木下圭介(豊川悦司)は、美雨(芦田愛菜)の誕生日や靴のサイズを忘れてしまったり、自宅までの帰り道がわからなくなったりするなどの症状が出ていた。美雨のためにも病気と向き合うことを決意した圭介は、主治医の古賀豊(安田顕)を訪ね、病気の進行を遅らせる薬と、生活の心構えや注意点などが記された冊子を受け取った。
圭介は、その冊子などを参考に、「予定はメモに残す」「禁煙する」「病気に良いとされている食材を摂取する」といったことをさっそく実行する。
小学校では、美雨や新井小太郎(高木星来)らに作文の宿題が出される。翌日に行われる授業参観で発表する作文だった。題は『私の宝物』。美雨は、何を書けばいいのかわからず、困ってしまう。
同じころ、中村産業に、得意先から急な仕事の依頼が入った。その得意先は、数日前、圭介が打ち合わせに遅刻してしまった会社だった。ただし、翌朝までに大量に納品しなくてはならないため、社長の富美夫(蟹江敬三)以下、社員たちは気合いを入れて作業に臨む。途中、工場に西脇アカネ(中谷美紀)あての荷物が届く。アカネの夫・西脇拓哉からだった。それを受け取ると、すぐに自室へと戻ってしまうアカネ。富美夫や千恵子(丘みつ子)は、いよいよ離婚かと気をもむ。
作業の合間をぬって美雨と夕食を食べていた圭介は、授業参観にはスーツで決めて行くと宣言し、今夜は仕事で遅くなるから先に眠っているよう話す。素直にうなずいた美雨だが、宿題の作文がいまだに書けず、自分の部屋に戻ると白紙の原稿用紙を前に頭を悩ませる。
一方、アカネは届いた荷物を開封していた。その中には圭介が持っているのと同じアルツハイマーの本があり…。
深夜になり、ようやくすべての作業が完了した。富美夫は、労をねぎらうため、圭介、勝田秋生(三浦翔平)、宗田清(でんでん)を飲みに誘った。だが、完成品をチェックした際、自分が作業した部分に小さなミスがあることに気づいた圭介は、授業参観があるからとそれを断り、ひとりで修正作業にとりかかる。
第1話 2012年7月1日「最近、父ちゃんは忘れ物が多い…」
第2話 2012年7月8日「記憶を失うとき一番大切な人を傷つける」
第4話 2012年7月22日「母が遺した贈り物…父娘の切ない約束」
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