放送時間は毎週木曜日の21:00 - 21:54(JST)。初回は15分拡大(21:00 - 22:09)で、同時に直後番組『ひみつの嵐ちゃん!』との接続はステブレレス(前番組と次番組の間にあるコマーシャル(CM)が流されないで、ステーションブレイクがなく、切れ目なく、次番組が始まる番組編成形態)。全10話。
キャッチコピーは「研修医、命を救う者たちの通り道。」。
概要
今作品で顔を揃えるのは、ドラマに映画に大活躍中の仲里依紗をはじめ若手注目株の林遣都、増田貴久(NEWS)、大政絢、石橋杏奈ら。医療現場が抱える様々な問題を背景に、個性豊かなこの5人の研修医が大学附属病院の救命救急センターを舞台に、火花を散らしながらも一人前の医師となっていく姿を描く。
ストーリー
開業医の家に生まれた美山しずく(仲里依紗)は、長男である出来の悪い双子の弟に代わって医学部を目指す。だが、父には「女のお前に期待したことはない!」と言われ、親の援助を受けずに奨学金を受けて医学部に入学する。国家試験に合格したしずくは、1年目の研修医として大学附属病院のいくつかの診療科を回った後、救命救急センターに配属される。そこにはしずくのほか、矢沢圭(林遣都)、真中潤一(増田貴久)、小岩井陽菜子(大政絢)、新城紗知(石橋杏奈)ら4人の研修医がいた。それぞれに問題を抱える5人の若き研修医たちは、救命医療の厳しい現実に直面し、悩みながらも成長していく。
キャスト
青林大学医学部付属病院 救命救急センター
研修医
美山 しずく (24) - 仲里依紗(幼少期:久家心)
相手に自分の弱さを見せることが出来ない負けず嫌いな女性。地方の美山医院の娘で、できの悪い双子の弟に代わり、父親の反対を押し切って奨学金で医学部に入る。自分に期待していないと言い切る父親の鼻を明かしたいと思っている。小児科研修を終えて救急に来る。さばさばした性格で、誰に対してもあけすけな態度で接する。男に負けないように、と思って生きてきた。優秀で、どんな仕事もそつなくてきぱきこなす。患者に感情移入し、プライベートにまで首を突っ込みがち。趣味はアマチュアボクシング。昼ごはんによく手作りの大きなおにぎり2つを持ってくる。
矢沢 圭 (24) - 林遣都(幼少期:笹岡サスケ)
男に捨てられ、1人で圭を育てることに限界を感じた、アル中の母親に捨てられ、児童養護施設で育つ。医者になろうと決めたのは、人生を変えたかったから、誰にも後ろ指刺されず、1人でしっかり生きていけるようにするためだった。その為、裕福な家庭で育った真中に異様な嫉妬心を見せていたが、最終話で和解。母親同様、アルコールに依存しやすい面がある。最終話では、母親と和解し、相思相愛でいた新城とも気持ちを確かめ合うことができた。救急の次の研修先は小児科。
真中 潤一 (24) - 増田貴久(NEWS)
内科研修を終えて救命救急研修に配属になる。父親は真中形成外科病院を経営している。優しくて気の弱い性格。最初は注射や患者への対応がうまく出来ず、指導医の叱責を受けることも多かったが、今はそれなりにやれている。人がいいせいか、ナースにいいように使われる。しずくになんとなく好意を抱くも、結局伝わらずに終わった。
小岩井 陽菜子 (24) - 大政絢
東京大学医学部卒業見込み。麻酔科研修を終えて救命救急研修に配属になる。相手にどれだけ自分の容姿が良く見えるかを気にしている。当直の日にはシャワーを浴びたり、事前に自分にあった化粧水を置いておくほど。エクステを何枚も貼っている。
当初は医療に関して無頓着だったが、仲間との交流を経て、次第に変化を見せる。
新城 紗知 (24) - 石橋杏奈
呼吸器内科研修を終えて救命救急研修に配属になる。冷静で優秀。当初は研修医に対してかたくなだったが、次第に心を開き、穏やかな性格となっていく。矢沢に好意を抱き、複雑な生い立ちや母親との関係で苦労する矢沢を何かと気に掛ける。
幼いころ、幼馴染のリカとその兄であるたくみと海に行った際、自分を助けた故にたくみが死んだことが、医者を志すきっかけだった。たくみは初恋の相手でもある。
指導医
宮島 一樹 (35) - 小澤征悦
指導する研修医:美山。指導する研修医は誰を選んでも使い物にならないので割り振りは適当で良いと発言するがしずくには興味を示す。
田淵 育男 (45) - 古田新太
指導する研修医:矢沢・新城。妻帯者。ルックスが可愛い研修医を選んで本気で恋愛しようとしている。ベテランで、明るいムードメーカー。同僚や研修医を愛称で呼ぶ。
香澄 弥生 (39) - 須藤理彩
指導する研修医:真中・小岩井。「研修医は医者ではない」と勝手な判断をしないようにしずくたちに指導する。周りの男性を一瞬で黙らせる強さを持っている。実は香澄研二の妻で不妊治療中。
専修医
前田 一平 (35) - 荒川良々(少年期:黒田博之)
医科大学の入学試験に4回落ち、入学してから単位を落とし1年留年、その後医師国家試験に2回失敗している。しずくに「白地蔵」と呼ばれている。初期研修を終えた3年目の医師で消化器外科医を目指し、救命救急で働いている。
飯田 浩輔 - 奥野瑛太
麻酔科医。
看護師
迫田 恵子 (40) - 光浦靖子
主任。医師たちの無理な注文でも冷静さを失わず対応している。
千葉 洋子 - 山田真歩
長谷川 誠 - 松島庄汰
相田 遥 - 志保
馬場 恵 - 青谷優衣
その他
美山 勝己 (50) - 寺島進
しずく・皆人の父親。美山医院院長。女性である娘のしずくに医師として期待もしていないと拒絶し、また、後継者としても認めていない。
美山 涼子 (50) - 山下容莉枝
しずく・皆人の母親。家族と疎遠になっている娘を心配し、一度実家に戻ってくるように電話口で説得する。
美山 皆人 (24) - 千葉雄大(幼少期:橋本智哉)
しずくの双子の弟。姉が医師を目指す切っ掛けを作る。二浪してまで医学部に入学するが、姉が美山医院を継げば良いと勝手な思いで医科大学を中退する。
新たな道を見つけ美術大学進学を目指してアルバイトで学費を稼ごうと頑張っていたが溶連菌感染症に掛ってしまい上肢の壊死の進行が早く切断以外の選択肢は見つからなかった。
矢沢 久美 (44) - 高岡早紀
圭の母親。息子を育てられないと幼少期に手放したが、圭が医者になったと聞きつけて救命救急センターにやって来る。
香澄 研二 (42) - 皆川猿時
バー「三月うさぎ」のマスター。実は弥生の夫。しずくらにデリバリーのピザを注文され、一旦は激怒するがその無茶な注文を受け入れる。外で飲まない主義だったり、下戸だったりするしずく、真中らがウーロン茶を注文する際、毎回「だからね、ここはお酒を飲む場所なの」といいながらも出す。
スタッフ
脚本:永田優子
音楽:菅野祐悟
演出:高成麻畝子、吉田秋生、渋谷未来
演出補:岡嶋純一、武居正能
音楽コーディネート:溝口大悟
特殊メイク:江川悦子、遠藤温子
CG:宮崎浩和、酒井基宏
医療美術:井口浩
医療監修:山口芳裕(杏林大学高度救命救急センター)
医療指導:冨名腰文人、山本昌督、山脇由貴子
医療協力:堀エリカ(医療コーディネータージャパン)、水谷徹(昭和大学医学部脳神経外科学教室)、宮永和夫(ゆきぐに大和病院)
スタントコーディネーター:森アえいじ
編み物指導:山本範子
プロデューサー:北川雅一 / 沼田通嗣(テレパック)
プロデューサー補:佐々木雅之、金澤友也、小林孝道
製作:テレパック、TBS
主題歌
flumpool「Answer」(A-Sketch)
各話あらすじ(2012.10.18 - 2012.12.20)全10話 平均視聴率 6.62%
第1話 2012年10月18日「研修医は医者にあらず!失敗出来ない研修が救命救急で今夜始まる」
※初回は15分拡大(21:00 - 22:09)
救命救急センターを舞台に、期間限定で配属された5人のレジデント(研修医)たちが、医療現場の厳しい洗礼を受けながら、成長していく姿を描く。脚本・永田優子、演出・高成麻畝子、吉田秋生、渋谷未来。 大学付属病院に勤務する1年目の研修医しずく(仲里依紗)は、既に幾つかの診療科を回ってきた。ある日、しずくは同期の研修医・矢沢(林遣都)、真中(増田貴久)、陽菜子(大政絢)、紗知(石橋杏奈)の4人と共に、救命救急医療の最前線である救命救急センターに配属される。研修1日目、しずくは体調不良を訴えたキックボクシング仲間が急患で搬送されるのに付き添って救命救急センターに出勤。搬送された仲間の手術に立ち会い、目の前で機敏に処置をする先輩医師たちの姿に圧倒される。さらに、しずくは脳外科医・香澄(須藤理彩)から、自殺未遂の救急常連患者・夏希(山下リオ)の処置を命じられるが、処置を嫌がり暴れる夏希に苦戦して処置できず、香澄に厳しく叱責(しっせき)される。
第2話 2012年10月25日「秘密を飲み込む患者たち」
救命救急に配属されて、目まぐるしい研修生活が始まった。真中(増田貴久)は、外来診察で検査を受けさせずに帰宅させてしまった初老の男性・沢田(平泉成)が再び急患で運び込まれてしまい、香澄(須藤理彩)から叱責(しっせき)される。そんな中、しずく(仲里依紗)たちは、それぞれ担当の指導医が決まり、矢沢(林遣都)と紗知(石橋杏奈)は田淵(古田新太)に、真中と陽菜子(大政絢)は香澄に、そしてしずくは宮島(小沢征悦)から指名され、指導を受けることになる。田淵の下に就いた矢沢と紗知は、腹痛を訴えて運ばれてきた中年男性・神田(野間口徹)の診察に立ち会う。検査の結果、神田は腸壁に異常が生じていて、その原因は磁石をのみ込んだことだった。一方、しずくと宮島は腹痛を訴えてやって来た女性患者キヨミ(水崎綾女)を診察。キヨミの恋人ケンジ(鈴木亮平)は、食あたりでも起こしたのではと心配するが、実はキヨミは妊娠しており、腹痛は陣痛によるものだった。
第3話 2012年11月1日「選択する勇気!」
研修医たちは、指導医の田淵(古田新太)と専修医の前田(荒川良々)から飲み会への強制参加を命じられ、しずく(仲里依紗)は一方的に飲み会の責任者にされ、閉口する。そんな折、自宅の階段から落ちて負傷したという老人フミ(宮内順子)が救命センターに搬送される。初療室でフミの処置を行っていた宮島(小沢征悦)としずくの元に、フミの息子・哲治(小野武彦)とその妻・順子(木内みどり)が現れるが、二人は言い争いを始め、順子は哲治に離婚すると言いだす。その後、院内のベンチで一人、落ち込む順子を発見したしずくは、順子から最近、哲治の様子が変わったと愚痴られる。数日後、しずくは哲治にフミの今後の対応について説明するが、その後、哲治が院内の売店で警備員ともめている姿を目撃する。一方、紗知(石橋杏奈)は院内のエレベーターで、数日前に偶然再会した幼なじみのリカ(相葉香凛)と再び遭遇する。
第4話 2012年11月8日「告白する勇気!」
しずく(仲里依紗)は、キックボクシングの練習を終えた帰り道のバス停留所で、体調を崩して倒れ込む少女ルカ(杉咲花)と遭遇し、付き添って救命救急センターに出勤する。ルカは田淵(古田新太)に、若い子によくある神経調節性失神と診断されるが、知らせを受けて迎えに来た母親・薫(若村麻由美)から、仮病を使っていると叱責(しっせき)されて帰っていく。翌日、ルカは学校の朝礼中に同じ症状で倒れ、再び救命救急センターへ搬送されてくる。一方、矢沢(林遣都)は、自分に会うことを目的に病を装って頻繁に来院している患者・志津(加賀まりこ)への対応に閉口していた。我慢できなくなった矢沢は、いつものように自分の診察を受けに来た志津に、冷やかしで来るのはやめるよう言い放ち、志津を帰らせる。ところが、帰ったと思っていた志津は、もう一度矢沢に会いたいと院外で立ち続け、具合を悪くして救命救急センターに運び込まれる。矢沢は再度、志津をたしなめるが、志津は矢沢に一つだけ願いを聞いてほしいと言う。それは、水族館に連れていってほしいというものだった。
第5話 2012年11月15日「奇跡の逆転勝利」
最近、院内で挙動不審者が出没しているとのうわさがある中、真中(増田貴久)と陽菜子(大政絢)は不審な男を目撃する。二人はその男を捕まえようと追跡するが、逃げ出した男はストレッチャーにぶつかり軽傷を負ってしまう。その男は、結婚で退職するため救命救急センターにあいさつ回りに来ていた看護師あおい(原田夏希)の父・佐久間(本田博太郎)だと判明する。ところが、佐久間は自分の浮気が原因で妻や娘のあおいとは絶縁状態のため、あおいは佐久間を突き放して病院を立ち去ってしまう。その後、検査で佐久間の胸部に大動脈瘤(りゅう)が発見され、担当医となった宮島(小沢征悦)は、今すぐ手術をしないと危険な状態だと佐久間に説明する。しかし佐久間は、手術を受けるなら、あおいの花嫁姿を見届けてからにしたいと言いだす。宮島は、しずく(仲里依紗)に佐久間を説得するよう命じるが、しずくが説得を尻込みしている間に、佐久間は姿を消してしまう。
第6話 2012年11月22日「最後の恋・最後の手術」
真中(増田貴久)と陽菜子(大政絢)は、しずく(仲里依紗)が日ごろ通っているキックボクシングジムを訪れる。見学をしていた陽菜子はそこで、トレーナーの雄太(宮尾俊太郎)から自分の態度を小ばかにされ憤慨する。ところが後日、公園をランニング中に雄太と再会した陽菜子は、話しているうちに雄太と徐々に打ち解けていく。雄太に好感を抱き始めた陽菜子はジムに入会しようと思い立つが、その直後に雄太がジムを辞めて自分たちの病院に入院したと知る。そして、陽菜子は雄太から、重い病気を患っていると告白される。雄太の病状は既に手術も不可能で、化学療法も無効な状態だと知った陽菜子は彼に対し、恋人のようにかいがいしく接する。同じころ、しずくたち研修医は、行きつけのバーで専修医・一平(荒川良々)が憧れているという外科医・山村(篠田三郎)に遭遇する。山村は一平の幼いころの命の恩人でもあり、一平は山村を慕って医師になったのだ。しかし一平は、最近、現場でミスを繰り返し、医師としての自信を失いかけていた。
第7話 2012年11月29日「家族だから…二人で作る明日」
しずく(仲里依紗)は、医局のスタッフとの飲み会で訪れた居酒屋で、従業員として働く双子の弟・皆人(千葉雄大)と遭遇する。父・美山(寺島進)から、皆人が通っていた医科大学を辞めてしまったと聞いていたしずくは、皆人にそのことを問いただそうとするが、話をはぐらかされてしまう。そんな中、しずくは病院から急患の連絡が入ったと聞き、他の医師たちと共に病院へ戻る。救命救急センターへ戻った矢沢(林遣都)と紗知(石橋杏奈)は、田淵(古田新太)の指示で、腹痛を訴える小児患者・大輝(君野夢真)の診察を命じられる。大輝の腕や背中にあざができているのを発見した二人は、虐待の疑いを抱く。同じころ、しずくと宮島(小沢征悦)は、下腹部の痛みを訴える絵里子(松田沙紀)を担当する。二人が診察を開始すると、絵里子は、自分が妊娠していると言いだす。
第8話 2012年12月6日「幸せになる覚悟」
医科大学を辞めたしずく(仲里依紗)の弟・皆人(千葉雄大)が、美術大学に入り直して絵を勉強したいと、ようやく自分の気持ちを両親に話す。だが、父・勝己(寺島進)は激高する。しずくは、皆人と勝己の間をとりなそうとするが、勝己は聞く耳を持たず、しずくはぶぜんとなる。救命救急センターでは、階段から転倒して後頭部を強打した中年男性・新井(古舘寛治)が搬送され、しずくは宮島(小沢征悦)と診察を担当する。検査の結果、新井の後頭部の外傷は大事に至らず、3、4日の入院で退院できるめどとなるが、新井には脊髄に、がんがあることが判明。宮島は新井の妻・美帆子(吉田羊)に手術をしなければ新井の命は助からず、手術が成功しても後遺症で車椅子生活になると説明する。しずくは、宮島と美帆子の間に何かあると察する。実は美帆子は宮島の別れた妻だった。
第9話 2012年12月13日「決断の日」
しずく(仲里依紗)の双子の弟・皆人(千葉雄大)が、高熱と腕の激しい痛みを訴えて、救命救急センターに搬送されてくる。検査の結果、皆人の右腕は感染症で広範囲にわたって壊死(えし)していることが判明する。しずくは、宮島(小沢征悦)が執刀する皆人の緊急手術に立ち会うが、壊死の進行状況はひどく、宮島から右腕を切断するしか対処方法はないと言われる。しずくは、美術大学に入り直して絵画を勉強したいと言っていた皆人の姿が脳裏をよぎり、切断の了解を求める宮島に対して、返事に窮してしまう。
最終話 2012年12月20日「旅立ちの時私達は医者だ!」
母親である久美(高岡早紀)の出現で情緒不安定になった矢沢(林遣都)は、大量のアルコールを摂取して自宅で倒れているところを、駆け付けた真中(増田貴久)、陽菜子(大政絢)、紗知(石橋杏奈)に発見され、真中の実家の病院へ搬送される。真中たちは、矢沢を助けようと必死で救命処置を施す。一方、弟・皆人(千葉雄大)から、本人の承諾を得ずに右腕の切断手術を行ったことを激しく非難され、深く落ち込んでいたしずく(仲里依紗)は、皆人との溝を修復できないまま、皆人の退院の日を迎える。しずくは、母・涼子(山下容莉枝)に付き添われ無言で病院を後にする皆人の姿を見守ることしかできなかった。そんな折、救命救急センターに、病院の近隣にある地下鉄で脱線衝突事故が発生したとの連絡が入る。
各話視聴率
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