関隆弘(窪田正孝)は、同じ会社に勤める恋人・結子(梶原ひかり)を連れて実家に戻り、母・広子(横山めぐみ)に紹介する。 その日の夜、幼なじみの圭介(千代翔太)から連絡が入り、会いに行くと、自分の人生が記録されたDVDが見られるという会社の話を聞かされる。 帰り道、その「走馬灯株式会社」に迷い込んでしまった隆弘は、突然現れた神沼(香椎由宇)から渡されたDVDを見て驚愕。そこには、女手一つで自分を育ててくれた優しい母の恐るべき姿が記録されていた。 自分の真実と向き合ったとき、人は何を思い、どのような道を選ぶのか?
Disc2・堤 友樹 28歳 2012年7月23日 O.A
会社員の堤友樹(柏原収史)は、美人で優しい妊娠中の妻・梨穂(松本莉緒)と、子どもの誕生を待ちながら幸せに暮らしていた。だがある日、酔った勢いで同じ部署の派遣社員・サヤカ(手島優)と一夜を共にしてしまう。 たった一度の過ちだったが、サヤカはストーカーに豹変し、友樹の結婚生活を脅かすように。そんな時、偶然にも「走馬灯株式会社」を訪れた友樹は、高校時代のDVDを見て、当時自分につきまとっていた長谷川という同級生の女がサヤカではないかと疑う。
Disc3・多岐川 理央 22歳 2012年7月30日 O.A
ある日、大学生の多岐川理央(岩佐真悠子)は、恋人の隼人(石田卓也)と親友のしのぶ(藤井美菜)の三人で二笑村(にしょうむら)温泉にある古びた旅館を訪れる。理央の父が事故死してから1年。落ち込む理央を励まそうと、しのぶが提案した旅行だった。
宿自慢の天然温泉の掛け流し露天風呂にゆったりとつかる理央だったが、突然何者かに湯の中に沈められる。必死に抵抗し、どうにか水から顔を出し事なきを得、廊下に飛び出す理央。するとそこに「走馬灯株式会社」が現れる。
目の前に立つ神沼(香椎由宇)は、戸惑う理央をDVDルームに促し、「あなたがこの村に来られたのは、偶然か運命か…」と言うとDVDをセットして部屋を出てしまう。
ワケが分からぬままの理央だったが、画面には死んだ父親の若かりし姿が映し出される。そして理央は自分がこの二笑村の出身であることを知るのだった。
さらに、村には「錦戸の婆」なる予言者がおり、彼女の予言は絶対であることを知る。幼い頃、自分の最期を予言された事を知った理央は、慌てて村を出ようとするのだが・・・。
Disc4・妹尾 舞 20歳 2012年8月6日 O.A
デザイナー志望の妹尾舞(岡本玲)は、東京に上京して間もなく半年。自分の夢を叶える為にバイトをしながら生活する毎日だ。
ある日、舞は通りすがりの男とぶつかってワインの瓶を割ってしまう。その男は、ワインの弁償として30万を要求するが、近くにいたホームレスは、男がわざと舞にぶつかり、詐欺行為を働いたと指摘する。
危ないところを助けてくれたお礼にと、舞はホームレスの男にお礼をすることに。その男はロク(佐戸井けん太)と名乗り、恐縮しながらも舞からの礼を頂くことに。舞は「東京にも優しい人がいるんだな」と感動し、いつの間にか自分の夢を語っていた。
その帰り道、「走馬灯株式会社」に迷い込んだ舞は、神沼(香椎由宇)から「あなたの20年の人生を、心ゆくまでかえりみてください」と言われる。
戸惑いながらもDVDを再生すると、赤ん坊の泣き声が聞こえ始めた。父親の顔を知らない舞だったが、そこには父らしき人の姿が。そして、もう1人・・・。ロクさんが父と一緒にいたのだった。
Disc5・柳井研二 40歳 2012年8月13日 O.A
平成19年、夏。
東京都内の高校に通う16歳から17歳の少年が火災による重度の熱傷で死亡する事件が起きた。焼け跡からガソリンが検出されていることから、警察は放火殺人事件として捜査を開始。綾瀬中央警察署の刑事、沖島(渡辺哲)もその初動捜査の報告会に加わっていた。
すると、そこに交番勤務の警官・柳井研二(山中聡)が飛び込んできた。沖島の妻、夏子(宮田早苗)が飛び降り自殺をしたというのだ。
あくる日、柳井が勤務する交番に、沖島がやって来た。すると沖島は「放火事件の犯人は、俺だ」と衝撃の告白をする。驚く柳井に動機を語ると「手錠をかけろ」と言い、自分の腕を差し出すのだった。
あれから5年。
柳井は、念願の捜査一課の刑事として活躍していた。ある日、新聞で沖島の死刑が確定、という記事を目にする。複雑な思いのまま歩く柳井の目の前に、突然「走馬灯株式会社」が現れた。
エレベーターの扉が開くと、そこには真っ白い服を着た神沼(香椎由宇)が立っている。神沼は、生死に関らず、すべての方の人生を納めたDVDがここにはあると説明。そこで柳井は、沖島に手錠をかけた日のDVDを見ることに。
すると、当時は気付かなかった沖島のある言葉に違和感を抱く。疑いを持った柳井は、沖島の元を訪れるのだが…。
Disc6・雪村静香 32歳 2012年8月20日 O.A
廃墟の一室にやって来た二人の女。1人は華美なファッションに派手なメイクをした雪村静香(佐藤江梨子)。もう1人の風間美沙子(佐藤仁美)は暗くて地味な印象だ。
実はこの二人、とあるサイトの掲示板で知り合い、二人で自殺をしようとこの場所にやって来たのだった。
着々と自殺の準備を進める中、静香の目の前に「走馬灯株式会社」が現れた。神沼(香椎由宇)は「あなたがどのような道を選ばれようと、私は一切関与いたしません」という。そして「人生の最後にふさわしい体験をお約束します」と。
静香は、半信半疑ながらも28巻をセットする。するとそこに、かつての仕事部屋が映し出される。美人エッセイストとして活躍していた頃だ。自信に満ちた自分の姿を見た静香は、もう一度、人生をやり直してみようと思い直す。
廃墟に戻った静香は、「何回壁にぶつかっても、絶対あきらめるな」という言葉を思い出し、美沙子に告げる。そして美沙子にも生きる希望を持ってもらおうと二人で再び「走馬灯株式会社」を訪れるのだが…。
Disc7・今泉安彦 49歳 2012年8月27日 O.A
今泉安彦(平田満)は、製薬会社で働く49歳。専業主婦の照美(山下容莉枝)、浪人生の長男・明(菊田大輔)、高校生の長女・奈々(岡野真也)、小学生の次女・純子(國光真央)の5人家族。しかし、家族に会話はなく、妻からはうだつの上がらない亭主と罵られる毎日だ。
ある日、安彦は会社から解雇を宣告される。リストラされたことを家族に告白すると、子供達から次々と罵声を浴びせられる。落ち込んだ安彦は酒を浴びるように飲み、一人愚痴る。隣の部屋からは家族達がこそこそと何かを話している声が聞こえてくるが、酔っている安彦はそのままグッタリと眠ってしまう。
翌日から安彦の就職活動が始まった。「走馬灯株式会社」のプレートを見つけ、いぶかしがりながらもプレートのあるドアを開けると、安彦は突然光に包まれる。
エレベーターが開くと、そこには神沼(香椎由宇)が立っていた。会話が噛み合わないまま、何となくDVDに見入る安彦は、家族が自分のことをどう思っているのかを知り、愕然とする。
家族への不信感がつのる中、今泉家に強盗が入った。しかも安彦は犯人に襲われ、頭を負傷する。
本当に、強盗の仕業なのか?それを確かめるため、もう一度「走馬灯株式会社」を訪れた安彦だったが、そこに家族達がやって来て…。
Disc8・笠木修道 42歳、長澤比佐志 26歳 2012年9月3日 O.A
小説家の笠木修道(堀部圭亮)は、散歩中に崖から転落し、視力を失ってしまう。なぜ崖から落ちたのか、その時の記憶がないため、笠木は小説家見習いの長澤比佐志(郭智博)を連れて事故現場を訪れることに。
笠木の案内で林の中を歩いていると、一軒の小屋が現れた。小屋には「走馬灯株式会社」と書かれたプレートが。笠木がそのドアを開けると、目の前に神沼(香椎由宇)が立っている。
神沼は「ここは人生をかえりみて頂く場所でございます」と、二人をDVDルームへと促す。長澤は怪しいから出ようと言うが、笠木は「好奇心こそ作家の命だ」と言い、長澤の意気地のなさをバカにする。
これまでも、長澤は笠木にバカにされ、こき使われていた。ここまでの道のりでも犬扱いされ、笠木への不満はピークに達していた。しかも、長澤には笠木に絶対に知られたくない過去があった。そのことがDVDに収められていると知ったとき、長澤はあるモノを手にする…。
Disc9・杉浦克巳 40歳 2012年9月10日 O.A
ある日、一人の男性が路上で倒れているのが発見される。所持していた免許証からその男は杉浦克巳(橋本さとし)であることが判明。ところが、杉浦は自分の名前はもちろん、家族構成など一切の記憶を失っていた。医者によると心因性の健忘症、いわゆる記憶喪失であるらしい。
杉
浦が記憶をなくしたまま街をさまよっていると、「走馬灯株式会社」のドアが目の前に現れる。扉を開けると、目の前に神沼(香椎由宇)が立っていた。記憶をなくしたと告白する杉浦に、神沼は「ご期待に添うことができると思います」という。なぜなら、ここは人生をかえりみる場所だからだ。
杉浦は、テレビ画面に映し出された由実(菊池麻衣子)の姿を見る。どうやらこの女性と結婚していたようだ。そんな中、突然、由実が突然マンションから落下し絶命してしまう・・・。次々と信じ難い事実を突きつけられた杉浦だが、そんな杉浦をさらなる悲劇が襲う。
Disc10・黒瀬由香 27歳 2012年9月17日 O.A
ある日、「走馬灯株式会社」に一人の女性がやって来た。黒瀬由香(芦名星)、27歳。
黒瀬は、神沼(香椎由宇)に向って「あなたの人生を見せて欲しいんですけど」と挑発的に言う。そしてさらに言葉を続ける。
「それができないのなら、走馬灯株式会社について教えてください」と。
実は黒瀬は、雑誌の記者で「走馬灯株式会社」への潜入取材が目的だった…。
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