2014年09月25日

ドクターX 外科医・大門未知子 TOP

『ドクターX 外科医・大門未知子』は、2012年10月18日から同年12月13日まで、テレビ朝日系列の木曜21時枠[21:00〜21:54(JST)]で放送された。初回と最終回は15分拡大(21:00 - 22:09)。全8話。

第2シリーズは、2013年10月17日から同年12月19日まで、同枠で放送された。初回は15分拡大(21:00〜22:09)、最終回は30分拡大(21:00〜22:24)。全9話。

第3シリーズは2014年10月9日から同年12月18日まで、同枠で放送された。初回は15分拡大(21:00〜22:09)、最終回は30分拡大(21:00〜22:24)。全11話。

第4シリーズは2016年10月13日から同年12月22日まで、同枠で放送された。初回と最終回は15分拡大(21:00 - 22:09)。全11話。

第5シリーズは、2017年10月12日から同年12月14日まで、同枠で放送された。第1話と第2話と第9話は15分拡大。最終話は20分拡大。全11話。 

第6シリーズは、2019年10月13日から同年12月19日まで、同枠で放送された。初回と第2話は15分拡大。最終話は20分拡大。全10話。

第7シリーズは、2021年10月13日から同年12月16日まで、同枠で放送された。初回は15分拡大(21:00 - 22:09)。第2話・最終回は10分拡大(21:00 - 22:04)。第9話は6分拡大(21:00 - 22:00)。全10話。


概要
勤務医でも開業医でもなく、病院を渡り歩くさすらいの天才外科医の活躍を通して、近年増えつつあるフリーランス医師の登場による功罪、そしてドクターの品格を世に問う意欲作。舞台は、本来の医療の精神からはかけ離れた価値観に支配され、権力と金にまみれた医師たちがうごめく大学病院。そんな“象牙の塔”に医師紹介所からやってきた謎多き天才外科医・大門未知子を、米倉涼子がパワフルに演じる。脚本を手がけるのは、2010年放送の「ナサケの女〜国税局査察官〜」でも米倉とタッグを組んだ中園ミホ。

キャッチコピーは「スーパードクターは“ハケン”の女。」(第1シリーズ)、「私、失敗しないので。」(第2・3シリーズ)。


ストーリー
紹介状を持って大学病院にやってきた、フリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)。過酷な勤務環境を理由に医師たちが一斉に退職したことから、その補充要員として医師紹介所からやってきた。だが、医師にはとても見えない派手な服装のため、誰かの愛人ではないかと疑われてしまう。風変りなのは外見だけではなく、未知子は着任早々、ある手術に異議を唱えて病院内で反感を買うことに。それは病院長が執刀予定のもので、長らく手術の現場から離れていた病院長の手腕を、未知子は無遠慮に追及。時代に合わない手術法だと指摘し、周囲を凍りつかせる。


キャスト
主人公
大門 未知子(だいもん みちこ)〈36 → 37 → 38〉
演 - 米倉涼子
昭和51年1月7日生まれ。明英医科大学を卒業後、東帝大学医学部医局に入局。その後1年半ほどで退局し、キューバ・クバナカン医科大学に進学。僻地医療・軍医・船医を経験した後に日本へ帰国する。現在は神原名医紹介所に籍を置き、フリーランス外科医として活動している。手術後は、コップ一杯のガムシロップを飲むのが習慣。

日本・キューバ国内での獣医師免許も持つ、所謂ダブルライセンスの医師である。獣医としての腕もかなりのもので、安楽死しか選択肢のないとされていた競走馬の骨折を完治させた。

大学病院内のヒエラルキーを無視する率直な言動に前院長の久保が激怒したことで解雇処分となるが、新しく院長になった毒島により再雇用される。

労働条件は勤務時間8:00 - 17:00・年俸約1200万円・時間外労働は時給3万円・医師免許の必要ない業務はしないという破格のもの。

医師としての能力は極めて高く、患者の周辺状況などから事前に容体の変化などを想定する洞察力も併せ持つ。「私、失敗しないので」と医療ミスは絶対に起こさないとたびたび宣言している。暗黙の了解とされる教授の下働きや付き合いを「いたしません」の一言ですべて拒否し、他者とは決してつるまぬ一匹狼ぶりと歯に衣着せぬ発言で、大学病院内での組織の一員としては嫌われやすい方針を貫いている。医師免許を持っていなくとも出来る作業は、雑用はおろか握手まで断る。

手術外では傲慢でいい加減な面が目立つが医師としての責任感は人一倍強く、「失敗しない」と度々言うのは「患者は一度失敗されたらその時点で終わり」という信念から、自らの退路を断つための行為である。

未知子の父・大門寛も天才的な外科医で、大学を退職してからは僻地で診療所を開業していたが、そこはすでに潰れ、寛もすでに亡くなっている。診療所閉鎖は毒島とのトラブルが遠因にあると神原が未知子に話していた。

履歴書に趣味、特技共に手術と書くほど「三度の飯よりオペが好き」な外科医。終業後はクラブで踊ったり、神原らと麻雀に興じているが、麻雀は下手。他に銭湯通い・卓球・公営ギャンブルなどの趣味があるが、基本的に手術以外のスキルは皆無であり、ギャンブルの才能もない。神原を師匠と呼び、初めての術式での手術の際は指導を仰ぐこともある。一度同じ手術場に立ったこともある。

「病人が嫌い」で「手術して患者を早く治したい」という考えから医師になったと加地に話している通り、治療の際にはどんな患者であっても、その回復を常に第一に考える。

作品中では「外科医」「専門医のライセンスと叩き上げのスキル」としか言われておらず、専門は不明。しかし足の骨肉腫から、肝臓・腎臓・小腸の生体間移植・脳腫瘍の切除・末期がんの切除などをこなしており、万能であることが伺える。

その神がかり的な実力を何度か院内政治の道具として利用されそうになるが、そのような場合、オペはできてもしない。「出世の手伝い、いたしません」と言ってはばからず、純粋な治療目的以外のオペを毛嫌いし、患者を選挙の道具にした馬淵に対しては「手術なめんな!」と怒鳴った。

神原名医紹介所
所属する医師たちは神原の麻雀仲間でもある。

城之内 博美(じょうのうち ひろみ)〈33 → 34 → 35〉
演 - 内田有紀
麻酔科医。小児外科医の元夫・岸田卓也と別れ、シングルマザーで一人娘の舞(演:藤井杏奈)を育てている。第1期では、帝都医科大学付属第三病院第二外科に勤務していた。第二外科解体後、名古屋の系列病院に異動の辞令が出たが、娘の生活などを優先させるため医局を辞め、未知子の勧めもあって神原名医紹介所に所属することになる。帝都大学病院の勤務医時代から院内のヒエラルキーを無視した辛辣な発言をしており、他の勤務医と違い未知子と近い部分があった。手術の際は未知子が指名する程の実力の持ち主で、急遽麻酔範囲を広げることになった際にも、他の麻酔医が「できない」と言ったのに対して難なくやってのけた。第3期では事実上大門の相棒として扱われている。

神原 晶(かんばら あきら)〈65 → 66 → 67〉
演 - 岸部一徳
所長。巷でドクターXと噂されている医師の一人だった。白百合美容室があった雑居ビルに事務所を構えている。愛猫の名は「ベンケーシー」。久保が脳梗塞を発症する兆候を見抜いていた。

度々来院し、未知子の手術料金や患者からの謝礼を徴収していく。その際、請求書と共に高級メロンを渡すのが恒例になっている。

毒島・大門寛とは、医局員時代の同期。未知子とは一度、共に手術をしたことがある。ある理由から医師免許を剥奪されている。未知子が背負った、父の診療所の閉鎖での膨大な借金を肩代わりした。未知子が紹介所に所属しているのは、その借金を返すためでもある。

十勝 喜子の再手術が成功した後、天堂に請求書を渡し終え、病院の廊下をスキップしながら歩いている最中に、胸を押さえ込みながら倒れこんでしまう。

新発田 悠
演 - 松田賢二(第1期)
所属外科医。

目白 健吾
演 - 井之上隆志(第1期)
所属外科医。要領の悪さから医局を去ることになった過去がある。

東村 純一郎
演 - 信太昌之(第2期)
所属外科医。

川北 比呂志
演 - 鬼頭真也(第2期)
所属産婦人科医。

萬田 光路
演 - 隈部洋平(第3期)

筒井 雅和
演 - 越村友一(第3期)

帝都医科大学付属第三病院(第1期)
第二外科
森本 光〈30〉
演 - 田中圭
第二外科助手。新米外科医。経験が足りないため血液の吸引などの雑務をする第3助手程度しか役目が回って来ない。実家は地方の総合病院を経営している。

クラブで倒れた急患の処置をした未知子に偶然出会う。安田悟の手術に際して未知子の一連の態度に嫌悪感を抱くが、その後彼女の真意を知ることになる。

鳥井の手術について、毒島院長が未知子から渡された彼の自筆の手術同意書を個人的な思惑により隠した現場に偶然居合わせていた。その時、院長本人から愛用のペンを渡され、将来への便宜をエサに隠匿を口外しないよう暗に迫られるが、悩んだ末同僚に告白して、同意書を彼らと共に探し出し、更にマスコミ配布用にコピーまで取った。第二外科解体後、千葉の研究施設への転勤を命じられたがそれを断って病院を辞め、実家を継がずに海外留学して未知子のような医者を目指すと神原に語る。

加地 秀樹〈45〉
演 - 勝村政信(第2期第8話)
第二外科講師。バツイチ。患者やマスコミの前では医療にまい進する「いい医師」を演じている。腹腔鏡のスペシャリストで、その腕は神原や未知子も認めるところ。私立の名門灘高校出身。未知子のことを苗字の大門をもじって「デーモン」と呼び、金の亡者だとして敵視するが、当の本人も金には卑しい。森本の告白を聞いて鳥井の同意書を一緒に探し出すのに協力する。第二外科解体後は高松にある第24分院への転勤を命じられた。未知子と再会する 。

原 守〈38〉
演 - 鈴木浩介(第2期第1話)
第二外科助教。鳥井や加地にへつらい、当初は未知子の傍若無人な態度に反感を抱いていたが、度々未知子の執刀に立ち会い、その実力を認めていく。第二外科解体後、旭川の関連病院への転勤を命じられる。

現在は旭川ふれあい病院勤務。レース中の落馬事故で負傷した騎手の救急治療のために訪れた競馬場で未知子と再会する。

鳥井 高〈48〉
演 - 段田安則
第二外科部長 教授。研究と論文執筆を中心に考えているため、手術は下手で研修医並みの腕前と評されており、妻の七々子と結婚前、彼女の盲腸を執刀したときのでこぼこした手術痕が今でもその腹に残っている。次期第三病院院長として候補に上がっていたが、久保が病で倒れたことで風向きが変わり、毒島にその座を奪われる。毒島が本院に出向いている間、院長代理を任され、さらに執筆した論文が国際会議で発表される事になり有頂天になるも、健康診断の再検査で六坂と同じ肝門部胆管がんを発症していることが判明した。病気を患っている事を病院関係者に隠していたが、未知子には見抜かれていた。

毒島の新たなる策略で本院から呼び寄せた土方が赴任すると決まり自分の地位が脅かされるのを恐れて国際会議での論文発表を成功させようとするが国際会議出発の日に七々子や病院関係者の前で倒れてしまう。土方よりも未知子に手術してもらいたいと自ら手術同意書に記名するが、容態発表の記者会見には毒島の思惑により七々子が書いた手術同意書を使用される。

放射線科
白木 透〈35〉
演 - 小松和重
放射線科医。二階堂登の手術で未知子の行った術式をインターネットで調べていると、かつてキューバで同じ術式を行ったドクターXという謎の医師がいることを探り当てる。

鳥井のレントゲン写真を見て彼のがんを最初に見つけ、本人に知らせるが、口外しないよう頼まれる。

看護師
小池 理恵〈26〉
演 - 山本美月
オペ室新米看護師。器械出し・外回り担当。

加藤 実夏 / 関野 智子 / 高瀬 洋美
演 - 米沢瑠美 / 松之井綾 / ふるかわいずみ
オペ室・外科病棟看護師。

千葉 園子〈42〉
演 - 紫吹淳
チーフ看護師。

秘書
奥村 藍〈25〉
演 - 林丹丹
鳥井外科部長の私設秘書で愛人。初対面の時、未知子を鳥井の新しい愛人だと勘違いして嫉妬する。

鳥井のがん発覚に際して未知子から肝臓の提供を持ちかけられるがそれを拒否し、彼の手術後は麻酔科の教授秘書になる。

事務
寺山 金子〈52〉
演 - 室井滋
事務長。コンプライアンス遵守と経費削減にうるさいが、上司や上得意からの押しには弱い。3人の外科医が一斉に退職したことで困り果て、昔からの知り合いである神原から安価な値段(お試し期間)で人材を斡旋してもらう。

半田 正〈40〉
演 - 政岡泰志
事務次長。寺山の忠実な部下。「御意」が口癖。

院長
毒島 隆之介〈68〉
演 - 伊東四朗(第2期最終話)
前帝都医科大学付属病院外科部長 教授。本院の院長選挙を控えていたが同期である久保が病で倒れてしまい、上層部の命令で第三病院院長に就任する。蛭間の先輩。

未知子がドクターXではないかと疑っている。神原の質問に対し、未知子の父親・大門寛が経営していた診療所を潰したのは自分ではないと発言。

鳥井の手術の際に未知子から渡された彼の自筆の手術同意書を個人的な思惑により隠し、偶然居合わせた森本に暗に便宜を図るようにほのめかして口外しないようにした。八木了が書いた暴露記事が元で第二外科を解体すると発表するが勅使川原毅により懲戒免職という形で責任を取らされる。その後、医師紹介所神原の事務所を訪れ大門寛との思い出を話し、未知子に一緒に彼の墓参りに行くように頼んだが断られる。事務所にあった写真を見て本当のドクターXの正体に気付く。

帝都医科大学付属病院本院(第2期)
第二外科(第2期)
近藤 忍〈38〉
演 - 藤木直人
講師 → 教授。年功序列の医局内では簡単な手術しかさせてもらえず、スキルアップのために未知子に関心を持つ。

未知子の考案した「生体腎小腸交換移植手術」を成功させた功績が認められ、蛭間の娘との縁談とともに教授に特進し、主任教授選に出馬する。

海老名 敬〈50〉
演 - 遠藤憲一
教授。「御意三兄弟」の長男。未知子とは頻繁に対立しているが蛭間に対しては敬意を払っている。

亀山 久〈40〉
演 - 猪野学
准教授。「御意三兄弟」の二男。海老名に付き従うことで自分も出世しようと考えている。

鶴田 匠〈38〉
演 - 野間口徹
助教。「御意三兄弟」の三男。いつも亀山と行動を共にし、海老名を持ち上げる。

鮎川 司〈25〉
演 - 満島真之介
研修医。純粋に一人前の医者になるべく奮闘中。まだ院内政治に疎く、日々先輩医師達から色々と吹き込まれている。

田中 竜也
演 - 清水一希
研修医。

板井 茂
演 - 山元隆弘

看護師(第2期)
橋本 理沙〈24〉
演 - 水沢エレナ
オペ室・外科病棟看護師。計算高い一面があり、出世すると見込んだ近藤に近づき、関係を持つ。

星野 あかり
演 - 有川加南子

辺見 たか子
演 - 浅田光

秘書(第2期)
照井 珠緒〈31〉
演 - 笛木優子
蛭間の秘書で愛人。プライドも嫉妬心も人一倍強く、蛭間に近づく女性に常に目を光らせている。

事務(第2期)
烏丸 金男〈60〉
演 - 笹野高史
事務長。病院経営を管理し、経費削減を目標としているため、未知子の法外な報酬が許せない。典型的な「長いものに巻かれよ」精神で蛭間の方針に従う。

口が軽く、神原や未知子、博美におだてられた結果、特患・浅井久恵の病名を漏らしてしまう。麻雀ができる。

鵜沢 信〈40〉
演 - 六角慎司
事務長補佐。烏丸の腰巾着でイエスマン。

部長
馬淵 一代〈58〉
演 - 三田佳子
内科統括部長。あらゆる手段を用いて現在の地位まで登りつめた「本院の女帝」の異名を持つ女性。常に10cm以上のピンヒールを履いている。北海道での競馬レース中の事故で骨折した愛馬のサラブレッドの手術を完璧にこなした未知子を見込み、本院へスカウト。自身の執刀医として指名し、「個人情報を一切明かさない特別患者」として大腿部骨肉腫瘍の手術を受ける。当初は未知子を自身の手駒にしようと画策し、手なずけていたつもりが独断で勝手な行動をする彼女を目の当たりにして、内科としての契約を解除。術後の経過はかなり良好で、第3話まで杖をついて行動していたが、その後は自力で歩行できるまでに回復している。外科統括部長である蛭間とは対立関係にあるが、実は彼女こそが蛭間の最初の愛人だったという噂もある。

蛭間 重勝〈62〉
演 - 西田敏行
外科統括部長。表向きは陽気で気さくに振る舞っているが、出世や権力闘争が絡むと冷酷かつ計算高い性格に豹変する。病院の内外に複数の愛人がいるという噂がある。

馬淵の手術に際して、未知子が提案した見たことも聞いたこともない術式を前に手術の助手を放棄した海老名らを、馬淵が査問委員会にかけない交換条件として未知子を正式に雇うことになる。

数多くの黒い闇を抱え、未知子が手術を成功する度に神原からは口止め料を含めた超高額な請求書と土産のメロンが渡される。

近藤が成功させた手術の功績によって、娘との縁談を持たせ、教授に昇格させる。鷹野のことを好ましく思っておらず、主任教授選には近藤と海老名を推している。

その他医師
鷹野 七起〈55〉
演 - 浅野和之
第二外科主任教授。1958年7月28日生まれ。患者数増加により経営改善に貢献したと自負していた。しかし、蛭間が教授会で提案した主任教授選に異議を申し立てたため、金沢第18分院へと異動させられるが、馬淵の計らいで主任教授選に出馬することになる。特患・浅井久恵の手術中に腸閉塞を起こして倒れ、未知子によって命を救われる。

水野 義雄
演 - 大高洋夫
整形外科教授。

薔薇会
蛭間の妻・華子を中心に活動する帝都医科大学教授の婦人会。

蛭間 華子
演 - 藤真利子
蛭間の妻。

蛭間 裕華子
演 - 藤岡沙也香
蛭間の娘。幼少期に発症した悪性黒色腫が転移し、肝尾状葉に5cm大の腫瘍が見つかる。

国立高度医療センター(第3期)
戦略統合外科(旧東棟)
「東帝大学」派閥に属する。

足柄 信太郎〈39〉
演 - 高橋和也
外科医長。真面目な性格の愛妻家で、「ミスタークリーン」と呼ばれていたが、患者と浮気をしていたことが発覚し、辞表を書かされる。
赤堀 春義
演 - 高橋正臣

戦略統合外科(旧西棟)
「西京大学」派閥に属する。

談合坂 昇〈58〉
演 - 伊武雅刀
外科部長。海老名と同じく、上役に弱く部下には強い態度で接する人間。海老名を潰すがために患者の命を天秤にかけた結果解雇される。

双葉 健児〈45〉
演 - マキタスポーツ
外科副部長。手術の腕には優れているが、気が弱い。手術中にミスを犯したことを理由に辞表を書かされる。

阿智 祥三〈42〉
演 - 木下隆行
外科医長。

富士川 清志郎〈50〉
演 - 古田新太(第3期第7話 - )
西京大学病院外科統括部長 → 戦略統合外科外科医 → 戦略統合外科部長。
談合坂の後任で西京大学から赴任する。手術の腕は優れているが、群れや権威・束縛を好み、媚やおべっかなどの派手なパフォーマンスを武器とする。また、自身の保身のためには責任転嫁も辞さないなど、未知子とは正反対の性格の男。

最終話で天童から解雇通知をうける。西京大学病院時代の上司であった蛭間を伴って解雇の撤回を願い出るが、国立高度医療センターでの癌の治療を望んで天堂からの交換条件を受けた蛭間から見捨てられる。

中丸 竜哉

演 - 錦織大輔
原口 悠基
演 - 嶺本晃一

長谷川 直樹
演 - 小出浩祐

看護部
白木 淳子〈55〉
演 - 高畑淳子
看護師長。時には医師連をも威圧する極めて厳格な性格の持ち主で、他の看護師たちからの信頼が厚く、天堂からも一目置かれている。失敗しないと豪語する未知子に対して、失敗しない医師などいないと敵視している。しかしながら、その事で仕事の手を抜くことはない。

仕事が休みの時には、いわゆる「一人カラオケ」をしたり、(未知子に誘われていないにもかかわらず)「神原名医紹介所」で神原達と麻雀に興じてはしゃいだりするなど、病院内での生真面目な態度とは異なる一面を見せている。

橋口 礼〈25〉
演 - 松島花
看護師。

真部 のぞみ
演 - 夏秋佳代子

山賀美 凪沙
演 - 棚橋唯

楽本 晴夏
演 - 牧佳子

岩崎 祐子
演 - 横地尚子

広瀬 真弓
演 - 李千鶴

医療センター関係者
天堂 義人〈68〉
演 - 北大路欣也
理事 → 総長。
汚職にまみれた前総長・黒部を失脚させ、総長に就任。国家事業である医療センターの大幅な改革の断行を宣言し剛腕を振るう。さらに、未知子の手腕を目の当たりにして彼女を医療センターに迎え入れる。

その正体と本心は謎に包まれており、またミステリアスな言動をたびたびする。総長に就任した際には、外科・看護部の職員全員に辞表を配布し、その後もチャンスをものにできないということや、医師として倫理的に問題があるとして双葉・足柄・談合坂に辞表を書かせている。

加藤 峰司〈51〉
演 - 渡辺いっけい
事務局長。人の顔色をうかがい、風見鶏のような行動をとる小心者。メロンが好物で、神原が請求書と共に持って来るメロンに対しては敏感な反応を示していた。苦悩する職場からか海老名とは息が合っている。

黒部 徹也
演 - 中尾彬
総長の職に就いていたが、理事会の決議によって解任される。「東帝大学」・「西京大学」の派閥の対立を煽ったり、業者と癒着するなどして私腹を肥やしていた。

関ヶ原 朋子〈26〉
演 - 内藤理沙
統合外科部長秘書。院内の情報通で東西の派閥争いに対し、高みの見物をきめこんでいる。東西両外科部長室の入口にあるデスクに座り、部長と医局員たちの談合や秘密の会話を盗聴するのが趣味。

井川 真澄〈29〉
演 - 庄野崎謙
天堂の秘書。普段は寡黙で無骨に見えるが、裏では院内の情報収集などに力を傾ける。関ヶ原と肉体関係にある。

理事会
蜂谷 宗造〈69〉
演 - 古谷一行(特別出演)(第2期最終話 / 第3期)
帝都医科大学付属病院を掌握する東帝大学病院院長。いわゆる「学閥ネットワーク」を駆使し、制度上では上下関係が無い他大学の医学部および医療系大学の人事権に対し、強力な介入力・影響力を持つ。

スタッフ
脚本 - 中園ミホ / 林誠人、寺田敏雄(第2期 - 第3期) / 武井彩(第2期)
音楽 - 沢田完
演出 - 田村直己、松田秀知 / 山田勇人(第3期)
ナレーション - 田口トモロヲ
監督補 - 松川嵩史
助監督 - 山田勇人 / 渋谷英史、黒川未希、上田迅(第1期)
音響効果 - 谷川義春(第1期 - 第2期) / 高木秀和(第3期)
特殊造形 - 松井祐一 / 相蘇敬介(第3期)
医療美術 - 井口浩
CG - 石原太郎 / 渡辺大輔(第3期)
映像CG - 小林宏嗣(第1期)
VFX - 古家大悟(第2期) / 山本貴歳(第3期)
手術映像協力 - グラフィティ
映像監修 - 松本英之
医療監修 - 森田豊
外科監修・指導 - 新村核
外科指導 - 本橋英明 / 木村憲幸、関谷武司、湯澤美季(第1期)
麻酔科取材協力 - 筒井冨美(第1期)
外科協力 - 松尾成吾(第2期 - 第3期)
外科指導・外科協力 - 益原大志(第2期 - 第3期)
整形外科協力 - 土屋弘行(第2期 - 第3期)
症例監修 - 加藤友朗(第2期)
心臓血管外科協力 - 益原大志、澤芳樹(第3期)
手術支援ロボット協力 - 川嶋健嗣、菅野貴皓(第3期)
画像協力 - 吉田昭三、茨木保(第3期)
看護指導 - 石田喜代美
ダンス指導 - TETSU、AI(第1期)
振付 - あさづきかなみ(第2期) / 熊谷珠美(第3期)
麻雀指導 - 七字幸久
卓球指導 - 東京テーブルテニスクラブ(第3期)
企画協力 - 古賀誠一(オスカープロモーション)
ゼネラルプロデューサー - 内山聖子
プロデューサー - 西河喜美子、霜田一寿、大垣一穂 / 大江達樹、池田禎子(第1期 - 第2期) / 峰島あゆみ、菊地裕幸(第3期)
プロデューサー補 - 高橋優子 / 峰島あゆみ(第1期 - 第2期) / 伊藤悠祐(第3期)
制作協力 - ザ・ワークス
制作著作 - テレビ朝日

主題歌 - Superfly
第1期 - 「Force」(ワーナーミュージック・ジャパン)
第2期 - 「Bi-Li-Li Emotion」(ワーナーミュージック・ジャパン)
第3期 - 「愛をからだに吹き込んで」(ワーナーミュージック・ジャパン)


第1期 各話あらすじ(2012.10.18 - 2012.12.13)全8話 平均視聴率 18.94%
第1話 2012年10月18日「その手袋で触るな! 全員、ホールドアップ!」ラテ欄「時給30万名医はハケンの女!!」 15分拡大(21:00 - 22:09)
 組織に属さず、病院を渡り歩くフリーランスの女性外科医・大門未知子(米倉涼子)の型破りな活躍を通し、医師の品格を問う。脚本・中園ミホ、演出・田村直己。 帝都医科大学付属第三病院の新米医師・森本(田中圭)はクラブでの合コン中に男性の急病人と出くわす。他の医師たちが「ヘタに手を出して訴訟にでもなったら」と制止するのを振り切り、森本は患者の診察を始めるが、原因が分からずに焦る。そこへ、さっきまで激しく踊っていた未知子(米倉)がやって来て、森本に指示しながら、男性の触診を始める。未知子は到着した救急隊員に病状を的確に報告すると、夜の街へ消える。後日、医師とは思えない派手な格好で病院に来た未知子を見て、森本は驚く。未知子は紹介状を持って、フリーランスの外科医として来たのだ。

第2話 2012年10月25日「死なせません。私、失敗しないので」ラテ欄「緊急オペ私、失敗致しません」
 政治家の紹介で、出版社社長・二階堂(半海一晃)が入院してくる。院長の毒島(伊東四朗)や事務長の寺山(室井滋)は、彼をVIP待遇で迎える。だが、傍若無人な二階堂の態度に、フリー外科医の未知子(米倉涼子)は不満を隠せない。二階堂は膵臓(すいぞう)がんを患っており、執刀を命じられた鳥井(段田安則)は、手術と化学療法の併用で完治を目指すという。未知子は、患部が残る可能性のある術式に猛反対。自分なら患部を残さず切除できると主張し、執刀を代わるように迫る。しかし、聞き入れられず、未知子は代わりに、鳥井が受け持つはずだった別の膵臓がん患者の手術を担当することになる。

※2012年11月1日は「プロ野球コナミ日本シリーズ 北海道日本ハムファイターズ×読売ジャイアンツ 第5戦」放送のため、休止。

第3話 2012年11月8日「いりません。ネーミングがヘンだし、まずいので」ラテ欄「手術ミス1億円を求める患者」
 テレビ出演やレシピのブログで人気の料理研究家・三恵(平岩紙)が食道がんで入院してくる。三恵は張り切って医師らに自慢の手料理を振る舞うが、一口食べた未知子(米倉涼子)は「まずい」と一刀両断。そんな中、三恵が「すごく感じの悪い女医がいた」と早速、未知子のことをブログに書き込み、事務長・金子(室井滋)の目に留まる。そんなことは気にも留めない未知子は、食道がんだけではなく、三恵の味覚障害まで指摘すると、逆に三恵に「名誉毀損(きそん)で訴える」と言われる。さらに、未知子は執刀医でもないのに突然、「私に切らせてください。私、失敗しないので」と三恵に直訴する。だが、手術の後遺症で料理研究家としての道が閉ざされることを知った三恵は「絶対に手術はしない」と断言する。

第4話 2012年11月15日「私にとって手術は、プライスレスのライフワークです」ラテ欄「49時間!?100億の患者を救え」
 第二外科きっての敏腕医師・加地(勝村政信)がテレビ番組で紹介される。取材に対し、彼は「患者の命を救うことはプライスレスのライフワーク」と答え、番組は大評判となる。そんな加地を頼って、高校の同級生で外資のファンドマネジャーとして活躍する四谷(鶴見辰吾)がやって来る。一日に数百億円を動かすという四谷は、早く退院できるよう、腹腔(ふくくう)鏡手術で十二指腸がんを切除してほしいと依頼する。ところが、加地は腹腔鏡ではなく開腹式を選択する。十二指腸は腫瘍の位置が把握しにくく、「腹腔鏡の魔術師」といわれる加地でも、切除は難しいと判断したのだ。これに対し未知子(米倉涼子)は、腹腔鏡と内視鏡を併用した、ハイブリッド手術を提案する。

第5話 2012年11月22日「あなたの手術、失敗したんじゃないですか?」ラテ欄「脚〜お腹痛い所が動く患者!?」
 いつも通り定時に医局を出た未知子(米倉涼子)は、早紀(二宮星)という少女に呼び止められる。早紀は激しい足の痛みを訴え、未知子に「お金いっぱい払うから」と手術を懇願する。担当が違う上に、子供が得意ではない未知子だったが、泣き叫ぶ早紀を放ってはおけず、小児外科の主治医・岸田(福士誠治)の元に送り届ける。岸田は小児外科きっての格好いい男性で、説明も丁寧だと母親たちに人気がある。小児外科を牛耳る相馬教授(石丸謙二郎)に目をかけられている岸田は、若くして准教授になったスター医師だ。しかし早紀は、岸田は病気を治してくれない「使えない医師」だという。早紀の痛みは「母親からの愛情不足によるストレスが原因」という岸田は、3カ月前に早紀を手術した相馬の見立てを支持していた。

第6話 2012年11月29日「私は切って助ける!」ラテ欄「失敗しない女のもう一つの顔」
 名医紹介所に、医師になる前の未知子(米倉涼子)を知る六坂(六平直政)が訪ねて来る。六坂は10年前、未知子の父の執刀で肝臓がんの手術を受けていた。そして今、肝門部胆管がんを発症し、どこの病院でも手術を断られていた。治療を諦めていた六坂は、最後に恩人の娘の顔を一目でも見ておこうとやって来たという。六坂のがんは一刻を争う状況にあり、未知子は院長代理を務める鳥井(段田安則)や事務長の金子(室井滋)に入院許可を求めるが、断られてしまう。そんな状況を知った神原(岸部一徳)は、迷わず院長の毒島(伊東四朗)に連絡する。そして、六坂は毒島の特別患者として入院が許されることになる。そんな折、鳥井の元に恐ろしいカルテが届く。それは、鳥井自身の検査結果で、病名は肝門部胆管がんだった。

第7話 2012年12月6日「本当のことを教えてあげるのが医者の義務じゃないんですか?」ラテ欄「最終章!!送り込まれた刺客!?」
 自身の肝臓がんをひた隠しにする鳥井(段田安則)は、未知子(米倉涼子)から一刻を争う病状だと指摘されたにもかかわらず、国際会議での論文発表に向け執筆に没頭する。本院から鳥井の刺客となる若きスター医師・土方(山本耕史)が赴任してくることが決まり、鳥井は自分の命に代えてでも論文発表を成功させ、外科部長の座を死守する覚悟だった。病状が進行する中、鳥井は執念で論文を書き終えるが、会議出発の日、ついに倒れてしまう。鳥井から執刀を依頼された加地(勝村政信)は、がんは進行しているものの患部の切除は可能と診断し、鳥井を安心させる。しかし、未知子は切除できる時期はもう過ぎたと異議を唱える。そして、鳥井の余命は6カ月、助かるには生体肝移植しかないと宣告する。

最終話 2012年12月13日「手術場には、馴れ合いも、助け合いも、御意もいらない。助けなきゃいけない病人がいるだけ」ラテ欄「さらば大門未知子!!最終オペ絶対失敗致しません」 15分拡大(21:00〜22:09)
 鳥井(段田安則)のがん手術を、執刀予定の土方(山本耕史)から奪い返した未知子(米倉涼子)は、怒りに震える毒島(伊東四朗)をよそに、いつも通りの集中力で手術に挑む。見学室に現れた本院の勅使河原(小林稔侍)は、フリーランスの医師が執刀していることに苦言を呈する。そんな中、鳥井の患部から想定外の多量出血がある。たまりかねた毒島は手術室に乱入し、未知子からメスを奪おうとする。しかし、そんな毒島を制し、未知子はタイムリミットわずか1分半という驚きの術式を強行する。術後、勅使河原は、予定通り土方の執刀と発表する手はずを整える。ところが、ある週刊誌が暴露記事を掲載し、院内は大混乱に陥る。

各話視聴率


ドクターX 2012番組公式サイト


第2シリーズ
概要
米倉涼子扮するフリーランス外科医の型破りな活躍を描いた医療ドラマの続編。
新作では、物語の舞台が分院から帝都医科大学付属病院の“本陣”へ。さらに、未知子に興味を抱くクールな外科医・近藤忍(藤木直人)も登場し、より成熟した大人のエンターテイメントを人気脚本家の中園ミホが描く。


ストーリー
大学病院の医局に属さず、病院から病院を渡り歩くフリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)。趣味と特技が「手術」と言い切る未知子は、3人の外科医が1度に退職し、医師不足に陥った帝都医科大学付属第3分院で数々のらつ腕を振るってきた。
そんな彼女が、ついに帝都医科大学付属病院の本院で働くことに。第3分院をはるかにしのぐ巨大な“敵陣”に乗り込んだ未知子だったが、自分のスタイルを徹底的に貫き、既存の枠組みに捉われた医師たちに一泡吹かせていく。


第2期 各話あらすじ(2013.10.17 - 2013.12.19)全9話 平均視聴率 22.74%
第1話 2013年10月17日「このまま閉じたら、三ヶ月以内に命落としますよ」ラテ欄「復活!!!!失敗しないハケンの女オペは1億の競走馬」
 北海道旭川の競馬場で、未知子(米倉)が一般席で競馬に興じている時、馬主席では近藤(藤木直人)と一緒に一代(三田佳子)がレースを眺めていた。すると、一代の持ち馬が転倒し骨折、安楽死を迫られる。1億円の馬を簡単に安楽死などさせられない、と一代は抵抗するが、他に手段はない。ところが、通りすがりの未知子が、「たとえ手術をしても必ず失敗する」という獣医師の言葉に闘志をたぎらせ、「私、失敗しないので」と言い放ち、したこともない馬の手術を引き受けてしまう。数週間後、東京に戻った未知子は、大学付属病院の会議に姿を現す。その会議では大腿(だいたい)骨肉腫患者の治療方針が話し合われ、患部の下肢温存は不可能だと大方の医師が判断する中、未知子だけが異議を唱える。

第2話 2013年10月24日「私なら切れます。死なせません。絶対に失敗しないので」ラテ欄「患者のお腹に残された秘密!?」
 蛭間(西田敏行)が1月に執刀したばかりの患者・二宮(寺田農)に、がんが再発する。不動産王の二宮は、蛭間の強力なスポンサーで、金の掛かる主任教授選を間近に控え、手術ミスの可能性がある再発を認めるわけにはいかない。蛭間は二宮に、新たな初期のがんが発生したと、うその病状を告知。未知子(米倉涼子)を除く、海老名(遠藤憲一)をはじめとする第2外科の取り巻きたちは、蛭間の工作に全面協力する。しかし、術前検査の結果、外科的アプローチが困難な転移がんが発見され、蛭間たちはより厳しい状況に立たされる。蛭間と対立関係にある一代(三田佳子)は、患者を内科に引き渡すよう要求する。

第3話 2013年10月31日「生体腎小腸交換移植、私ならできます!」ラテ欄「教授夫人会の仁義なき戦い!!」
 帝都医大の教授夫人会、通称「白薔薇会」の会長を務める華子(藤真利子)が急きょ、夫の蛭間教授(西田敏行)に蟹江外科教授夫人(明星真由美)の再手術を要請する。華子は、1年前に海老名教授(遠藤憲一)の執刀で小腸の手術を受けた蟹江夫人の術後の調子の悪さを、内科教授夫人の寅子(山本未来)に見破られ、腹に据えかねていたのだ。白薔薇会では、表向きの華やかさとは裏腹に、水面下では外科と内科夫人グループの権力争いが繰り広げられていた。少しでも早く内科グループを見返したい華子だが、蟹江夫人の現状を改善するには小腸移植以外に方法がなく、ドナーが見つかるまで手術は不可能だった。そんな中、寅子までが持病の腎不全で外科に入院してくる。白薔薇会ではライバルの二人だが、実ははとこの関係にあると知った未知子(米倉涼子)は、小腸と腎臓を交換する生体間移植を思い付く。

第4話 2013年11月7日「成功したら、あなたに手帖をあげる。蛭間の秘密がぎっしり詰まったあの手帖…」ラテ欄「黒い手帖招かれざる患者は銀座の女帝」
 クラブのママ・留美子(釈由美子)が、蛭間教授(西田敏行)を訪ね、未知子(米倉涼子)が勤める帝都医大へやって来る。医学会に太いパイプを持つ留美子は、蛭間の出世にも一枚かんでいるらしい。そんな留美子に進行がんが見つかる。海老名教授(遠藤憲一)は、手術は無理と判断。蛭間も化学療法の選択を勧める。しかし、留美子はそれを拒否する。

第5話 2013年11月14日「失敗しない医者なんて、いるわけない。私以外」ラテ欄「神vs悪魔失敗しない手術のカラクリ!?」
 ゴッドハンドとして世界的に知られる外科医の日下部(別所哲也)が蛭間(西田敏行)の招請に応じ、帰国する。蛭間は日下部による公開手術を計画。天才ドクターとのつながりをアピールすることで、統括部長としての自分の株を上げようという算段だ。日下部が「私は失敗しないので」という言葉を世界で最初に使ったのは自分だと主張し、未知子(米倉涼子)に使用禁止を言い渡す。確かに、日下部の手術は成功率100%を誇っていたが、神原(岸部一徳)の耳には、何かからくりが存在するとのうわさが届いていた。

第6話 2013年11月21日「いらない臓器なんてない! 体の中にいらないものなんてない!」ラテ欄「親の命か出世か!?その手術致しません」
 講師の近藤(藤木直人)と教授の海老名(遠藤憲一)が、次期主任教授の座をめぐって攻防を繰り広げる中、近藤の父・六助(泉谷しげる)が、地元で診察してもらった自分のカルテを手に病院を訪ねて来る。自転車店を営み、競馬と酒が趣味の六助は、大学病院で出世をもくろむ近藤にとってアキレスけんのような存在だ。「おまえに診てもらいたい」という六助の訴えを、近藤はカルテも見ずに飲酒による肝炎だと退けると、六助の相手を未知子(米倉涼子)に任せてしまう。その後、未知子の診察で、六助に遅発性脾臓(ひぞう)破裂の疑いが浮上。しかし、蛭間(西田敏行)から教授推挙の条件として、特別患者の執刀を命じられていた近藤は、脾臓を全摘出すればいいと未知子に言い残し、特別患者の手術室へ入っていく。

第7話 2013年11月28日「選挙のために手術を利用した…患者を道具にして。手術を舐めるな!」ラテ欄「失敗しない医者が嫌いな患者」
 外科と内科の対立が激しさを増す中、外科統括部長・蛭間(西田敏行)の推薦によって近藤(藤木直人)が教授となる。海老名(遠藤憲一)を抜き、次期主任教授の本命に躍り出た近藤だが、思わぬライバルが出現する。蛭間が金沢に左遷した前主任教授の鷹野(浅野和之)が、内科統括部長・馬淵(三田佳子)の命で呼び戻されたのだ。海外でも認められた論文を引っ提げ、次期主任教授に立候補を表明した鷹野は、馬淵と共に蛭間へのリベンジに燃えていた。鷹野は秘策として、論文の実践が可能ながんを患う、厚生労働省医政局長の母・久恵(白川由美)を金沢から転院させる。蛭間陣営は、近藤と海老名が一時停戦してタッグを組む外科的処置を提案するが、鷹野を擁する馬淵陣営の最新治療法にはまるで歯が立たない。そんな折、未知子(米倉涼子)がそれをしのぐ術式を提案すると、蛭間は目の色を変える。

※2013年12月5日は「フィギュアスケート・グランプリファイナル世界一決定戦2013「女子シングルショートプログラム/男子シングルショートプログラム」(18:53〜21:54)」放送のため、休止。

第8話 2013年12月12日「この世に失敗が許される医者なんていていいの? 私は失敗したくないから、自分で切る」ラテ欄「最終章!影武者オペの報酬!?」
 帝都医大・本院を解雇された未知子(米倉涼子)が、謎の依頼主からの要請で医大・高松分院に派遣される。そこで未知子は、漁師に憧れる入院患者の少女・九留美と出会う。九留美の病気は悪性の筋線維芽細胞性腫瘍。一度は本院で引き受けたものの、手術は不可能との判断で、生まれ故郷の高松に戻されていたのだ。その頃、本院では、主任教授選が本格的に始まっていた。鷹野教授(浅野和之)の陣営にリードを許し焦る蛭間外科統括部長(西田敏行)は、海老名教授(遠藤憲一)らに浮動票の取り込みを指示する。そんな中、蛭間の娘・裕華子(藤岡沙也香)に、皮膚がんが転移していることが分かる。症状は極めて深刻で、手術の成功例は米国での数例のみ。米国への搬送を指示する馬淵内科統括部長(三田佳子)に対し、蛭間は医大で手術を行うと言い張る。その夜、近藤(藤木直人)は裕華子を救える唯一の術式を検索した。すると、過去に米国で成功を遂げた医療チームの中に、ドクターXの名前があることに気付く。

最終話 2013年12月19日「患者さんにとって、オペは最後のチャンス。だからそれに勝ち続けること。それが私の夢。」ラテ欄「さらば大門未知子!命のリミット15時間!?私、失敗しないので」 ※21:00〜22:24
 未知子(米倉涼子)の望み通り、悪性の筋繊維芽細胞腫を患う村田九留美(本田望結)の手術は、帝都医大の本院で行われることになる。日本で前例のない『多臓器体外摘出腫瘍切除』を提案。しかし、未知子といえども、今度ばかりは帝都医大の最先端設備と組織力が成功の絶対条件。近藤(藤木直人)、海老名教授(遠藤憲一)、鷹野教授(浅野和之)らの協力無しには、いつもの決まり文句「私、失敗しないので」を口にはできない超難手術だ。 ところが、手術の直前になって蛭間外科統括部長(西田敏行)から突然の中止が言い渡される! さらに、再び未知子にクビを言い渡す蛭間。怒り心頭の未知子は、打倒蛭間のための秘策を胸に、ある人物に会いに行くが…。

各話視聴率


ドクターX2013 番組公式サイト


第3シリーズ
米倉涼子演じる天才外科医・大門未知子の型破りな活躍を描く人気シリーズの第3弾。医学界のしがらみを嫌い、派遣医師として活躍する未知子(米倉)が、桁違いに高い報酬と引き換えに患者を救っていく。
今回、未知子は日本医学会の頂点に君臨する特定機能病院に派遣され、学会の覇権争いに巻き込まれる。


ストーリー
大門未知子(米倉涼子)は、大学病院の医局に属さず、怪しげな「神原名医紹介所」に所属しながら、さまざまな病院を渡り歩くフリーランスの外科医師。ある時、豪華客船の事故で負傷した人々に遭遇したことをきっかけに、「国立高度医療センター」に派遣される。
同センターは、日本の医療技術を世界に示すために国が威信をかけて作った特定機能病院だが、実態は東西を代表する「東帝大学病院」と「西京大学病院」による覇権争いの場となっていた。
未知子は医学界の“天王山”に巻き込まれながらも、「目の前の命を救う。それを自分の命ある限り、続けるだけ」という信念に従って突き進み、またも旋風を巻き起こしていく。


各話あらすじ(2014.10.9 - 2014.12.18)全11話 平均視聴率 22.81%
第1話 2014年10月9日「命は自分のために使えよ」ラテ欄「復活!!!!失敗しないハケンの女東西決戦オペ1000万」※15分拡大(21:00 〜 22:09)
 元医師・毒島隆之介(伊東四朗)が、心臓腫瘍と肝細胞がんを患い「国立高度医療センター」に入院。国が威信をかけて創立したこの病院では、東西を代表する「東帝大学病院」と「西京大学病院」の不毛な覇権争いが渦巻いていた。両派閥は自ら毒島のオペを担当しようと、一歩も引かない状態に!そんな中、未知子は「西京大学病院」の病院長・蛭間重勝(西田敏行)に雇われ毒島のオペを担当することになるが、患者本人から拒否され…!?

第2話 2014年10月16日「ロボットより私の手の方が、完璧で確実なので」ラテ欄「ノーベル賞の脳を救え!!ハケンの女VS天才ロボット」
 新総長・天堂義人(北大路欣也)による組織改革で、「国立高度医療センター」は「東帝大」派閥で固められた東棟と、「西京大」派閥で固められた西棟の両外科医局を廃止。「戦略統合外科」として一本化し、新たなスタートを切ることになった。だが、東西の確執は依然として存在。両派閥は隙あらば一歩抜きん出ようと、機会をうかがっていた――。

第3話 2014年10月23日「「命を前に根回しもへったくれもない」」ラテ欄「女の戦い大奥vsハケンの女」
 看護師をこき使う未知子(米倉涼子)は、看護師長の淳子(高畑淳子)から目の敵にされる。そんな中、日本看護師連合会会長の孫・奈々子がセンターに入院してきた。進行した子宮頸(けい)がんの奈々子のデータを見た未知子は、がんを完全に取り除くために、骨盤内の臓器を全て摘出する「骨盤内臓全摘」を主張。しかし、患者も家族も全摘は望んでおらず、執刀医に指名されたのは他臓器温存を提案した足柄(高橋和也)だった。

第4話 2014年10月30日「切りましょうか、私が。私なら完璧に治せますよ」ラテ欄 「密室オペカメラの前でも失敗しないので」
 甲状腺の未分化がんで根治手術は不可能と宣告されたジャーナリストの四方(松尾貴史)が入院してきた。センターに批判的な四方から、自分を治すことができるかと挑戦を受けた天堂(北大路欣也)が応じたのだ。天堂は、ロシアから招聘(しょうへい)した原(鈴木浩介)を四方の執刀医に指名する。一方の未知子(米倉涼子)は、晶(岸部一徳)に頼まれ、公演直前に声が突然出なくなった世界的オペラ歌手を極秘手術することになる。

第5話 2014年11月6日「医者の勝ち負けなんてどうでもいいんだって。患者が勝たなきゃ意味ないじゃん」ラテ欄「東西決戦オペの罠にも失敗しないので!!」
 未知子(米倉涼子)は、大衆食堂で田中という初老の男性と出会う。田中は肺腺がんでセンターに入院中の患者で、病院を抜け出していた。同じころ天堂(北大路欣也)が、戦略統合外科部長ポストの一本化を発表。海老名(遠藤憲一)と談合坂(伊武雅刀)は生き残りを懸け、結腸がんで入院している経産省の大物官僚の執刀医の座を争う。だが田中の主治医でもある談合坂は脱走騒ぎに巻き込まれるうち、海老名にその座を奪われてしまう。

第6話 2014年11月13日「これ以上は切れない」ラテ欄「手術中に喋る患者!?失敗しない女の秘密」
 海老名(遠藤憲一)は、天堂(北大路欣也)からIT企業社長の六甲の主治医を命じられるが、検査入院だと聞き、未知子(米倉涼子)に押し付ける。一方、六甲の入院を聞き付けた東京地検特捜部が事情聴取に現れた。六甲は厚生労働大臣の贈収賄に絡む疑惑の鍵を握っているようだが、未知子は特捜部の横柄な態度が気に入らず、追い返す。数日後、未知子は周囲の反対を押し切り、余命半年の脳腫瘍と診断された六甲の手術を強行する。

第7話 2014年11月20日「私、勝負してないので」ラテ欄「西の刺客オペのタイムレース」
 未知子(米倉涼子)は、同じ症状の2人のがん患者の執刀医に名乗りを上げるが、天堂(北大路欣也)に却下されてしまう。執刀医に指名されたのは、天堂が西京大学病院から招いた富士川(古田新太)だった。寝耳に水の海老名(遠藤憲一)らは、富士川の着任に動揺する。富士川の指名で、未知子が患者の1人を執刀することになった。未知子に敵意を燃やす富士川は、どちらが早く手術を終わらせられるかタイムレースを挑んでくる。

第8話 2014年11月27日「…待つ」ラテ欄「8歳の命待てない女VS待つ男」
 未知子(米倉涼子)は、富士川(古田新太)が見捨てた難しい症例の8歳の患者・ちひろの執刀医に名乗りを上げる。未知子は「生体肺移植」を提案するが、母親の和美とは血液型が適合せず、父親は7年前に事故死、親戚にもドナーとなってくれる人はいそうにもないという。 時間が刻々と過ぎる中、未知子は気管切開で声が出せないちひろが和美と筆談するために使用するノートの片隅に書かれた携帯電話の番号にかけてみる。

第9話 2014年12月4日「患者にとって医者は一人。あんたもプロでしょ!」ラテ欄「モデルのプライドVS失敗させない女!!」
 がんが脊椎に転移したスーパーモデルの真耶が加地(勝村政信)を主治医に指名して来院。3年前に無名だった真耶の膵臓(すいぞう)がん手術を執刀したのが加地だったのだ。手術を引き受けた加地は、富士川(古田新太)が論文で発表した新たな術式を採用するつもりだ。未知子(米倉涼子)は全摘による別の術式を提案するが、真耶の強い要望により早期退院を目指す加地と、手術を世界初の症例にしたい富士川に却下される。

第10話 2014年12月11日「汚い手術はしたくない」ラテ欄「最終章〜最高額!?汚いオペいたしません」
 大物国会議員の喜子(ジュディ・オング)が天堂(北大路欣也)を頼って入院してきた。喜子は心筋梗塞による重症心不全で、肝臓にも腫瘍ができていた。治療チームのリーダーに指名された富士川(古田新太)は、心臓も肝臓も自らが考案した新しい術式で手術をすると発表。未知子(米倉涼子)は第一助手に指名されるが、引き受けない。一方で未知子は、晶(岸部一徳)が病院から高額の手術代を受け取っていたと知り、不信感を抱く。

最終話 2014年12月18日「私はたった一人の大好きな人のオペがしたいんだよ!」ラテ欄「さらば大門未知子!!さらば晶さん…ラストオペも絶対失敗しないので!!」※21:00〜22:24
 最終回拡大SP“失敗しない女"大門未知子(米倉涼子)最後のオペ!最愛の師匠・晶(岸部一徳)と宿敵・蛭間(西田敏行)の手術…未知子は大切な人の命を救うことが出来るのか!?

各話視聴率


Doctor-X 2012(2012年10月クール)
Doctor-X 2013(2013年10月クール)
Doctor-X 2014(2014年10月クール)
番組公式サイト
(ドクターX〜外科医・大門未知子〜 - Wikipedia)


ドクターX〜外科医・大門未知子〜スペシャル
2016年7月3日「復活!!!!失敗しないハケンの女!黒い巨塔に現れた最強の敵…!?金沢〜能登…4回転半メダリストの緊急オペ3000万!!」 視聴率 22.0%

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