海辺で寝ていた日向徹(小栗旬)が目を覚ますと、その横には夏井真琴(石原さとみ)がいた。真琴はすべてを失った日向のそばにいることしかできないが、それでも、明日には今後の作戦を立てよう、と日向を勇気づける。その後、日向は弁護士から、1ヵ月前には250億円あった個人資産が底をついたと聞かされる。自宅も引き払った日向は、真琴のアパートにおいてくれ、とやってくる。
「NEXT INNOVATION」では、新社長となった朝比奈恒介(井浦新)が笑顔で雑誌の取材を受けていた。しかしその後、事業提携をするJIテックから、朝比奈が率いるパーソナルファイルのインターフェイスには費用がかかり過ぎる、とクレームが入る。朝比奈は、日向が開発してきたそれを簡易なものに変更する、との決定を下す。そして、総務省の報告会で発表するが、事務次官・藤川(大地真央)の反応は鈍い。
そんなある日、日向が新しい事務所にひとりでいると朝比奈燿子(相武紗季)が訪ねてくる。燿子は、朝比奈が個人情報流出を仕組んだ証拠が入っている、と言ってUSBメモリを差し出した。しかし日向は、もうどうでもいいことだ、と関心を示さない。すると燿子は、自分に付き合ってほしい、と日向を外に連れ出した。わけがわからないまま連れてこられたのはカフェだった。そこには、朝比奈と笑い合う真琴の姿があった。日向は凍り付いたままふたりをじっと見つめていた。
そんな折、真琴は藤川に内密に呼び出されると、30分で覚えてもらいたいものがあると言われ、パーソナルファイルに関する資料を渡される。
真琴が事務所に戻ると、日向が「NEXT INNOVATION」に戻れるのなら戻してもらえ、と不機嫌そうに言った。突然のことに驚く真琴に、朝比奈と会っているところを見た、と言う日向。真琴は、朝比奈と会ったのは成功報酬として振り込まれた金を返そうとしていたからだ、と説明しようとするがそれもできず、ふたりは険悪なムードになる。
数時間後、事務所に戻ってきた日向は、暗い室内で電気もつけずに椅子に座る。そして、自分のもとを去った母親のこと、自分を裏切った朝比奈のこと、傷つけてしまった真琴のことを思い、ひとり涙を流す。やがて、みんないなくなればいい、とつぶやき電気をつけると、部屋中に貼られた張り紙が目に飛び込んでくる。それは、真琴が藤川から受けたパーソナルファイルのインターフェイスの受注内容だった。現状の問題点や要望が細かく書き込まれた紙をかき集めながら、やる気を取り戻した日向はパソコンを立ち上げた。
後日、総務省の定例報告会で、藤川は朝比奈らの前で新しいインターフェイスを披露する。藤川は、JIテックに頼んで作らせた、と言うが、日向とタッグを組んできた小川智史(中村靖日)らには、それが日向が作ったものだとすぐにわかる。そして、それが採用されることになった。その後、事務所に安岡倫哉(浅利陽介)、小川、細木理一(植木紀世彦)がやってくる。日向のインターフェイスに刺激を受けた3人は、「NEXT INNOVATION」を辞め、日向のもとにやってきたのだ。それを受け入れた日向は、実際はJIテックの下請けだが、それでも自分たちが目指した形にしてパーソナルファイルを世に送り出す、と意気揚々と語る。そして、真琴も含めた5人で新会社「wonder wall」を設立することを宣言した。そんな日向に真琴は、自分たちはいなくならない、と力強く言う。それにグッと来た日向は、真琴が信頼できる人間かどうかはどうでもいい、自分がお前を信じる、と真琴の目を見据えて言った。
そんなとき、テレビのニュースが、朝比奈が逮捕されたと伝えた。「NEXT INNOVATION」の個人情報流出を朝比奈が故意に行ったものとの疑いが強まったのだという。あまりに突然の出来事に、日向も真琴も呆然と画面を見つめるしかなく…。
第1話 2012年7月9日「資産250億の男と就職難民女の最低最悪の出会い」
第2話 2012年7月16日「動き始めた運命 嘘つきは恋の始まり」
第3話 2012年7月23日「明かされた過去 恋が壊れるとき」
第4話 2012年7月30日「キスでよみがえる、忘れられた恋」
第5話 2012年8月6日「あなたを支えたい…二人で迎えた朝」
第6話 2012年8月13日「消えた三千億円そのとき君はいない」
第7話 2012年8月20日「社長交代…!?さようなら愛しき人」
第8話 2012年8月27日「全てを捨てて君と…明日への旅立ち」
第10話 2012年9月10日「あふれる想い…私たちが出した答え」
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