谷崎玲(武井咲)は、母・葉子(木村佳乃)から届いた手紙を樹山龍一郎(江口洋介)に見せた。その手紙で葉子は、区役所に行く途中、前夫の鮎川宏基(要潤)を目撃し、動揺して逃げてしまったことを告白し、申述書を書いて必ず玲のもとに戻る、と綴っていた。
その帰り、自転車で自宅へと急いでいた玲は、曲がり角で人影に気づき、バランスを崩して転倒してしまう。そんな玲に手を差しのべたのは鮎川だった。鮎川は、荷物が散らばった拍子に破れてしまったフランス語のテキストなどを拾ってやり、玲に謝った。玲は、ケガをしていないことを鮎川に告げ、お互いさまだと言って笑顔を見せた。
玲が自宅に戻ると、無戸籍で苦しんでいる人たちが集まるサイト『ひまわり』で知り合った“ウイスキーボンボン”こと草野広太(中村蒼)からメッセージが届いていた。玲は、心配してくれている広太に、母を待つことにしたと報告し、感謝の気持ちを伝えた。ふたりは、改めて自己紹介し、お互いの名前や年齢などを教え合った。その際、広太は、いつか玲が作ったアップルパイを買いに行く、と約束する。
一方、樹山は、同居している片岡亜沙美(霧島れいか)がパティスリー・シャルロットでアップルパイを買ってきたことを知る、亜沙美は、樹山が区役所で玲を担当していることも知っていた。
あくる日、玲は、先輩社員の井川さつき(原幹恵)とともに、人気フリーペーパーの取材を受ける。そこで玲は、母と一緒に初めて作ったアップルパイの思い出を話した。玲の才能を評価している店長の安倍川衣里(橋本麗香)やバイト仲間の西川純(清水一希)は、そんな彼女を温かく見守っていた。
閉店間際、広太が息を切らしながら店にやってきた。約束どおり、玲が作ったアップルパイを買いに来たのだ。彼がウイスキーボンボンだと知った玲は、仕事を終えた後、一緒にカフェを訪れた。そこで、お互いの境遇を話す玲と広太。広太は、子どものころからひとりで生きてきて、義務教育も受けていないのだという。
同じころ、葉子は、港町のホテルで区役所に提出する申述書を書いていた。だが、鮎川から受けたDVの記憶がフラッシュバックし、書き続けることができない。
数日後、パティスリー・シャルロットに、玲たちの記事が掲載されたフリーペーパーが届く。が、その記事では、さつきよりも玲の方が大きく取り上げられていて…。
第1話 2012年7月10日「無戸籍…存在しない少女と罪を背負った男、衝撃の夏が今始まる」
第2話 2012年7月17日「今夜衝撃の告白!母の壮絶な秘密が今私を襲う」
第3話 2012年7月24日「母娘哀しき断絶!そして新たな悲劇開幕」
第5話 2012年8月7日「最悪の悪夢がやって来た…あの男がついに」
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