木下圭介(豊川悦司)の義父母、上原一夫(浜田晃)と愛子(岩本多代)が沼津から上京してくることになった。美雨(芦田愛菜)は、一緒にママのお墓参りや遊園地に行く、と大はしゃぎだ。しかし圭介は、義父母たちに病気のことをどう伝えればいいか悩んでいた。圭介は、主治医の古賀豊(安田顕)からも、美雨の面倒を見てくれる人を早めに探しておいた方が良い、と助言されていたのだ。
圭介から相談を受けた中村産業社長の富美夫(蟹江敬三)と妻の千恵子(丘みつ子)は、まだ言わなくてもいいのではないか、と答える。圭介親子のことを心配している先輩行員の宗田清(でんでん)も同じ意見だった。それに対して富美夫の娘・アカネ(中谷美紀)は、病状を正確に伝えると同時に、今後のこともきちんと話し合っておいた方がいい、と主張する。さらにアカネは、何かが起きてからでは遅いのだから美雨と別居するなら早い方が良い、と付け加えた。
するとそこに、勝田秋生(三浦翔平)が血相を変えて飛び込んでくる。秋生がやりかけのままにしておいた仕事の材料が破棄されていたのだ。捨ててしまったのは圭介だった。作業の途中で納品に出かけなければならなかった秋生は、戻ったら作業を再開するのでこのままにしておいてほしい、と圭介に頼んでいた。秋生から責められる圭介の姿を見かねた富美夫は、秋生を母屋に連れていき、圭介の病気のことを打ち明けた。秋生は、大きなショックを受けていた。
あくる日、圭介と美雨は、一夫たちと出かける。圭介は、あらかじめ手帳に書いておいたスケジュールを確認しながら、一夫たちを案内した。同じころ、富美夫、宗田、秋生の3人は、圭介に内緒で古賀を訪ね…。
第1話 2012年7月1日「最近、父ちゃんは忘れ物が多い…」
第2話 2012年7月8日「記憶を失うとき一番大切な人を傷つける」
第3話 2012年7月15日「…父ちゃん、アルツハイマーってなに?」
第4話 2012年7月22日「母が遺した贈り物…父娘の切ない約束」
第5話 2012年7月29日「忘れたくない…父と娘の夏の思い出」
第6話 2012年8月5日「親子だからこそ…、言えない秘密」
第8話 2012年8月19日「親なのに、離れる。親だから、離れる」
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