木下美雨(芦田愛菜)は、自分がいい子にしていれば父・圭介(豊川悦司)の病気が治ると信じる。美雨のことを気遣った千恵子(丘みつ子)が、彼女にそう言ったからだった。
一方、社長の中村富美夫(蟹江敬三)と圭介のようすがおかしいことに不審を抱いていた宗田清(でんでん)は、何故打ち明けてくれないのか、と怒り出す。宗田は、圭介が手帳ばかり見ていることから、借金に苦しみ、返済日を気にしているものと思い込んでいた。圭介は、そんな宗田に病気のことを打ち明ける。
同じ日、中村産業に、アカネ(中谷美紀)の夫・西脇拓哉(山中聡)が突然やってくる。拓哉は、アカネや同席した富美夫、千恵子に、離婚するつもりはない、と告げる。続けて拓哉は、後ろめたいことは何もないが、アカネの言い分を聞いたうえで誤解があるなら説明したい、と申し出た。富美夫たちは、アカネと拓哉を気遣って席を外し、ふたりで話し合うよう促す。そこで拓哉は、アカネが書いた離婚届を破り、明日また来るからそのときに気持ちを聞かせてほしい、と伝える。
拓哉が帰った後、富美夫と千恵子は、アカネに別居の理由を尋ねた。しかしアカネは、はっきりとした理由を言おうとはしなかった。
同じころ、美雨は、少しでも圭介の役に立とうと家事を手伝い始める。が、失敗ばかりで落ち込む美雨。圭介は、美雨の気持ちを尊重しながらも、しっかり勉強して、しっかり食べて、しっかり遊ぶことが美雨の仕事だ、と話す。
その夜、ベランダでアカネと話した圭介は、拓哉との話し合いは上手くいったのか、と尋ねる。圭介は、心配している富美夫たちのことに触れ、親はどんなときでも子どもの幸せを願っている、とアカネに告げた。するとアカネは、心配をかけたくないから言いたくても言えないこともある、と返し、美雨も圭介が想像している以上に心配しているかもしれない、と続けた。圭介は、ずっと一緒に暮らしていきたいと思っているからこそ、治らない病気だということをこのまま黙っていていいのかと思い始めている、とアカネに打ち明けるが…。
第1話 2012年7月1日「最近、父ちゃんは忘れ物が多い…」
第2話 2012年7月8日「記憶を失うとき一番大切な人を傷つける」
第3話 2012年7月15日「…父ちゃん、アルツハイマーってなに?」
第4話 2012年7月22日「母が遺した贈り物…父娘の切ない約束」
第5話 2012年7月29日「忘れたくない…父と娘の夏の思い出」
第7話 2012年8月12日「二人で暮らせない!?辛い父の決断…」
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