(第5話)
捨蔵の交際相手の一人。大店の娘。
部屋子(へやこ)
演:大河原優太(第5話)
捨蔵付きの部屋子。
隆光(りゅうこう)
演:又吉直樹(ピース / 第7話)
托鉢僧。玉栄が将来「天下人の父」になると予言する。
小間物屋(こまものや)
演:沢井桃子
家光が訪れた小間物屋の女主人。家光に対し倅を一時八両で相手をさせると持ちかける。
お安(おあん)
演:小野愛寿香(第8話)
スタッフ(テレビドラマ)
原作:よしながふみ『大奥』(白泉社 / 『MELODY』連載)
脚本:神山由美子
音楽:村松崇継
監督:金子文紀、渡瀬暁彦、藤江儀全
演出補:藤江儀全、兼崎涼介、工藤将亮、土屋圭
音楽プロデュース:志田博英
音楽コーディネート:溝口大悟、千田耕平
撮影:山中敏康 大西正伸
映像:木部伸一郎
照明:川南秀之、山崎博司、金谷守、中井新、稲田雄太、中曽根理、高田玄鎮、宇山智久、川戸貴宏、藤原世一、桃原聖二
音声:清水貴幸、島田宜之、澤村開
編集:松尾茂樹
音響効果:亀森素子、深井翠子
CG:白石哲也、小坂一順
床山:大村弘二、川田政史
かつら:山崎浩彦
結髪:北川真樹子、松浦真理
特殊メイク:中田彰輝、飯田文江、橋本隆公、岡田槙、松田紗也佳、串淵徹也、土橋史典、道譯唯
時代考証:大石学、竹村誠、井上寛介
言語考証:大石こずえ
方言指導:桃山みつる
所作指導:木谷邦臣、星野美恵子
殺陣:清家三彦
和楽監修:中本哲
キャットトレーナー:出口しのぶ、出口順
プロデューサー:磯山晶 / 荒木美也子(アスミック・エース)
プロデューサー補:福田亮介
制作協力・シリーズ設計:アスミック・エース
製作・著作:TBS
主題歌(テレビドラマ)
MISIA「DEEPNESS」(アリオラジャパン)
各話あらすじ(2012.10.12 - 2012.12.14)全10話 平均視聴率 8.50%
第1話 2012年10月12日「将軍は少女!?全ての男女逆転はここから始まった」
江戸時代、男子だけがかかる疫病が大流行し、男子の数が女子の4分の1にまで減少。将軍は女性、仕えるのは3千人の男子という奇想天外な「男女逆転大奥」が誕生する。その過程を壮大なスケールで描く。原作・よしながふみ、脚本・神山由美子、演出・金子文紀。 男子だけがかかる疫病が大流行し、時の将軍・徳川家光(岩井秀人)も、この病で逝去。徳川家の血筋が絶えることを恐れた春日局(麻生祐未)は、家光が外につくった少女を男装させ、江戸城大奥で、ひそかに将軍・家光として養育する。その少女(家光=多部未華子)が16歳になったころ、春日局は、京からやって来た僧侶・有功(堺雅人)を見初め、監禁して還俗(げんぞく)させ、無理やり家光の小姓になるよう強要する。
第2話 2012年10月19日「ここは嫉妬が渦巻く男の園」
有功(堺雅人)は、お上(家光=多部未華子)は女性で、自分が大奥に連れてこられたのは世継ぎをもうけるためと知らされ、動揺する。その有功が顔を腫らして戻ってきたのを見て、玉栄(田中聖)は訳が分からず心配する。そこへ、春日局(麻生祐未)の命により、有功の世話係を務めるという村瀬(尾美としのり)がやって来た。有功は、京の万里小路家と伊勢の慶光院に自分が無事だという便りを出してほしいと頼むが、村瀬からはもう既に済んでいると言われ、さらに京ことばも改めるように言われる。ある夜、突然有功の寝室に入ってきた家光は、子猫を放り投げ「そちにつかわす」と言い残して去って行く。
第3話 2012年10月26日「あなただけを救うために私は生まれた…」
有功(堺雅人)が道場で千回の素振りをして倒れたことを知った家光(多部未華子)は、有功の部屋を訪れ、沢村(内藤剛志)が情けないと言いつつも、素振りを最後までやり遂げたことを褒めているような口ぶりだったと不思議そうに語る。そして家光は、若紫と名付けた子猫をかわいがる有功に気付き、自分の過去を話しだす。家光が有功の部屋に足しげく通い、毎日二人で子猫と戯れていることを知った御中臈(おちゅうろう)たちは、嫉妬から有功への不満を募らせる。それを知った玉栄(田中聖)は、有功を守るため、ひそかに思いも寄らない行動に出る。
第4話 2012年11月2日「実らない果実、忍び寄る毒蛇」
有功(堺雅人)と家光(多部未華子)の恋が始まって1年が過ぎた。有功は文武ともに尊敬される存在になり、家光は、別人のように穏やかで、政に関する見識も驚くほど広くなっていた。大奥の誰もが、仲むつまじい二人の様子をほほ笑ましく思っていたが、春日局(麻生祐未)だけは、有功を認めていなかった。徳川の血筋を絶やさないために苦労をしてきた春日局は、1年もたつのに家光が懐妊しないことに焦り、二人の心を無視するかのような非道な行動に出る。
第5話 2012年11月9日「愛する女が他の男に抱かれる夜」
春日局(麻生祐未)が、江戸市中から町人の捨蔵(窪田正孝)という美形の男を連れてきた。有功(堺雅人)や大奥の御中臈(おちゅうろう)たちと面会した捨蔵は「有功の代わりに上様のお床のお相手をするために来た」と言う。顔だけは美しい捨蔵だったが、しぐさや立ち居振る舞いなどは有功とは比べものにならなかった。春日局はいら立ち、捨蔵の後見を有功に命じる。こんな仕打ちはないと玉栄(田中聖)は腹を立てるが、有功は自分に言い聞かせるように「上様の心が揺らぐはずがない」と言う。一方、家光(多部未華子)にも、新しい側室が来ることが決まってから変化が出始め、春日局と距離を置くようになってくる。
第6話 2012年11月16日「あなたは母になり、強くなり美しくなった」 ※前番組「野球・WBC3連覇へ!侍ジャパンマッチ 日本vsキューバ〜ヤフードーム(最大延長10:24まで)」のため、開始時間変更。(23:00〜)
家光(多部未華子)に姫君が生まれた。母親になった家光は、政に関して、しっかりとした判断を下すなど、器の大きさを感じさせるようになってきた。一方、姫君の父親になった捨蔵(窪田正孝)は、家光から「お楽」と改名するよう言われ、上機嫌になっていた。その様子を見た有功(堺雅人)は、以前の無邪気で、のんきな捨蔵とは違うものを感じていた。しかし、お楽は浮かれた拍子に転んで庭石に頭を打ち付け、半身がまひしてしまう。嘆く春日局(麻生祐未)は、なぜか一度は引き離した家光に、有功の元へ行くことを許す。
第7話 2012年11月23日「私の分身私の献身」
家光(多部未華子)は、伝右衛門(内藤剛志)を伴って城下を視察に出掛ける。城下の飢饉(ききん)の状況を把握した家光は、城に戻り六人衆を集め、百姓一揆の機運をくじく策を命じて家臣を驚かす。そんな中、有功(堺雅人)の命に従い、玉栄(田中聖)は家光の側室に上がることになった。だが、有功が最も愛する家光の側室に上がることに、玉栄は苦悩する。一方、疫病で後継ぎがいなくなり、お家断絶が危ぶまれる大名家が増えたことで、一時、女子の後継ぎを立てることを認めるしかないと言う家臣たちに、春日局(麻生祐未)は激怒する。しかし、正勝(平山浩行)や信綱(段田安則)らが、女性でありながら今の家光を名君と思えると語ると、反論できなくなってしまう。
第8話 2012年11月30日「春日局死す、初の女将軍誕生」
有功(堺雅人)は、病に倒れた春日局(麻生祐未)だけでなく、はやりの病にかかったお楽(窪田正孝)たちも献身的に看病する。しかし、有功の看病もむなしく、お楽は息を引き取る。家光(多部未華子)も、病に倒れた春日局の容体が心配でならなかったが、病状が進んでもなお、春日局は薬断ちをやめていなかった。そのことを有功に気付かれたと知った春日局は、初めて有功に心を許し、自分の生い立ちを語り始める。
第9話 2012年12月7日「あなたの身も心も私のものに」
女将軍が誕生し、家光(多部未華子)の生活は激変した。影の存在でなくなった家光は、表での政務をこなさなければならなかった。それは、今まで稲葉正勝(平山浩行)がこなしてきたことだった。正月が来て、家光は、江戸城へ元旦のあいさつに訪れる大名たちの相手で忙しかった。そんな中、幕府の財源を心配する家光が着手したのは、大奥の人員削減だった。100人に暇を出し、吉原をつくり上げた。女たちが子供を産むこともできなければ、やがて国は衰退し滅びると感じていたのだ。さらに、今後、女将軍が立つことがあれば、将軍と契る最初の男は、大奥の中から選ぶこと、そして、その男は必ず内々に死罪とすることを言い伝えた。有功(堺雅人)は、驚きつつ家光の言う通りにする。だが、家光は、今まで自分をいさめてくれていた有功の変わりように寂しさを隠せなかった。
最終話 2012年12月14日「あなたのためだけに生きる」
有功(堺雅人)が大奥総取締役になり、新生大奥が誕生して1年が過ぎた。家光(多部未華子)は、お玉こと玉栄(田中聖)の子を出産した。今回も姫だったが、玉栄は姫君誕生を手放しで喜んでいた。数年が過ぎ、千代姫(庵原涼香)・長子姫(牛島七菜子)・徳子姫(古野本二葉)と、それぞれ3人の姫たちも無事成長していた。そんな時、家光は有功に、3人の姫の中で誰が一番、将軍の器だと思うかを尋ねる。徳子姫の時に特に難産だった家光は、もう子供を産める体ではないと自覚していたからだ。だが有功は、大奥総取締役の立場として何も返すことができなかった。一方、玉栄は自分の娘・徳子姫に、いつか公方様になるのだと言い聞かせ、それは有功も望んでいることだと信じていた。しかし突然、家光が病に倒れる。
各話視聴率
映画2作目
『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』(おおおく えいえん[えもんのすけ・つなよしへん])は、2012年12月22日に公開予定の日本の時代劇映画。よしながふみによる歴史改変SF漫画『大奥』の実写映像化シリーズの第3作で、同年10月期にTBS金曜ドラマで放送されたテレビ時代劇『大奥〜誕生[有功・家光篇]』の次世代(ドラマの時代の30年後)を描く続編作品である。
監督は第1作映画『大奥』の担当およびテレビドラマ版のメイン演出を務めた金子文紀で、本作を含めた3本の映像作品はプロデューサーも共通している同一のプロジェクトである。原作の第4 - 6巻を基に、男女逆転世界での徳川綱吉の治世が描かれる。
ストーリー
時は元禄、将軍は才能と美貌を備えた五代綱吉の時代。綱吉の手腕により、徳川幕府は栄耀栄華・最盛期を迎えていた。しかし一人娘・松姫を亡くしてからは状況が一転、綱吉は世継ぎ作りに専念させられることに。やがて世の中は乱れていき、そして大奥では正室と側室の派閥争いに拍車がかかる。そんな中、京より一人の男が大奥入りする。男の名は右衛門佐。自らの才覚と野心をもって、綱吉に取り入り、大奥内での権勢と富を手に入れていくのだった。
キャスト(映画2作目)
右衛門佐(えもんのすけ)
演 - 堺雅人
徳川綱吉(とくがわ つなよし)
演 - 菅野美穂
五代将軍。女名は徳子(とくこ)。
柳沢吉保(やなぎさわ よしやす)
演 - 尾野真千子
秋本(あきもと)
演 - 柄本佑
玉栄(ぎょくえい)
演 - 田中聖(KAT-TUN)
桂昌院の若き日の姿。
側室・伝兵衛(でんべえ)
演 - 要潤
大典侍(おおすけ)
演 - 桐山漣
新典侍(しんすけ)
演 - 竜星涼
佐之助(さのすけ)
演 - 満島真之介
中村(なかむら)
演 - 郭智博
斉藤(さいとう)
演 - 永江祐貴
浅沼(あさぬま)
演 - 三浦貴大
二の姫(にのひめ)
演 - 椿鬼奴
牧野備後守成貞(まきの びんごのかみ なりさだ)
演 - 市毛良枝
阿久里(あぐり)
演 - 榎木孝明
水無瀬権中納言氏信(みなせ ごんちゅうなごん うじのぶ)
演 - 由紀さおり
右衛門佐の母。
隆光(りゅうこう)
演 - 堺正章
御台所・信平(のぶひら)
演 - 宮藤官九郎
桂昌院(けいしょういん)
演 - 西田敏行
スタッフ
監督 - 金子文紀
脚本 - 神山由美子
原作 - よしながふみ『大奥』(白泉社刊)
音楽 - 村松崇継
エグゼクティブ・プロデューサー - 豊島雅郎、濱名一哉
プロデューサー - 磯山晶、荒木美也子
撮影 - 山中敏康
照明 - 椎原教貴
録音 - 小川武
美術 - 小出憲
装飾 - 三木雅彦
衣装デザイン - 小川久美子
ヘアメイク - 藤懿裕美子
編集 - 松尾茂樹
助監督 - 藤江儀全
制作担当 - 田中康太
VFXスーパーバイザー - 小坂一順
美術プロデューサー - 竹村寧人
音楽プロデューサー - 志田博英
ラインプロデューサー - 鈴木嘉弘
企画・製作 - アスミック・エース、TBSテレビ
制作協力 - ドラゴンフライ エンタテインメント
配給 - 松竹、アスミック・エース
製作 - 男女逆転『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会(アスミック・エース、TBSテレビ、松竹、白泉社、電通、中部日本放送、RKB毎日放送、Yahoo! JAPAN、TBSラジオ&コミュニケーションズ、静岡放送、中国放送)
主題歌
MISIA「Back In Love Again(feat.布袋寅泰)」(アリオラジャパン)
大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇] - goo 映画
映画1作目
映画「大奥」公式サイト
(大奥 (2010年の映画) - Wikipedia)
テレビドラマ
大奥〜誕生〜[有功・家光篇]|TBSテレビ - テレビドラマ公式サイト
(大奥〜誕生[有功・家光篇] - Wikipedia)
映画2作目
映画『大奥〜永遠〜』[右衛門佐・綱吉篇]公式サイト
(大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇] - Wikipedia)