谷崎玲(武井咲)は、洋菓子店『パティスリー・シャルロット』でアルバイトをしている明るくて元気な18歳の女の子。パティシエになるという夢を持ち、高校時代からこの店でアルバイトを続けてきた玲は、真面目な勤務態度や菓子作りのセンスが評価されて、来月から正社員に途用されることになる。
樹山龍一郎(江口洋介)は、区役所の時間外受付を担当する臨時職員。かつて大手新聞社の社会部記者として活躍していた樹山は、数々のスクープをものにして出世街道を突き進んでいた。だが、ある事件がきっかけで新聞社を去ることになり、以来、誰の邪魔にもならないようひっそりと暮らしていた。
玲は、店長の安倍川衣里(橋本麗香)から、住民票記載事項証明書や身元保証書など、必要書類を提出するよう指示される。その際、衣里は、正社員になれば全店舗のスタッフの中から選ばれるパリ留学にもエントリーできることを玲に伝えた。衣里は、玲の仕事ぶりはもちろん、アップルパイ作りの腕前を高く評価していた。
仕事を終えた玲は、さっそく区役所の夜間受付を訪ね、住民票記載事項証明書の申請をする。応対したのは樹山だった。樹山は、玲が身分を証明するものを何も持ってきていないことを知ると、日を改めるよう告げた。だが玲は、仕事があって昼間来ることができないと説明し、受け取りにくる際に身分証明書を提示するので申請だけ先に進めてほしい、と必死に粘る。機械的な応対を続けていた樹山も、そんな玲に負け、やむなくそれを了承した。
玲は、医療センターで介護士をしている母・葉子(木村佳乃)、14歳の妹・麻央(小芝風花)と3人で暮らしている。父親の啓介は14年前に事故で他界していた。帰宅した玲は、健康保険証を探した。だが、見つかったのは葉子と麻央のものだけだった。そこに、玲たちの祖母・香緒里(浅田美代子)が訪ねてくる。麻央は、玲が正社員になることを香緒里に報告した。
あくる朝、玲は、夜勤明けの葉子に、健康保険証のことを聞こうとする。しかし葉子は、玲たちの弁当を作り終えるとそのまま眠ってしまったようで、目を覚まさなかった。
樹山は、玲の申請書を正規職員の田所光子(濱田マリ)に提出する。が、手続きを始めた光子は、玲の住民登録がないことに気づく。
その夜、玲は、健康保険証の代わりに、衣里から受け取った在籍証明書を樹山に提出した。そこで樹山は、住民登録がされていないことを玲に告げる。そんなふたりのやり取りを偶然聞いていたのは草野広太(中村蒼)だ。広太は、生活保護の申請で窓口を訪れていた。玲は、何故自分だけ住民登録がされていないのか調べてほしい、と樹山に頼むが…。
仕事中の葉子を訪ねた玲は、住民票がなかったことを告げ、本当はお母さんの子ではないのか、と尋ねた。が、葉子は即座に否定し、玲を安心させる。
同じころ、北海道のとある会社に、鮎川宏基(要潤)という男が訪ねてくる。そこで鮎川は、社長の夏目周作(北大路欣也)が休暇を取って東京に行ったことを知る。その周作は、玲が働いている店を訪れ、彼女が作ったというアップルパイを買い求めていた。
一方、光子に頼んで玲の件を調べていた樹山は、母親の葉子に離婚歴があること、啓介と入籍した3ヵ月後に玲を生んでいることを知り…。
第2話 2012年7月17日「今夜衝撃の告白!母の壮絶な秘密が今私を襲う」
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